03/05/03 02:48 8NdlIntX
昼下がり。スコールは一人、バラムガーデンの食堂でコーヒーを飲んでいる。
現在位置はトラビア・ビッケ雪原。
スコールはトラビアの澄んだ空気が好きなのだ。
窓際席で一人寛いでいると、セルフィとゼルがにぎやかにやってきた。
「あ、スコール!窓際いいなぁ。」
「よぅ!俺らも座らせてくれよ。なっ、いいだろ~?」
指揮官としての肩書きを忘れ、久しぶりに一人を楽しんでいたスコールは少しふてくされた。
「・・・勝手にしろ。・・・ん?」
「ありがとスコール・・・わぁ~~!めっちゃキレイやわぁ!!!」
「す、すっげぇ!俺、初めて見たぜ!」
突然のダイヤモンドダストに3人は驚きを隠せずにいる。
空中をキラキラと輝く宝石に、しばし見入っていた。
冷気属性GFシヴァの召喚魔法にも、ダイヤモンドダストという技があるが、天然物はとても繊細で、攻撃性を全く感じさせない美しい物だった。
凍りつくほど冷たいはずなのに、むしろ温かみを感じる。
しばらくの間沈黙が続いた。
「なぁ・・・セルフィ」
以外にも、沈黙を破ったのはゼルだった。
「トラビアガーデン時代にGFジャンクションしてたんだよな?そのGFの名前、思い出したか?」
セルフィは以前も思い出そうとしたが、その記憶が頭のなかにうっすらと残っているだけだったので、
「ぜんっぜん!あたし、な~んにも覚えてないんだよね。でも、ソイツ属性は氷だったんだよぉ~!」
「それはそうだ」
スコールが口をはさんだ。
「GFの力の代償・・・それが俺たちの記憶だからな」