08/06/11 18:21:53 zVB3zfHb
キャッチコピーにもある通り、1000th summer=千回目の夏に
それまでとは違うイレギュラーな事態が起こって、哀しい連鎖が打破されたと
製作スタッフもインタビューで答えてるね。
国崎母は、苦しむ少女に請われて彼女から離れてしまい、結局それまでの一族と同様に
“哀しい連鎖”を断ち切ることはできなかった。
そして国崎自身もまた(請われてではなく自分の判断でだが)全く同じ事をしようとした。
ところが“1000回目の夏に出会った男”である彼は結局、理屈ではなく
「観鈴の笑顔が見たい、彼女を笑わせてやりたい」という純粋な“想い”に従って
彼女の元に戻るという、「イレギュラーな行動」を取った。
そんな国崎の方術の力(佳乃の時に見せたアレね。あの時は力の喪失だけで済んだけど今回は本人も消滅)と
彼の想いに応える形で解放された、一族が人形の中に蓄積してきた方術の力が合わさって
死にかけていた観鈴を一時的に持ちこたえさせ、同時にその時国崎が願った
「もう一度、最初からやり直せたら、観鈴の“側にいられるだけでいい”から」という願いを叶える形で、
彼はカラスの子として“もう一度、最初からやり直す”ことになった。
・・・・・・・文字通り、ただ“側にいられるだけ”しかできないという、運命の皮肉を味わう形ではあったが。
しかも、それだけの犠牲を払ってもただ「一時的に」持ちこたえただけで
それは単に“ゴール”を先延ばしにしただけだったけど
(結局人間の魂の容量では、翼人の巨大な全記憶を受け取ったまま生命を維持できない)
その短い間に、今度は晴子が頑張って観鈴の心を癒すことで
“哀しい連鎖”を断ち切ることに成功する・・・・・・・
この国崎→晴子という、“必死”の(国崎の場合は文字通りの意味だw)連携プレーを
製作スタッフは「ぎりぎりのバトンレースでつないで行く行為」と表現している。