07/02/09 19:54:17
1、タクシーを拾って帰る
頭のなかがぐるぐるする。本格的に熱が上がってきたみたいだ。
疑問だけどんどん湧いてきて、答えが全然でてこない。
「ごめん、春樹……おねがい」
一人で歩いているのもつらくなっていた。そのまま春樹にすがる。
「愛菜…」
「隆さんすみません、このまま帰りますのでここで」
隆が何かを言いかけたが、ちょうど来たタクシーをとめた春樹が言葉をさえぎった。
「姉さん大丈夫?」
「うん、ごめん……」
ぼんやりする意識で、春樹に謝る。私は本当に春樹に頼りっぱなしだ。
タクシーに乗り、春樹が行き先を告げる。
「姉さん、つらかったら俺によりかかってていいから」
「うん……」
別れ際隆を見ることができなかった。声をかけることもできなかった。
(信じたいのに……)
ぼんやりとしたまま、家に帰り着き、春樹に助けられながら部屋へとたどり着く。
そのまま、着替えてベッドに倒れこんだ。
いろいろなことがありすぎて、すぐには眠れそうにない。
今日は休んだほうがいいのはわかっているけれど…
1.自分で今日聞いたことを整理する。
2.春樹を呼んで一緒に考える。
3.無理をしてでも寝る。