FFDQバトルロワイヤル PART5at FF
FFDQバトルロワイヤル PART5 - 暇つぶし2ch182:保管庫
03/05/05 01:34 OK3KAvsb
「なに! なんでこんなところに!!」
セシルは抜け出そうともがいた。背後から男が近づいてくる事がわかる。
もがいて、もがいて、ようやくセシルはなぜここに落とし穴があったのか気づいた。
最初にオルテガのいた位置と、次に彼の立っていた巨木。
この二点を弧を描いて結ぶ、盛り上がった雪。
まるで、もぐらの掘ったトンネルのような……。
「そうか! 地中を掘ってあそこまで行ったのか!!」
いまそんな事がわかっても事態は好転しない。
オルテガはゆっくりと、セシルの正面に回りこんだ。
「もはやこれまでのようだな」
「…僕を…殺すのか?」
セシルはあきらめた声でオルテガに話しかけた。
持っていた武器は転んだ拍子に手放してしまった。
まして、自分はこの男を殺そうとしたのだ。それにこのゲームのルール。
この男に自分を生かしておく理由は無い。
「僕を殺すんだろ!? 早く殺せよ!!」
「いや、私は貴様を殺さない」
オルテガの言葉に、セシルははっとオルテガを見上げた。

「…なぜ……?」
「貴様には借りがあるからな。それに、貴様の心にはまだ正義と、そして愛が残っている。
 私には貴様を見捨てることなどできない」
「………」
「だから、この私が貴様の荒んだ心を癒してくれよう!!!」
オルテガはそう言い放つと再び天高く飛び上がった。
「ドレェェェェェェェス! チェェェェェェェェェェェェェェェンジ!!!!」
彼方から飛来した光とオルテガが跳躍の頂点でぶつかった。
セシルは眩しさに思わず目を瞑った。
そして光が収まったのを感じて、恐る恐る目を開き……。
「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!」
事態は、最悪の方向へと転がり始めてしまったのだ。

183:保管庫
03/05/05 01:35 OK3KAvsb

「傷つき彷徨える子羊たちよ!」
セシルはここから逃げ出そうと全身の力を振り絞って暴れた。
「ぬくもりを忘れた少年少女よ!」
何故こんな重い鎧を着ているのか。何故あの時殺しておかなかったのか。
「真の愛は全てを包み、全てを癒す!」
何故この男に出会ってしまったのか。何故、何故、何故、ナゼ、ナゼ…。
「そう、私は愛そのもの。戦場の慰安夫!」
セシルは、ただ後悔していた。
「さあ、貴様の全てを癒してくれよう!!」
危ない水着を装着したオルテガが、ゆっくりとセシルに重なっていく。
セシルは自分の兜が外される感覚と、絶叫。
そして自分の顔に迫ってくる胸の谷間の映像を最後に意識を失ってしまった

――頬に当たる水滴によって、気を失っていたオルテガはようやく目を覚ました。
眠ってしまう前の事は全然思い出すことができなかった。
いまどこにいるのだろう? オルテガは辺りを見回した。
とても暗い。どこかの洞窟だろうか、岩肌と、床の土の感触がそう思わせる。
随分長い間眠っていたようだ。一体今何時なのだろうか。
そこで、右手に掴んだ覆面の存在にようやく気がついた。
「…また…やってしまったのか……」
オルテガは深い後悔と嫌悪感で自殺してしまいたい衝動に駆られた。
なんとか思いとどまり、ゆっくりと記憶の糸を辿った。
倉庫に閉じ込められた事、そこから脱出した事、そして竜巻に巻き込まれて……。

「……ああ、こんな事が……ルビスよ……何故……」
いままであった事全てが夢であったと思い込みたかった。
しかし、下半身を締め付ける女物の水着と、傍に倒れている青年が、
服を引き裂かれ、荒縄によって怪しくも美しく、そして艶やかに緊縛された青年の存在が
全てが現実なのだということを教えていた。

184:保管庫
03/05/05 01:38 i55DEfyX
【オルテガ(疲労) 所持武器:危ない水着(下)  覆面 
現在位置:大陸中央、西の湖近くの洞窟 
第一行動方針:アルスを探す
第二行動方針:不明
最終行動方針:未定】

【セシル(疲労、気絶、緊縛) 所持武器:荒縄  
現在位置:大陸北部山脈、西の湖近くの洞窟】
第一行動方針:参加者を殺す(エドガーorハ-ゴンを優先)
第二行動方針:不明
最終行動方針:勝利する

【洞窟の中  黒騎士の鎧 ブラッドソード 源氏の兜 リフレクトリング 弓矢(手製) 
ギガスマッシャー  水鉄砲 グレートソード  危ない水着(上)   食料(多)

185:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/05 15:40 +1P3tc6q
保守

186:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/06 00:21 aXJhWY9X
このスレまだあったんだな・・・

187:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/06 00:31 OWtTONgS

 ~    ∧_∧___     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      (´∀` ) / |    あなたの人生を変えるかもしれない,クイズ・ミリモネア。
  ~ ⊂ へ  ∩)/ .|     \_____ まずは10,000モナーからです。
   i'''(_) i'''i ̄,,,,,,/
    ̄ (_)|| ̄ ̄


それでは第1問
 このスレはどうする?
A:保守
B:ageる
C:荒らす
D:燃やす

188:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/06 00:34 vQ2FWjmT
Aで。

189:保管庫
03/05/06 21:49 CNOMQjrK
夕暮れの山々に奇妙な声が響く。
「生麦、生米、生卵・赤巻紙・青巻紙・黄巻紙」
どうやら早口言葉のようだが、こんな場所で何故?
早口言葉はさらに続く、マシンガンのようなスピードと正確さでもって、
と、やがて声がやみ。その声の主であるとんがり帽子の魔法使い、サマンサは唇の端をわずかに歪め
満足げに呟く。
「絶好調です」

魔法の威力を左右するのは当然のことながら使い手の魔力なのだが、人の身である以上、
いかに修行に励もうとも、マスターレベルともなれば、その限界は大差はなくなる。
と、なれば何処で差をつけるか、それは詠唱速度だ。

例えば呪文の一節を例にとっても。
「オロカナルイキモノタチヲヤミニカコマレタハイキョニミチビキタマエ」と
「オロカナルイキモノタチヲヤミニカコマレタハイキョニミチビキタマエ」
では雲泥の差があることは明白だろう。

それでも実際に短縮できるのはほんのわずかな時間に過ぎないのだが。
頑丈だが愚鈍なモンスターではなく、人間相手となればどれだけ早く一撃を与える事ができるかにかかっている。
屈強な戦士といえども、剣を抜き放つ前に、自分めがけて飛んでくるギラやイオを目にすれば、
わずかなりとも挙動は遅れ、熟練の魔法使いでも詠唱を遅らせる事も可能だ。

子供だましのような理屈だが、これが結構有効な手口だ。
マホカンタのように本来先読みが必要な呪文でも、今のサマンサなら相手の呪文を確認してからでも
何とか間に合わせる事が出来るだろう。


190:保管庫
03/05/06 21:50 CNOMQjrK
山々に沈む夕日を見ながら、サマンサは軽く背伸びをする。
久々の太陽がまぶしいのか、わずかに目を細めながら。

そろそろ放送の時間のはず…通路の中では恐らく放送は聞こえないだろう、そう思いわざわざ地上に
出てきたのだが…まだ少し早かったらしい、ならば少し早めの夕食でも取るか、と岩場に腰を下ろす
サマンサだが、ふと自分の視界を横切った小動物の影にいぶかしげな顔をする。
サマンサは小動物の通ったあたりの地面に目をやる、すると積もった雪にくっきりと足跡が残っている。

「なるほど、野うさぎでしたか」
と、足跡を見て納得気にうなずくサマンサのお腹がぐぅ~と音を立てる。
食料は充分だったが、それでも動物性のたんぱく質には少し飢えている、久々にご馳走にありつきたいものだ。
サマンサはうさぎの足跡をそっと辿っていく…やがてそこから少し離れた茂みの中で、うずくまるうさぎを発見すると
うさぎはサマンサの姿を見ても、動じることはなく逆に彼女を睨みつけている、
まるで(オイラを捕まえられるなら捕まえてみやがれ)といわんばかりに。

「ふふ…人間様を甘く見てはいけないのです」
サマンサはうさぎの挑発に受けて立つべく、腕輪を装着すると、
(早く走れるのはいいのですが、付けっぱなしだと疲れるのですよ)
全速力で飛びかかる、と、一瞬の早業でうさぎの首根っこを掴んでいた。

サマンサは満面の笑みで、うさぎの顔面を見つめる…久々のご馳走に有りつけそうだ。
まずは血抜きをして、それから皮を…そこである事実に気がつく。
「私としたことが…道具が無いではないですか」
肉食獣ではないのだから、そのまま丸齧りするわけにもいかない。


191:保管庫
03/05/06 21:50 CNOMQjrK
さて、どうしようか、と思案をめぐらすサマンサだったが、
と、そこで自分の足元からか細い声が聞こえてくる。。
そこには一匹の子うさぎがサマンサにすがりつくようにして鳴いていた。
「ふふ、捕まったのが私で、お前は幸運ですよ、それにいい子供を持ちましたね」

と、苦笑しながらサマンサは手にしたうさぎを解放し、パンを千切って投げてやる。
うさぎは少し驚いたような感じだったが、やがてパンを口にすると親子そろって茂みの中へと消えていった。
「ふふ…私としたことが柄でもない」

それから少し遅れて、
「今の何だったんだろ?皆どこいっちゃったんだろ?」
きょろきょろと周囲を不安げに見まわしてるのは、不運にも竜巻に飲みこまれたルーキーだった。
くんくんと鼻を動かし、匂いを嗅ぎ取ろうとしていたルーキーだが、と、そこで自分の視界を横切った
あるものに気がつく。

「うさぎだ(^^)」
空腹状態のルーキーにとってはそれはまたと無いご馳走だった。
ルーキーはブーメランを構えると、狙いをつけてそのまま投擲する、装着したスナイパーアイの効果か
いとも簡単にブーメランはうさぎ達に命中した。

ルーキーはスライム特有の捕食体型を取ると、そのまま気絶したうさぎ達を丸のみしようと迫っていく。
「いただきま~す」
そして、今まさに親子もろとも丸飲みにしようとしたその瞬間、自分のすぐ近くに摩擦音、
見ると自分の真横に鋭い氷柱が突き刺さっている。
はっ、と周囲を見渡すルーキー、するとスナイパーアイ越しに魔術師風の女性が睨んでいるのが見えた。


192:保管庫
03/05/06 21:52 CNOMQjrK
その女性はさらに第二撃を放つ、それを辛くも避けるルーキー、距離が遠いので命拾いしたが、
これ以上近くに来られるとひとたまりも無いだろう。

「ど…どうして、どうして!?」
状況が飲みこめないまま、脱兎のごとく逃げ出したルーキーのすぐ背後からまた爆発音が響くが、
それには構わずひたすら北へと逃げるルーキーだった。

一方のサマンサにとっては、明確にルーキーを敵と認識して襲ったわけではない。
ただ、折角助けた命が自分の目の前で奪われるのが何となくもったいなかったという程度の理由でしかない
いずれにせよ魔物ならば放っておくわけにもいかないし、まさかスライムが参戦しているとも思えない。
ともかくサマンサもまた逃げるルーキーの後を追いかけていったのだが、
と、そこでサマンサは遠目ながらも、ルーキーの身体にしっかりと装着されている首輪を見つける。

「ほう…」
サマンサはそれを見て。追撃のスピードを緩める。
首輪がある以上只のスライムとは思えない、ここは慎重にかからねば思わぬ痛手をこうむる可能性がある
「しかしどうしてあんなスライムを…」
少なからず疑問を感じながら、追跡を続けるサマンサだった。

【サマンサ:所持アイテム:勲章(重装備可能)星降る腕輪 手榴弾×1 
 現在位置:現在位置:ロンダルキア中央西よりの山地、雪原との境界線付近
 行動方針:第一行動方針:ルーキーを追う
      第二行動方針:神殿に向かう
      第三行動方針:生き残る】

【ルーキー 所持品:スナイパーアイ ブーメラン/現在位置:ロンダルキア中央西よりの山地、
 雪原との境界線付近から北へ
 第一行動方針:逃げる
 第二行動方針:クーパー、ライアン、パパスとの合流】


193:もんた
03/05/08 20:27 M2kQnDfz

 ~    ∧_∧___     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      (´∀` ) / |    あなたの人生を変えるかもしれない,クイズ・ミリモネア。
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188、正解!

それでは第2問
 「FFDQバトルロワイヤル」とは何のスレか?
 A:リレー小説
 B:あらしスレ
 C:保守スレ
 D:みのもんたへの批判スレ

194:デュランダール名無しさん
03/05/08 22:39 j1mwJ40j
Dです。
>>193のHNを見た瞬間気付きました

195:保管庫
03/05/09 00:59 ImEu0Uk/
岩山を左手に見、何一つさえぎるものの無い砂の海の中。
その小さな身体を必死で動かし、なんとか逃れようとするルーキー、
追跡者の気配は、多少遠くなっているとはいえ、未だに距離を置いてこちらへと向かっている。
砂塵の中、姿こそ見えないが、ルーキーは自分の背後の気配を確実に捉えていた。
(姿を消してついてきている…どうしよう)
戦うか…だがそれは最後の手段だ、今は逃げられるだけ逃げよう。

砂漠を西に抜けると、また再び雪をかぶった山岳地帯に入る、雪をかき分け必死で進んでいくと、
前方に人影が見える、緑の髪の女性だ。
「助け…」
ルーキーは全速力でその人影の方へと走る、そしてあと10メートルほどの距離になったその時、
緑の髪の少女の横から、とんがりヘアの少年が彼女をかばうように飛び出し、
ルーキーへと体当たりを仕掛ける。

「話を聞いて!ぼくは…」
しかしその少年は、ルーキーの言葉には耳を貸すことなく呪文を紡ぎ出す。
「メラ!」
避ける間もなく、ルーキーの身体は炎に包まれる。
「ちょ、ちょっと話を聞いてよ」
無論メラ程度、今のルーキーなら充分が耐えることは出来るが、
無情にも少年の抜き放った刃が、弁解しようとしていたルーキーの身体を両断する、
まさに問答無用の一撃だった。

ルーキーの不運は、北に逃げてしまったことだった、南に向かいテリーやソロたちに出会えれば、
まだ助かる可能性はあっただろう。
ある程度モンスターたちとの共存が可能だったソロやテリー、クーパーたちの時代と違い、
アルスの生きていた時代は全てのモンスターが等しく脅威であった時代、
彼にとってはモンスターは全て敵という概念でしか存在しないし、それ以外の選択の余地もないのである。


196:保管庫
03/05/09 01:02 ImEu0Uk/
ともかくそんな事情を今のルーキーが理解できるはずもなく。
「ぼくは…ぼくは…悪いスライムなんかじゃ…ないのにぃ~~」
そんな嘆きを声に出す事すら出来ず、彼は真っ二つになり、息絶えたのであった。

当のアルスは当然のことをしたとばかりに、けろりとしている。
突然の事態に対処できず、目を白黒させているティナに微笑みながら説明までしている。
「魔物がティナさんを襲おうとしていたから、でも大丈夫、倒したから」

それからしばらくして座を離れていたエドガーが戻ってくるが、
彼は手にしたレミラーマの杖を見ながら、いぶかしげな表情をしている。
「どうしたんですか?」
「いや…さっき杖に反応があったような気がしてな」
「それだったら多分、これのことじゃないかなぁ?」
アルスはエドガーの足元へ、ずたずたになったルーキーの死骸を転がす。
「ほら、首輪がある、多分ゾーマが参加者として送りこんできた魔物だと思う」

「確かに…スナイパーアイまで持っているところを見ると、こいつはゲームを動かすために送りこまれた
 サクラの内の1匹かもしれないな」
エドガーもしたり顔で頷く、自分の息のかかった者をゲームを動かす駒として送りこむ…常套手段の一つだ。
「それより、何とか野営できそうな場所を見つけてきたぞ、結局こんな南まで来てしまったが
 とりあえずこれで落ち着く事ができるな」
エドガーとは正反対にティナは未だに暗い表情をしている、テリーのことが気にかかっているのだ。

そんなティナを気遣ってか、エドガーがそっとティナの肩に手をやる。
「今はテリーのことは忘れるんだ…大丈夫」
その言葉に安堵したかのようにティナはエドガーを見つめる、エドガーもそれに応じてわずかに微笑む、


197:保管庫
03/05/09 01:02 ImEu0Uk/
彼もまた信じていた、テリーは決して憎しみに囚われたまま終わるような少年ではないと、
ただ忘れるには、時間が充分ではないだけだ。
「バーバラに賭けてみよう、我々はすっかり嫌われてしまったからな」
こうして色々と心残りはあれど、3人はひとまずその場を離れた。


そんな彼らの後ろ姿をはるか後方の物陰からしっかり見ていた人物がいる、そう、サマンサだ。
彼女はアルスの姿を確認するやいなや、とっさに後退した。
彼らの持っている対人感知の杖にひっかからなかったのもそのためだ、いかにレムオルで姿を隠していても
レミラーマをごまかすのは不可能である。

「あれは…まさかアルスさんが持っていたなんて」
一瞬だったがそれでもサマンサはアルスが紐を通して胸にぶら下げている、
黄金の腕輪を見逃してはいなかった。

今すぐ確保したいところだが…どうする?
工場内での経緯はあれどアルス1人ならば、なんとか説得はできるかもしれない、
だがアルスの回りに何人か仲間がいるのが見える。
「今、仕掛けるのは無謀の極みですね」
腕輪が目の前にあるというのに…口惜しさに歯噛みするサマンサだったが、
そこはそれ、すぐに思考を切り換える。

そう、考え様によってはこれほど預けておいて安全な相手はいないのだ。
他に腕輪を狙う勢力があったとしても、また彼自身を狙っていたとしても、
勇者である彼を倒す事は容易な事ではないだろう。


198:保管庫
03/05/09 01:03 ImEu0Uk/
とりあえずピサロとの合流を待って、それから奪うか泳がせるかを決めればいい。
ここで接近するのは止めたほうがいいだろう。
と、気を取りなおしたサマンサは足跡を残さないよう慎重にその場から離れた。

【アルス/ティナ/エドガー:所持武器:対人レミラーマの杖・天空の剣・黄金の腕輪/プラチナソード
 チキンナイフ/ボウガン&天空の鎧(装備不可)スナイパーアイ ブーメラン 
 現在位置:ロンダルキア中央砂漠西山地 
 第一行動方針:野営
 第二行動方針:仲間を探す】
(とりあえず朝までは野営地点からは動かないでしょう)

【サマンサ:所持アイテム:勲章(重装備可能)星降る腕輪 手榴弾×1
 現在位置:現在位置:ロンダルキア中央砂漠西山地
 行動方針:第一行動方針:神殿に向かう
      第二行動方針:ピサロと合流
      第三行動方針:生き残る】


【ルーキー:死亡】 残り50人


199:保管庫
03/05/09 01:05 ImEu0Uk/
「何処にいくのかしら?」
バーバラは移動を開始したテリーとソロの後をこっそりと尾けている。
身を隠すものが少ない雪原である、自然と距離も離れていかざるをえない。
そんな不利な状況の中、粘り強く尾行を続けるバーバラだったが、少し集中しすぎたようだ。

だからバーバラは気がつくのが遅れた、自分の足下の違和感に、みしみしっという嫌な音に
気がついた時には手遅れだった。
「クレバス!しまった」
雪原において最も注意を払わねばならぬもの、それは何といってもクレバスだ。

表面に薄く雪や氷を張ったクレバスは、不注意な冒険者たちを奈落へ飲みこもうとその顎を開いて
雪原の至るところで待ちうけている。
幸い張った氷がそこそこ厚かったおかげで、ソロとテリーは通過できたが、
氷はバーバラの体重を支えられるほどには厚くなかったのである。

それでも落下の瞬間、とっさに短剣を壁に突きたてて、バーバラは転落を防ぐ。
下を見るとどこまでも続くのではないだろうかと思うほどの暗闇が口をあけている
バーバラは下を見ないよう心がけながらゆっくりと壁をよじ登っていく
幸いにも足場がしっかりしていたので、登るのはそれほど難しくはなかった。

こうしてようやくクレバスから命からがらぬけだすことができたバーバラだったが
一難去ってまた一難、先程の音に気がついたのか、彼女の目前にテリーとソロが戻ってきたのだった。

しばしにらみ合う3人だったが、すぐにテリーの口から恐るべき言葉が飛び出す。

「ねぇ、ソロ!さっき言ってたよね、勇者は悪い奴をやっつけるのが使命だって
 だったらコイツを殺してよ!コイツは僕の大切な人の仇の仲間なんだ!」 


200:保管庫
03/05/09 01:05 ImEu0Uk/
「て…テリーあんた何て事を…」
その凄まじいまでの憎悪の言葉にバーバラは返す言葉もなく絶句するしかなかった。
思わず後ずさろうとしたが、背後はクレバスが口をあけて待っている…逃げることは出来ない。

そしてソロはテリーの言葉を聞いても、未だ微動だにしない、
ただし、その表情は眼帯によって塞がれており、容易に伺い知ることは出来なかった。


【テリー所持武器:なし 現在位置:中央西よりの山地の南にある平原
 行動方針:謎の剣士の敵(ティナ)を取る、】

【ソロ(暗闇もしくは失明) 所持武器:エンハンスソード、イリーナの会員証、スーツケース核爆弾
 現在位置:ロンダルキア中央西よりの山地の南の平原
 最終行動方針:デスピサロ打倒(現在もその気があるかは不明)

【バーバラ:所持武器:果物ナイフ・ホイミンの核・ペンダント・メイジマッシャー 
 中央西よりの山地の南にある平原 行動方針:テリーを救う】


201:保管庫
03/05/10 03:10 HJ22FqSk
「なんだよそりゃ!アンタ助けることができるんだろ!みすみす見捨てるのかよ!」
ジタンの訴えにデスピサロは不機嫌に言い返す。
「確認しておく…お前の成すべき事はなんだ?」

「そりゃ魔法使いを集めて、ここからみんなで脱出することだろ」
「それはこの娘を守りながらでも出来るような甘い役目なのか?」
「けどよ、助けられるのなら助けるのが俺達の役目だろう!」

「私はこのばかげた企みを潰す、という目的でお前に協力している…人助けのためではない」
その発言はジタンにとっては予想外だった、絶句するジタンにデスピサロは続ける。
「我々のやろうとしている事はいわばゾーマたちに堂々と反旗を翻す事に他ならない、
 露見すれば妨害もあるだろう、まして失敗は許されないことだ、救うか、戦うか…
 二兎を追えるほど状況は甘くはないぞ」

そうだ…いかに強くとも権力があろうとも自分はロザリー1人守る事が出来なかった。
本当に大切な…守らねばならぬものが何かを分かっていながら。
だからこそ全てを救おうなどと、臆面も無く口に出せるジタンが腹立たしかった。

口篭もるジタンにデスピサロはさらに追い討ちをかける。
「命を軽々しく考えるな、お前は最後まで……」

「守れる!いや守ってみせる!もう自分の目の前で誰かが死んでいくのは見たくないんだ!
 使命も必ず果たす!だから頼む!この娘を救ってくれ!」
ジタンの脊髄反射に等しい速度の返答に、やや面食らったデスピサロだが、
しばしジタンの顔を見つめて言葉を返す。
「いいだろう…だが条件がある」

「ならば何が何でもその娘を守りぬけ、いかなる理由があれど見捨てることは許さん、
 もしお前がその娘を見捨てたその時、私はお前を討つ…」

202:保管庫
03/05/10 03:11 HJ22FqSk
もちろんデスピサロも単純にジタンの言葉を信じたわけではない。
結局、ジタンのような相手には言って聞かせるだけ無駄なのだ、今後も同じようにトラブルに自分から
首を突っ込みまくるだろう、だが守らねばならぬもの、という形で目に見える枷をつけてやれば、
自然、自重することになるだろう。

だが、必死で訴えるジタンの瞳の輝きに賭けてみたいと思ったことも事実だ。
ジタンが頷いたのを見て、デスピサロもしたり顔で頷く。
「いい覚悟だ、どこまで出来るのか、しかと見届けさせてもらおう…私を後悔させるな」


【デスピサロ:所持アイテム:正義のそろばん・『光の玉』について書かれた本・
 現在位置:祠の湖南の森】
第一行動方針:腕輪を探す
第二行動方針:偵察
第三行動方針:不明

【ジタン:所持アイテム:仕込み杖、グロック17、ギザールの笛 グレネード複数
 試験問題・解答用紙複数(模範解答も含む)、時計 
 現在位置:祠の湖南の森】
第1行動方針:リディアを救う、魔法使いを探す
第2行動方針:エーコを探す
最終行動方針:ゲームから脱出

【リディア(気絶中)所持品:なし 現在位置:祠の湖南の森
第一行動方針:?
第二行動方針:エーコ、バッツたちと合流
第三行動方針:仲間(セシル?)を捜す】

203:保管庫
03/05/11 02:25 /Z9M7bwS
雄叫びとも悲鳴ともつかぬ咆哮を上げながら、アグリアスは走った。
返り血に濡れ、怒りに顔を歪ませ―その鬼女のごとき風貌に臆したのか、
ヘンリーは棒立ちになったまま動かない。
その胸めがけ、アグリアスの手に握られたマンイーターの刃が閃く。
もう、自分でもなぜこのようなことをするのかわかっていない。
ただ、彼女の中で1つの感情だけが駆け巡っていた。
それは、ヘンリーへの憎悪と殺意。
「誇りを踏みにじった報い、その血で贖え!」
アグリアスは狂気じみた叫びとともに、短剣を振り下ろした。

「!?」
しかし、確実に心臓を貫いたはずの剣先は、何の手応えも伝えなかった。
それどころか、目の前に立っていたはずのヘンリーは、煙のように消え失せていた。
狼狽を隠しきれずに、アグリアスはヘンリーの姿を捜し求める。
そして、その声は背後から聞こえた。
「イオ!」
「!!」
アグリアスが振り向くよりも速く、爆発が彼女の体を吹き飛ばす。
張り詰めた糸がぷつりと切れるかのように、
限界に達していた彼女の意識は、呆気なく閃光の中に沈んだ。

204:保管庫
03/05/11 02:25 /Z9M7bwS
「この程度の幻影に引っ掛かるなんてな……買い被りすぎてたか?」
ヘンリーは、気絶したアグリアスを見下ろしながら呟いた。
種明かしをすれば、何のことはない。
アグリアスとリバスト、二人が鍔競り合っている時に呪文を唱えておいただけだ。
魔力の霧に幻影を映し出し惑わせる、マヌーサの呪文を。
いくらなんでも、危機が迫っている時に何の手だても打たないほど、彼は愚かではない。
だが、ここまで効果があるとは思っていなかった。
半ば呆れたような口ぶりは、そのせいだ。

「なんにしろ、お前の実力はけっこう評価していたんだが……残念だ」
この言葉は本心だった。
先刻の剣さばきを見るに、相当の訓練を積んだのだろう。
ヘンリーの腕前では到底勝ち目などないし、もちろん生半な剣士では足元にも及ぶまい。
単に、今回は相手が悪すぎただけで―
それにしたって、騎士道などにこだわらず、魔法を織り交ぜて戦っていれば
勝っていたのは彼女の方だったろう。
言い換えれば、それがアグリアスの最大の欠点だということだ。
騎士としてのプライドの高さゆえ、相手の弱みをつくことができない。
プライドを貶められた時、感情を抑えきることができない。
それでも相手に打ち勝てたのなら、まだ話は別だったのだが。

205:保管庫
03/05/11 02:27 /Z9M7bwS
「騎士にはなれない、誇りも捨てられない、
半端な役立たずをいつまでも仲間にしとくほど、俺に余裕は無いんでね」
ヘンリーは言いながら斧を振りかぶった。
アグリアスは目を覚ます様子が無い。
このまま彼女の命を絶とうとした、まさにその時。
ふと、最初に説明されたルールがヘンリーの頭の中に浮かんだ。

『24時間以内に一人も死ななかった場合、全員の首輪が爆発する』

リバストが死んだのはたった今だ。
アグリアスを生かしておく気などさらさらないが、
見えないタイムリミットのことを考えれば、今すぐ殺してしまうのは得策ではない。
何せ開始から二日半が経過するというのに、まだ半数近くも生き残りがいるのだから。
万一のことを考えれば、猶予は長い方がいい。
「そうだな……騎士なら、最期ぐらい役に立ってもらわないとな」

数分後。ヘンリーは悠々と戦場を後にしていた。
アグリアスに止めは刺していない。マンイーターも残してきた。
九割方眠ったまま死ぬとは思うが、運良く目覚めることもあるだろう。
その時に生き残ることができるように……というわけではない。
あの短剣は、食料もランプも全て奪われたことに気付いたアグリアスに、
自ら死を選ばせるために残してきたのだから……

206:保管庫
03/05/11 02:30 j9qqIZOZ
【ヘンリー 食料多、支給ランプ×2(リバスト・アグリアスから回収)
所持武器:ミスリルアクス イオの書×2 スリングショット まどろみの剣 なべのふた
現在位置:大陸中央北西の湖よりの森
第一行動方針:とんぬら達を追う(遭遇すれば他のキャラも倒す)
第二行動方針:皆殺し
最終行動方針:マリアの元へ逝く】
【アグリアス(負傷・気絶、朝まで放置されれば凍死確定) 食料0・ランプ使用不可
ジョブ:ホーリーナイト スキル:時魔法  所持武器:マンイーター
現在位置:大陸中央北西の湖よりの森
第一行動方針:とんぬら達を追う(遭遇すれば他のキャラも倒す)
第二行動方針:ティファを倒す
最終行動方針:元の世界に帰還する】

207:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/12 02:23 E0GyJdRD
ざくざくとクーパーは自分の足元の雪を手にした棒でつついていく、まったく手応えが無い…。
「だめだ、バッツ兄ちゃん…ここもクレバスだよ」
「そうか…」
2人の足取りは遅々として進まない。
東に向かった二人を待ちうけていたもの…それは無数のクレバスとアイスバーン。
それを避けて進んでいる間に2人は道に迷いつつあった。

かなりの長い時間が経過しているにも関わらず、
直線距離にしてわずか数百メートルも進んでいないのがもどかしくてならない。
ちなみに彼らは知る由もなかったが、エドガーたちが結局南に向かわざるを得なかったのも、
実はそのためだったりする。

「戻ろう…これ以上はとてもじゃないけど進めないよ」
疲れ果て地面にへたり込んだクーパーが提案する。
これ以上進めば日が暮れる、日が暮れる前に何とか野営の出来る場所を見つけなければ…、
「あの時引き返していれば…」
申し訳無さ気に頭を下げるクーパーをバッツは慰める。
「気にすんなよ、仕方が無いさ」
そう言って引き返そうとしたバッツだったがその時、足元が不意に滑った。

慌ててクーパーへと手を伸ばすがわずかに遅い。
「う!うわぁぁぁぁぁ!」
ごろごろと氷壁を滑り落ちていくバッツ、転落しながらも必死で体勢を立て直そうとするが
なかなか上手く行かない、ならばブレイブブレイドを氷に突きたてて、滑り止めにしようとするが
刃は氷の上で火花を散らすのみで刺さってはくれない。
「だったら…ちくしょう、ファイア!」

バッツの声と同時に剣が赤く輝き、同時にしゅうしゅうと音を立てて氷が溶けて行く。
さらにバッツは両手で剣を握り、両足に力を込めて渾身の力で踏ん張っていく、
やがてがきんっという鈍い音と同時にようやくバッツの身体は停止する、炎が氷を溶かし、
刃が元の岩肌に突き刺さったのだ。

208:保管庫
03/05/12 02:25 E0GyJdRD
ようやく一息つけたバッツはそろそろと下を覗きこむ…地面は自分の遥か下だ。
さらにその時剣が滑り、またバッツの身体が谷底へ滑っていく。

結局、それからしばらくしてクーパーがロープを上から投げてくれるまでの間、バッツは身動き一つ出来なかった。
こうして命からがら救出されたバッツだったが、その時にはすでに日は沈みつつあった。
「よかった、バッツ兄ちゃん本当によかった」
救出の喜びを隠そうともせず、バッツにすがりつくクーパー、だがバッツは喜んでばかりもいられなかった。
「ああ…だけど困った事になってしまった」
「?」
「俺の荷物は全部谷底だ、したがって食料は全部パーだ」
荷物を分けていたのが裏目に出た、先頭を行くクーパーをなるだけ身軽にするために、
彼には地図等の最低限の装備のみを持たせて、残りの食料などは全部自分が抱えることにしたのだが
自分がそれを失ってしまったのでは話にならない。

さっきとは逆にうなだれるバッツをクーパーが励ます。
「とにかく戻ろう…今ならまだ安全な場所までは帰れると思うから」

【バッツ(魔法剣士 時魔法)/クーパー
 所持武器:ブレイブブレイド/天空の盾 現在位置:ロンタルギアの中央北西の山地
 第一行動方針:安全圏まで引き返す
 第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパス、エーコの仲間(名前しか知らない)を捜す
 最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
(バッツは武器以外の荷物を全て、それから食料は2人共通で全て失っています)


209:保管庫
03/05/12 02:26 E0GyJdRD
「御主ら、どういう要件かな。こちらも食事中なので手短かにお願いしたい」
ライアンは手掴みで魚の切り身のようなものを口の中に放り込んだ。動じている気配はない。
今や目の前に姿を晒すことになったマリベル達は、その言葉に虚を突かれ、何も言い出せない。

沈黙を破りティーダがそっと囁いた。
「……もう思い切って、どうっスか?」
この戦士の落ち着き払った態度を見て、
どうもこうもなく、できるならばやってみればいいと思うマリベル。
「いいわよ、でもあんたが言ってよ」
「はい、はい。言い出しっぺっスからね」
呑気に思えるような会話ができるのも、相手がゆったりとした度量のある人間に見えるからだ。

ティーダはゆっくりとライアンの前に歩み寄る。
食事の手を止めライアンは真っ直ぐに前を見た。
「別に何もせんよ。お主達がどういう者かわかりかねるので、警戒はしているが」
そう言われて次の言葉に詰まるんじゃないかとマリベルはハラハラする。しかし
「オレたちの仲間になってほしいっス。」

ティーダが意外とあっさり言ってのけるのでマリベルは妙に感心した。
こういうときはストレートに言った方が伝わりやすいものだと自分で納得した。
マリベルは追撃を試みた。
「私たちはこのゲーム最大の難敵を倒そうと仲間を集めてるの。
 一人一人じゃとても勝ち目はないけれど、力をあわせればきっと勝てる。
 あなたのような強そうな戦士が加わってくれたらどんなに心強いかって……ねえ」

210:保管庫
03/05/12 02:33 LNzzC56z
「オレに振ってもしょうがないッス!!」
ティーダが口に手を当てながらマリベルに抗議するような視線を送る。
「そうか、では参ろう」
ライアンは食べ残しの食料を整理し、すっと立ち上がった。「他に仲間はいるのか?」と二人に聞いた。
「え?」
きょとんとしてじっとライアンを見つめるティーダ。
「まさか、いいの?」
マリベルが手を合わせながら心の中で小躍りした。
ライアンが頷いたのでマリバルは快哉を叫んだ

展開が速すぎてティーダはまだ喜びを顔に出せない。
「やけにあっさりしてるッス……」

【ライアン 所持武器:大地のハンマー
 現在位置:祠の南西・山岳地帯と雪原の境目あたり
 第一行動方針:食事&休憩
 第二行動方針:はぐれた仲間を探す
 第三行動方針:ホイミンの安否を確かめる
 (正午の放送を聞き逃しています。放送回数が増えたことも知りません)】
【マリベル/ティーダ 現在位置:祠の南西・山岳地帯と雪原の境目あたり
 所持武器:エドガーのメモ/いかづちの杖・参加者リスト
 第一行動方針:仲間を集める、
 第二行動方針:打倒セフィロス→ゲームから抜ける】

211:千乃代表
03/05/14 22:18 Tq5cFVVg
白装束VSマスコミの仁義なき戦いは続く…
 by ぱなうぇーぶ

212:ななしッ子
03/05/15 17:48 Q6Q2yXik
これでもやっておちつこうや
URLリンク(www.v-gene.com)

213:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/16 01:45 rkHiCsjv
「何が勇者よ!あんただってレナ姉ちゃんを殺したじゃないの!」
「人殺しの仲間なんだろ!殺されて当然じゃないか!」
バーバラとソロの舌戦が続く中、ソロの様子がおかしい。

震える手で剣を構えてはいるものの、ゆらゆらと姿勢が安定せず、心ここにあらずと、
いった感じだ。
さらにバーバラの口撃は続く。
「人殺しはそっちでしょう!レナ姉ちゃんは何にも悪い事してないのに!最低よ!」
その一言でソロは崩れた。

「ああああっ~わあああああ」
剣こそ手放さなかったが、その場にへたりこみ泣きじゃくるソロ。
それを見てすかさず動こうとしたバーバラだが、テリーがソロをかばうように立ちはだかる。

今、攻撃すればソロを倒すことは出来るかもしれない…しかし魔法を使えばテリーにも当たってしまう。
「どうしたんだよ!早くやっつけてよ!」
なら強引にテリーをあいつから引き離すか、いやそれもこの状況では難しい。
下手に格闘戦を挑んでも、結局テリーに手傷をおわせてしまう可能性が高い。
それに背後はクレバス…劣勢の場合の逃げ場は無い。
だったら…。

「出なおすしかないわね…今は」
結局、退くことを選択したバーバラ、だが背後はクレバスだ、どうする?
と、そこで彼女は意外な行動に出た、なんと彼女はバク転の容量でそのまま背後へとジャンプしたのだ。
しかし着地すべき地面は、はるか数百メートル下だ。と彼女がジャンプの頂点に達したときだった。

「イオラ!」
バーバラは前もって準備していた呪文を、ここぞとばかりに氷壁に叩きつける。爆発が起こり空中にいるバーバラの身体は木の葉のように宙を舞う、そう、爆発のエネルギーを利用してバーバラは強引にクレバスを飛び越えたのだ、
いや飛び越えるというより、弾き飛ばされたというべきであろうか。
こうして何とか窮地を脱したバーバラは、すり傷と打ち身の痛みに悶えながらも、なんとか起きあがる、
これで追いかけてこられれば終わりだ。
だが、どうやらその気配は存在しない、あきらめてくれたようだ。

214:保管庫
03/05/16 01:46 rkHiCsjv
しかしだからといって安心してもいられない、そう状況は以前とほとんど変わっていないのだ。
「どうしたらいいの…どうしたら…」
よろよろと歩きながら自問自答するバーバラ、その時、夕刻の放送が始まった。

一方、頭を抱え悲しげに唸っていたソロだったが、テリーの言葉でようやく我に返り始めていた。
「しっかりしてよ、勇者があんな悪い奴らの言葉を聞いてどうするんだよ」
「だけど…僕は取り返しのつかない事をしてしまったのかも…」

「ちがうよ、ソロは騙されているんだ、なんにも悪くなんか無いよ」
その言葉でソロは涙に濡れた顔を上げる。
「本当だね…僕は間違っていないよね?悪いのはあいつらなんだよね?」
テリーは意識していなかったが、そのやりとりは無垢な若者を洗脳する誘導尋問の響きがあった。
そしてその甘言は、不安定なソロの心にいとも容易く入りこんでいった。

「僕は、絶対に裏切ったりなんかするもんか!だから、いっしょに悪いやつらをやっつけようよ」
「うん…うん」
未だに見えぬ瞳からぽろぽろと涙を流し、テリーにすがりつくソロ。
「僕は絶対に勇者でなくっちゃいけないんだ…、正しくなくっちゃいけないんだ…
 だってそれが僕の全てだから…勇者じゃない僕なんて、僕じゃないんだ」
ぶつぶつと呟き続けるソロ、そんな彼の髪を撫でてやりながらテリーも囁く。
「安心していいよ…僕がそばにいるから」

【テリー所持武器:なし 現在位置:中央西よりの山地の南にある平原
 行動方針:謎の剣士の敵(ティナ)を取る、】

【ソロ(暗闇もしくは失明) 所持武器:エンハンスソード、イリーナの会員証、スーツケース核爆弾
 現在位置:ロンダルキア中央西よりの山地の南の平原
 第一行動方針:悪い奴を倒すor勇者になる 
 最終行動方針:デスピサロ打倒(現在もその気があるかは不明)】

【バーバラ(負傷):所持武器:果物ナイフ・ホイミンの核・ペンダント・メイジマッシャー 
 中央西よりの山地の南にある平原 行動方針:テリーを救う】

215:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/17 09:26 Mz7fWgIZ
保守

216:中山悟
03/05/17 09:43 7d1s9kYc
  おかまに追いかけられる

あれは中学3年の頃。仲間達と遊んでたところ目の前には地元では有名なオカマバー。 当然好奇心旺盛な若人達は「オカマー!出てこーい!」の大合唱。 調子がでてきた時一人が「オカマー!悔しくないのかー!かかってこーい!」と叫びました。
その時、ガシャーン!!という大音響と共にバンと勢いよく開いたドアの向こうには、十数人の人だかりが! しかしどう見てもか弱い女の人…と思いきや!「てめえら逃がすな!!」僕らは逃げました! 自転車で全速力で。
しかしオカマは早い!早すぎた!僕は何とか助かりましたが友達はダメでした。死にました
              

217:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/17 15:31 sJdd6PyJ
やっちゃいけないこと
 「ぱなうぇーぶにスカラー電磁波」

218:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/18 13:41 W2FfhO1u
ほ      し      ゅ

219:保管庫
03/05/18 16:09 ryadVrHY
夕暮れの空にキーンという耳障りなハウリングが響く。
さらにそれに続いて、バッ…バカ、ボリュームの調節がなって無いぞ、申し訳ございません、などと雑音が続く。
そしてまたしばらく沈黙、やがてごほんっと咳払いの音がし、放送は再開される。

「少々遅れてしまったが、これより放送を開始する」
その声は以前聞いたことのある…明らかにゾーマのものとは違う例の不愉快な声だった。

「今回犬死せしものは以下の8名!
「セーラ」「マゴット」「エッジ」「エビルプリースト」「リバスト」
「ピピン」「ルーキー」「フライヤ」 」

「そして禁止呪文は
 ミニマム・トード・カッパー・ブレイク、ポーキー・ゾンビー以上6つである
それからこれらの呪文と同じ効果の特技等も禁止である!」
その耳障りな声に耳を塞ぎたくなるのを必死で我慢している参加者たちを知ってか知らずか
声の主は上機嫌で放送をしめくくる。

「貴様らせいぜい励めよ、ゾーマ様はさらなる興奮をお求めだ、ガーッハッハッハッ、ごほっごほッ」


(これを持って日没とします)


220:保管庫
03/05/18 21:54 DWkgB8xH
ジタンはリデイアを背負い、デスピサロはまるで関係なさそうに先に進んだ。
ジタンは仕込み杖やグロックの調子を確かめて、不備がないことがわかると進みだした。
方向は北。湖沿いまで来たら西か東かどちらに行くか決める。

湖に着いたところでジタンは予め決めていたことを言う。
「まず、東……」
「東は駄目だ。西の方がいい」
ピサロがジタンの言葉を覆いかぶせるように否定した。
「何で?」

ピサロは答えず身を翻して歩いていってしまう。
ジタンも慌ててピサロを追う。
聞こうと想ったが、ピサロが一瞬見せた険しい表情に躊躇してしまった。
本当は、都合の悪いことでもあるのかと問いたかった。
まだ気の許せるような間柄ではないからだ。あの小島での戦闘はまだ記憶に新しい。
ぐっと唇を噛み締めてジタンは歩く。

雪明かりの中を西に歩き出すこと数分、目前に山脈地帯が広がっているところでピサロが立ち止まり
「話し声が聞こえる」
とジタンを振り返った。
「一人、二人…三人、いるな。準備しておけ」
「いや、何も聞こえないぞ」
ジタンも職業柄耳を鍛えているのだが、おぶっているリディアの呼吸音がするだけで
他に声など聞こえない。
第一視認できる距離に誰もいないのだから、喋り声が聞こえるはずがない。
「本当に聞こえたのかよ、気のせいじゃ」
と、


221:保管庫
03/05/18 21:54 DWkgB8xH
ピサロの言ったことは本当だった。
ジタンは山の斜面を下ってくる人影を発見して、ピサロの地獄耳に舌を巻いた。
(熟練の盗賊でもこんな真似できるかどうか……)
ピサロの顔をじっと眺めてみる。
ピンと尖った耳はウサギのそれに似ていた。
なんだか普通の人間とは違う仕組みでできている耳のような気がした。

山を降りてきたのは確かに三人。
マリベル、ティーダにライアンを加えた一行だった。

【デスピサロ:所持アイテム:正義のそろばん・『光の玉』について書かれた本・
 現在位置:祠の湖南の森】
第一行動方針:腕輪を探す
第二行動方針:偵察
第三行動方針:不明

【ジタン:所持アイテム:仕込み杖、グロック17、ギザールの笛 グレネード複数
 試験問題・解答用紙複数(模範解答も含む)、時計 
 現在位置:祠の湖南の森】
第1行動方針:リディアを救う、魔法使いを探す
第2行動方針:エーコを探す
最終行動方針:ゲームから脱出

【リディア(気絶中)所持品:なし 現在位置:祠の湖南の森
第一行動方針:?
第二行動方針:エーコ、バッツたちと合流
第三行動方針:仲間(セシル?)を捜す】


222:保管庫
03/05/20 01:35 6Ix42TIU
「う…」
覚醒したセシルはぐらぐらと揺れる視界に、少し吐き気を覚えながらゆっくりと身体を起こそうとする。
何があったのかは思い出したくも無い、しかし少なくとも気絶したおかげで、
決定的なそれを喰らうことはなかったらしい。
ふぅ…と安堵の溜息を漏らすセシル。

ともかく脱出せねば、しかしセシルの身体は今まで見た事も無いような特殊な縛り方によって
拘束されている。まずは縄を解かねば話にならない。
と、そこで初めてセシルは自分が屋外ではなく洞窟の中にいることを知る。
洞窟の中はランプで照らされており、また自分から少し離れた場所には、
薪をくべた竈のようなものもあり、そこでまた新たな発見、
自分の枕元に手紙が置かれている。
そこには放送の内容に加えて、あの覆面男の綴ったものであるらしい文章が書き記されていた。


  気がついただろうか?
  君には大変申し訳ない事をしたと思っている…しかし一言弁明させて貰えるならば、
  私は病気なのだ、発作が起きてしまえば、自分で自分を収える事が出来なくなり、
  内なる欲望のままにふるまってしまう、結果、不快な思いをさせてしまい
  すまないと思っている。

  さて、君についての処遇だが。
  君を殺し、後顧の憂いを絶つのも一つの手ではあるが、
  あのような形での決着は私も望むところではない。
  君を説得する事も考えたが、それは私ではなく、他の誰かの役目だろうし、
  私の言葉など、いまさら君は聞く耳を持たぬだろう。
  だから、あえて今回は君を見逃す。
  しかし、タダで見逃すわけにもいかない、不本意な形とはいえ、君が私に敗れたのもまた事実。
  ゆえに、君の身体を縄で厳重に縛らせてもらった。
  君の背後の壁を見るがいい。

223:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/20 01:36 6Ix42TIU
そこでセシルは縛られた身体をぎくしゃくと動かし、振り向くと洞窟の壁にブラッドソードが
突き刺さっているのが見える。

  それを使えば縄を切ることも出来るだろう、ただしあの場所まで行きつくのも、
  今の君にとっては容易な事ではないはずだが。
  そして不運にも君が縄から抜け出せぬまま、他の何者かの手にかかったとしても、
  それは君自身の武運が尽きたまでのこと、私の預かり知るところではない。
  
  それからよしんば早々に縄を解く事が出来ても、私を追うのは諦めた方がいい。
  私にはここよりも遥かに過酷な環境下で長年戦い抜いた、知識と経験がある。
  年齢から察するに、君程度の経験では私の足元にも及ばないだろう、寒さに凍え、
  無駄に命を散らすのが落ちというものだ。
  悪い事は言わない、ここに朝までとどまり身体を休めることだ、君の所持品も
  ここに残しておくし、食料と薪も分けておこう。
 
  そして願わくば君が真に倒さねばならぬ巨悪の存在を思いだし、
  正道に立ち戻ってくれることを切に願わん。
                              オルテガ

「ご丁寧な…ことだな」
皮肉気にセシルは唇を歪める、だか手紙の内容そのものには好感が持てた。
ここで長々と説教でもされていれば、彼は決してオルテガを許さなかっただろう。

ともかく縄を切らねば話にならない、ここで倒れるようなことになれば
目的を果たせないばかりか、自分の奪った命まで無駄になる。
そう、彼はすでにかけがえの無い仲間までも殺めているのだ、もう立ち止まるわけにはいかない。

セシルは瀕死の芋虫のような無様な姿で、洞窟の床を這いずっていった。 

224:保管庫
03/05/20 01:37 6Ix42TIU
【セシル(拘束状態) 所持武器:なし
  現在位置: 大陸北部山脈・西の湖近くの洞窟
  第一行動方針 縄を解く(休息するか・外に出るかはお任せします)
  第二行動方針 参加者を殺す(ハーゴンorエドガーを最優先ただし遭遇すれば他のキャラでも殺す 】
  第三行動方針 勝ち残る】

(暗黒騎士の鎧 ブラッドソード 源氏の兜 リフレクトリング 弓矢(手製)ギガスマッシャー
 それから分けてもらった食料と燃料は洞窟内部に放置されています)

【オルテガ 所持武器:危ない水着 グレートソード 覆面 水鉄砲 
 現在位置:大陸北部山脈・西の湖周辺 
 第一行動方針:アルスを探す
 第二行動方針:不明
 最終行動方針:未定】

225:ほかんこ
03/05/20 01:42 b8vXI3be
(奴め…ここが年貢の納め時だったようだな、しかし出来ることなら我が手で討ち取りたかったが)
エビルプリーストの死を知った、デスピサロは表情を変えることもなく、じっと前方の薄闇を凝視している。

そのままピサロは3人の話し声に耳を傾けつつ、ジタンの様子を確認する。
ジタンはリディアをかばうように自分の後方に位置を変えている、それは戦うためではなく、
退くための準備だ、それを見てデスピサロは目を細める。
(まずは合格だな)
やはり”守るべき物”を与えたのは正解だったようだ。

そのまま沈黙が続くが、それに耐えられなかったのかジタンが背後から声をかける。
「なぁ、あんたもしかすると人間じゃないだろ?」
「だったらどうする?」
答える口調は明らかに不快感がにじみ出ていた、が、ジタンはそれには気がつかず続ける。

「いや別に、俺の住んでる世界では鼠人間や鳥人間も普通に暮らしてたからね、珍しくも無いよ」
「そうか…」
この返答に関してのデスピサロの口調には、ややうらやましげな響きがあったのは気のせいだろうか?
「なぁ…改めて聞くけど、なんで協力する気になったんだ?」
「単純に可能性の高い方に賭けた、それだけだ、それに舟に乗るなら早いほうがいい」
「舟?どういう例えだよ」

「残酷なようだが箱舟の定員は決まっている、それも早いもの勝ちだ、全員というわけにはいくまい」
デスピサロの残酷な宣告に少したじろいだジタンだったが、
考えて見ればいくらなんでもそれほど上手く事が運ぶわけが無いし、さすがにこの辺については妥協せざるを得ない。
(自分の中の優先順位をしっかりと把握しろ、情に流されるな…でなければ本当に大切なものを
 失う事になる…さっきアンタはそう言いたかったんだな)

自分の腕の中で未だに気を失ったままのリディアをジタンは見つめる。
デスピサロの言う考えに照らし合わせるなら、自分は間違った選択をしてしまったのかもしれない。
だがそれでも、最終的に自分に折れるような形でデスピサロは彼女を救ってくれた。

226:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/20 01:45 b8vXI3be
彼の真意は見えないが、おそらく他に考えがあるのだろう、善意だけとは思えない、
しかし少なくともこれは男同士の誓いなのだからだから、今はこの子を精一杯守りぬくことにしよう。

「それに戦うにしても、私1人で全員を相手にはできん」
「へぇ、あんたでも勝てない相手はいるのか」
からかうような口調のジタンに苦笑しつつデスピサロは続ける。

「評価してくれるのはうれしいが、世界の広さをいまさらながら痛感した…
 それに私を殺したくって、うずうずしている奴も心当たりがあるしな」
そこで一端言葉を切って、デスピサロは薄暗くなってきた空を見上げる。

(ソロよ、お前はいま何をしている…私を討ちたいなら早く来い…むざむざ討たれるつもりはないが
 お前ならば仕方が無い、私もまた、お前の全てを奪ったのだから)

「だから助かる可能性の高い方に賭けた、しかし賭けに破れれば戦うしかあるまい…私は間違っているか?」
「それは…」

「まして私には戻らねばならぬワケがある…」
愛しい妻、そしておそらく帰りを待ちわびているだろう家臣たち、瞳を閉じるとそれらの姿が瞼の裏に、
浮かんでは消える。
「安心しろ、儀式とやらがどう転ぶか、それまでは仲間でいてやるし、もし戦うにしても、
 出来るだけ後回しにしてやる、感謝しろ」
「感謝ぁ!?期待しているような言いぐさじゃないだろ」
と、そこでデスピサロは手を広げてジタンを制する。
「静かにしろ」
前方の3人が、なにやらもめ始めているようだ。

227:ほかんこ
03/05/20 01:48 b8vXI3be
その3人、ライアンたちが何でもめているかといえば。
「どうしてもワシには信じられないでござる」
道中、これまでのお互いの経緯を話していた3人であったが、ソロの暴挙をティーダから聞いた、
ライアンは悲痛な表情で考え込んでいた。
ホイミンの死も彼にとっては衝撃だったが、ソロの愚挙はさらに彼を打ちのめしていた。
最初は何かの間違い、あるいは自分たちの仲を引き裂こうとする何者かの謀略だと思ったが、
ティーダの話を細部にわたって聞けば聞くほど、ソロ本人である可能性は疑い様も無くなっていた。

やがてライアンは、伏せ目がちにやや顔を傾け、小声で2人へと告げる。
「すまんが、他に用事が出来たでござる、どうしてもソロ殿に会い、真実を突きとめねばならぬ」
「そのデスピサロって奴に騙されているとか、操られているとかってことは無いの?」

マリベルの質問にライアンは即座に首を振る。
「デスピサ…いやピサロ殿は確かに我らとは敵同士ではござったが、正面から戦いを挑む事はあっても
 他人を弄るような真似は決してしないはずでござる」

その言葉を聞いて、ティーダが手に持ったリストの写真を見る。
そこには整った顔立ちの男が掲載されている、玉座の間と工場で出会った男だ。
考えて見れば仕掛けたのはやはり自分たちの方だったし、2度目は彼の方から逃げたのだ。
これでは乗ったのは、どちらなのか分からない。

ライアンはデスピサロがパーティーに加わったとき、殺されたから殺す、殺したから殺される。
そんな愚かしい魔族との間の憎悪の連鎖を、断ち切るいい機会だという思いがあった。

だからこそ、いわば呉越同舟のパーティ内で、トルネコらと共に
彼はデスピサロを擁護する立場を取ったのだ。

アリーナやマーニャ、ブライらのように敵意を露にするものの説得は困難を極めた。
特にブライの教育の賜物か、アリーナの魔族嫌いは相当なもので、その説得にはかなりの苦労を要した。
ブライの説得を担当したクリフトは破門寸前まで追い詰められたらしいが…
(いい魔族は滅んだ魔族だけ…ブライの口癖でござったな)
彼らの奔走が無ければピサロは決して受け入れられることは無かっただろう。

228:ほかんこ
03/05/20 01:53 3YQ1arxm
そんな動きを静観していたソロも内面は面白くはなかったに違いない、
いや潜在的な恨みは仲間たちの中では1番強いはず、立場を考えて黙って受け入れただけに過ぎない。
何かの拍子にそれら蓄積されていた憎悪が爆発し暴走した可能性も考えられる。
勇者といってもまだ十代半ばの少年なのである。

ならば何としてもソロに会わねばならない、それは自分の役目だ。
感情に流されがちなアリーナには荷が重すぎるように思えたし、
それに何より若者を導くのは、自分たち大人の役目であるはずだ。

「すまぬ…1度仲間になることを約束しておきながら、道を違えることになってしまい」
「そういう事情なら仕方ないわよ、でも銀髪の男を見かけたら絶対に戦っちゃ駄目よ、すぐに逃げて」
「そして、もし他の人に出会ったらこのことを伝えて欲しいッス」
「まだあるわ、それから…」

マリベルはリストの余白を破くとそこにメモの内容を書き写し、ライアンに手渡す。
「セフィロスのことを教えるついでに、これも見せてほしいの、脱出の手がかりになるかもしれないから」
「心得たでござる…それから」
と、そこでライアンは2人の前に跪くと、両手をついて頭を下げる。

「いかに詫びても詫び様が無い事は承知でござる…だが恥を忍んでお願いもうす
 どうかワシに免じてソロ殿を許して頂けぬものか、この通りでござる」

「許すも許さないも私は当事者じゃないし」
マリベルはライアンの行為にかなり戸惑っているようだったが、無言でティーダを促す。
ティーダはかなり複雑な表情をしていたが、やがて無言でライアンの肩にそっと手をやった。
その行為でライアンの表情が緩む、彼は立ちあがりもう1度だけ頭を下げると
そのまま振り返らずに彼らとは反対の方向へと向かっていった。

229:ほかんこ
03/05/20 01:56 3YQ1arxm
そして残されたティーダとマリベルだったが、ライアンの姿が見えなくなった頃
だしぬけにティーダが大声で叫ぶ。
「ああっ!大事なことを忘れていたッス」
「何よ、どうかしたの?」
「缶きりもらうの忘れた」
その瞬間ティーダがマリベルに蹴りを入れられたのは言うまでも無い。

流石に声が聞こえるだけで、何を話していたのかは分かるはずもないが、ともかく3人は
2人と1人に別れてその場を去っていく、
その様子をじっと見ていたデスピサロだが、こちらに向かってくる1人を見ながら
何かを考えているようだ。

(ライアンよ…そちらに行ってはいかん、引き返せ)
このままでは彼は東へと進路を取ってしまう。
湖畔にて、東におぼろげながら見えた姿、あれはまぎれもなくあの銀髪の剣士ではなかったか?
幽霊の正体みたり何とやら、という言葉で済ませることができればいいのだが。

ライアンといえど、あの男相手では勝ち目は無いだろう。
ここでライアンに声をかけるのは簡単だ、しかしその結果、余計な何かを知ってしまう可能性もある。
もうこれ以上厄介事を背負うつもりはない。

だが、ライアンには借りがある。
未だに人間に対しての嫌悪感は消えたわけではないが、悪意に囚われてそれ以外の物が
見えなくなるほど、デスピサロは視野が狭いわけではない。
ソロたちのパーティに身を投じて以来、ライアンが自分のために色々と便宜を裏で計ってくれて
いたことは彼も知っていた。

(どうする……)

230:ほかんこ
03/05/20 01:56 3YQ1arxm

【デスピサロ:所持アイテム:正義のそろばん・『光の玉』について書かれた本・
 現在位置:祠の南西・山岳地帯と雪原の境目あたり 】
第一行動方針:腕輪を探す
第二行動方針:偵察
第三行動方針:不明

【ジタン:所持アイテム:仕込み杖、グロック17、ギザールの笛 グレネード複数
 試験問題・解答用紙複数(模範解答も含む)、時計 
 現在位置:祠の南西・山岳地帯と雪原の境目あたり 】
第1行動方針:リディアを救う、魔法使いを探す
第2行動方針:エーコを探す
最終行動方針:ゲームから脱出

【リディア(気絶中)所持品:なし 現在位置:祠の南西・山岳地帯と雪原の境目あたり
第一行動方針:?
第二行動方針:エーコ、バッツたちと合流
第三行動方針:仲間(セシル?)を捜す】


【ライアン 所持武器:大地のハンマー エドガーのメモ(写し)
 現在位置:祠の南西・山岳地帯と雪原の境目あたり
 第一行動方針:ソロを探す
 第二行動方針:不明
 第三行動方針:不明】

【マリベル/ティーダ 現在位置:祠の南西・山岳地帯と雪原の境目あたり
 所持武器:エドガーのメモ/いかづちの杖・参加者リスト
 第一行動方針:仲間を集める、
 第二行動方針:打倒セフィロス→ゲームから抜ける】

231:T.sakura
03/05/20 17:18 1hcrB6W3
                         .  ) (  、
                       ; (    )  '
               o___, . (、. ' ⌒   `  )
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232:名無しさん@LV2001
03/05/20 17:30 9D2MayAS
うにうに><

233:T.sakura
03/05/20 17:46 1hcrB6W3
                         .  ) (  、
                       ; (    )  '
               o___, . (、. ' ⌒   `  )
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234:名無しさん@LV2001
03/05/20 17:55 T5AVxOyp
うにうに><

235:パイナップル Ver 1.1 ◆yGAhoNiShI
03/05/20 18:39 vQzpPdSF
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236:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/20 21:08 TTJR0t4Q
あれ松虫が鳴いているー
 チンチロ チンチロ ピンサロリン♪

237:保管庫
03/05/21 00:59 NOp5RhJb
放送直前

「う~ん、そろそろ夜じゃのう」
ゼニスは軽く背伸びをすると、山頂から下界を見渡す。
「あの神殿で夜明かしさせてもらうとするかのう、腹も減ったことじゃし」
そうしてデニスは赤い傘を振りまわしながら、下山していった。

そしてその頃、神殿北部湖のほとりでは。

「そうですか…ファリスは最後にそんなことを」
命からからクレバス多発地帯から脱出した、バッツたちだが、ここで思わぬ人物と出会う事が出来た。
そう、水の巫女エリアである。
彼女はバッツたちを追う途中でやはり足を滑らせ、身動きが取れなくなっていたところに、
引き返してきたバッツたちが通りがかったのだ。

最初はバッツはエリアの言葉になかなか耳を貸そうとはしなかった。
相次ぐ仲間たちの死に、多少猜疑心が強くなっていたのだ、
だが、必死で訴える彼女の言葉には嘘はないように思えたし、
それに、あのファリスがシルドラを託したのだ、信じるに足りるだろう。
「土の戦士の反応もすぐ近くです、おそらくあの城の中でしょう」

「そうか、だがあの城まで行くのは骨だな」
直線距離としては目と鼻の距離だが、実際は森の中を大きく迂回していかねばならない。
先ほどのクレバスの例もある、出来れば動きたくは無いのだが…
と、ここでクーパーの声がする。

「ここから渡れそうだよ、ほら、氷が張ってる」
クーパーの言葉通り、湖には氷が張っていた、バッツは氷を叩いてその強度を確認する。
「これなら歩いて向こう側まで渡れそうだな、行くか」
バッツは自分たちの身体をロープで結びつけて命綱にすると、自分が先頭に立ち
クーパーとエリアを導くように、先へと進んでいった。

238:保管庫
03/05/21 01:01 NOp5RhJb
「あの城についたら、お食事にしましょう、あれだけ大きければ台所もあると思いますから」
最後尾のエリアの言葉に笑顔で応じる先頭の2人。

しかしエリアは気がついていなかった、つい先ほど崖から転落したときに、
バックの中で毒薬のフタがわずかに緩み、その結果、
自分の持っている食料が全て毒によって汚染されていると言う事を。

そしてそれからしばらく時間が経過して神殿南部の山地。

ソロが剣を構えて、周囲の気配をうかがっている。
ただしその構えだが、いつもの剣を中段に抜いて構えるのではなく、
納剣したままでの、腰溜めの構えだ。
そしてそのままピクリとも彼は動かない、吹きすさぶ風の音がただ鳴り響くのみ。
その肩に1枚の枯葉が触れたその時だった。
彼の前後左右から、次々と礫が投げられる、目が見えない、いまのソロでは避けきれないと思われた。
しかし、その瞬間、その右腕が閃いたかと思うと、礫は全てソロの剣によって斬り払われていた。

そして、ソロの背後から拍手の音が聞こえる、拍手の主はテリーだった。
先ほどの礫はテリーが投げたものだったのだ。
「凄い!凄いよ!目が見えないのにどうして?」
「見えないから、かな?何だかこの方が気配とか良く分かるんだ」

そう、見えないものを嘆いても仕方が無い、
最初から無いものと割りきって戦えば、少なくとも接近戦では遅れをとる事はないだろう。
もちろん、そうやって即座に戦闘モードを切り換えることができたのは
ソロの戦士としての素質と鍛錬の賜物なのだが。

239:保管庫
03/05/21 01:02 NOp5RhJb
ただし魔法攻撃に関しては気配だけで目標を確認するには無理がある上。
それに直接攻撃にしても、視覚による修正が利かないということは、残りの感覚を研ぎ澄まし、
すなわち出来るだけ一撃で相手を仕留めなくてはならない。
納剣したままの特異な構えも、それを意識したものだ。
それは俗に居合と呼ばれる、実践剣術の構えそのものだった。

2人の身体を寒風が吹きつける、このまま野外にとどまるべきではないだろう。
早く寒さを凌げる場所を見つけなければ。
「そろそろ寒くなってきたけど、どこか休める場所を探さないといけないなあ」
「大丈夫、近くにお城があるよ」
「だったらとりあえず、その城へ入ろうか」
「じゃあ、ついてきて」
テリーはソロの手を引きながら草原の中を歩いていった。

240:保管庫
03/05/21 01:05 1FGy7Hrp
【ゼニス 所持武器:アンブレラ 羽帽子? 現在位置:神殿南の山地を下山中
 行動方針:神殿へ行く、物見遊山】

【バッツ(魔法剣士 時魔法)/クーパー
所持武器:ブレイブブレイド/天空の盾 現在位置:神殿北の湖
 第一行動方針:神殿へ向かう
 第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパス、エーコの仲間(名前しか知らない)を捜す
 最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】

【エリア 所持武器:小型のミスリルシールド・ミスリルナイフ・加速装置・食料2ヶ月20日強分&毒薬 
 水1,5リットル×2 フィアーの書×7 小型のミスリルシールド 現在位置:神殿北の湖
 第一行動方針:神殿へ向かう
 第二行動方針:クリスタルの戦士との合流】
(エリアは一度だけ召喚魔法『シルドラ』を行使可能)
(食料は全て毒によって汚染されています、毒は無味無臭でおそらく摂取するまで
 気がつかないでしょう)


【テリー所持武器:なし 現在位置:神殿南の山地南端
第一行動方針:神殿に入る 
第二行動方針:謎の剣士の敵(ティナ)を取る、】

【ソロ(暗闇もしくは失明) 所持武器:エンハンスソード、イリーナの会員証、スーツケース核爆弾
 現在位置:神殿南東の山地南端
 第一行動方針:(悪い奴)を倒すor勇者になる 
 最終行動方針:デスピサロ打倒(現在もその気があるかは不明)】

241:保管庫?
03/05/21 01:07 1FGy7Hrp
メルビンとロックとガウは気付いた。

「そんなのありかよ」
「なんじゃと!?」
メルビンは最初、暗い湖面を魚が何度も跳ね上がってその度に飛沫が飛んでいるようだと感じた。
水面を打つ連続音と共にとてつもないものを見た。
黒い影が水の上をバウンドしながら迫ってくる。

考えるまでもなく
―それは湖に漂う小さな流氷を足場にして、次々と冷たい湖の上を渡っていく―
あの男。

この間わずか数秒
モニカはまだ何があったかわからない。

湖を渡りきった男が最後の着地をきめて、剣を高く掲げた。
島に残っている全員を潰すというサイン。

ガウが雄叫びを上げた。ロックは剣を取り出した。
「常識なんて通用しないぜ、あいつには!」
その二人が突然近くに生じた膨大なエネルギーに吹き飛ばされる形になった。
メルビンはロックもガウも見ていなかった。
見ていたのは地獄からの請求書。メルビンの魔力、生命力を差し出して、雷を得た。

伝説の英雄が最大最強クラスの技を叩き込むしかないと判断するに至った時間は、
週百分の一秒に満たない。
島全体が震え出す。
地の底から響き渡る愚者の声、肉が焼け焦げるような臭い、体を突き抜ける百万の針のような傷み、
どれもが恐怖と絶望を喚起させた。
負の力は一つに収束する。集まって完成した黒い光球は弾けて爆発した。
メルビンは地獄から雷を呼び出した!

242:保管庫?
03/05/21 01:08 1FGy7Hrp
【メルビン/ガウ 所持武器: 虎殺しの槍 /なし 現在位置:祠南の島
第一行動方針:セフィロスと闘う 
第二行動方針:仲間を探す
第三行動方針:ホフマンの仇をうつ】

【モニカ:所持武器:エドガーのメモ(ボロ) 現在位置:祠の南の島
第一行動方針:心の整理
第二行動方針:仲間を探す】

【ロック 所持武器:吹雪の剣 現在位置:祠南の島
 第一行動方針:戦闘
 第二行動方針:エリアを探す】

【セフィロス:所持武器:正宗 現在位置:祠南の島
 行動方針:全員殺す・勝ち残る】

243:無効告知
03/05/23 00:09 GlqV9q5a
237の、そしてその頃~238の~毒によって汚染されていると言う事を までの文を無効とします。

240のバッツ、クーパー、エリアの個人情報を無効とします。

244:保管庫!
03/05/23 00:10 GlqV9q5a
そしてその頃、神殿北部湖のほとりでは。

「そうですか…ファリスは最後にそんなことを」
命からからクレバス多発地帯から脱出した、バッツたちだが、ここで思わぬ人物と出会う事が出来た。
そう、水の巫女エリアである。
彼女はバッツたちを追う途中でやはり足を滑らせ、身動きが取れなくなっていたところに、
引き返してきたバッツたちが通りがかったのだ。

最初はバッツはエリアの言葉になかなか耳を貸そうとはしなかった。
相次ぐ仲間たちの死に、多少猜疑心が強くなっていたのだ、
だが、必死で訴える彼女の言葉には嘘はないように思えたし、
それに、あのファリスがシルドラを託したのだ、信じるに足りるだろう。
「土の戦士の反応もすぐ近くです、おそらくあの城の中でしょう」

本来はこのまま祠まで戻るつもりだった、しかしすぐ近くに自分と同じ宿命の戦士が
いるとなれば話は別だ、それに夜中の行軍は正直避けたい。

「そうか、だがあの城まで行くのもまた骨だな」
直線距離としては目と鼻の距離だが、実際は森の中を大きく迂回していかねばならない。
先ほどのクレバスの例もある、と、ここでクーパーの声がする。

「ここから渡れそうだよ、ほら、氷が張ってる」
クーパーの言葉通り、湖には氷が張っていた、バッツは氷を叩いてその強度を確認する。
「これなら歩いて向こう側まで渡れそうだな、行くか」
バッツは自分たちの身体をロープで結びつけて命綱にすると、自分が先頭に立ち
クーパーとエリアを導くように、先へと進んでいった。

245:保管庫!
03/05/23 00:11 GlqV9q5a
「あの城についたら、お食事にしましょう、あれだけ大きければ台所もあると思いますから」
最後尾のエリアの言葉に笑顔で応じる先頭の2人。

しかしエリアは気がついていなかった、つい先ほど崖から転落したときに、
バックの中で毒薬のフタがわずかに緩み、そこから漏れ出した液体が、彼女の所持している
食料を全て汚染しているということを。
不運なことにこの毒薬は速乾性で、染み出したそばから次々と乾いていき、

その結果、彼女はその事実に気がつくことはなく、また仮にここで荷物を改めても
それらの証を見つける事は難しかっただろう。
それに毒薬自体、職業柄そういう事に詳しいファリスだから分かったのであって、
ラベルも何も張られていないガラス瓶の液体を見たところで、彼女らは何も思わないであろう。

クーパーが先頭でバッツ、エリアと続く一行は湖を無事渡り終えた後、わずかばかりの森林地帯
を抜け、砂漠に到達した。
そこからはバッツとクーパーは身を寄せ合いながら歩いていた。
「私も交ぜてもらいたいんだけど?」
エリアが夜の中で大きく伸びを繰り広げると、クーパーがあくびをした。
途端に風が吹きだしたのでエリアは縮こまって身震いする。
「この寒いのによく欠伸がでるわねえ」
「エリアさんこそ、まるで春が来たみたいにさ」
「はは、実は俺も」
バッツもつられてかクーパーの肩の上で大あくび、と同時にくしゃみ。
散々クレパスに悩まされ続けた三人の目には、砂漠地帯は危険度の格段に低い地形に写ったのだった。

「でも不思議ですね、こんな地方に砂漠だなんて」
「このゲーム自体あり得ないような事だしな、こういう場所があっても何とも思わなくなってきた」
バッツが辛そうにまたも口を開けると、
「もが!?」
「しっ、何か聞こえなかった?」

246:保管庫!
03/05/23 00:16 1bn6hFsS
「別に何も」
クーパーの言葉に、そう、とエリアがバッツの口から手を離す。
「いきなりでごめんなさい」
ようやく息を吐き出して前屈みでエリアを見つめるバッツ。
「今のはあくびだったんだぜ」
「うん、だからごめん」
エリアは何事もなかったかのように言うもので、バッツは頭を掻きむしった。
それから勝手にうなずいて、遠くを見つめているクーパーとエリアの後ろにそっと回りこむと、
二人の背中をとん、と押した。
二人は驚いて前につんのめりそうになる。共にバッツと顔を見合わせる。
「びっくりしたぁ~」
「驚かさないでよ」
「いや、いきなりで御免」
バッツは膨れっ面をする巫女と勇者に不敵な笑みで答えてやったものだ。

【バッツ(魔法剣士 時魔法)/クーパー
所持武器:ブレイブブレイド/天空の盾 現在位置:神殿北の砂漠
 第一行動方針:神殿へ向かう
 第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパス、エーコの仲間(名前しか知らない)を捜す
 最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】

【エリア 所持武器:小型のミスリルシールド・ミスリルナイフ・加速装置・食料2ヶ月20日強分&毒薬 
 水1,5リットル×2 フィアーの書×7 小型のミスリルシールド 現在位置:神殿北の砂漠
 第一行動方針:神殿へ向かう
 第二行動方針:クリスタルの戦士との合流】
(エリアは一度だけ召喚魔法『シルドラ』を行使可能)
(食料は全て毒によって汚染されています、毒は無味無臭でおそらく摂取するまで
 気がつかないでしょう)

247:保管庫
03/05/24 01:04 IBXM91aQ
「そう落ちこんじゃだめよ」
灯火がつけられて、明々と輝いている廊下の一角で何やら落ちこんでいる導師を慰めるティファ、
そう、結局彼は問題を解くことができなかったのである。

「で、そのハーゴンって人は?」
「この扉の向こうだよ、誰にも邪魔されたくないんだって」

導師は先ほどまでのハーゴンとの会話を思い出す。

「ワシは設計図を書く、それを形にするのはワシの仕事ではない…それに」
ハーゴンは自分の首にはまった金属の輪を指で弄ぶ。
「この首輪をどうにかせんとな」
「デッシュとそのことで話してたんじゃないの?」

「首輪はワシの知識ではどうしようもない…いや正確に言えば確証を得られるだけの材料が、まだまだ不足しておる
 命に関わるだけに下手な結論はだせん・・・あの技術者には悪いことをしたが・・・ごふっごふっ!」
 再び咳き込むハーゴン、骨と皮だけの肉体、全て抜け落ちた頭髪、干物のように乾き黒ずんだ肌、
 その風貌はもはや屍同然といってもよかった、ただ瞳だけが未だに爛々と輝いていた、
 死を目前にした者とは思えぬほど…。
「だが収穫が無かったわけでもないぞ」
ハーゴンもまたデッシュとの会話を回想する。

「鍵文字とな?」
「それしか考えられない、この首輪には多分何重にもアンチマジックが仕掛けられている、1つ1つを
 強引に解除することは可能でも、その1つを解除した途端、残りのトラップが発動し、結果爆発する仕掛けだと思う」

「魔法的なものに加えて、おそらく機械そのものにも、いくつかのセキュリティが備わっているはず、
 結論を言うと首輪を外すには、多分魔法と機械両方の分野でコンマ単位のズレもなく、
 複数のセキュリティを同時解除する必要があるはすだ」

「それで鍵文字か…」
「これらの問題を一括に解決する方法はこれしかありえない」

248:保管庫
03/05/24 01:06 IBXM91aQ
デッシュはそれなりに自信があったのだろう、得意げに自分の推理をハーゴンに披露する。
しかしその推理を聞いたハーゴンは渋い表情でデッシュに質問する。
「で、その鍵文字はどうやればわかる?」
「それは…」
「一言言っておくが、そんな都合の良い魔法は存在せんぞ、ワシの知る限りでは」

「よいか必要なのはその先じゃ…お主の話は推理というより自分に理解できる範囲での、
 都合のいい仮想にすぎん、それが真実であってもだ」
「しかし!」
その辛らつな言葉に息巻くデッシュ、さらにハーゴンは続ける。
「まぁ、少なくともお主の場合、多分だの、おそらくだのといった単語を少しでも減らすことから
 始めた方がいいのではないのかな?どうも技術屋は先走りが過ぎていかん」

デッシュはハーゴンの言葉を最後まで聞いてはいなかった、
彼は憤懣やるかたない表情で踵を返し一言も無しに退出して行ったのである。

ハーゴンもデッシュの理論に対して、何も得るところがなかったわけではない。
それにいかに仮想とはいえ、わずかな材料でここまでの理論を導き出した優秀さは認める。
しかしその地に足がついていない軽薄な言動が気になった、それは技術者としては好ましい姿勢ではない。
だから多少釘をさしたわけだが…。

回想を終えたハーゴンは、寝台から身を起こすと再び作業に取り掛かった。
「しばらく1人にさせてくれんか…やはりこういう作業は1人が1番じゃて」
こうしてハーゴンは導師を自室から追い出すと、また寝台の上で何やらペンを走らせ始めたのだった。

そして再び廊下。
「デッシュは?」
導師は周囲を見まわしながらティファに尋ねる、一応ロボットのことは伝えてはあるとはいえ、心配だ。
「スクラップ置き場で何か作業をしているわ、さっき廊下ですれ違ったとき、ものすごい表情をしてたけど
 何かあったの?」

249:保管庫
03/05/24 01:07 IBXM91aQ
「いや…良くは知らないけど・・・まぁ、あそこならロボットの巡回コースから外れてるから大丈夫かな、
 僕らも移動しよう、そろそろあいつがこっちにやってくる頃だ」
導師はティファをつれて、別の部屋へと入る、それからしばらくしてキラーマシーンが、
彼らとハーゴンの部屋の前を何も気づかず素通りしていった。

そして一方、スクラップ置き場では、
「見てろ…俺は俺の正しさを必ず証明してみせる、誰にも頼らなくっても…」
そうだ、必ず自分の推理を立証し、あの死にぞこないを見返してやる…。
これから何やら装置を作るのであろうか?嘯くデッシュの周囲には数種類の機械がそろえられている。
そしてその手には、ハーゴンの部屋でガメてきた首輪が握られていた。

【ハーゴン(呪文使用不能、左手喪失、衰弱・老化) 
 武器:グレネード複数、裁きの杖、ムーンの首、グレーテの首 現在位置:神殿自室
 第1行動方針:儀式の下準備
 第2行動方針:不明
 最終行動方針:ゲームの破壊】

【導師(MP減少、回復率50%):所持武器:天罰の杖 首輪 現在位置:ハーゴンの神殿
 第一行動方針:ハーゴンの補佐、看病
 第二行動方針:不明
 最終行動方針:不明】

【ティファ 所持武器:無し 現在位置:ハーゴンの神殿
 行動方針:不明】

【デッシュ 所持武器:首輪 現在位置:ハーゴンの神殿
 第一行動方針:首輪を調べる
 第二行動方針:エドガーに会う】

250:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/25 13:34 Xr+j3DQE
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このくそすれはあぼーんしますた


251:245修正
03/05/26 01:42 kvwa7RiF
しかしエリアは~(後略)から(前略)彼女等らは何も思わないであろう。
までを以下の様に修正します。

しかしエリアは気がついていなかった、つい先ほど崖から転落したときに、
バックの中で毒薬のフタがわずかに緩み、そこから漏れ出した液体が、彼女の所持している
食料を全て汚染しているということを。
不運なことにこの毒薬は速乾性で、染み出したそばから次々と乾いていき、
その結果、彼女はその事実に気がつくことはなかった、
もっとも、仮にここで荷物を改め、
知識のあるものが入念に調べれば、あるいは気がついたのかもしれないが。

252:無効告知
03/05/26 01:44 kvwa7RiF
246の
>(食料は全て毒によって汚染されています、毒は無味無臭でおそらく摂取するまで
> 気がつかないでしょう)

は無効となりました


253:保管庫
03/05/26 01:49 kvwa7RiF
凍てつく冷気が辺りを包む。
マヒャドやブリザガの比ではない冷気だ。
森の中、または建物、洞窟で冷気を凌がない限り凍死は間違いないだろう…

だが、例外がいた。
例外の一人。アイラ。
無論放浪の民といえどこの寒さには耐えることはできないだろうがいま、彼女の指にはまっている死者の指輪。
それによって、身体は死者のそれとなりこの凍てつく冷気を耐えうる状況になっているのである。
…もっとも、本人の意思なんてあってないが如し。
ただ、今はとんぬらを探して彷徨い歩くだけである。
彼女は今落とされた橋の前で立ち尽くしていた。
…通れない。
そう確認するとふらふらと岩山伝いに南下して行った。
とんぬらは橋の向こうの祠にいるのは彼女の知る由ではない。

【アイラ(ゾンビ) 所持武器:ダイアソード 死者の指輪 現在位置:ロンダルキア祠南の落とされた橋→岩山伝いに南下 
 行動方針:ゾンビ状態中はとんぬらを探していく。死者の指輪が外れたら???】

254:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/26 19:00 MJK9la7X
大いに期待あげ

255:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/26 19:22 1faGzacB
まあ、はっきり言ってくだらないけど・・・


ユウナLOVE!

これだけはやめられない!

256:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/26 19:48 MJK9la7X
誤爆オメ保守

257:保管庫
03/05/27 00:44 gkamQ3tU
自分の目の前にはトンネルの入り口がある、ここを通れば山道や雪原に苦労することなく
神殿まで一直線だ。

しかし…
マゴットの死を知った今、このまま神殿に入る事をサマンサはためらっていた。
もしかすると何か変事があったのかもしれない、あるいは…
サマンサはアルブルグで出会った銀髪の剣士を思い浮かべる、
もし、あの男と鉢合わせでもすれば…
だが、それでも自分は進まねばならない、そう言い聞かせながら、サマンサは1歩を踏み出そうとする。

と、自分の足元にまた子ウサギがまとわりついているのに気がつく。
「心配しなくても、もう食べたりはしませんよ、さぁそこをどいてください」
しかし、子ウサギはサマンサに何かを訴えるように、ひたすら足元にまとわりつく。
「どうしたのです?」
サマンサの言葉に子ウサギは一声泣くと、そのまま茂みの中へと入っていく
その後を追ってサマンサも茂みに入ったその時だった。

ごごごごっ!
凄まじい大音響と共に土砂が崩れ、トンネルの入り口はおろか通路までも押しつぶしていく、
間一髪だった、もしあのままトンネルに入ってれば命は無かっただろう。
「恩返しですか…期待していたわけではないですが、助かりましたよ」
サマンサは子ウサギの抱き上げ頭を撫でてやろうとするが、そこである事に気がつく。
「おや、良く見るとあなたは何らかのモンスターの変種ですね、ウサギに見えるのは擬態ですか」
確かに耳が長いのを除けば、ウサギというよりキツネとリスに近い。
耳を立て、足をたたみ、毛皮を膨らませることでウサギに見せていたのだ。
サマンサはキツネリス(便宜上こう呼びます)を地面にそっと下ろしてやると、また先を急ごうとする。
「さぁ、お前は親の所にかえりなさい」

258:保管庫
03/05/27 00:45 gkamQ3tU

だが、それでもキツネリスはサマンサから離れようとしない。
「?」
サマンサは少し考えるような仕草をしていたが、思うところがあったのだろう。
サマンサは先ほどスライムと遭遇した周辺を色々と調べる。
と、そこにはやはりキツネリスの成獣が横たわっていた。
親はぴくりとも動かない、どうやらブーメランの当たり所が悪かったようだ。

「そういうことだったのですね…」
サマンサの言葉に子供がきゅ~と悲しげに鳴く。
「ならば見過ごせませんね…恩もありますし、ついてきますか?」

キツネリスの子供は返事の変わりにサマンサの帽子の上にちょんと跳び乗った、どうやらそのつもりらしい。

「では参りましょうか…そうそうお話をしてあげましょう」
「昔あるところに、うさぎと猿ときつねが焚き火を囲んでいると、そこに飢えた旅人が……」



【サマンサ:所持アイテム:勲章(重装備可能)星降る腕輪 手榴弾×1 
 現在位置:現在位置:ロンダルキア中央西よりの山地、雪原との境界線付近
 行動方針:第一行動方針:神殿に向かう(速度は遅め)
      第二行動方針: ?
      第三行動方針:生き残る】

(キツネリス一匹を連れています)

259:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/27 07:01 pzSdbDfi
朝から上昇

260:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/28 00:34 0N1Lwltw
ホシュ

261:山崎渉
03/05/28 08:42 7vfcmGCd
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎―◎                      山崎渉

262:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/28 15:22 ZBqhjaZW
あへ

263:やまさきはるのぱんまつり
03/05/28 22:09 BHDjjcR7
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕をイジメて下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎―◎                      山崎渉




264:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/29 01:26 ZAMXIFIx
期待あげ

265:保管庫
03/05/29 01:35 vxMmXS9b
地下道の中で男と女が向かい合って座っている。
男はランプをかざし、女の顔を照らしているように見える、女はランプの光を追うように
顔を動かしている。
と、そこで男はランプを消した。

「わかるわ、今、ランプが消えた」
アリーナの声にカインは満足げに頷く。
「光の明暗を感じることが出来るのなら、網膜や視神経は大丈夫だ、運がよかったな」
そういって、カインはアリーナの片目に薬草を貼りつけ、眼帯を巻きつける。
「医術か白魔法に長けた者なら、お前の目を治すことができるかもしれん」

ちなみにクラウドはそんな2人の傍らで寝息を立てている、先ほどの狂乱が嘘のようだ。

「さて、そろそろ時間だな」
カインは立ちあがると、そのまま地下道の先へと進もうとする。
「ちょっと、どこへいくのよ」
「放送を聞きに行くだけだ、すぐ戻る」
「だからって!…あなたも血がいっぱい出て大変だったのに」
「動けるのが俺しかいないのだから、仕方ないだろう、それに鍛えてある、大丈夫だ」
確かに今動けるのはカインだけだ、彼が行く以外、選択肢は存在しないのだ。

「エッジのことなら気に病む必要はない、アイツがくたばるはずがない」
確かにエッジは、疑うことを知らない、がさつでいいかげんな男だが、
しぶとさでは仲間の中で1番だとカインは思っていた。
たとえセフィロス相手でも、何とかやりぬけられるはず。
もしアイツがやられるとしたら…。
カインは脳裏に1人の男の姿を思い浮かべる、それは親友にして倒すべき敵の姿。

が、カインは頭を振って、男の幻影を追い払う、それは今考えるべきことではない、

266:保管庫
03/05/29 01:36 vxMmXS9b
「放送を聞いたらすぐに戻る」
エッジ手書きの地下道マップをアリーナから受け取ると、
ふらつく足取りでカインは地下道の闇へと消えていった、ちなみに彼は知らなかったが、
もうすでに放送は終了していた。

眠りつづけるクラウドと2人、地下道に残されたアリーナ、といきなり眼前の風景が
まるで月夜のように明るくなる。
「?」
アリーナはいぶかしげに天井を見上げて息を呑む、天井はまるで星空だった。
光苔の一種が自生しているのだろう。

そんな中、眠りつづけるクラウドの寝顔を眺めながら、アリーナはある風景を頭の中で思い描く。
満天の星空の下、お互いの姿を求め、さまよう恋人たち、やがて彼らはそれぞれの相手とめぐり合い、
光り輝く街の中へと消えていく。
残っているのは自分1人だけ…不安げに周囲を見まわすアリーナ、と、そこに息を弾ませて、
金髪の青年、そう、クラウドが駆けこんでくる、信じられないような、まるで夢が叶ったような表情でアリーナは
クラウドの胸の中に飛びこもうとするアリーナ、だがクラウドは彼女を無視して、

いつの間にか彼女の背後に立っていた黒髪の少女、テイファを抱きしめる。
大きな胸をより一層誇らしげに揺らしながら、その少女は自分へと勝ち誇るようなように唇を薄く歪め
アリーナの前から消えていく。

後に残されたのは、冷たい地面に接吻したままの自分だけ…そこで妄想は終わりを告げた。

膝をかかえ、呆然と天井を眺めるアリーナ、妄想の中ですら絶望的な恋…どうすればいいのか。
「泣いてばかりだな…あたし」
涙で揺れた瞳に入る天井のきらめきは、うるさいくらいにまぶしくってたまらない。

そんな満天の星空の下、クラウドの胸の中に抱かれ、
どんな顔で「キレイね」とティファは言うのだろう?
そしてどんな顔でクラウドは「そうだな」と答えるのだろうか?

267:保管庫
03/05/29 01:37 vxMmXS9b
行動を共にしたのはほんのわずかな時間だけど、アリーナはティファに友情を感じていたし
それを考えると、自分は本当に恥知らず以外の何者でもない。
こんな愚かなことで悩む自分が本当に悔しくてならなかった。
しかしそれよりも2人がとてもお似合いだということが、もっと悔しくてならなかった。

「先に出会ったのが私なら…絶対負けない自信はあるのに…でも」
そこでアリーナは無理に微笑みを浮かべ、クラウドの唇を指で辿る。
「唇は多分私の方が先…」

【カイン:所持武器:ビーナスゴスペル&マテリア(回復) 現在位置:地下通路(大陸中央付近)
 第一行動方針:地上に出て放送を確認
 第二行動方針セシルを止める】  
(セフィロスへの苦手意識あり)
(体力は幾分回復、かなり無理すれば戦闘可能)

【アリーナ 所持武器:イオの書×4 リフレクトリング ピンクのレオタード
 現在位置:地下通路(大陸中央付近) 】
第一行動方針:?
第二行動方針:ソロを止める(倒してでも)
最終行動方針:ゲームを抜ける
(重傷、戦闘不能・片目失明状態)

【クラウド(睡眠中):所持武器:ガンブレード 現在位置:地下通路(大陸中央付近)】
第一行動方針:エアリスorティファを探す。
第二行動方針:アリーナを救う
最終行動方針:不明
(重傷、戦闘不能、ただし錯乱状態からは回復)

268:保管庫
03/05/29 01:46 DTFe3DDU
神殿の入り口の方から大音響が響き渡ってきて、導師はよろめきながら壁にへばりついた。
「なんか、とんでもないのが来たみたいだ」
目を細めて耳を塞ぎながら「え、誰かの仕業なの?」と答えるティファ。
「あ、そうか、デッシュが何かやらかしたのかも」
「結局何もわからないのね」

導師は壁から離れて歩き出す。ティファも後をついていった。
「今のは雷だったかな」
導師の言い方が他人事みたいで疑問を持ったのか、ティファは不安げに言う。
「ねえ、あのロボットは大丈夫なの」
「大丈夫、しばらく裏手をうろついてるはずだから」

神殿の廊下の壁は、ところどころ不気味な紋章が刻まれている。
侵入者を歓迎しているように紋章は導師の目に飛び込んでくる。
導師の歩く速度を早めた。。
「もし、言うことを聞かないような敵が来てたらどうするの」
またティファが聞く。
「そのときはキラーマシーンに役立ってもらおう」
導師は駆け出した。

城門前に辿りついて息を呑んだ。
巨大な鋼鉄製の門が見るも無残に崩れ落ちている。
高温で溶かされたような跡もある。
どういう力が働けばこのような光景を現出できるのか。
導師は心底、慄いた。
「誰!?」
ティファが導師の袖を掴んで握り拳をつくる。
不安でたまらないのだろう。
導師は、自分の中にティファの恐怖心が侵入してきて、運命を供にしてくれと
叫んでいるように感じた。
だが、まだ姿さえ見えない敵に二人とも呑まれているようではいけない。

269:保管庫
03/05/29 01:47 DTFe3DDU
「お、おい、僕たちを甘く見ない方が、いいぞ?」
声のトーンが段々落ちていった。最後の方は優しく諭すような口調になった。
恐れているからそうなったのだ。

「おまえたちこそ甘く見るなよ、こっちは勇者がいるんだぞ」
ひょろりとした小さい子供が破れた門から中に入ってくるのを見て、導師は唖然とした。

【導師(MP減少、回復率50%):所持武器:天罰の杖 首輪 現在位置:ハーゴンの神殿入口
 第一行動方針:ハーゴンの補佐、看病
 第二行動方針:不明
 最終行動方針:不明】
【ティファ 所持武器:無し 現在位置:ハーゴンの神殿入口
 行動方針:不明】

【テリー所持武器:なし 現在位置:神殿入口
第一行動方針:神殿に入る 
第二行動方針:謎の剣士の敵(ティナ)を取る、】

270:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/30 02:14 vWNRXeTJ
ホシュ

271:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/05/30 18:54 xPlWrdvB
hosyu

272:111
03/05/30 21:08 7XwrMqAI
URLリンク(www.geocities.co.jp)

273:保管庫
03/05/31 00:48 5ZvOcKhn
爆発と強烈な閃光が島全体を走る。
その中でメルビンはロックとガウ、そしてモニカを連れて先刻から作成していた、
イカダのそばへと走っていた。
「今のでやれたのか?」
「まさか、あれはただのこけおどしでござる」
先刻からの連続する戦闘はやはりメルビンの力を確実に奪っていた。
もはや彼に残された力は全力攻撃1回分のみ…確実に仕留めることができぬのなら
無駄撃ちは押さえなければならない。

ともかく、彼らはイカダへと辿りつく。
と、そこでモニカの身体から力が抜け、ふわりと浜辺に倒れこもうとする、慌ててロックが彼女を支える。
モニカにとっても色々なことがありすぎた、彼女の精神力もまた限界に達していたのであろう、
これで助かる、という安堵感が彼女を失神へと導いていた。
だが、安心するのにはまだ早い、彼らの前にまたしても難問が持ち上がっていた。
そう、未完成のイカダにはどうやっても3人が乗るのが限界だったのである。

迷う時間は無い、ロックが剣を構える。
「俺が食いとめる!じいさんたちは早く逃げ…」
だが、セリフを最後まで言う前に、彼もメルビンの当身を受けてやはり気を失う。
メルビンは気絶したモニカとロックをイカダに載せると、ガウにオールを渡し、船出するよう促す。

「ガウ殿!我輩に構わず行くでござる」
「がうううっ、がううう(いやだ!置いてなんかいけない!)」
だだっこのように歯を剥き出しにして、拒絶の声を上げるガウにメルビンは優しく諭す。
「ガウ殿にだけ教えるでござるよ、我輩にはまだ取っておきの必殺技があるのでござる」
「ただし、これは島一つ沈める事が出来るほどの威力なので、ガウ殿たちがいると危なくて使えないのでござる」

274:保管庫
03/05/31 00:49 5ZvOcKhn
「がう?」
「早く行くでござる、我輩もあの男を倒せばすぐに追いつくでござるよ」
「がうがう(本当だよ!約束だよ)」
「我輩は生まれてから1度も嘘をついたことがないでござるよ、だから安心して逃げるでござる」
ガウはようやく納得したのだろう、何度も何度もメルビンに本当だね、約束だよと確認しながら、
イカダを操り湖の沖へと消えていった。

それを見送りぽつりと呟くメルビン。
「嘘をついてしまった…この我輩が、生きて会えるはずなどないというのに」
「だが、これでいいのでござる、老いたるものから先に死ぬのが世の定めでござる」

そこにようやくセフィロスが現れる、その身体は所々焼け焦げ、足元はわずかにふらついている。
こけおどしとはいえ、やはりジゴスパークの威力は強烈だ。
事実、セフィロスに傷を負わせ、今まで足止めすることが出来たのだから。

セフィロスは正宗を鞘に収めると、メルビンへと問いかける。
「何故逃がした?貴様と少年と盗賊と、3人がかりならば私を倒せたかもしれんぞ?」
「そのかわり我輩たちも全滅したでござろうな、それは勝利とはいえないでござるよ」
「それに若者たちには無限の未来があるでござる、お主のような薄汚い殺人鬼の手にかからせる
 わけにはいかないでござるよ」

「なるほど…命を賭けるのは貴様一人で充分というわけか、舐められたものだ…おいぼれ」

口調こそ余裕だったが、セフィロスは奇妙なデジャヴを覚えていた。
アリアハンの山頂で斬ったデブ、ベクタで斬った魔人、そして昼前に洞窟で斬った少年…
そのいずれもが今のメルビンと同じく、一片の迷いも恐怖も無い澄んだ瞳をしていた。

(何故だ…何故死を目前にして、いやこの私を目前にして、こいつらは恐怖しない?)
わずかに頭を振って、そのデジャヴを振り払うと、セフィロスは正宗を抜き放つ。

「ともかくその瞳、斬らずにおれんな…行くぞ!」

275:保管庫
03/05/31 00:50 5ZvOcKhn
セフィロスの突進をメルビンは槍を構えて受けとめ、いや受け止めようとしただけだった。
彼は槍を地面に突き刺すや否や、そのまま空中へと舞いあがる。
セフィロスもまた迎撃姿勢をとるが、わずかだけメルビンの方向が勝った。
メルビンの手から槍が放たれる、セフィロスは何の苦も無くそれを払い落とした、その時だった。
「背後、取ったでござる!」
何時も間に自分の背後に着地していたメルビンが声を上げ、それと同時にセフィロスの両腕関節を極める。
槍はフェイクか…舌打ちするセフィロスだったが、もがけばもがくほど逆に関節は極っていく。
握力が抜けていくそして…ついにセフィロスの右手から正宗が外れる。

それを見たメルビンはさらに技を緩めることなく、セフィロスの両腕を抱え込むようにして
背中側に伸ばして、羽交い締めにし、さらに右足でセフィロスの膝関節を封じ、
そして左足1本で体重を支えながら、自分の最後の力を振り絞り、自分の全魔力を解放し再び地獄の雷を召喚する。

この銀髪の剣士にはギガスラッシュもアルテマソードも通じないであろう、だからこうするしかない。
仕損じることは許されない、だから自分の最も信頼できる技を選んだ。
「我輩もろとも滅びるでござるよ…逃れる術は無いでござる」

「くくく…はっはっはっ、逃れる術が無いだと、老人よ、老いとは哀れなものよな」
セフィロスは唯一束縛を逃れた左足で、自分の足元に転がる正宗を空に向かって思いきり蹴り上げた。
空中に舞いあがる正宗、その瞬間メルビンの顔面が驚愕に歪む。

そう、ジゴスパークは彼らの身体を焼き尽くす事はなく、避雷針がわりに放たれた正宗を貫いたのみだった。
雷は正宗の刀身を辿り、また正宗も魔力を受けて複雑な軌道を描き、それが相乗効果を産んで
彼らとは離れた位置へと拡散しながら落ちる。

単純なようだが、様々な複雑な条件を全て読み切った上で、寸分の狂いもなくピンポイントで、
魔法の出現位置を特定し、なおかつそれを防ぐのは至難の技だ。
そう、セフィロスにしか、なし得ぬ神業といっても良かった。

276:保管庫
03/05/31 00:54 GB1GdLbo
「何度も同じ技を見せたのは失敗だったな…他の技ならば私は倒されていただろうに」
「くっ…」
メルビンは自分の完全敗北を悟っていた、もう自分には剣を握る体力も、
魔法を唱える精神力も一片たりとも残っていなかった。

「だが…それでも我輩はここで終わるわけにはいかないでござるぅっ!
未来への灯火は決して踏みにじらせるわけにはいかないでござる!」
「良く分かる話だが、貴様の命はあと3秒だ」
もはやメルビンには構わず、セフィロスはゆっくりとその場から立ち去ろうとする。

「ひとつ」
空中に蹴り放たれた正宗が軌道を変え、落下を始める。
「ふたつ」
メルビンはふらふらと拳を振り上げセフィロスに迫る。
「みっつ」
そして正宗の落下点にいたのは…。

「そのまま…死ね」
 ザシュ!
セフィロスはさらにしばらく歩いてからようやく振り向く、
果たしてそこには頭の頂上から股間までを正宗に貫かれ、地面に縫いつけられたメルビンの
哀れな骸があった。
その無念の表情は、これまでのセフィロスの溜飲を下げるに充分だった。

セフィロスはメルビンの身体から正宗を引きぬこうとするが、その時あることに気がつく。
「正宗が…」
セフィロスの分身とも言える愛刀、この世界に斬れぬもの無しとまで称された唯一無二の名刀、
それにわずかな刃こぼれが乗じているのをセフィロスは見逃さなかった。
「老いぼれもバカにはできんな…ふふふ」
メルビンの死体を湖に蹴りこみながら、セフィロスは不敵に微笑むのであった

277:保管庫
03/05/31 00:55 GB1GdLbo
【セフィロス(負傷):所持武器:正宗 現在位置:祠南の島
 行動方針:全員殺す・勝ち残る】
(正宗損傷)

【ガウ 所持武器:なし 現在位置:祠南の島付近の湖上
第一行動方針:メルビンの帰りを待つ 
第二行動方針:仲間を探す
第三行動方針:ホフマンの仇をうつ】

【モニカ(気絶):所持武器:エドガーのメモ(ボロ) 現在位置:祠南の島付近の湖上
第一行動方針:?
第二行動方針:仲間を探す】

【ロック(気絶) 所持武器:吹雪の剣 現在位置:祠南の島付近の湖上
 第一行動方針:?
 第二行動方針:エリアを探す】

【メルビン:死亡】

278:山崎­渉
03/05/31 14:36 ENDmeBw9
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (  ^^ )< これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  (    )  \________________
  | | |
  (__)_)                        山崎モナー

279:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/06/01 03:05 jKh098CS
ホシュ

280:あぼーん
03/06/01 09:48 pt0YsPe8
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (  ^^ )< これからも僕をあぼーんして下さいね(^^)。
  (    )  \________________
  | | |
  (__)_)                        山崎モナー



281:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/06/01 16:36 aNFdzWan
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (  ^^ )< これからも僕をイジメ殺して下さいね(^^)。
  (    )  \________________
  | | |
  (__)_)                        山崎モナー





282:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/06/01 19:57 zuu0U5l2
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (  ^^ )< これからも僕を犯して下さいね(^^)。
  (    )  \________________
  | | |
  (__)_)                        山崎モナー







283:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/06/02 19:23 8/jiSijB

   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (  ^^ )< これからも僕をシメて下さいね(^^)。
  (    )  \________________
  | | |
  (__)_)                        山崎モナー



284:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/06/02 21:08 lVy/syM1
保守

285:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/06/03 19:38 SACAoeq0


   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (  ^^ )< これからも僕を保守して下さいね(^^)。
  (    )  \________________
  | | |
  (__)_)                        山崎モナー


286:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/06/03 23:57 t/fm3b75
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (  ^^ )< これからも僕を電波して下さいね(^^)。
  (    )  \________________
  | | |
  (__)_)                        山崎モナー

287:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/06/04 20:36 dZeW52hE
     ___
    /     \     ________
   /   ∧ ∧ \  /
  |     ・ ・   | < 氏ねよおめーら
  |     )●(  |  \________
  \     ー   ノ
    \____/


288:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/06/05 20:15 AdwvdYpa

     ___
    /     \     ________
   /   ∧ ∧ \  /
  |     ・ ・   | < バカかおめーら
  |     )●(  |  \________
  \     ー   ノ
    \____/


289:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/06/06 22:36 wZF9z/H5
保守。

290:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/06/08 21:07 wls2vRyx
保守

291:>>326
03/06/08 21:14 78Tm6WvP
最悪だなこの板、だからカエル(・∀・) アバヨ!


292:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/06/09 02:44 DklQaque
>>291アバヨ!保守。

293:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/06/09 08:05 K+G6+8qK
バトル「ロワイアル」なんだが


294:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/06/09 09:06 M115k155
>>293検索する時に困るよな

295:1/9
03/06/09 23:31 Ttw+Q7z+
「案外すんなりと入れたな」
バッツたち3人はぼろぼろに荒れ果てた裏門から、神殿の中へと侵入していた。
「土の戦士はこの丁度反対側の場所にいるようです」
エリアの言葉を聞き、早速移動しようとした一行だったが、ここで3人のお腹が同時にぐぅ~となる。
3人はそれぞれ顔を見合わせて笑う。
さらに自分たちが今立ち止まった場所が何処なのかを知って、彼らはまた笑う。
そこには【食堂】と書いてあったのだ。

「まずは食事にしようよ…もうぼくお腹ぺこぺこだよ」
お腹を押さえてクーパーが言い、そのまま彼は食堂の中に入っていく。
「そうだな」
バッツも賛成する。
「よろしいのですか?」
エリアは少し首をかしげている。
「ここまで来ればもう大丈夫だろう、土の戦士とやらにも、まずは気分を落ち着けてから会いたい」

本当は一刻も早く、という気持ちだったが、それを押さえて、バッツも食堂の中へと入る。
ここまで緊張の連続だった、自分も一息つきたいし、クーパーを休ませてやりたい、
それに一行の中にはようやく辿りついたという安堵感もあったし、
ここまで来ればもう大丈夫という達成感もあった。
とりあえず空腹のままでは不測の事態の時に機敏に反応できない。腹が減っては戦は出来ないのだ。


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03/06/09 23:32 Ttw+Q7z+
それからしばらく経過し、食堂の中には美味しそうな匂いが漂いはじめている。
エリアは本来ファリスの支給品であった干し飯を鍋の中に入れると、お湯で戻し、
さらに、道々で摘んだ野草や木の実も放りこんで、リゾットを作っていく。

クーパーは待ちきれないといった様子で、厨房を眺めている。
一方のバッツは目を閉じたまま、イスにもたれて何か考えごとをしているようだ。
(ファリス…レナ…)
彼は失った仲間たちのことを考えていた。
(そういえばファリスは荒っぽいくせに薬とかにもかなり詳しかったよな)
そのまま彼はファリスとの思い出を回想する。

『すごいな、これ全部薬かよ』
『俺たち海賊は生傷がつきもんだし、職業柄まっとうな医者にもかかれやしないからな、自然と詳しくなっちまった』

現実の世界では待ちきれなくなったクーパーがエリアに催促をしている。
「ねぇ、早くぅ~」
「そう急かされても、まだ味見もしていませんよ」
「だったら、僕が味見をするよ、いいでしょ、ねぇ」
「仕方ないですね、わかりました。ちょっと待ってください」

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03/06/09 23:32 Ttw+Q7z+
そんなやり取りを聞きながら、バッツはさらに思い出の中へと沈んでいく。
『でもよ、俺が持っているのは傷を治す薬だけじゃないぜ、こんな珍しい毒薬もあるぜ』
そう言ってファリスが見せた薬ビンの中身は、無色透明でバッツの目には水にしか見えなかった。
『だろ…ちょっと待ってな』
ファリスはそう言うと、ビンの中身をフラスコにとって熱を加える。
『どうだ…うまそうな香ばしい匂いがするだろ…知らなきゃそのまま食べてしまうぜ』

(そうそう、ちょうどこんな香ばしい…!!)
バッツは慌てて立ちあがり、味見をしようとしているクーパーを止めようとするが、
しかしすでに手遅れだった、クーパーは皿に盛りつけられたリゾットをもう口にしていた。

バッツの声に振り向くクーパーだったが、毒の効果は劇的だった、
彼の身体が瞬時にして灰色になったかと思うと、もう次の瞬間には彼の身体は石になってしまっていたのだ。

石像と化したクーパーの前でバッツは己の迂闊さを深く後悔する。
こんな大事な事をここまでどうして失念していた?
そうだ、この戦場にエクスデスの息がかかったものが紛れ込んでいないと誰が保証できる。
エクスデスの1派ならば、当然クリスタルのことも知っていて然りだ。


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03/06/09 23:37 Ttw+Q7z+
一方のエリアは何が起こったのかも理解出来ず、金魚のように口をパクパクと開閉している。
言いたいことはあれど、言葉が出てこないのだ。
(どうして?どうして?どうして?)
だが、今、目の前で起こった事は紛れも無い現実だ、自分の料理を口にしたクーパーは物言わぬ冷たい石像と成り果ててしまっている。

バッツはエリアを睨みつけ、その手を剣へと伸ばす。
毒を盛られたのが自分ならば、まだ落ちついていられた、
だが、無関係なクーパーを巻き込んだことだけは絶対に許せない。
そう、バッツを突き動かしていたのは、エリアに対しての怒りだけではなく、
クーパーを守る事が出来なかったふがいない自分への怒りだった。

「油断した俺が馬鹿だった…だが、お前だけは許せない!」

そしてその言葉が終わるか終わらないかの間に、
エリアは脱兎のごとく厨房を飛び出し逃げ出していた。
もはや自分の言葉では彼を納得させることはできないだろう、
こうなったら土の戦士であるあの少年になんとかとりなしてもらうしかない。
そうする以外に自分の身の証を立てる方法は無いのだから…。



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