08/03/31 15:26:54
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選択肢C
涯「………」
伸子「………」
涯「………」
伸子「………」
涯「………」
伸子「………」
気まずい沈黙が流れる。…ふいに、風が吹いた。
生暖かい夏の風が、太腿を撫でる。…太腿?
…そういえば、今日はスカートを穿いてきたんだった。
で、こうして押し倒されて…普段空気の通らない場所にまで、外気が触れて…。
………!
瞬間的に、頭に血が上った。
弾みで捲くれ上がったのであろうスカートを直そうと、必死で身を捩る。
混乱と気恥ずかしさで、もう思考はオーバーヒート状態っ…!
伸子「嫌っ、放してっ……!」
声に出して叫ぶと、弾かれたように涯君の体が私から離れた。
慌てて体勢を立て直し、着衣の乱れを整える。
…見られただろうか、パンツ。いや、密着してたから見えてないかも…セーフ…?
ぐるぐると巡る思考を抱えつつ、恐る恐る涯君に視線を向ける。
涯「俺…、俺っ…! ……ごめんっ…!」
…視線が合った瞬間、涯君は踵を返して脱兎のように去っていった。
走り去る瞬間に見せた涯君の表情が、私を僅かに冷静にさせる。
…涯君にはあまりに似つかわしくない、罪悪感でいっぱいの、泣きそうな表情。
伸子「…聞きそびれちゃった…」
どうして、こんな事したの?
なんで、そんな顔をしていたの?
…どうして、何も言わずに去ってしまったの…?
すっかり静かになった空の下、激しい喪失感で、私は暫く動けずにいた…。
(仲直りイベントフラグON,イベント終了)
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以上っ…! この続きは、製品版でっ…!