06/02/18 23:21:37
・リレー形式で話を作れ。
・話の最後には選択肢をつけること。
・次に進める人は選択肢を選んだ後それにあった話を作り、1000スレ目でED。
・誰とくっつけさせようが話を作る人の自由
・途中にキャラ追加、話まとめなどO.K.
<初期キャラ設定>
大堂愛菜:高校二年の主人公
大堂春樹:主人公の義理の弟(高1)
主人公よりしっかりものなので兄にみられがち
<OP>
部屋のカーテンが開けられる。
光が差し込みたまらず私は布団をかぶった。
春樹「朝だ。いいかげん起きてくれ、姉さん。」
①春樹に抵抗する
②無視
③起きる
2:名無しって呼んでいいか?
06/02/18 23:34:55
ちょwさすがに1000スレは多いww
とりあえずつ③起きる
春樹「今日は学校に早く行かなきゃならないって言ってただろ?」
愛菜「!そうだった!今日は…」
①一時間目から数学のテスト!
②委員会の集まりがあったんだ
③転校生が来るんだっけ…
こんな感じ?
3:1
06/02/19 00:02:18
そんな感じ。
②を選ぶ
愛菜「バカ、春樹のバカ!!早く起こしてっていったでしょ。」
春樹「起こしたよ!!姉さんが起きなかっただけだろ。」
愛菜「私も、バカだ~。着替えるからでてけ~。」
愛菜はすばやく着替えると朝食も食べないまま学校目掛けて駆け出していく。
春樹もそれに続いていく。
春樹のため息が聞こえた気がしたが反応している暇はなかった。
それだけ遅刻すると委員長が怖いのだ。
①近道する
②通学路をいつも通り行く
③春樹に先行ってもらって事情を話してもらう
4:名無しって呼んでいいか?
06/02/19 04:27:10
①近道をする
時計を見ると委員会まで後10分…。
愛菜「えっ?!普通に行ってたらもう間に合わないじゃない!
…今日くらい仕方ないわよね?」
校則で通学路以外の道は禁止されているのだが、時間がない。
愛菜は仕方なく普段は使わない近道の路地を行く事にした。
愛菜「きゃっ!!」
時計で時間を確認しつつ路地を暫く走っていると、何者かにぶつかり転んでしまった。
愛菜「いったぁ……」
?「‥大丈夫か?」
涙目になりつつも何とか立ち上がろうとした愛菜に手を差し出したのは…。
①委員長
②幼馴染み
③見知らぬ男の子
5:名無しって呼んでいいか?
06/02/19 08:48:21
→幼馴染み
手を差し伸べた相手は幼馴染の隆だった
「だ、大丈夫!ごめんねっ!」
愛菜は彼に謝ると、慌ててその場から走り出した。
例の一件以来、隆とは気まずく顔もまともに見れない状態だったのだ。
例の件というのは…
1.愛菜は思い切って隆に告白したが振られてしまった
2.隆から告白されたものの、どうすればいいか分からず避け続けている
3.隆が女教師とキスしているのを偶然見てしまった
6:1
06/02/19 10:05:13
>>2
スマソ、正しくは1000レス目でED
<今出ているキャラ>
大堂愛菜:高校二年の主人公
大堂春樹:主人公の義理の弟(高1)
主人公よりしっかりものなので兄にみられがち
隆:主人公の幼馴染(性格?)
委員長:???
<今までのあらすじ>
朝寝坊して委員会に遅刻しそうな愛菜は近道するも、
幼馴染の隆とぶつかる。
隆とはある一件以来すれちがっていた。
>>5の続きを書くべし。
みたいに話の整理をつけるも良し。
では、続きをドゾー。
7:名無しって呼んでいいか?
06/02/19 13:51:08
3,隆が女教師とキスしているのを偶然見てしまった。
「ごめん、隆…」
愛菜とてこの状況がよいものだとは思っていない。
しかし彼を見ると、数日前の偶然入った音楽室での光景が蘇ってくるのだ。
若くてそのわりに妖艶な雰囲気を持つあの音楽教師との濃厚な…
生々しい男女の関係にショックを受けたのか
それとも仲の良かった幼なじみが遠くに行ってしまうことが寂しいのか。
愛菜の気持ちも未だ整理がつかない。
「おっはよ、愛菜」
「香織ちゃん…おはよ」
クラスメートで親友の長谷川香織が声をかけてくる。
「あんたまだ隆と気まずい感じなの?」
「うっ、うん…」
「あんたたち仲が良すぎたのよ。ここでこの香織様が彼氏を紹介してあげようか?」
1、テニス部のエース
2、バンドのボーカリスト
3、漫研のコスプレ美少年
8:名無しって呼んでいいか?
06/02/19 17:11:58
1、テニス部のエース
香織の言葉で頭に浮かんだのは、テニス部のエース宗像修二。
宗像はテニスの実力は確かだったが、それを鼻にかけて
他人を見下し、平気で何人もの女の子と同時に付き合うような
いわば絵に描いたような女の敵。愛菜のもっとも嫌いなタイプだった。
(なんであんなヤツのことなんて…!)
思いがけず頭に浮かんだ相手に動揺する愛菜。
でもそれには理由があった
・宗像の双子の兄、一郎が気になってる
・認めたくないけど宗像が気になる
9:名無しって呼んでいいか?
06/02/19 17:41:16
・宗像の双子の兄、一郎が気になってる
修二の兄の一郎は委員会の委員長で、
同じ顔をしていても宗像とは違って誠実で優しい人だった。
愛菜は入学当時からの憧れで同じ委員会に入れたことがなにより嬉しかった。
「怒ると怖いけどね。」
「なにが怖いの。」
香織に突っ込まれて現実に戻り頭に浮かんだ人物を振り払う。
「宗像君、人気あるし紹介しようか。」
「冗談でしょ。一郎君とは似ても似つかないのに!! 」
「あぁ、委員長のこと考えてたんだ。」
自分から漏らしてしまい、愛菜の顔が朱に染まる。
「ち、違うよ。た、ただ今日遅刻して怒られたから反省してただけだもん。」
「あいなちゃ~ん。」
「大堂。」
声を掛けられて振り向くとちょうど話にでてきた二人が声をかけてきた。
「大堂、放課後委員会に来てくれ。朝片付けられなかった仕事を手伝って欲しい。」
「今日、俺の試合応援しに来て欲しいな。愛菜ちゃんに応援してくれたら頑張れるから。」
同じ顔が二人見合わせてにらみあって一触即発。
「兄貴一人でできるでしょ。頭がいいんだから。」
「本当に自分勝手な奴だな。」
二人の間に香織が入って止めるとチャイムがなった。
二人は愛菜の返事も聞けずにそれぞれのクラスに戻っていった。
-放課後-
「姉さん、今日は買い物手伝ってくれる。」
「春樹!えっと……。」
1.委員会に出席する
2.気が進まないが応援に行く
3. 春樹の買い物に付き合う
10:名無しって呼んでいいか?
06/02/19 23:34:25
1.委員会に出席する
「ごめんね春樹、今日は委員会に出なきゃならないの」
「そっか…うん、まあしょうがないよな。じゃあ俺先に帰ってるから」
春樹は少し寂しそうな顔をして去ってしまった。
「すまないな、わざわざ放課後までつき合わせて」
「ううん、これも仕事だし」
ところで、二人の所属している委員会とは…
①風紀委員
②放送委員
③実は生徒会執行部
11:名無しって呼んでいいか?
06/02/20 00:38:32
②放送委員
レコーディングスタジオ並みの機材が揃った部室に夕焼けの赤い光が射し込んでくる。
ようやく仕事を終えた二人はやっと向かい合うことが出来た。
「これで学園祭の打ち合わせは完璧だな」
「ええ…お疲れさま」
いくら祭りと名付けられた行事とはいえ、当日の放送委員会の仕事は山のようにある。
念入りに繰り返された打ち合わせもとりあえずの形にはなったようだ。
二人は他の委員に手渡す資料を整えながら帰宅の準備を始める。
そのとき突然放送室の扉が開かれて、誰かが顔を覗かせる。
その人は放送委員会の顧問を務める…
1、気さくで優しい宮本先生(男)
2、厳格だが生徒想いの近藤先生(男)
3、隆とキスをしていた音楽の女教師
12:名無しって呼んでいいか?
06/02/20 22:49:36
3、隆とキスをしていた音楽の女教師
扉から顔を出したのは、放送委員会の顧問を務める音楽教師、水野だった。
水野は帰宅の準備をしている二人を見て、にっこりと微笑む。
「もう仕事は終わったみたいね? ご苦労さま。残すはリハーサルと本番のみね」
「委員への資料の配布もまだ残ってはいますけどね」
書類を整え終わった一郎の律儀な答えに、水野は大袈裟に肩を竦めて笑ってみせる。
それから「ほらほら」と手をひらめかせるようにして二人を追いたてた。
「早く帰る用意済ませちゃいなさい。最終下校時刻が迫ってるんだから……ってアラ」
何かに気付いたように水野は言葉を止め、俯き気味だった愛菜の顔をひょいっと覗き込んだ。
「どうしたの、大堂さん。なんだかしんどそうよ。気分でも悪い?」
愛菜の脳裏を数日前に目撃した、あの映像が掠めていく。愛菜は…
1.「気のせいですよ」と笑ってごまかす。
2.「気のせいですよ」とつっけんどんに答える。
3.「ちょっとお腹が…」とこの場から逃げようとする。
13:名無しって呼んでいいか?
06/02/21 17:40:10
3.「ちょっとお腹が…」とこの場から逃げようとする。
「あら大変…保健室、一人で行ける?」
「あ、すぐ帰りますんで、心配しないでください。
それじゃあ一郎君、また次の委員会で」
「あぁ、無理するなよ」
愛菜はそそくさと放送室を抜け出した。
(やっぱり、気まずいよね…)
ため息をつく愛菜。
その時、衝撃的な言葉が愛菜の耳に飛び込んできた
①水野「やっと二人きりになれたわね、一郎君」
②宗像「で?先生、口止め料は持ってきたんでしょうね?隆君とのキスの…」
14:名無しって呼んでいいか?
06/02/21 23:29:39
数秒待つと出現する選択肢・3
水野「ちゃんと隆君の事、捕まえておいているんでしょうね?」
「え・・・?」
ひどく衝撃的な言葉が愛菜の耳に飛び込んできた。
「あら、そんなに私って信用無いの?…それとも魅力が無いのかしら?」
先ほどの、愛菜の体調を気遣う教師らしい優しげな声とは少し違う
艶めいたニュアンスの水野先生の声が聞こえる。
どくん…どくん…
この二人は何を話しているのだろう…
(一郎君が…先生と隆君の事を知っている…?)
それどころか一郎が水野先生をけしかけているようにも取れる。
どくん… どくん…
(なんだか、これ以上…聞くのは怖い…)
愛菜は震える足を動かしてその場から離れた。
鼓動の音だけが耳に響くような感覚。周りの音が聞こえない。
愛菜の足取りははだんだん早足になり、気付いた時には駆けていた。
ただひたすら、何も目に入らずに。
廊下の曲がり角に差し掛かったとき…誰かと衝突した。
衝突した相手は…
1、隆君
2、宗像修二
3、厳格だが生徒想いの近藤先生(男)
数秒待ち出現選択肢、ありですか?
無しでしたら華麗にスルーで次の人ヨロ。
15:名無しって呼んでいいか?
06/02/21 23:31:55
あ、出現選択肢、水野じゃなくて宗像です。スマソ。
16:名無しって呼んでいいか?
06/02/22 00:27:48
面白ければ何でもいい希ガス。ダメなら>>1対応してくれ。
3、厳格だが生徒想いの近藤先生(男)
「うわっ、」
ぶつかった勢いのまま廊下に倒れこんだ愛菜は、聞こえてきた声に驚いて顔を上げる。
落とした眼鏡をかけ直しているのは、直接授業を受けたことはないが校内一厳しいと評判の教師だった。
(どうしよう…お、怒られる…)
「あ、あのっ!すみません、私の不注意でした!」
先手必勝とばかりに勢いよく頭を下げると、ぽんと大きな掌が頭を撫でた。
(…え?)
「怪我はないか?…今度から気をつけるように」
「あ…はい、すみませんでした」
前評判から、当然頭ごなしに怒られるものだと思っていた。
しかし怒られもせず、逆に心配までされてしまった。
愛菜は意外な心境で、ぼんやりと去っていく背中を見つめた。
折りよくそこに、最終下校を告げるチャイムが流れる。
愛菜は…
1 真っ直ぐ帰宅する
2 その場でぼんやりする
3 …やっぱり放送室に戻る
17:名無しって呼んでいいか?
06/02/22 01:19:09
1 真っ直ぐ帰宅する
「よお、お帰り」
自宅には買い物を済ませた春樹が戻っていた。
両親は仕事が忙しいらしく、今日は奴が夕食を作ってくれていたらしい。
「オムライス。好きだろ」
「あっ…ありがと…」
脳内も心の中もぐしゃぐしゃな愛菜にとって、弟の優しさが胸に染みる。
そのせいか、急に春樹に対して甘えたいような気持ちになってきた。
「ねえ、春樹」
「ん?」
「男の人ってさ、やっぱり女教師みたいな大人の女に惹かれるものなのかな」
1、「…なにかあったのか?」
2、「おいおい、高校生と教師じゃ犯罪じゃん。危ないことには首はつっこまねーよ。」
3、「まーな。俺の初恋は幼稚園の先生だったし。」
18:1
06/02/22 09:42:22
>>14
別にかまわないが、
他の人も選択肢選んで欲しくて書いてるだろうから
できるだけ選んでくれまいか。
<今出ているキャラ>
大堂愛菜:高校二年の主人公
大堂春樹:主人公の義理の弟(高1)
主人公よりしっかりものなので兄にみられがち
隆:主人公の幼馴染(性格?)
宗像一郎:放送委員の委員長。
誠実で優しい優等生だが、裏あり?
宗像修二:一郎の双子の弟でテニス部エース
他人を見下しているところがあり、不誠実
近藤先生:厳格だが生徒思いの男性教師
水野先生:隆とキスしていた音楽教師、
一郎と裏で繋がっているかも
長谷川香織:愛菜の親友
<今までのあらすじ>
隆と水野のキスを見て以来隆と疎遠になっている愛菜。
憧れの一郎と二人で委員会の仕事をしていると水野が入ってくる。
水野から遠ざかるように部屋を出て行った後の二人の会話に衝撃を受ける。
一郎は隆と水野の関係に何か関わりがあるらしい。
重い気持ちのまま帰宅すると春樹の何気ない優しさに癒される自分がいた。
愛菜の質問に春樹はなんと答えるのか……。
>>17の選択肢を選んで続きを書くべし。
というわけで次の人ドゾー
19:名無しって呼んでいいか?
06/02/22 13:18:40
1、「…なにかあったのか?」
春樹は心配そうに私の顔を覗き込む。
その目はどことなく、父に似ていた。
血はつながってないのに、不思議だなと思う。
夫婦はだんだん似てくるというけれど、春樹の場合もそうなのだろうか。
「別に何があったってわけじゃないんだけど…。
そういえば春樹ってモテるのにその手の話全然しないね。好きな子とかいないの?」
さっと春樹の表情が変わる。どうしたんだろう?
1)気になるので追求する
2)興味ないし、放っておく
3)からかってみる
20:名無しって呼んでいいか?
06/02/23 19:05:12
3)からかってみる
「もしかして、今まで好きになった子いないとか。
まだ春樹には早いのかな」
ムッとした表情になった春樹を見て、
思わず笑ってしまう。
「…ちょっと酷いよ。だって俺は…」
真剣な表情の春樹に戸惑っていると
チャーラーラーチャラーラーラー
私の携帯がなった。
電話の相手は
1)隆
2)宗像一朗
3)長谷川香織
21:名無しって呼んでいいか?
06/02/23 19:08:58
スマソ名前間違った
×一朗
○一郎
22:名無しって呼んでいいか?
06/02/23 21:19:47
1)隆
隆からの電話…無視しようかとも思ったが
いつまでも避け続けるわけにいかない。
愛菜は思い切って出ることにした。
「もしもし…」
「俺だけど」
「うん」
「……なあ、お前最近俺のこと避けてない?」
いきなりの問いかけにドキッとする
1.隆の気のせいだよ
2.………
3.私、見ちゃったんだ
23:名無しって呼んでいいか?
06/02/23 22:07:49
3.私、見ちゃったんだ
思わず声が震えてしまった。言ってしまって良かったのかと今更
ながらに後悔する。でも、このまま隆を避け続けていくのも私の精神上
良ろしくない。気まずいのは、嫌だから。
携帯越しに、隆の息を飲む音が聞こえた気がした。
「……は?見たって、何を?」
何をって…これはとぼけているのだろうか。努めて明るい声で隆は
聞き返してきた。
もしかしたら隆は追求してほしくないのかもしれない。どうしようか…
1.更に追求する(先生と隆が…キスしてるとこ、とハッキリ言う)
2.話を逸らす(いや、隆がこないだ肥だめに落ちたところ見ちゃってさ)
3.言葉につまり泣き出す
24:名無しって呼んでいいか?
06/02/23 22:31:48
1.更に追求する(先生と隆が…キスしてるとこ、とハッキリ言う)
「ごめん、覗くつもりはなかったんだけど…音楽室にたまたま入った時に、ね…」
「…そうか」
しばしの沈黙。
「そ、そういうことだから…それじゃ、また…」
「待て!切るな!」
重い雰囲気に耐え切れなくなった愛菜が電話を切ろうとした瞬間、隆が叫んだ。
「その事実を否定するつもりはない…でも、あれには理由があるんだ!
今まで誰にも言えなかったけど、お前には知っていて欲しい…
なぁ、今からちょっと会えないか?話がしたいんだ…頼む」
「え…」
①「…わかった。近くのファミレスでいいよね?」
②「そんなの、聞きたくないよ…ごめん」
③「…もしかしてそれって、一郎君と何か関係があるの?」
25:名無しって呼んでいいか?
06/02/23 23:53:24
③「…もしかしてそれって、一郎君と何か関係があるの?」
電話の向こうから、隆が息を飲む気配が伝わってきた。
「……一郎? 一郎って、あの宗像一郎か?」
「え、うん。そうだけど…?」
妙に真剣な隆の声に戸惑いつつもそう言葉を返すが、
電話越しに聞こえてくるのは考え込むような沈黙のみ。
どういうことだろう。隆の口調から察する限りでは、
彼は一郎の名前が出てきたことに驚いているようだが…。
困惑しながら泳がせた視線の先で、心配そうにこちらを窺っている春樹の姿が見えた。
ねぇ、と愛菜は電話口に声をかける。
「知っていて欲しいことがあるんでしょ? なら直接会って話そうよ。
私もそこで一郎くんのこと、話すから」
待ち合わせを近くのファミレスに決め、愛菜は電話を切った。
さあ、これから…
1.すぐにファミレスに行こう。
2.春樹が心配そうな顔をしている。隆に会うだけだから、と説明しなくちゃ。
3.少し近所を歩いて頭を冷やしてから、ファミレスに行こう。
26:名無しって呼んでいいか?
06/02/24 01:29:20
2.春樹が心配そうな顔をしている。隆に会うだけだから、と説明しなくちゃ。
「隆と話があるから行ってくるね。」
「でも姉さん…話、少し聞こえてたけど大丈夫なのか?」
「大丈夫よ。心配ないって。」
春樹に心配かけたくないという思いで、笑顔で大丈夫という愛菜。
内心は、隆にどんな話をされるかとビクビクしているが、そんな表情をおくびにもださなかった。
春樹はまだ何か言いたそうだったが、愛菜はそれを振り切って家をでた。
ファミレスへと向かう道を急いで歩いていると、公園が見えてきた。
あの公園の角を曲がれば、もうファミレス…というところで愛菜の耳に聞き覚えのある声が届いた。
その声は…
1.一郎と修二
2.一郎と香織
3.修二と水野
27:名無しって呼んでいいか?
06/02/24 12:28:53
横レス悪いが、これって途中バッドエンド(ゲームオーバー)もアリ?
28:1
06/02/24 13:46:47
>>27
私はBADかまわないよ。
その次のレスは選択肢を選びなおして続けるでどうだろうか。
29:名無しって呼んでいいか?
06/02/24 17:10:48
3.修二と水野
(あの声は…!)
愛菜は思わず立ち止まった。
(水野先生…もう一人は、修二君?)
「いい加減にしてくださいよ、先生」
「そうやって、いつまで意地を張り続けるつもりかしら?修二君」
(なんか、修二君いつもと違う…?)
思わず愛菜は聞き耳を立ててしまう。
「一郎君と違って、あなたはあまり賢くないようね?」
「俺は…兄貴とは違う!!あんたの言いなりにはならない!」
修二はそう叫び、公園の出口に向かって駆け出した。
(!見つかっちゃう!!)
愛菜は茂みに隠れようとしたが、運悪く公園を飛び出してきた修二と
鉢合わせしてしまった。
「愛菜ちゃん…」
1、とにかく逃げ出す
2、聞いてなかったふりをしてとぼける
3、二人の話の内容について聞いてみる
30:名無しって呼んでいいか?
06/02/25 00:07:28
2、聞いてなかったふりをしてとぼける
「あっ、しゅ…修二くんっ! 偶然だね!」
「……」
お約束のように素知らぬ振りを決め込んでみるが、衝撃と動揺で心なしか声が震える。
愛菜のそんな素振りに気付いているのかいないのか、
修二は眉を寄せるようにして顔を歪めると、くるりと踵を返してしまう。
「えっ、ちょ、修二くん…!?」
そのまま何も言わずに歩いて行ってしまう修二を思わず呼び止めようとした愛菜の耳に、
公園内から誰かが近づいてくる音が聞こえてきた。
(うわっ、やばい!)
反射的にすぐ傍にあった電柱に身を隠すと、案の定公園入り口から出てきたのは水野だった。
水野は公園前を通る歩道で足を止め、修二が歩き去った方角を見ながら「あーあ」と声を上げる。
「やっぱり一郎くんの名前を引き合いに出したのは失敗だったかー……。
対抗心でも燃やすかと思ったんだけど、難しいお年頃なのねぇ」
はーあ、とため息をつきながら前髪を掻き上げ、水野は携帯を取り出した。
どこかに電話をかけるのだろうか。
手早くボタンを押し耳に当てながら、再び公園内に足を向ける水野の背中を見ながら、愛菜は…。
1.水野の電話を盗み聞きする。
2.ファミレスに向かう。
3.家に帰る。
31:名無しって呼んでいいか?
06/02/25 09:41:37
2.ファミレスに向かう。
(気になるけど、今はそれどころじゃない。隆が待ってるんだから)
ファミレスに到着し、店内を見渡して隆を探す。
私は一番奥の席でぼんやりと外を眺めている彼を見つけた。
「話って何?」
隆の向かいの席に座りながら、すばやく私は聞く。
しかし頭の中はさっきの光景のことで一杯。
だから隆の口から出た言葉を聞いたときは思わず自分の耳を疑った。
いや、例えさっきの光景に気をとられていなかったとしても
同じく唖然としてしまっただろう。
「……ここ数日、お前に避けられて気づいた。お前が好きだ」
彼はそう言ったのだ。
1)冗談はよして
2)ごめん。聞こえなかった。もう1回言ってくれる?
3)水野先生のことは?
32:まとめ
06/02/25 11:01:14
<今出ているキャラ>
大堂愛菜:高校二年の主人公
大堂春樹:主人公の義理の弟(高1) 。好きな人がいるらしい。
主人公よりしっかりものなので兄にみられがち
隆:主人公の幼馴染(性格は不明。口調はぶっきらぼうな感じ)
宗像一郎:放送委員の委員長。
誠実で優しい優等生だが、裏あり?
宗像修二:一郎の双子の弟でテニス部エース
他人を見下しているところがあり、不誠実
近藤先生:厳格だが生徒思いの男性教師
水野先生:隆とキスしていた音楽教師、
一郎と裏で繋がっている模様。修二にも何やらちょっかいをかけたが拒まれた
長谷川香織:愛菜の親友
<一人称・呼び方>
愛菜:一人称→私。春樹と隆は呼び捨て、その他キャラは君付け
春樹:一人称→俺。愛菜に対しては姉さん
隆:一人称→俺。愛菜に対してはお前
一郎:一人称→?。愛菜に対しては大堂
修二:一人称→俺。愛菜に対しては愛菜ちゃん、一郎に対しては兄貴
香:一人称→?。愛菜や隆に対して呼び捨て
<今までのあらすじ>
隆と水野のキスを見て以来隆と疎遠になっている愛菜。
憧れの一郎と二人で委員会の仕事をしていると水野が入ってくる。
水野から遠ざかるように部屋を出て行った後の二人の会話に衝撃を受ける。
一郎は隆と水野の関係に何か関わりがあるらしい。
隆と話し合いをするためにファミレスに向かう愛菜は
途中で言い争う水野と修二を見かける。
気になりつつもその場から立ち去り、隆と対面すると
彼はいきなり好きだと告白してきて……
33:名無しって呼んでいいか?
06/02/25 18:42:03
1)冗談はよして
隆の言葉が頭の中で反芻する。
混乱した頭でようやく理解できると
顔がみるみるうちに赤くなっていった。
「じょ…冗談はよしてよ」
笑って言うはずの声が上手く出せない事に、
うるさい心臓の音に愛菜自身戸惑う。
告白した隆の方は、黙ったまま
真剣な面持ちでこちらを見つめていた。
二人の間に沈黙が流れる。
隆は何も言わない。
愛菜は手持ちの鞄を掴むと立ち上がった。
「私は隆と水野先生のこと聞きに来たのに!
何か悩んでるんじゃないかって心配してたのに。
そんなことではぐらかすなんて。バカにしないでよ!」
自分でも思っていない言葉に驚き、唖然としたが、
そのまま立ち去ろうと出口に向かう。
「待てっ」
後ろから隆に腕を掴まれた。
1)振りきって帰る
2)そのままでいる
3)振り返って殴る
34:名無しって呼んでいいか?
06/02/25 20:44:01
3)振り返って殴る
ドカッ!!!!!
愛菜が振り向いた瞬感隆の顔面に愛菜の鉄建が炸裂した。
隆「いってーな!!!!人がまじめな話してんのに何すっ・・・!!!」
隆は息を呑んだ、愛菜が泣いていたからだ。
幼馴染で付き合いの長い隆でさえ愛菜の泣き顔をあまり見たことがない。
そんな気丈な愛菜が目の前でぼろぼろ泣いているのだから驚くのも当然だ。
隆「おっおい・・」
愛菜「なんで・・・」
隆「え?」
愛菜「なんであたしの事好きなら先生とキスなんてしてんのよ・・・」
隆「それは・・・」
愛菜「馬鹿!!最低!!スケベ!!エロ魔人!!キス魔!!死んじゃえ馬鹿!!!
・・・・・嘘・・・死んじゃえは嘘・・・死んじゃ嫌だ・・・嘘だから」
隆「・・・うん。」
そう言って隆は愛菜を静かに抱きしめた。
愛菜「良い訳位してよ・・・このままじゃ隆がよく分かんないよ」
隆「うん・・・話す・・・全部お前に話すから・・・」
???「何・・・やってるんだ・・お前ら・・・」
抱き合ってる二人のめの前に現れたのは・・・
1)春樹
2)一郎
3)修二
35:名無しって呼んでいいか?
06/02/26 00:40:20
1)春樹
「春樹……。」
愛奈は隆から慌てて離れる。
「うわっ。」
「春樹、ど、どうしたの。」
春樹は慌てて目線をそらしうろたえていた。
「えっと、ごめん。姉さんが心配で後追いかけて……。
そっか姉さんは隆さんと付き合って、俺知らなくて。」
「ち、違うの春樹!!隆となんて付き合ってないわよ。」
「そんな力いっぱい否定しなくても。」
隆の傷ついた声が耳に入ったが春樹の表情の方がつらそうでたまらず春樹に駆け寄った。
「とにかく、今日は帰るわ隆。私も混乱してるし……行きましょう春樹。」
「あぁ、でも俺の気持ちは本当だからこれだけは、本当に。」
隆の言葉、真剣な表情に春樹は体が震えた。
春樹の視線は隆を一瞥し、愛奈へと移動する。
「隆さん……。」
「隆、じゃまた明日学校で。」
「隆さん失礼しました。」
いつもは誰にでも明るく接する春樹の声と表情が冷たく隆に突き刺さる。
「は……るき。」
「行こう、姉さん。」
「……えぇ。」
帰り道、先ほど修二と水野と出会った公園に差し掛かり愛奈は足を止めた。
公園に目をやるとすでに水野の姿はなかった。
「なにを考えているの、姉さん。」
「えっ。」
春樹の冷たい声が後ろからかけられ、
愛奈はいつもとは違う弟の姿にようやく気づく。
「隆さんのこと……考えてたの。」
愛奈は春樹の変化に戸惑いながら言った。
1)春樹、ちょっと怖い。どうしたの?
2)隆のことじゃなくて水野先生のことを。
3)うん、実は隆に告白されて……。
36:名無しって呼んでいいか?
06/02/26 04:36:50
1)春樹、ちょっと怖い。どうしたの?
「さっき、姉さんが電話で話してた内容、少し聞こえたんだけど」
「…うん」
「隆さんが、先生とキスしてたって。水野先生って、あの音楽の先生だよね」
「…うん」
「びっくりしたよ。隆さんとは付き合いも長いし」
「そうだね。私も、びっくりした」
「…じゃあ、どうして」
隆は急に語気を強めた。
「どうして姉さんと隆さんが抱き合ってるんだよ!水野先生とキスしてたんだろ?
付き合ってるんじゃないのかよ!?」
いつになく真剣な春樹の瞳に愛菜は言葉が出ない。
「春樹…」
「姉さんが辛い思いするの、黙って見てるなんて俺にはできないからな…!」
その時、愛菜の頭に浮かんだのは…
1.春樹がこんなにも私を大切に思ってくれてたなんて知らなかった
2.そうだよね…これ以上あの人達に関わるのはよそう…
3.事態は良くわからないけど、隆が苦しんでるのをほっとくわけにはいかない!
37:名無しって呼んでいいか?
06/02/26 07:43:51
2.そうだよね…これ以上あの人達に関わるのはよそう…
「ありがとう、春樹。大丈夫だから。さ、早く帰ろう」
納得できない顔でいる春樹の手を引き、家路を急いだ。
早朝。眠い目を擦りながら、とぼとぼと学校へ向かう。
愛菜は昨日の一件で一睡もしていなかった。
また、いつも朝から、うるさく口を出してくる春樹が
やけに静かでよそよそしい態度をとってくることも
少なからず愛菜の気分を落ち込ませていた。
「おはよう」
愛菜に声を掛けてきたのは
1)水野先生
2)一郎
3)修二
38:名無しって呼んでいいか?
06/02/26 18:26:09
3)修二
「ねえ、今日こそ放課後俺とデートしない?」
「ちょっと、修二くん! 私達との約束は?」
「修二先輩酷いです!」
修二の両側にいた後輩らしき女の子たちが修二を睨むが
その目は本気で怒っていない。
彼がそういう男だと知っているからだ。
いつもと変わらない修二の態度…
昨日の光景は何だったのか。少し引っかかりはしたが、
ヘラヘラと後輩に弁解している修二の姿を見ていると
バカバカしさを感じる。
愛菜は女の子たちに問い詰められてる修二を無視して教室へ向かった。
隆と会ったらどうしよう…昨日からそればかり考えていた愛菜だったが
隆はその日学校へ来なかった。
学校に来なければ来ないで気になってしまう。
1.電話する
2.メールを送る
39:名無しって呼んでいいか?
06/02/26 20:24:14
2 メールを送る
「メールくらいなら大丈夫かな……。『隆、どうしたの?
風邪でも引いた?』っと。送信」
手早くメールを打ち、愛菜は携帯電話を閉じた。しばらく
してから明るい着メロがメールの到着を告げた。電話を
開けばそこには
1 隆からの返信メール
2 知らないアドレスからメール
40:名無しって呼んでいいか?
06/02/26 20:51:59
1 隆からの返信メール
メールを見て私は駆け出した。
それは隆のお姉さんからのメールで
隆が交通事故に遭い、病院に運ばれたという衝撃的な内容だった。
メールに書かれていた病院は
偶然にも学校からはそれほど離れていなかった為
私は10分後には病院に到着していた。
きっと軽い怪我に違いない、絶対にそうに決まってる…
自分にそう言い聞かせて恐ろしい想像をかき消そうとする。
しかし、私を待っていたのは眠った隆に縋り付きながら
号泣する隆のお母さんだった。
呆然とその場に立っていることしか出来ない私の肩を誰かが叩く。
振り返った私が見たのは、隆のお姉さんの美由紀さんだった。
1、美由紀と話す
2、隆のもとへ駆け寄る
41:名無しって呼んでいいか?
06/02/27 00:48:50
1、美由紀と話す
「あ、あの…」
何か言おうと唇を開いてから、何を言うべきなのかわからないことに気付いた愛菜は愕然とした。
病室には隆の母親の泣き声だけが響いている。
ヒステリックなその声は、愛菜の脳にわんわんと打ちつけるように反響する。
なんだか、ひどい眩暈を感じた。自分がこの世界に立てていないかのような。
「愛菜ちゃん」
そっと手を引かれ、愛菜はぼんやりと目の前に立っている美由紀を見た。
泣き腫らした赤い目の彼女が、ぎこちなく唇を上げる。痛々しい笑顔。
「ちょっと、廊下出よう? お母さん、一人にさせてあげたいんだ」
掠れた声でそう言われ、愛菜はこくりと頷いた。
そのまま手を引かれて病室を出る間際、
そっと肩越しに振り返った白い室内は、滲んでよく見えなかった。
愛菜が後ろ手で扉を閉めたと同時に、
背を向けていた美由紀がくるりと振り返り真正面から愛菜を見つめた。
そして低く震え、引きつった声で呟いた。
「愛菜ちゃん……もしかしてあなたの学校に、水野 咲という教師が……いる?」
「……え?」
1.どういうことなのか、積極的に事情を訊く。
2.もう関わらないと決めたので、水野という名前の教師はいることだけを答える。
42:sage
06/02/27 10:20:00
2.もう関わらないと決めたので、水野という名前の教師はいることだけを答える。
「ええ、うちの学校の先生ですが…。
そんなことより隆の容態は?お医者さんはなんて?」
実際、今は水野先生のことより隆自身のことが心配だ。
「あ…ええ、そうよね」
愛菜の言葉に、美由紀もハッと我に返ったようだった。
美由紀が言うには、隆は今は意識がなく昏睡状態で、とにかく命はとりとめたので、
あとは意識が戻るのを待つしかないとのことだった。
「しっかりして下さい。
今は隆が早く目覚めるよう皆で信じて見守りましょう。ねっ」
「ありがとう、愛菜ちゃん…」
美由紀と話していると、向こうからバタバタと人がかけて来る足音が。
振り返った愛菜は思わず叫んだ。
1.「水野先生!?」
2.「修二くん!まさか私のこと追いかけて来たの?」
3.「春樹、どうしてここへ…」
43:名無しって呼んでいいか?
06/02/27 10:24:48
間違えた。すみません。
44:名無しって呼んでいいか?
06/03/01 02:57:04
2.「修二くん!まさか私のこと追いかけて来たの?」
「くそっ…遅かったか」
修二がガン、と音を立てて病院の壁を殴る。
愛菜の存在を知ってか知らずか、その表情はいつもの能天気なものとは違う。
(修二君の顔…昨日の夜見たのと同じ…?)
愛菜は困惑しながらも、壁に押し付けたままの修二の拳が震えているのに気づいた。
(隆の事故は…偶然じゃなかったとでも言うの?)
修二に声をかけるべきかどうか迷う愛菜。その横を美由紀がすっと通りぬけた。
修二の肩に手をかける美由紀。
「あなたは、悪くないわ…いつかこういう日が来ることを、私もあの子も理解していたのだから」
「でも、俺が…俺が、もっと早く気づいていれば!」
(二人は知り合いなの?…ていうか、二人は何を話しているの?)
困惑に反応するかのように、色々な言葉や情景が愛菜の頭の中を駆け巡った。
『隆君のこと、ちゃんとつかまえてるんでしょうね?』
『全部、お前に話すから…』
突然、愛菜は体中の毛が逆立つような感覚をおぼえた。
(…まさか、隆は)
足が震える。
(私に秘密を話そうとして、それで…!!)
たどり着いてしまった結論を必死に否定しようとするが、それが無駄な努力であることは
愛菜自身が一番良くわかっていた。
(これから、私はどうしたら良いんだろう…)
1.美由紀と修二に全てを話して欲しいと頼む
2.耐え切れなくなり、その場から逃げ出す
3.自分なりに水野や一郎を探ることを決意する
45:名無しって呼んでいいか?
06/03/02 17:31:08
2.耐え切れなくなり、その場から逃げ出す
その場にいるのが耐えられなくて、私は逃げ出した。
何も聞きたくなかった。何も知りたくなかった。
けれど、逃げた私に待ちうけてたものは、容態が急変し
春樹が亡くなったという知らせだった。
『死んじゃえ馬鹿!!!』
彼に向けて放ったあの言葉が頭の中で幾度とくなく繰り返される
死んじゃえ馬鹿!!! 死んじゃえ馬鹿!!! 死んじゃえ馬鹿!!! …
あのときちゃんと話し合っていれば彼は死なずに済んだのかもしれない…
しかし、いくら後悔しても、彼は戻ってこない
BADエンド
(>>31に戻る)
46:名無しって呼んでいいか?
06/03/02 17:32:24
うわー春樹じゃなくて隆だった
ごめんなさい…
47:名無しって呼んでいいか?
06/03/06 05:20:48
→3)水野先生のことは?
「…水野先生とキスしてたのは何なの?」
数日前にあんな光景を見て、素直に信じる方がどうかしてる。
私の問いかけは自然とトゲのあるものになっていた。
「あ、あれは、その…。その場の雰囲気つーか…」
「雰囲気でしたの!?」
「違う! いや、違わないんだが何ていうかさ…。
とっ、とにかく。さっき言ったことは嘘じゃねぇから」
隆は左手の甲で鼻のあたりを隠しながら、最後の言葉を強調する。
それは幼い頃から何度も目にしてきた彼の癖だった。
恥ずかしいときにいつもする、照れ隠し。
そんな隆の姿を見て
・受け入れた
・保留した
・断った
48:名無しって呼んでいいか?
06/04/20 04:29:23
→受け入れた
ドクン、と鼓動が高鳴る。
水野先生の一件があるまでは、隆のこと「ちょっとイイな」なんて
思ってたことだってあったから。
隆を……信じてみたい。そう思った。
「私も、隆のこと好き……だと思う」
一瞬の間があった後、隆が思いっきり私の手をつかんだ。
「それは付き合ってくれるってことか!?」
私はゆっくりうなずく。
「信じていいのよね? もし水野先生とまた何かあったら、その時は隆のこと……もう信じられない」
「わかった。俺にはお前だけだと、証明してみせるよ」
隆は心から嬉しそうな、それでいて安心したような笑顔になった。
隆と一緒に夜の道を帰る。
と、その時。
1.隆が手をつないできた
2.春樹が現れた
3.水野先生が現れた
49:名無しって呼んでいいか?
06/05/07 17:29:39
→隆が手を繋いできた
何だかドキドキする。二人で、ただ歩いているだけなのに。
幼馴染が急に彼氏になって―相手の肩書きが変わっただけで、
まるで別人と歩いているような気持ちだった。
(こんな事、初めて……)
「愛菜…」
「…何?」
返事をした途端、手に触れてきた―熱。
それが、隆の手だと解るまでに1秒もかからなかったと思う。
私は驚いてしまい、慌てて手を引っ込めた。
「あっ…隆、ごめんね!その、嫌とかじゃなく、ね…ただ…」
真っ赤になって言い淀む私。
でも隆の方も私以上に照れているようだった。
「い、いや、俺の方こそ……いきなりゴメン」
少しだけ立ち止まっいた私たちは、どちらともなく再び歩き始めた。
「愛菜…」
「…何?」
「手、繋いでも、いいか?」
「えっ?」
「さっきは驚かせたよな。
だから、今度前もって承諾を貰おうと思って……ダメか?」
私は……
①手を繋ぐ
②断る
③誰かが、向こうからやって来るのが見えた
50:名無しって呼んでいいか?
06/05/12 01:11:58
③誰かが、向こうからやって来るのが見えた
暗闇の向こうから見えた人影は愛菜と隆の前で立ち止まった。
「い、一郎くっ……。」
水野先生と二人で話していた一郎のことを思い出し愛菜は怖くなる。
「あぁ、大堂偶然だな。湯野宮も一緒か……、本当うらやましいぐらい仲がいいな。」
「えっ、あぁ。幼馴染だしな。」
愛菜は一言も声が出ず、隆の服のすそを掴んだ。
隆が愛菜を見ると愛菜の表情は固く、体は震えていた。
今までの憧れの宗像一郎をみる愛菜の表情は隆が嫉妬するぐらいに良い表情をしていたのに、
今日の愛菜はいつもと違っていた。
隆の頭に1時間前の愛菜との電話が脳裏を掠めた
「…もしかしてそれって、一郎君と何か関係があるの?」
水野先生と自分の関係についての電話で愛菜は一郎の名前を出していたのを思い出す。
「……幼馴染という関係なのは知っている。だが、俺にはそれ以上に見えるのは気のせいか。」
「うっ……。」
隆の頬が朱に染まる。
「大堂がずいぶん君に寄り添っているように見えたからカマをかけたんだが、
見事的中したみたいだな。」
「宗像兄には関係ないだろ、確かに俺達は付き合っているよ!!」
隆の言葉に一郎はため息をついた。
①確かに俺には関係ないね。
②関係……ね。
③あるさ。君達が付き合ったら何のために水野先生にけしかけたらわかったものじゃない。
④修二が君のこと好きだって言うから協力してたんだ。大堂に恋人ができたら困るよ。
51:名無しって呼んでいいか?
06/05/12 21:35:15
ちょい質問だが、これって主人公(愛菜)以外の選択も有りなの?
前一回春樹の選択もあったけど・・・
52:1
06/05/12 23:54:01
>>51
私的にはかまわないんだが、
やっぱり乙女ゲーだったら主人公の選択の方がいいか?
男の心情も選べるってなかなか面白そうな気がしたんだが……。
53:名無しって呼んでいいか?
06/06/16 15:11:44
視点に関してはどうなんだろ?
コロコロ変わりすぎてもアレだし
やっぱり愛菜で統一した方がいいよね
54:名無しって呼んでいいか?
06/08/18 20:11:54
統一でいいんじゃね。
乙女ゲーだし。
55:名無しって呼んでいいか?
06/09/20 00:04:06
良スレの予感
56:名無しって呼んでいいか?
06/09/21 00:15:34
こんなにすぐに隆とくっつくと1000ではどうなってくるんだろう?
彼氏いるのにアプローチされてうけいれるのかなあ?
57:50
06/09/21 20:31:28
>>56
それは書き手に関わってくるだろう。
書き手がどういう選択してくるか楽しみだ。
50だが自分の作品無視してくれていい。
自分の間違いの所為で話が続かなくてスマソ。
49の選択からお願いする。
58:名無しって呼んでいいか?
06/09/23 02:31:04
>>50=>>56が責任もって書きなおしって事で、お願いしたいんだが
59:名無しって呼んでいいか?
06/09/23 02:31:50
>>50=>>57が責任もって書きなおしって事で、お願いしたいんだが
60:名無しって呼んでいいか?
06/09/23 02:46:30
>>56
スレタイに反したこと言うけど
台本スレみたく定期的に終わらせた方がいいと思う。
100レスとか
61:名無しって呼んでいいか?
06/09/23 03:04:56
→修二が君のこと好きだって言うから協力してたんだ。大堂に恋人ができたら困るよ。
「でも、こうなった以上に僕に協力できることは何もないし、修二にもそう伝えておくよ。
君も恋人がいる身で修二から付きまとわれるのも迷惑だろ?」
一郎はそう言うと、すぐにその場から立ち去った。
「何なんだよあいつ……」
一郎に挑発され大声で彼に恋人宣言をしてしまった隆は
急に恥ずかしくなったのか、そわそわしている。
そんな隆を見て愛菜は…
・隆ってカワイイ
・修二くんが私を好き?
・一郎くん、どうでもよさそうだっなた…
62:名無しって呼んでいいか?
06/09/23 03:05:47
・一郎くん、どうでもよさそうだっなた…
↓
・一郎くん、どうでもよさそうだったな…
63:名無しって呼んでいいか?
06/09/26 00:53:46
流れ切る様で悪いが、なかなか面白そうなスレだし>>1-100の間でルールを
話し合ってみればいいんじゃないだろうか。
何レスで区切るのか、選択肢は主人公の行動や受け答えについてのみにするのか
それとも周囲の状況についてでもおkなのか
キャラもどんどん増殖させていいのか制限設けるのか
色々細かいとこ決めてかないと後々続かないと思う
まぁそんなのどうでもいいと思うんだったらこのレスはスルーして>>61に答えて欲しい
64:名無しって呼んでいいか?
06/09/26 18:16:31
私はある程度ルール決めた方がいいと思うよ
制限なさすぎると逆に困る。
65:名無しって呼んでいいか?
06/09/27 22:16:52
選択肢は主人公の行動や受け答えについてのみにするのか
って点は、主人公のみでFAジャマイカ
キャラ増殖は、肝心なもの以外できるだけ控える・・・としか決められないような。
まだこの物語の真相を決めている人はいないと思うしww
66:名無しって呼んでいいか?
06/09/28 12:06:28
真相はなかなか決められないんじゃないかな。
もし、真相を決めてる人がいても話をうまく持ってこられないかもしれないし。
だったらむしろ、人数制限した方が話を作りやすいかも
67:名無しって呼んでいいか?
06/10/02 20:24:26
→隆ってカワイイ
少し前までは、ただの幼馴染だったのに
いつの間にか私の中で隆はこんなに大きな存在になっていたんだ。
「…何、笑ってるんだよ?」
隆は真っ赤な顔でそっぽを向いている。
私がクスクス笑うと、隆は私にデコピンをした。
しばらく、いろいろな話をしていて
隆は急に黙り込んでしまった。
「・・・・・・なぁ、これから俺のウチに来ないか?今、誰もいないしさ。
ほ、ほら、冷えてきたしっ、なっ?」
私は…
1・普段通り、遊びに行く
2・「幼馴染」から「恋人」になったので少し迷いつつも、隆を信じて行く
3・春樹が家でご飯を作ってくれてる事を思い出し、断る
4・意識してしまい、話を無理やりそらす
選択肢って何個までオケなの?
68:名無しって呼んでいいか?
06/10/03 18:21:37 FhGLTbMf
age
69:名無しって呼んでいいか?
06/10/03 18:24:56
3つか4つが限度だろうけど・・・
やっぱりスタンダードに3つか??
70:名無しって呼んでいいか?
06/10/03 18:47:00
じゃあ基本は3つで
場合によっては2つや4つって事でおk?
71:名無しって呼んでいいか?
06/10/03 21:16:58
んじゃ、それで。
72:名無しって呼んでいいか?
06/10/04 15:33:13 hkhJsALF
無料オンラインゲーム情報サイト
URLリンク(www.geocities.jp)
73:名無しって呼んでいいか?
06/12/08 20:10:50 r7HzoGzD
ホッシュ
74:名無しって呼んでいいか?
06/12/10 09:58:17
BADエンド止めないか?
さっき発見して全部読んだんだけど、せっかく書いてくれたのに台無しになるのは可哀想だと思う。
75:名無しって呼んでいいか?
06/12/10 22:22:07
↑同意
そして内容がドロドロしすぎたとオモw
なにか秘密が…的な話にすると
みんな各自違う内容考えちゃうから
流れに身をまかせたのほほんとした話にしないか?w
76:名無しって呼んでいいか?
06/12/17 17:19:56
自分は、三択、主人公視点でいいと思う。
3・春樹が家でご飯を作ってくれてる事を思い出し、断る
「だめだよ。春樹が待ってるから」
私が断ると、ごまかすように笑いながら
「あっ、そうだよな、ごめん。それじゃ送っていくよ」
家の前に着くと、玄関から春樹が出てきた。
「あれ、出かけるの?」
「何言ってんのさ、姉さんを迎えに行こうとしたんじゃないか」
隆が後ろにいるのを気付き
春樹の顔が…
①怒っているように見えた。
②無表情に見えた。
③わざとらしく笑っているように見えた。
77:名無しって呼んでいいか?
07/01/03 20:27:26
あげ
78:名無しって呼んでいいか?
07/01/03 23:20:42
1 怒っているように見えた。
春樹「姉さんが中々戻って来ないから、心配したんじゃないか。最近物騒だしさ。」
私「ごめん、春樹。」
隆「悪い、俺が引き止めちゃったから…」
私がちょっと頼り無いせいか、春樹にはいつも心配をかけてしまう。何だかんだと
面倒見の良い春樹のそばは居心地が良く、つい甘えてしまっていた。
でも…
1 彼氏も出来たんだし、弟離れしなきゃな
2 もっと、お姉さんらしくしっかりしなきゃ
3 彼氏が出来ても、春樹との関係は変えたくないな…
79:名無しって呼んでいいか?
07/01/07 00:33:30 8V7qcVuS
②もっと、お姉さんらしくしっかりしなきゃ
いつまでも春樹に心配ばかりはかけていられない。私の方がお姉さんなんだから。
送ってくれた隆にお礼を言って春樹を家に入るよう促す。
玄関をくぐる時に肩越しに振り返ると、暗がりの中で隆が私の方に軽く手をあげて
元来た道へと帰っていくのが見えた。
扉を閉めた所で後ろから憮然とした様子の春樹に声をかけられた。
「メシ、どうすんの?」
私は…
①食べてない。春樹もまだなら、一緒に食べよう?
②ごめん、今日はいいや。
③どうして遅くなったか、聞かないの?
80:名無しって呼んでいいか?
07/01/09 12:56:38
→①食べてない。春樹もまだなら、一緒に食べよう?
すっかりさめてしまったオムライスを温めなおし、
春樹と向かい合ってテーブルに座る。
春樹が作る料理はおいしい。
私と違って、何でも器用にこなす春樹は自慢の弟であるが、
時々自分がとても不出来な人間である錯覚を覚えてしまう。
今食べているオムライスも絶品だ。私ではこうは出来ない。
少し、自己嫌悪に陥りつつ、目を上げると春樹と目が合った。
怒っているような、何かを探るような目に思わず息を止める。
何かを言わなくてはいけない。無性にそんな気になる。
①「憎たらしいくらい、おいしいわよね。春樹のご飯」
②「・・・怖い顔してどうしたの?」
③「あのね私、隆と付き合うことになったの」
81:名無しって呼んでいいか?
07/01/10 16:11:48
②「……怖い顔してどうしたの?」
さり気なく言ったつもりだったけれど、春樹の表情は尚も固い。
「姉さんさ、最近勝手なんじゃないの?」
春樹らしくない突き放した言い方に、私は思わず手を止めた。
「勝手って……」
「勝手だよ。今見たく急に出てったり、俺の立場も考えて欲しい」
どうしたんだろう、突然。私が馬鹿をやって春樹を怒らせるのはいつものことだ。
だけど今日のはいつもとは違う。春樹は本気で怒っている。
「ごめんね、心配かけて」
私は、春樹の顔が直視できずに俯く。
カタンと、春樹が席を立つ音がした。
私は…
①「春樹!」と慌てて呼びかけた。
②どうしていいか分からず、ただ呆然としていた。
③身勝手な春樹に腹がたった。
82:名無しって呼んでいいか?
07/01/11 13:36:13
②どうしていいか分からず、ただ呆然としていた。
春樹はそのまま乱暴に部屋を出て行く。
春樹の言葉が頭の中でぐるぐると回っている。
勝手だよ!
確かに今日の行動は、せっかく晩御飯を用意してくれていた
春樹から見れば勝手以外の何者でもない。
もし晩御飯の用意を、春樹ではなく父や母がしていたら、
私は外出することを考え付きもしなかっただろう。
姉らしくしようと思っいても私は春樹に甘えているのだとおもう。
今日は全面的に、私が悪い。
もし逆の立場なら、私だって怒る。
春樹に謝りに行こうと、立ち上がった所に電話が鳴った。
電話を見ると、修二くんからだ。
修二に伝えておくよ
一郎くんの言葉が、ぱっと脳裏に浮かぶ。
私は
①とりあえず春樹に謝るのが先。電話は無視する。
②修二からの電話に出る。
③なんとなく恥ずかしくて出られない。伝言モードにしておいて用件を聞く。
83:名無しって呼んでいいか?
07/01/12 15:42:47
③なんとなく恥ずかしくて出られない。伝言モードにしておいて用件を聞く。
きっと一郎君に話を聞いて、電話をしてきたのだと予想をつける。
なんとなく気恥ずかしくて電話に出ずにいると、伝言モードに切り替わった。
アナウンスが流れ電話に伝言が録音された。
伝言を再生させると、修二君らしくない、暗い声。
『修二だけど、さっきはごめん。ちょっと、むしゃくしゃしててさ‥‥。
ちょっと話したいことがあるんだ。遅くてもいいから電話‥‥‥』
プツッっと音がして、伝言が切れた。
録音時間が途中で終わってしまったらしい。
隆に会う前に、公園の前で修二君に鉢合わせをした事を思い出す。
水野先生と何かもめていたみたいだった。
一郎君と別れてから、時間がそう経っていないことを考えれば、
隆とのことはまだ修二君には伝わっていないのかもしれない。
そういえば告白されて舞い上がってしまったため、
隆に一郎と水野先生のことを話すのも忘れていた。
さて、どうしよう?
1.すぐ修二に電話をかける。
2.まず春樹に誤りに行く。
3.忘れないうちに、隆に電話する。
84:名無しって呼んでいいか?
07/01/13 20:30:12
2.まず春樹に誤りに行く。
でも、とにかく今は春樹に謝らなきゃ。
あの春樹が本気で怒っている。
この事実に、思った以上にショックを受けている自分がいる。
「……本当に、姉失格だよね。」
ぐちゃぐちゃした気持ちのまま春樹の部屋の前へ立った。
コンコン
「春樹……?あの、ごめんね。私、本当に勝手だったと思う。」
ドア越しに話しかけるものの、春樹からの返事はない。
春樹と姉弟になってから、こんなこと一度もなかった。
どうしよう。
1 「もう寝てるのかな…」謝るのは明日にする。
2 「このままじゃ嫌だ。」ドアの前で話し続ける。
3 「春樹、お願い。ドアを開けて、ちゃんと話をさせて」と説得する。
85:名無しって呼んでいいか?
07/01/13 22:48:05
2 「このままじゃ嫌だ。」ドアの前で話し続ける。
「ねえ、春樹。私が悪い。ちゃんと謝るから」
…やっぱり返事は無い。涙が滲んだ。
「…私どうしたらいいの?」
私はドアの前でしゃがみこんだ。嫌だ。春樹と喧嘩したままなんて嫌だ。
出来がいいとか悪いとか関係なくて、ただ大切な弟なんだ。
「…姉さん」
驚いて顔を上げると、春樹が立っていた。
「春樹…」
くしゃりと、春樹の顔がゆがむ。
「何泣いてるのさ?」
「何って、だって春樹が!」
馬鹿にしたような物言いに反射的に怒ろうとしたけれど、
春樹の手がすっと伸びてきて、私は口を噤んだ。
春樹は手を私の頭に置いて、髪の毛をくしゃくしゃにした。
「…まったく、姉さんはしょうがないな」
可愛くない言い方。そう思う。
でも、そう言う春樹の顔は何だか泣きそうに見えた。
「春樹だってしょうがないよ」
春樹はやれやれと言うように、肩を竦めた。
その顔は、もう怒ってはいなかった。私は初めて春樹の顔を見て謝る。
「…春樹、ごめんね」
「分かってるよ」
春樹はほんの少し顔をそむけて、呟いた。
「…ちゃんと分かってる」
そう言って春樹は、いつも通りの顔でほほえんで見せた。
そう言えば…
1.隆に言わなきゃいけないことがあるんだった。
2.修二君、電話待ってるかもしれない。
3.春樹と喧嘩するのなんて、初めてじゃない?
86:名無しって呼んでいいか?
07/01/13 23:55:20
3.春樹と喧嘩するのなんて、初めてじゃない?
仲直りできたことにほっとして、春樹につられるように微笑む。
そういえば、春樹とこんな喧嘩をしたのは始めてかもしれない。
そういうと、春樹は苦笑する。
「そりゃあね…」
言葉を続けようとした春樹の視線が一瞬泳ぐ。
「…姉さんと兄弟になったのだって小さな子供のころってわけじゃないし、
普通の兄弟とは違うんだから、当たり前だよ」
けれど戻ってきた視線は、いつもの春樹で…。
でも何か引っかかった。
それを考えようとする前に春樹が思い出したように言葉を続けた。
「そういえば俺、食器片付けないままきちゃったな、姉さんは?」
「あ、わたしも…」
春樹に謝ることしか考えていなかったから、食器はそのままテーブルの上だ。
「仕方ないな。俺片付けてくるよ」
苦笑しながら、春樹は歩いていった。
春樹が見えなくなって、私は体の力を抜いた。
思った以上に緊張していたみたいだ。
気が抜けると、電話のことを思い出した。
どうしよう?
①隆に一郎くんと水野先生のことを話す。
②修二くんに折り返し電話をする。
③ちょっと落ち着きたい。お風呂に入る。
87:名無しって呼んでいいか?
07/01/17 13:13:09
②修二くんに折り返し電話をする。
部屋にもどり、修二くんに電話をすることにした。
いつもの修二くんらしく無かったことが、気にかかる。
リダイヤルで発信すると、1コールで修二くんが出た。
「あ、私、愛菜だけど」
「あ、愛菜ちゃん、かけてもらっちゃってごめん。
また、こっちから連絡してもよかたんだけど…」
電話にでた修二くんの声は、やはりいつもより歯切れが悪い気がした。
そのまま、修二くんは沈黙してしまった。
私は沈黙に耐えきれなくなって…
1、「うん、伝言聞いたよ。話ってなに?」
2、「伝言の話って、公園でのこと?」
3、「そういえば、一郎くんに、隆との話はきいた?」
88:名無しって呼んでいいか?
07/01/18 08:19:02
1、「うん、伝言聞いたよ。話ってなに?」
「あー、うん。今日はもう遅いし、話長くなりそうだから明日の昼休みに話せないか?」
「明日?うん、いいよ」
それじゃ、と電話をきる。
「明日ね。」
ベットに入り、明日の予定を考えながら眠りについた。
1、「久しぶりに早起きして春樹のために朝食作ろうかな」
2、「修二くんの話って何だろう」
3、「隆に水野先生のことを話してないなぁ。明日会うから、いいかな」
89:名無しって呼んでいいか?
07/01/18 11:16:25
3、「隆に水野先生のことを話してないなぁ。明日会うから、いいかな」
明日絶対に話そうと思いつつ、眠りに落ちる。
そして、夢を見た。
朝起きるとまったく覚えていない、予知夢。
覚えていないから、現実になって初めて、
「これはどこかで見たことがある」と感じる。
そして「夢で見た」と思い出す。
(ぜんぜん使えない)
いつもそう思う。
覚えていれば、もしかしたら変えられた事柄もあるかもしれない。
そして、今日見た夢は…
1.一郎くんと修二くんが喧嘩している夢。
2.水野先生と隆が楽しそうに話をしている夢。
3.春樹と隆と修二くんが深刻そうに話をしている夢。
90:まとめ
07/01/18 12:31:05
<現在の登場人物>
大堂愛菜:高校二年の主人公 。使えない予知夢を見る
大堂春樹:主人公の義理の弟(高1) 。好きな人がいるらしい。
主人公よりしっかりものなので兄にみられがち。
湯野宮隆:主人公の幼馴染(性格は不明。口調はぶっきらぼうな感じ)
宗像一郎:放送委員の委員長。
誠実で優しい優等生だが、裏あり?
宗像修二:一郎の双子の弟でテニス部エース
他人を見下しているところがあり、不誠実とおもわれているが…
近藤先生:厳格だが生徒思いの男性教師
水野先生:隆とキスしていた音楽教師、
一郎と裏で繋がっている模様。修二にも何やらちょっかいをかけたが拒まれた
長谷川香織:愛菜の親友
<一人称・呼び方>
愛菜:一人称→私。春樹と隆は呼び捨て、その他キャラは君付け
春樹:一人称→俺。愛菜に対しては姉さん
隆 :一人称→俺。愛菜に対してはお前
一郎:一人称→俺。修二は呼び捨て、他は苗字
修二:一人称→俺。愛菜に対しては愛菜ちゃん、一郎に対しては兄貴
香織:一人称→?。愛菜や隆に対して呼び捨て
<今までのあらすじ>
隆と水野のキスを見て以来隆と疎遠になっている愛菜。
憧れの一郎と同じ委員会だったが、ひょんなことから、
隆と水野の関係に一郎が何か関わっているらしいことを知る。
隆と話し合いをするためにファミレスに向かう愛菜は
途中で言い争う水野と修二を見かける。
気になりつつもその場から立ち去り、隆と対面すると
彼はいきなり好きだと告白してきた。
隆を憎からず思っていた愛菜は、隆の思いを受け入れ付き合う。
その夜、修二から電話が。
大事な話があるということで明日の昼休みに話をすることに。
そして夜、愛菜は予知無を見る。
その夢は……
では>>89のつづきをどうぞ~
91:名無しって呼んでいいか?
07/01/18 19:00:14
2.水野先生と隆が楽しそうに話をしている夢。
隆はほとんど後ろを向いていて、顔はよく見えないが、笑い声が聞こえる。
呆然と立ち尽くす私に水野先生がきづいた。
私と目があうと、何かを隆に言い、ゆっくりと顔を近づけていく。
隆もそれを制するそぶりは見せない。
「・・・・さん、姉さん!」
目を開けると、春樹が心配そうな顔で覗き込んでいた。
「どうしたの?春樹」
春樹は、ほっとしたように、息を吐きそれから眉をひそめていった。
「どうしたって・・・時間になっても起きてこないから起こしにきたんだ。
そしたら、すごくうなされてるし・・・・」
そういって、そっと手が伸びてきて、ほほをなでた。
「泣くほど怖い夢だったの?」
言われて初めて、自分が泣いていることに気づいた。
「・・・・覚えてない、けど・・・・・」
起き上がりながら、軽く頭を振る。
覚えてないけれど、きっと夢の名残はある。
胸の奥に、もやもやとした感情。
1「多分、すごく悲しい夢だっとおもう」
2「ものすごく怒ってる夢だったとおもう」
3「だれかに、裏切られた夢だったとおもう」
92:名無しって呼んでいいか?
07/01/19 12:42:43
3「だれかに、裏切られた夢だったとおもう」
この感情は一度経験している。
私の実の母が、父と私をおいて家を出て行ったとき。
それと良く似ていた。
怒りと悲しみと絶望といろいろがごちゃ混ぜになった感情。
思わず身震いする。あんなこと二度と経験したくない。
「大丈夫だよ、それは夢だろ?」
春樹が優しく、私を安心させるように頭をなでながら言う。
「……うん」
「それに誰が裏切っても、
俺だけは絶対に姉さんを裏切らないって約束するよ。
……ね?それなら安心だろ?一人じゃないんだから」
よほど私は不安そうな顔をしていたらしい。
春樹が励ますようにぽんぽんと背中をたたいてくれる。
「……そう、だね」
やっと笑った私に、春樹も微笑む。
「さ、早く起きて。学校行かないと」
「うん!」
準備を済ませ春樹と家を出ると、隆が玄関の前に立っていた。
私と見ると照れくさそうに「おはよう」と挨拶をする。
そういえば隆は彼氏になったんだ、と思い出してこちらも恥ずかしくなる。
そして、思い出した。一郎君と水野先生のことを話さなくては。
①「春樹、隆と話があるから、先に行ってて」
②春樹にも相談したい「二人に話したいことがあるんだ」
③話はあとでいいや、3人で学校に行く。
93:名無しって呼んでいいか?
07/01/19 15:35:18
嗚呼
94:名無しって呼んでいいか?
07/01/19 17:22:05
①「春樹、隆と話があるから、先行ってて」
私は、つとめて明るい声でそう言った。
本当は、春樹にも聞いてもらったほうがいいのかもしれない。
けれど、その話をすれば、隆と水野先生のことにも触れることになる。
それは避けた方がいいと思った。
「…そう。なら俺は先に行ってるよ」
春樹は微かに俯いた。日差しが微妙な陰影を作り、一瞬寂しげな表情に見える。
けれど、顔を上げた春樹はやんわりと笑って言った。
「隆さん。姉さんをよろしく」
言われた隆は、あっと言う間に顔を紅くした。
「あ、ああ、もちろん!」
…春樹ってば。
姉思いなのは嬉しいけれど、改めてやられると、どうにも気恥ずかしい。
先を行く春樹の背中を見送って、私は隆の顔を見あげた。
①「水野先生と一郎君のことなんだけど…」
②「…何だか照れちゃうね」
③「昨日の話、覚えてる?」
95:名無しって呼んでいいか?
07/01/20 11:13:16
③「昨日の話、覚えてる?」
「え?き、昨日?」
まだ、春樹の不意打ちから立ち直っていなかった隆が何の事かと首をかしげる。
「うん、昨日隆が電話をくれたときに、一郎くんの話をしたでしょ?」
隆は、ハッとして愛菜を見る。
「そういえば、宗像兄の話をしてたな。どういうことだ?
愛菜は、昨日の放課後のことをかいつまんで隆に話した。
「そんなこと言ってたのか・・・どういうことだろう?」
眉をよせて考え込む隆と一緒に歩きながら、ふと疑問が浮かび上がる。
隆は電話で水野先生とキスをしたのには「あれには理由がある」と言っていた。
だが、ファミレスで会ったときには「その場の雰囲気で」と言葉を濁した。
「理由」が「雰囲気」だったのだろうか?
何かかみ合っていない気がする。
自分の気にしすぎなのだろうか……
①「隆、キスした本当の理由は、何?」隆に問いただす。
②「隆、私に何か隠してない?」遠まわしにたずねる。
③気にしないことにする。
96:名無しって呼んでいいか?
07/01/22 11:31:08
③気にしないことにする。
隆を見ると真剣に考え込んでいた。
その顔を見たら、ふと浮かんだ疑問が消えていく。
(隆は私のこと好きって言ってくれたし、水野先生とのことは
もう深く追求しないことにしよう…)
今、隆が隣に居ることがうれしい。
「そういえば宗像兄、昨日の帰りに宗像弟が
お前の事好きだから協力してたとか言ってたよな?」
「あ…」
確かに、昨日偶然会ったときにそんなことを言っていた。
「その、協力ってやつの一環だったんじゃないのか?
…その、水野先生が……」
隆は言いにくそうに口ごもる。
「そう、なのかな……?」
隆が言いにくい理由がわかるので愛菜もあいまいに頷く。
(でもどうして水野先生だったんだろう?
先生だって、一郎くんに協力しても何の利益も無いはず…)
それどころか、他の先生にばれたら水野先生だって
停職か免職になってしまう危険があった行為だとおもう。
(先生じゃなく、他の女子生徒のほうが協力してもらいやすかったんじゃ…?)
ぐるぐると、疑問が渦を巻いてだんだんわけがわからなくなってくる。
愛菜は…
①「……どうして水野先生だったんだろう?」
②「……なにか変」
③「……まぁ、いいか」
97:名無しって呼んでいいか?
07/01/25 11:25:11
①「……どうして水野先生だったんだろう?」
愛菜の口からでた言葉に、隆が不思議そうな顔をする。
「放送委員の顧問だからじゃないのか?」
隆は疑問を抱いていないようだ。
「そう、だよね・・・・」
(修二くんも関係してるみたいし、生徒に言っちゃうと噂が広がるとかそういう心配したのかも・・・・)
どんなに口止めしても、生徒相手ならどこからか秘密は漏れるものだ。
その点、先生ならその危険性は低い。
放送委員長と放送委員顧問という関係なら、二人きりで話をしていても不自然ではない。
とりあえず、納得したところへ隆がはなしかけてきた。
「なあ、昼休み一緒に食べないか?」
「え、お昼・・・・?」
今日の昼休みと聞いて、修二くんと約束していることを思い出す。
①「ごめん、先約があるんだ・・・・」
②「昼は修二くんと約束が・・・」
③「う~ん、どうしようかな」
98:名無しって呼んでいいか?
07/01/27 22:21:50
①「ごめん、先約があるんだ・・・・」
(修二くんは、何か知っているみたいなんだよね)
隆と一緒だと話してくれないだろう。
「ごめんね。明日は絶対大丈夫だから、明日、一緒に食べよう?」
「急だったもんな。じゃあ、明日な」
疑う様子もなく笑顔で答える。
昨日の電話で、屋上で話しをすることになっていた。
昼休みになり、愛菜は屋上に来た。
①「私の方が早かったみたいね」
②「修二くん、もう来ていたんだね」
③「早めに来たし、ご飯食べとこう」
99:名無しって呼んでいいか?
07/01/28 11:12:40
①「私の方が早かったみたいね」
私は近くの縁に腰掛けて、修二君が来るのを待った。
話って何だろう?
どれだけ頭を捻っても、心あたりなんて、昨日の一朗君の件だけ。
でも、冷静に考えてみると、修二君が私のことを好きだなんて、ありえないことだと思う。
特別に仲が良い訳ではないし、たまにちょっかいかけられるのだって、私だけという訳じゃない。
どう考えても、修二君が私を好きだなんて、恥ずかしくなるくらいのひどい自惚れだ。
かといって、わざわざ私に相談事をする理由も思い当たらないし……。
私が首を傾げていると、屋上の扉が開く音がした。
そこに立っていたのは、
①修二くん
②一朗くん
③水野先生
100:名無しって呼んでいいか?
07/01/28 12:43:00
①修二くん
修二くんは私をみつけるとにこっと笑って歩いてきた。
「ごめん、待たせたかな?」
「ううん、さっき来たばっかりだよ」
「そっか、よかった」
そういって、修二くんはぐるりと周りを見渡した。
「だれも、いないかな?」
「私が来てからはだれもきてないよ」
ずっと扉を気にしていたが、私の後には修二くんだけだ。
「そう、でも、ま、念のためあっちに行こう」
「う、うん(そんなに聞かれたくない話なのかな)?」
周りに人が居ないことを確認してから、修二くんが言った。
「水野に気をつけろ」
水野、と言われて一瞬だれのことかわからなかった。
先生という敬称がついていなかったので水野先生のことだとわかるまで、少し時間がかかる。
聞きたいことはいろいろある。
①「水野、って水野先生のこと?」
②「一郎くんと水野先生が話してるのを聞いたよ」
③「昨日、水野先生と何を話していたの?」
101:名無しって呼んでいいか?
07/01/29 11:57:50
②「一郎くんと水野先生が話してるのを聞いたよ」
そのときの様子を修二くんに話す。
なぜ一郎くんは水野先生をけしかけるようなことを話していたのか?
「兄貴がそんな事を……?……そうか……兄貴は……」
少し何か考えていた修二くんの瞳が明るくなる。
修二くんは何かに安心したらしいが、私にはさっぱりわからない。
「…くそっ、何もかも一人でやるつもりか!」
一人で納得して、今度は怒り出す。
私には何がどうなっているのかさっぱりわからない。
まだ聞きたいこともある。
1、「私にもちゃんと説明して!」
2、「修二くん、どうしたの…?」
3、「隆と水野先生がキスしてたのは一郎くんのせいなの?」
102:名無しって呼んでいいか?
07/02/03 19:36:35
3、「隆と水野先生がキスしてたのは一郎くんのせいなの?」
するりと一番聞きたかったことが口からすべりでた。
修二くんは一瞬動きを止め、それから難しい顔で言った。
「キス?水野は隆にキスまでしたのか?」
「う、うん。私みちゃったんだ…」
「そうか…。兄貴のせいかと言われれば半分はそうだろうな」
修二くんはいつもの不誠実な物言いではなく真剣に答えてくれる。
「半分は、水野の独断だとおもう。兄貴は方法までは指示していないだろうから」
そこでチャイムがなった。
昼休みが終わる。
さて、どうしよう?
1.午後の授業をサボってもっと話を聞く。
2.放課後もう少し話を聞かせてほしいと頼む。
3.教室に戻る。
103:名無しって呼んでいいか?
07/02/05 15:32:44
2.放課後もう少し話を聞かせてほしいと頼む。
また聞きたいことはたくさんある。
けれど午後の授業をサボるのは気が引けるので、放課後にもっと話をしたいと修二くんに頼む。
「かまわないよ。俺が答えられることなら、答えてあげる。放課後もここでいいかな?」
「うん」
にこっと修二くんは笑うと、私を促した。
「それじゃ、先に行って。俺は少し間を空けてからもどるから」
「あ、うん。それじゃあ放課後に」
階段を下りていく途中でチャイムがもう一度鳴った。
「やばい、普通に戻ったんじゃ間に合わない…」
1、1学年教室の中を突っ切る
2、特別教室棟を突っ切る
3、あきらめてゆっくり行く
104:名無しって呼んでいいか?
07/02/06 11:51:05
とりあえず>>103の1を選択したが、これは廊下を突っ切るっていう解釈でおけ?
その方向で進めるけど間違ってたら責任もって書き直すよ。
1、1学年教室の中を突っ切る
(1学年の教室を突っ切れば、まだ間に合うかも……)
そう思った私は急いで階段を下りて、すぐ先の1学年の教室へと駆け出した。
授業開始前だからなのか廊下に生徒の姿はもうない。
(どうしよう、本当にまずいかも)
焦りだけが募っていく。
「急がなきゃ……」
誰もいないのをいい事にさらにスピードを上げようとしたそのとき、
すぐそばの教室から誰かが出てきた。
「え、あっ」
それは解ったけれど、それだけでどうすることもできない。
(だめ、危ない!お願いよけて!)
どんっ
私の心の声は届くことなく(当然と言えば当然だけど)、結局そのままぶつかった。
「わっ」
ぶつかった反動で、私はそのまま床にしりもちをつく。
「いたた……ご、ごめんなさい」
慌てて謝りながら、ぶつかった相手を確かめる。
そこにいたのは……
1、春樹
2、春樹の親友の男の子
3、全然知らない男の子
105:103
07/02/06 12:28:46
>>104 わかりにくくてスマソ。その解釈でおkです。
1、春樹
「……姉さん?」
春樹のほうはなんとか転ぶのは免れたらしい。
「こんなところで何してるんだよ?」
言いながら手を差し出される。
「ごめん、時間なかったから、ここを突っ切ろうとおもって……っいた…」
春樹に差し出された手を掴んで立ち上がろうとしたが、左足に激痛が走る。
「ひねったのか!?」
あわてて春樹もしゃがみこむ。
「だ、大丈夫……ぅ…ぃたぁ」
「ぜんぜん大丈夫じゃないだろ!?」
そっと触られたが、その瞬間痛みが駆け抜ける。
「保健室いこう姉さん」
春樹が私を立たせてくれる。
立ってしまえば、何とか歩けそうだった。
春樹にだって授業はあるし、保健室はすぐそこだし…どうしよう?
1、「大丈夫、一人で行けるよ」強がる
2、「ごめんね迷惑かけちゃって」素直に連れて行ってもらう
3、「それじゃ、おんぶしていって」茶化す
106:名無しって呼んでいいか?
07/02/06 12:30:06
3、全然知らない男の子
視線の先にいたのは全然知らない男の子だった。
彼は私のようにしりもちをついたりなんかしていなくて、じっと私を見下ろしている。
無表情なような、だけどどこか驚いたような顔で。
「……………」
何かを呟くように彼の唇がかすかに動く。
だけどその呟きのようなものは私には聞こえない。
「え?」
私が聞き返すと、彼の表情から驚きのようなものがなくなった。
ただ無表情に私を見下ろし続ける。
「……………立てますか、とお聞きしたつもりだったのですが」
彼はしばらく間をおいてそういった。
「あ、はいっ」
私がそう答えると、彼は私に手を差し伸べてくる。
彼に支えられて私は立ち上がった。
「本当にごめんなさい」
「いえ、今後は気をつけてください。では」
彼は私に軽く一礼すると、そのまま去っていった。
(そうだ、私も急がないと!)
自分も急いでいたのを思い出し、駆け出そうとした時つま先に何かが当たった。
「誰かの落し物かな……」
そこには生徒手帳が落ちていた。
確認のためにちょっとだけ中を見てみる。
「えっと、なになに……
御門、冬馬、くん?」
そこに貼ってある顔写真はさっきぶつかった彼のものだ。
もしかしたらさっきぶつかったときに落としてしまったのかもしれない。
「うーん、どうしよう?」
①なくしたことに気がついたら困るかも。すぐに追いかけて届ける
②気にはなるけど授業が優先。とりあえず届けるのは後回し。
③必ずしも自分が届ける必要性はない。誰かに頼んで渡してもらう。
107:106
07/02/06 12:33:16
スマソ。被ってしまった。
先に書いた>>105が優先だろうから>>106は忘れて。
>>105の続きドゾー↓
108:名無しって呼んでいいか?
07/02/06 14:22:05
もしかしてかぶったのって今回が初めて?
これからかぶったときも前者優先でおk?
もしも>106の展開だったら新キャラ出てたんだな。ちょっと勿体ない気がス。
109:名無しって呼んでいいか?
07/02/06 14:51:36
被ったら最初のでいいんでないかな?
でも、もったいないので、新キャラ生かすように話しを進めるw
1、「大丈夫、一人で行けるよ」強がる
春樹だってこれから授業のはずだ。
私のせいで遅刻なんてさせられない。
「でも……」
春樹は心配そうに私を見たが、私は努めて平静を装う。
「大丈夫大丈夫、保健室すぐそこだし、春樹遅刻しないように行って」
「……そこまでいうなら」
春樹は私を気にしながら、歩いていった。
それを見送ってから保健室へ向かって歩く。
「あぁ~、でも痛い、失敗したかなぁ…」
大丈夫だと思ったが2,3歩歩いただけで、激痛が走る。
壁にすがりながら、何とか歩いていると、急に体を支えられた。
「え!?」
驚いてみると、見たこともない男の子。
無表情に私を見下ろしている。
無言のまま、その男の子は保健室に歩き出す。
そのまま引きずられるように、私は保健室にたどり着いた。
「先生、けが人です」
その男の子が保健室の中に向かって言う。
「あら?御門くん?と……大堂さん?」
保健の先生が男の子を見て、それから私を見る。
御門くんと呼ばれた男の子は、私を先生に預けるとすぐに出て行ってしまった。
「あらあら…、これは結構はれるわね。少し安静にしておいたほうが良いわ」
私の足を見て先生が言う。
1.保健室で休む
2.授業に戻る
3.さっきの男の子について聞く
110:名無しって呼んでいいか?
07/02/06 20:47:51
1.保健室で休む
そのまま保健室で休ませてもらうことにする。
「それじゃ先生、あなたの教室まで行って来るわね。先生に伝えてくるから」
「あ、はい、ありがとうございます」
「ちょっと、ひどくひねっているから、熱が上がるかもしれないわ。寝ていてもいいわよ。
あ、暇なら、この本読んでてもいいし。図書室から借りたものなんだけどね」
そういって、先生は本を渡してくれる。
「そうそう、ちょっと職員室よってきたりするから、少し遅くなるかも知れないけれど、ちゃんと安静にしてるのよ?」
「はい、わかりました」
先生が保健室を出て行く。
ひねった左足の熱が全身に回ってきているようでだるい。
静かになった保健室で私はすることもなく…
1.寝る。
2.ぼーっと窓の外を眺める
3.借りた本 シ○トン動物記を読む
111:名無しって呼んでいいか?
07/02/07 10:52:33
2.ぼーっと窓の外を眺める
私は窓際のベッドに腰掛けたままなんとなく外を眺めた。
校庭では体育の授業が行われている。
どれくらいボーっとしていたのか、ふと時計を見るともうそろそろ授業が終わる時間だった。
「あ、もうこんな時間だ、…先生帰ってこないな」
そのとき、ふと視線を感じて、窓の外を見る。
校庭の隅、少しはなれたところから、私を見ている人がいる。
それは…
1.隆
2.御門くん
3.水野先生
112:名無しって呼んでいいか?
07/02/07 21:34:49
2.御門くん
さっき、保健室までつれてきてくれた男の子だった。
(確か、御門くんっていったっけ……)
その男の子……御門君は、制服姿のままそこに佇んでいる。
私が見ていることに気がついていないのか。
それとも……気がついていて、なおそうしているのか。
御門くんは私を見つめ続けていた。
1.窓を開けて声をかける
2.見つめ返す
3.視線をさえぎるようにカーテンを閉める
113:名無しって呼んでいいか?
07/02/08 01:39:37
2.見つめ返す
まだチャイムも鳴っていないのに御門君は校庭でなにをやっているんだろう?
体育の授業の見学にしては不自然だし、かといって参加するわけでもない。
サボるにしたって、目立ちすぎるし。まじめそうな外見で実は問題児だったりして……。
そんな他愛のないことを考えていると、ふと御門君と目が合った。
ジッと私に見つめられていることに気付いたのか、無愛想にきびすを返すと、御門君はその場から去ってしまった。
あ……そういえば御門君にお礼言ってないな。
一年生だったら、春樹が知っているかもしれない。帰ったら訊いてみようかな。
そんな事を考えながら、傍らの本をぺらぺらとめくっ
授業の終わりを告げるチャイムと同時に、ガラッとドアが開いた。
「ちょっと! 大怪我したって大丈夫なの?」
「香織……ちゃん」
私を見るなり飛びつくようにして、突然、香織ちゃんが近づいてきた。
「足首ひねったって、ちゃんと歩けるの?」
「うん……た、たぶん」
「熱もあるっていうじゃない。私が送ってってあげるわよ」
「大丈夫……平気」
「もう……本当に心配したのよ」
そう言いながらも、少し安心したのか香織ちゃんの顔に笑顔が戻っていた。
「ありがとう、香織ちゃん。でも本当にたいした事でもないから安心して。ホームルームまでにはちゃんと戻るから」
「ダメよ。先生から帰宅の許可も下りているんだから、愛菜は大人しく帰りなさい。わかった?」
放課後には修二君との約束があるけど、どうしよう?
1.素直に帰宅する
2.保健室に残る
3.教室に戻る
114:名無しって呼んでいいか?
07/02/08 09:15:15
2.保健室に残る
香織ちゃんの気遣いはうれしいけれど、修二くんとの約束がある。
でも、香織ちゃんを心配させるのも心苦しいので、保健室で休んでいることにする。
「ありがとう、でももう少し休んでるね」
香織ちゃんはちょっと頬を膨らませると、ため息をついた。
「仕方ないわね。次の授業終わったら鞄持ってきてあげるから、おとなしくしてるのよ?」
「わかってるって」
何度も念を押しながら香織ちゃんが出て行く。
次の授業のチャイムが鳴った。保健室の先生はまだ戻ってこない。
私はベッドに横になった。
…いつの間にか眠っていたらしい。
ふと、額にひんやりしたものが触れて目が覚めた。
「あ、姉さん、起きた?」
目を開けると、春樹がいた。
「あれ?春樹?」
「足は大丈夫?さっきまで長谷川先輩が居たんだけど、姉さん寝てたから鞄置いていったよ」
「香織ちゃん来てたんだ…、起こしてくれればよかったのに」
私は時計を見て、あわてて飛び起きる。
修二君との約束の時間が過ぎている。
「姉さん?どうしたの?」
急に起き上がった私にびっくりした春樹が私を押しとどめようとする。
「…いったぁ……」
床に足をつけたとたん、痛みが走った。
「急に動くからだよ、仕方ないなあ姉さんは」
あきれたように春樹が言う。
どうしよう…
①春樹に屋上へ連れて行ってもらう。
②春樹に修二君を連れてきてもらう。
③がんばって一人で屋上へ行く。
115:名無しって呼んでいいか?
07/02/08 09:53:47
②春樹に修二君を連れてきてもらう。
「あのね、放課後に修二君と会う約束してたの」
「修二先輩と?」
訝しげに問われた。
「そう。時間すぎちゃったから、今も待ち合わせの屋上で待っているはずだから会いにいかないと…いたっ」
足をベットからおろしたらまたしても痛みが走った。
「そんな足で何やってんだよ。あーもう、先輩をこっちに連れてくるから、姉さんはおとなしくしてて」
そういいおいて保健室を出ていった。
ほっとしたが、よく考えると春樹と一緒だと修二に話しが聞けないのではないだろうか?
(だけど、この足だと寄り道なんて春樹が許さないだろうな)
春樹のこと、どうしよう…
①修二君に判断してもらおう。
②私に関係あることだし家族の春樹にも聞いてもらおう。
③今日は事情を話して家に帰る
116:名無しって呼んでいいか?
07/02/08 12:25:12
②私に関係あることだし家族の春樹にも聞いてもらおう。
私だけでは煮詰まってしまいそうだし、春樹は信頼できる。
修二君にお願いして、一緒に話を聞いてもらえるようにしようと思ったとき。
廊下を走る音が近づいてきた。
「愛菜ちゃん!怪我したってほんと?」
息を切らせて保健室に入ってきたのは修二君。
その少しあとに、春樹がこちらも息を切らせて入ってくる。
「修二先輩、さすが、足、はや……」
「二人とも、どうしたの…?」
「俺も何がなんだか…、姉さんが怪我をして保健室にって言ったら、血相変えて走って行って…」
「誰かにやられたの!?」
私の言葉も春樹の言葉も修二君の耳には届いていないみたいだった。
「ちがうって、私が不注意で春樹にぶつかっちゃったの、ね?」
最後は春樹に同意を求める。
「うん、姉さん廊下走ってたから…」
「な、なんだ、そうか」
ホッとしたように修二君は笑う。
「それで、話のことなんだけど、春樹も一緒に聞いてもいい?春樹は家族だし」
修二君に頼んでみると、修二君はじっと春樹を見つめた。
「……姉さん変なことに巻き込まれてるのか?」
それを見つめ返しながら、まじめな顔で春樹が問う。
「どうしてそう思う?」
「さっき、修二先輩が「誰かにやられたの?」って言ってたから」
それに、修二君は苦笑する。
「あー、俺としたことが、失態だわ。まあ、いいや君は信用できそうだし。で、何が聞きたい?」
聞きたいことは…
1、水野先生のこと
2、一郎君のこと
3、隆のこと
117:名無しって呼んでいいか?
07/02/08 21:52:02
2、水野先生のこと
水野先生とことが、やっぱり気になる。
一郎君と人目を盗んでコソコソと話し合ったり、修二君を誘惑してみたりする。
目的は何? そして、隆まで誘惑してどうしようっていうの?
「水野先生の事を教えて……」
語尾が震えてしまった。私、緊張してるんだ。
「水野か。水野の事を話す前に兄貴と水野の関係を話しておいたほうがいいか」
そういいながら、修二君はベッドのそばにあるパイプ椅子に腰掛けた。
「一郎先輩と水野先生? どういう事だよ、一体……」
春樹はまったく話が見えていないようだ。
無理もないか。春樹は何も知らないんだし。
「ああ……弟君はとりあえず適当に聞いといて」
修二君は片手をヒラヒラさせながら言った。
「……」
春樹は馬鹿されたと思ったのか、何も答えず、ムッとしている。
やっぱり、こういう仕草が軽薄にみえちゃうんだろうな。実は親切なところもあるのに、損してるよ。
だけど、一郎君と水野先生の関係って……何だろう。
「昼休みに兄貴と水野が二人きりでいる所を放送部で見かけたって言ってたよな?
愛菜ちゃんは、 二人の様子について……どう感じた?」
えっと……
①恋人同士のように親しくみえた
②一郎君が先生を利用しているようにみえた
③先生が一郎君を利用しているようにみえた
118:名無しって呼んでいいか?
07/02/08 22:56:00
②一郎君が先生を利用しているようにみえた
どちらかというと、一郎君が水野先生をけしかけてる、利用してるみたいだった。
見た感じはそうだった。でもすぐにその場を離れてしまったので自信はない。
「うん、それアタリ。「兄貴は、水野を利用してる。でも、水野は兄貴から聞き出したいことがある」
修二君はそこで言葉を切って、じっと私を見つめた。
「いってみれば、水野と兄貴は化かしあいをしてるんだ。今は、ね」
少しの間をおいて、言葉を続ける。
「そして、それは俺も同じ。水野は俺からも聞きだしたいことがある」
修二君は私と春樹を順番に見ていった。
「兄貴はそれをネタに水野を利用して、俺は水野を拒絶した」
小さく笑って、修二君はまたじっと私を見る。
「水野は探し物をしている。とても、とても見つけにくいものだ」
「その情報を、一郎先輩と、修二先輩がもっているということですか?」
それまで、黙って聞いていた春樹が口を挟む。
「ん~、情報そのものじゃないんだけどね。たぶん情報へとつながる…カギ、かな?」
修二君はしっくり来る言葉を捜すように視線をさまよわせる。
「さて、そろそろ下校の時間だ、最後に聴きたいことはある?」
時計を見て、修二君が言った。時間的に今日聞けるのは後一つだけだ。
1、「水野先生が探しているものは何?」
2、「一郎君の目的はなに?」
3、「修二君はどうしてそれを私に教えてくれるの?」
119:名無しって呼んでいいか?
07/02/09 02:29:11
1、「水野先生が探しているものは何?」
私は最後の質問を修二君にぶつけた。
水野先生が探しているものは、とても見つけにくいもの―
それを知る手がかりを一郎君と修二君が握っている―
水野先生の探しているものを知れば、水野先生と隆の事も分かるかもしれない。
「水野の探しているものは、ごく一部の人にしかないものだ。それは水野を含む普通の人には見えない。
だけど……兄貴と俺は分かる。それが俺たち双子の力だから」
力って、何? もう、わけが分からないよ。
「じゃあ、水野先生は一郎君と修二君を利用して、それを探そうとしているって事?」
「まぁ、そんなに上手くいかないから、逆に、兄貴に利用されてるんだけどな」
そういいながら、薄い笑みを浮かべた。
とても優しくて、冷たい表情。
その顔が一郎君とダブって見えて、やっぱり双子なんだと思い知らされる。
「さて、そろそろ時間だ」
そう言って、修二君はパイプ椅子からゆっくり立ち上がった。
「ちょっと、待て! そんな話じゃ、姉さんが巻き込まれている理由にはならないだろっ」
そう言って、春樹は修二君の前に立ち塞がった。
「春樹……」
修二君はやれやれといった表情の後、ため息を吐くように漏らした。
「愛菜ちゃんも部外者じゃないって事くらい、気付けよ……」
そして、修二君は春樹を睨みつけると、私だけに何か耳打ちをして、保健室を去っていった。
今、修二君は私に何って言っていたのかな……
①「湯野宮隆の力が利用されようとしている。気をつけろ」
②「湯野宮隆は水野の手駒だ。気をつけろ」
③「湯野宮隆も愛菜ちゃんの力を狙っている。気をつけろ」
120:名無しって呼んでいいか?
07/02/09 09:27:31
③「湯野宮隆も愛菜ちゃんの力を狙っている。気をつけろ」
(隆が私をねらっている?)
不意に耳打ちされた言葉に、呆然とする。
隆は幼馴染だ。小さいときから知っている。
でもそんなそぶりは一切ない。
でも、修二君がウソをついているようにも見えない。
修二君の言葉をすべて信じるとしたら……。
(私、もしかしてすごく大変なことをしたのかも…?)
修二君の言葉をすべて正しいものだとするなら、私は隆に一郎君と水野先生のつながりを話してしまった。
でも、修二君が私にウソをついている可能性もある。
「……姉さん」
呼ばれてハッと顔を上げる。心配そうな春樹。
「あ、ご、ごめん…。ちょっと考え事してた」
「うん……帰ろう、姉さん」
そう言って春樹が私を支えてくれる。
保健室を出ると、向こうから隆が走ってきた。
「愛菜!怪我をしたって!?」
私は思わず、春樹の制服をぎゅっと掴む。
「姉さん?」
一瞬不思議そうな顔をした春樹は、次の瞬間何かに気づいたように険しい顔になる。
「愛菜、送っていくよ」
隆が言う。どうしよう
1.隆に送ってもらう
2.春樹に送ってもらう
3.3人で一緒に帰る
121:名無しって呼んでいいか?
07/02/09 10:05:40
3.3人で一緒に帰る
さっき修二くんが言った言葉は気になるけれど……。
仮に修二くんの言葉が本当であったとしても、今いきなり態度を変えたりしたら怪しまれてしまうかもしれない。
……それに、何より私の中にまだ隆を信じたいって気持ちがある。
だからと言って、完全に信じられるかといえば……酷い話だけど、そういうわけじゃない。
今はまだ、何もわからなすぎる。
私は今だ握り締めたままの春樹の制服をじっと見つめる。
「……」
何かに気がついたのか……春樹はこちらに視線を向けた。
そして僅かに頷く。
(ごめんね、頼りないお姉ちゃんで……)
都合のいいときにだけ春樹を頼ってしまう自分を恨めしく思う。
内心で春樹に謝りながら、私はそっと頷き返した。
「じゃ、じゃあ、3人で帰ろうよ。ね?」
顔を上げて私はそういった。
「あ、ああ」
「わかった」
私の言葉に二人はそれぞれ了承してくれた。
……隆は戸惑うように、春樹はその言葉がわかっていたかのように。
そうして、帰ることにはなったものの。
「「「………………」」」
保健室を出てからというもの、誰も一言も話さない。
なんとなく、隆に支えてもらうのも、春樹に支えてもらうのも悪い気がしてしまって、私は自分で歩いていた。
とはいえ、歩みはまさに亀のような速度。
二人が気を使ってくれるのはわかるんだけど……だからこそ、余計に沈黙が辛く長く感じる。
①隆に話しかける
②春樹に話しかける
③何もいえなくてなんとなくあたりの景色に目をやる
122:名無しって呼んでいいか?
07/02/09 10:52:13
①隆に話しかける
なんとなく沈黙に耐え切れなくなって、隆に話しかける。何も話さないのは不自然だ。
「そういえば、隆」
「ん?なんだ?」
「どこで私が怪我したって聞いてきたの?」
とりあえず、当たり障りのない話題を振る。
(香織ちゃんか、クラスの誰かだとはおもうけど……)
半ば答えの分かっている質問だった。
「どこって……………クラスのヤツだよ。迎えに行ったら居ないしさ」
(まぁ、そうだよね)
予想通りの言葉が返ってくる。
「……にしては、遅かったですね、隆さん」
唐突に春樹が言う。言葉にわずかな棘がある。
「え?」
春樹の言うことが分からず、私は春樹を見る。
「迎えに行ったって、もう下校時間ギリギリですよ?」
(あっ!)
私は反射的に隆を見る。
そう、遅すぎだ。
私を迎えにきてクラスの誰かに私の怪我のことを聞いたとしたら、保健室に来るのはもっと前。そうでなければおかしい。
私は委員会がない限り、すぐに帰宅するのが普通なのだから、わざわざ下校時間近くになって迎えに行くなんて、おかしい。
幼馴染の隆がそれを知らないわけはない。
「それは……」
隆が言いよどむ。
疑問が頭の中で渦巻く。足から発生した熱が、全身に回ってボーっとする。
「姉さん大丈夫?熱あがってるんじゃない?タクシー拾おうか?」
見かねた春樹が、私を支える。
1、タクシーを拾って帰る
2、このまま歩いて帰る
3、少しどこかで休んでいく
123:名無しって呼んでいいか?
07/02/09 19:54:17
1、タクシーを拾って帰る
頭のなかがぐるぐるする。本格的に熱が上がってきたみたいだ。
疑問だけどんどん湧いてきて、答えが全然でてこない。
「ごめん、春樹……おねがい」
一人で歩いているのもつらくなっていた。そのまま春樹にすがる。
「愛菜…」
「隆さんすみません、このまま帰りますのでここで」
隆が何かを言いかけたが、ちょうど来たタクシーをとめた春樹が言葉をさえぎった。
「姉さん大丈夫?」
「うん、ごめん……」
ぼんやりする意識で、春樹に謝る。私は本当に春樹に頼りっぱなしだ。
タクシーに乗り、春樹が行き先を告げる。
「姉さん、つらかったら俺によりかかってていいから」
「うん……」
別れ際隆を見ることができなかった。声をかけることもできなかった。
(信じたいのに……)
ぼんやりとしたまま、家に帰り着き、春樹に助けられながら部屋へとたどり着く。
そのまま、着替えてベッドに倒れこんだ。
いろいろなことがありすぎて、すぐには眠れそうにない。
今日は休んだほうがいいのはわかっているけれど…
1.自分で今日聞いたことを整理する。
2.春樹を呼んで一緒に考える。
3.無理をしてでも寝る。
124:名無しって呼んでいいか?
07/02/09 20:58:47
本当はたくさん考えたいこと……考えなきゃいけないことはあった。
だけど、その「考えなきゃいけないこと」は次々と浮かんでは消えていく。
ぼんやりとして、何一つまとまってはくれない。
「私、どうしたらいいのかな……?
これから、どうなるのかな……?」
ふと、不安になって呟く。
自分以外誰もいない部屋。
答えなんて、帰ってくるはずも無かった。
(とりあえず、無理してでも寝なきゃ……。
これ以上みんなに心配をかけたくないもの)
そう思った私は、布団を頭から被り目を閉じる。
やがて、だんだんと薄れていく意識の中で私は……
1、どこかから物音がするのを聞いた気がした。
2、今日はどんな夢を見るのだろうと思った。
3、今日一日のことを思い出していた。
125:名無しって呼んでいいか?
07/02/09 21:00:32
ごめん、選択抜けてた。
>>124は>>123の3.無理をしてでも寝る。 を選択。
では、>>124の続きをどうぞよろしく。
126:名無しって呼んでいいか?
07/02/09 21:40:25
2、今日はどんな夢を見るのだろうと思った。
私は使えない予知夢をみることがある。
あまり覚えていないし、今朝みたいに夢の名残として感情だけが残ることの方が多い。
だけど、現実になって初めて、「これはどこかで見たことがある」と何度も感じることがあった。
デジャビュっていうんだっけ……こういうの。
いい夢だといいな。
今朝みたいな悲しい気分にならない楽しい夢を見たい。
だけど、まったく思い通りにならないから本当に困る。
こんな使えない力なんて、いっそ無くなれば楽なのに。
こんなチカラ―
そういえば、修二君が私に耳打ちした時、「湯野宮隆も愛菜ちゃんの力を狙っている」って言っていた。
もしかして、私の力ってこの予知夢の事なのかな?
まさかね。よく覚えてもいない私の予知夢じゃ、馬券の一つだって当てることは出来ない。
それに、修二君が本当の事を言っているとは限らないのだ。
本格的に意識が薄れていく……
そこで見た夢は
1.私と隆がキスをしている夢
2..私と修二がキスをしている夢
3..私と春樹がキスをしている夢
127:名無しって呼んでいいか?
07/02/10 08:08:01
2..私と修二がキスをしている夢
気がつくと目の前に修二くんの顔。
驚いて目を見開く私。
キスをしている、と気づくまで一瞬の間があり……、気づいた時には修二くんは離れていった。
修二が何かを言う。
けれどその声は私には聞こえない。
(何?何をいってるの?)
聞き取ろうと意識を凝らす。
「……なんだ、ありがとう愛菜ちゃん」
やっと聞こえた声、胸が苦しくなるくらい綺麗に微笑む修二くん。
修二くんは私に背を向けて歩いていってしまう。
追いかけようと思って………
「あ……」
目が覚めた。
ぼんやりと明るい部屋の中。
そろそろ起きないといけない。
何か夢を見た気がする、少し胸が痛い。
「なんだったんだろう……?」
体を起こし、とりあえず着替えようと床に足をつけ……
「いったぁ……そういえば、捻挫してたんだ……」
熱は下がっているが、これでは歩くのも一苦労だ。
どうしよう…?
①学校を休む
②病院へ行ってから学校へ行く
③学校へ直行する
128:名無しって呼んでいいか?
07/02/12 10:40:12
②病院へ行ってから学校へ行く
熱も下がっているし、一応病院へ行ってから学校へ行こうと決める。
(そろそろ学園祭だし、休んでられないもんね)
色々気になることは多くて不安だけれど、放送委員としての準備とクラスでの出し物の準備もある。
この先学園祭に向けてどんどん忙しくなるんだ。
制服に着替え終わると同時にノックの音。
「姉さん起きてる?」
「春樹?起きてるよ」
「入るよ」
「うん」
春樹は私が制服に着替えていることに驚いたようだ。
「姉さん、今日は休んだほうがよくない?」
心配そうに足を見る。
「大丈夫だよ。それに学園祭も近くて準備も忙しくなるしね。大丈夫、ちゃんと病院にいってから学校行くから」
「そう…それなら……。ところで姉さんのクラスは学園祭なにするの?」
1、喫茶店
2、お化け屋敷
3、町の歴史展
129:名無しって呼んでいいか?
07/02/12 11:19:25
2、お化け屋敷
「お化け屋敷だよ」
私が答えると、春樹が悪戯っぽく笑った。
「……ふーん。姉さん、大丈夫なの?結構怖がりじゃなかったっけ?」
「大丈夫だよ!私、お客さんじゃないんだから!」
からかうようなその言葉に、ちょっとムッとしながら言い返す。
すると、なぜか春樹はやさしく笑った。
「ごめんごめん。
……じゃあ、下で朝食の用意してくるから。準備できたら下りてきて」
それだけ言って部屋を出て行った。
「もう……」
春樹が出て行った後、大きくため息をついた。
呆れたような言葉とは裏腹に、私はなんだか明るい気持ちになれていた。
(どうしてかな……)
知らなかった。
何気ないやり取りで、こんなにも救われるなんて。
「ありがとう、春樹……」
一人呟く。
聞こえないとはわかっていたけれど、言わずにはいられなかった。
階段を下りてリビングへ行くと、春樹はもう座って待っていた。
「ああ、来た。歩くの辛いかなって思って、タクシー呼んでおいたから。
来るまでに朝食済ませよう。さ、座って」
春樹に促されて、席に着く。
朝食はトースト、ハムエッグ、サラダ。それとスープ。
「「いただきます」」
二人で挨拶をしてから、朝食に手をつけようとして――
(……そうだ、春樹に話したいことがあったんだっけ)
不意に、そんなことを思い出す。
「……あのね、春樹」
手を止めて春樹に話しかける。
「ん?何、姉さん?」
春樹も食事の手を止めて、こちらを見た。
①「隆のことなんだけど……」
②「昨日も予知夢を見たよ」
③「御門君って男の子、知ってる?」
130:名無しって呼んでいいか?
07/02/12 11:49:01
③「御門君って男の子、知ってる?」
「御門?うーん……」
私に言われて、春樹が考えるようなしぐさをする。
「……ごめん、俺は知らないな。
1年のヤツ?」
考えこんだ様子のまま、申し訳なさそうに春樹が言ってきた。
そして逆に問われる。
「うん、たぶん……」
そう答えたものの、彼が1年生なのかはわからない。
ただ、1年生の教室の近くであったからそうなのかと思っただけ。
(お礼言いたかったし、気になることもあったから、会いたかったんだけど……。
御門君のこと、全然わからないや……)
素性も、保健室の外からのあの行動も。
御門君についてもまた、謎が多かった。
(なんて、1回……2回かな?会っただけだし、当然か)
「何?何かあったの?」
春樹が訝しげに聞いてくる。
昨日のこともあるから、余計に心配しているのかもしれない。
私は……
①素直に話す
②ごまかす
③話をそらす
131:名無しって呼んでいいか?
07/02/12 12:04:22
②ごまかす
とりあえず保健室へ運んでもらったことだけ話し、校庭で見たことは伏せた。
「そう……俺が知らないだけかもしれない。他のやつに聞いてみるよ」
春樹はそういいながら、まだ自分の記憶を探っているみたいだった。
ぴんぽーん
そこでチャイムが鳴る。
「あ、タクシーがきたのかな?姉さん準備して、ちょっと待っててもらうように言ってくるから」
「わかった」
春樹が玄関へ向かう。
私もなるべく急いでかばんを取りに行き、玄関へ向かう。
「ですから、姉さんは病院に……」
玄関へ行くと春樹の硬い声が聞こえた。
「春樹?どうしたの?」
「あ、愛菜!」
「……隆」
(そうだ、一応付き合ってるんだし、昨日も来たんだから、今日だって迎えに来て当然よね…)
「あ、あの、よ、足、大丈夫か?」
「うん、大丈夫。一応これから病院にいくし…」
「それじゃ、俺がついていくよ」
「え!?」
突然の隆の申し出に驚く。
「隆さんが付き添うのはおかしいですよ。家族でもないんですから病院の人が変に思います。
付き添いが必要なら俺が付き添いますから大丈夫です」
すかさず春樹が口を挟む。
プップッー
ちょうどそこでタクシーが到着した。
どうしよう…
1、隆につきそってもらう
2、春樹につきそってもらう
3、一人で行く
132:名無しって呼んでいいか?
07/02/12 13:48:30
3、一人で行く
「もぅ、二人とも、私だって子供じゃないんだから、一人でいけるって」
微妙な雰囲気の二人に、つとめて明るく笑う。
「私に付き合う口実で、サボろうとしてるんでしょ?まったくもぅ」
やれやれと、肩をすくめてみせて靴を履く。
「それじゃ、二人とも遅刻しないようにね?」
「うん、姉さんも、無理しないで痛かったら休むんだよ?」
「…………」
「はいはい」
春樹が苦笑ながら言う。隆は何かをいいたそうだったが、無言で頷いた。
タクシーのドアが閉まる。
行き先を告げ、走り出したタクシーの中で思わずため息をつく。
隆へどう接していいのかわからない。
修二くんの言った事が本当かどうかわからない今、態度を変えるのはおかしいことだとわかってはいるけれど…。
診察を終え、会計を済ませる。
湿布を張り替えてもらい、万が一また熱が上がったときのための薬ももらった。
病院を出ようとして、ふと視界の先に見知った顔。
それは…
①一郎くん
②御門くん
③厳格だが生徒思いの近藤先生
133:名無しって呼んでいいか?
07/02/12 17:03:23
②御門くん
御門くんだった。
「……」
玄関の柱に背を預けて、時間を確認している。
(……何してるのかな?)
疑問に思いながらじっと見ていると、不意にその視線がこちらを向く。
(わっ!)
私は思わず見えないように隠れてしまった。
御門くんは見回すようにこちらを眺めていたが、やがて視線を手元に戻す。
(はぁ……よかった)
ほっと、息をつく。
(って、よく考えたら、別に隠れる必要なかったんだよね……)
ふとその事実に気がつき、なんとなく恥ずかしくなる。
だけど、なんとなく出て行くタイミングがつかめいまま、私はそのまま御門くんの様子を見ることにした。
(それにしても、どうしてこんなところにいるんだろう?今日は普通に学校のはずなのに)
しばらく様子を伺っていると、今度は胸元から何か小さなものを取り出した。
そして、それを手の平に乗せてじっとみつめている。
「……」
その顔は相変わらず無表情のまま。
なのに、なぜだろう。御門くんから何かの感情が伝わってきた気がして。
……どこか気になった。
(何、見てるんだろう……?)
1、話しかける
2、そっと近づく
3、気にせず学校へと向かう
134:名無しって呼んでいいか?
07/02/12 18:26:48
1、話しかける
よく考えれば昨日のお礼を言ういい機会だ。
「あ、あの、御門くん?」
思い切って声をかけながら近づく。
私の呼びかけに顔を上げた御門くんは相変わらず無表情だ。
「あ、あの昨日保健室に連れて行ってもらった大堂愛菜です。昨日はありがとう」
「………」
(覚えてない、ってことはないよね、昨日のことだし……
あ、でも少しの間だったし、向き合ってたわけでもないから、顔は覚えてないのかも…)
「……いえ、足の具合はいかがですか?」
少しの沈黙の後、感情の伺えない声で御門くん。
「あ、うん、湿布もお薬ももらったし、大丈夫。まだ痛いけどね」
「そうですか、それは良かったです」
そういいながら、御門くんは持っていたものを胸ポケットにしまう。
(何だろう?金属?)
ちらりと見えたものはなにか金属の破片のように見えた。
そのまま会話が途切れる。
えーっと…
①「ここで何をしているの?」
②「今のはなに?」
③「今から学校へ行くんだけど、良ければ一緒に行かない?」
135:名無しって呼んでいいか?
07/02/12 21:59:32
①「ここで何をしているの?」
金属片の仕舞われたポケットを見つめながら、私は尋ねた。
「…………」
御門くんは無表情のまま、何も答えず私の顔を見つめている。
「学校はどうしたの?」
「…………」
御門くんは何も言わず、無表情にこちらをジッと見ている。
「どうしてこんな所にいるの? 教えて」
ポケットに仕舞われた金属片。
保健室で見た光景。
隠し事をしているような態度。
「どうしてここにいるの? ここで何をしているの? お願い、教えて」
助けてくれた御門くんを信じたい。
だから私は、心の中に生まれた『監視されているかもしれない』という疑念を振り払うために尋ね続けた。
それでも御門くんはずっと黙ったまま、私を見つめ続けている。
「答えて!」
取り乱した私を見て、御門くんがようやく重い口を開いた。
「…………わかりました」
そう言うと突然、御門くんはネクタイに手を掛け、シュルッという音をさせながら一気に外した。
ブレザーを手早く脱ぎ捨て、真っ白なシャツのボタンを外していく。
「なっ、何?」
病院の前で何を始める気なの!?
自動ドアから出てきたおばさんが奇異の目で私たちを見ている。
「まっ、待って!」
私は御門くんを止めようと必死になってその腕をつかんだ。
上半身が露わになった御門くん。
そこで私が見たものは……
①肩に巻かれた包帯
②体に埋め込まれた金属片
③文化祭用のボディペイント
136:名無しって呼んでいいか?
07/02/12 22:15:11
①肩に巻かれた包帯
「今朝、自転車とぶつかってしまって肩を痛めたので病院へ来ました」
淡々と話す御門くん。
「あ、そう、なんだ…」
私が納得したと確認すると、何事もなかったかのように制服を着る。
(そう、だよね。私の考えすぎ…、病院だもん怪我とか病気の治療に来てるに決まってるじゃない……)
取り乱してしまったことにいまさらながら恥ずかしくなる。
「ご、ごめんなさい」
御門くんは何も言わず、じっと私を見ている。
昨日も校庭から私を見ていた。
その視線に落ち着かなくなる…
1、「わ、私の顔に何かついてる?」
2、「昨日も見てたよね?」
3、「御門くんは一年生?」
137:名無しって呼んでいいか?
07/02/13 01:29:55
2、「昨日も見てたよね?」
「昨日も私の事を見ていたよね?」
私はどうしても昨日の不可解な行動が気になって思わず尋ねた。
「はい。あなたが廊下で怪我をしている姿を見かけました」
御門くんは冷静な口調で答えた。
「そうじゃないの。えっと……」
「以前にもお会したことがありましたか?」
「昨日、初めて会ったよ」
「いつ、どこで、何を見ていたのかもう一度、明確に教えてください」
淡々と御門くんは言った。
「昨日、この怪我の後にね……保健室から制服を着たまま校庭にいる御門くんを見かけたんだ。授業中だったから、少し気になって」
あの時、お互いの目が合っていたような気がする。確か、御門くんは私の視線に気付いて去っていったんだ。
「昨日は、五時限目も六時限目も教室で授業を受けていました。校庭には行ってません」
有無を言わせない、はっきりとした言い方だ。
「……そうなんだ。私の見間違いだったのかもしれないよ。ありがとう」
確かに御門くんだったような気がするけど、本人が否定しているのならきっと私の勘違いだったんだろう。
それにしても、御門くんって……
①少し変っているな
②何を考えているか分からないな
③すごく真面目だな