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FFカップルのエロ小説が読みたい - 暇つぶし2ch490:【ウエポン大決戦!】(9)
03/05/31 18:46 GhfsLRx8
 軽やかな風が吹き抜けた。シエラの指が、柔らかな花弁を撫でる。
ハーブティーの優しい香が、家中を満たす。されど、彼女の表情は堅い。
「……シド」

 ティファの皮膚が青ざめる。毒ガスの成分は、何か?
皮膚を糜爛させ骨を晒し、息の根を止める物なのか。それとも──
華奢な肋骨が、吐き出す事も、吸う事もままならぬ息に蠢く。
スカーレットが嘲笑を含ませ、告げた。
「苦しいの?…その成分はね」
閃光と共に、硝子の向こうのシャッターが跳ね上がる。
「ホ-ッホッホ!この神羅兵達が、涙と共に刻んだ玉葱よ!」
Σ(゜ロ゜*)…それって、神羅兵のダメージの方が大きいんじゃ?
と、ティファは内心突っ込んでみたが。
「はぅうぅうぅうぅうぅうぅ~がんばるです~」
「ティファタンの泣き顔見たい…(;TДT)ハァハァ」
健気なのかハァハァなのか、良く分らない兵士達。
彼等に目前で観察されるのは、何かかなり厭なので
ティファは必死で脱出を決意するのだった。

 床に仕掛けられたトラップ。神経を貫く高圧電流。
長身の偉丈夫が、痙攣し倒れ込む。
レッドXIIIが、素早くホワイトウィンドを唱える。
しかし、ヴィンセントは負傷が重いのか、蹲ったままだ。
「──…先に、行け」
不意に、シドがヴィンセントの全身を、肩に担ぎ上げた。
「冗談じゃねぇ!抱えてでも連れて行くぞ!」
シドの指先に、鋭い違和感が走る。
金属質の刃が、ヴィンセントの背に乗っているのだ。
「…違う。此処は私に任せろ、と云っているのだ」
瞳に宿る業火が、熱を放つ。微かに、笑いながら。


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