02/08/14 22:37
「止めて……くれ、女王……陛下ぁ」
腰を揺らせ、涙を溜めた目でブラネを見るが、彼女は嘲笑ったような表情を浮かべるだけ。
「愉快じゃ、愉快じゃ! くくく……はははは……」
けたたましい笑い声を上げ、ブラネは不意に手を止める。そして両手を揃えると、クジャの下肢を覆う僅かな衣類へ手を伸ばした。
「そっ……そこはっ……!」
ブラネがそれを外してしまっては、もう取り返しが付かなくなる。その事を肌で感じ取ったクジャは必死に抵抗しようとするが、何にもならない。
ぱちり、と軽い音が響き、留め金が外れる。支えを失った腰回りの布が、ばさりと落ちる。
最後に残ったのは、少し盛り上がりを見せた小さな下着。
それを暫く凝視すると、ブラネは思い立ったようにその両脇を掴み、一気に引き下げた。
「ああ……ッ!」
目を見開き、クジャは仰け反る。下着が勢いよく彼自身の擦れたのだ。
現れた彼の物を見て、ブラネは頬を緩ませる。空気に触れ、それはひくりと小さく揺れる。
「う……」
それに触れるでもなく、ただ眺めるブラネに、クジャは呻く。
屈辱だ。出来る物ならばこのまま舌でも噛みきって死んでやりたいとも思うが、ギリギリのところでそれを押しとどめる理性があった。どうせならブラネに一泡吹かせる方が先だ、クジャはそう言う考えを持っていた。
今にも気が遠くなりそうな中、涙を払うように目を瞬かせると、そのままブラネを睨み付ける。
「良い眺めじゃ、実に良い眺めじゃ」
にこやかに、ブラネは言い放った。