06/06/09 00:06:51
>>409
夏休み。バスケ部の合宿に参加できずに寮の自室で葉山直樹は不貞腐れていた。
というのも葉山の父親(国会議員)が、息子がバスケに夢中になり過ぎるのを防ぐため
学校側に言い含めていたからだ。
今日も今日とて父親の第一秘書の辻が夏休みなので実家に戻るように説得に来ていた。
だが政略結婚のためか夫婦仲が最悪の実家には戻りたくないので葉山は断固拒否。
辻は帰ったがまた来るという。
気分を晴らすために外に出ると窓の外から煙が。
火事かと思って慌てて煙の出ている部屋の扉を叩くと…(゚Д゚)y─┛~~
部屋の住人、吉澤仁志の悪びれもしない態度に葉山はついムキになって言い返すが、
吉澤にはガキ扱いされるだけだった。
ムカムカしたまま裏庭のバスケコートで1人練習をしていると吉澤がやってくる。
意外にもバスケが上手い吉澤につい夢中になる葉山。
態度はムカつくがバスケは上手いので、練習相手になってもらって合宿にいけない分
上達しようと目論むが、翌日吉澤は不在。
行き先を尋ねるついでに他の住人から吉澤のことを色々聞き出した。
・元バスケ部員
・去年休学して留年している(現在2年生)
・休学の原因は事故だが、本当は喧嘩で外聞が悪いので事故扱い
・現在先生が紹介してくれた店でバイト中
どうやら真相はバスケ部期待の星だったのだが、バイクで事故に遭って入院。
入院中に悪い噂が流れて外聞を気にした顧問から退部を促されたらしい。
別にバスケだけが人生ではないと吉澤は言ったが、葉山は許せないと怒った。
どれだけ悪い噂があろうが、自分と接した吉澤が本当で、その吉澤はそんな奴じゃないと。
本人を目の前にして熱弁ふるってしまい、思わず照れてしまう二人。
そして葉山は自分が何故これほどまでに吉澤が気になるのかを考えてしまう。
先生から近くの川で花火大会があると教えてもらい、葉山は特別に寮の屋上の鍵を借りる。
一緒に見に行こうと吉澤を誘うが、浮かれすぎて吉澤の態度が妙であることに気付かない。
夜、花火を見ながら自分の家族の話をする葉山に吉澤が豹変する。
「俺のお袋はお前の父親の元恋人だったんだ…。」