03/05/06 22:01 +MfKr/BN
深き霧の真上に。垂直に昇る雲。
薄紅の濃霧が山稜から傾れ、流れ落ちる。
その空間をはぜる、凛とした若武者達。
闇に剛剣が駆ける。
押し寄せる妖獣を両断し、更に宙を舞う。
「ソルジャーブルー!」
しなう剣と、炸裂する閃光。
すうっ、と瞳が光り、その視線が見る者を鷲掴みにする。
「ソルジャ-ブラック」
拍動する、勇壮な楽の音。
「──君も神羅軍で英雄と握手!」
♪魔晄戦記ソルジャ-ドン!おっおおおお~神羅~(※テーマ曲)
鯨の潮みたく金髪を引っ括り、TVの前でアイスを抱えた子供。
翌朝、幼馴染みとのおままごと中、花冠を載せたまま
彼は突如立ち上がり
「俺絶対!ソルジャーになるんだ!」と初恋の彼女に誓うのだった。
「…クラウドTV見過ぎ!(ノДT)」などと突っ込みが入っていた頃。
ソルジャー二人組は、変装覆面匿名状態で
ウオールマーケットの噂のモルポル山クラゲ拉麺に
舌鼓を打っていたのだった。