卓上ゲーム板作品スレat CGAME
卓上ゲーム板作品スレ - 暇つぶし2ch72:作品スレらしくしてみる
03/06/16 00:00
 漏れの名は暗牙ー幽剃怨。
 かつてはハイロードで鳴らした事もあったがゆえあって今はこんな猫の姿に落ちぶれている。
 猫の姿は極めて不便だ。手が使えない事で物を使う事もできず、言葉を話す事は出来るが、猫の姿ではたちまち見世物として自由を奪われる。
 そしてなにより、それらより身を守る術は失っていた。
 そんな底の世界であがいていた俺を拾ってくれた一人の少女。それが上月澪だった…。

73:NPCさん
03/06/16 00:01
>71
澪に杉井のことを相談されて微妙な幽剃怨か。
それはなかなかイイカモ。

74:雑談屋
03/06/16 00:01
猫ー猫ー

75:次案 ◆7VwCDMsGAE
03/06/16 00:05
>>72
続ききぼんぬ

76:二代目人数(略)
03/06/16 00:09
嵐の予感。

77:NPCさん
03/06/16 02:12
やべえ毒電波到来。ここに棄てて行くからこのことは忘れろ。俺も忘れるから。

杉井が他の子と遊んでる姿を見、嫉妬に狂った澪は思わず酷い言葉を浴びせちゃうんですよ。
そうしたら杉井もこっちで売り言葉に買い言葉、また心にもないことを言っちゃう。
その後一人で後悔してね。でも意固地になっちゃっててどうしても素直になれない。
傷ついた澪は一人部屋ですんすん泣くんですが、それを見てる暗牙ーは彼女のことを凄くいとおしく思う。
けれど、慰めの言葉をかけることはおろか、ただ抱きしめてやることすら出来ない自分の姿を省みて、
彼もまた一人歯がゆい思いで居るんです。三者三様、悲しいすれ違いの物語。結局、皆独りきりなんですよ。

78:暗牙ー幽剃怨
03/06/16 09:47
久し振りにこのスレに来て見れば、何時の間にこんな事に・・・

79:NPCさん
03/06/16 18:18
知らない。多分>68の所為。

80:68
03/06/16 18:41
俺のせいなのっ?!

81:NPCさん
03/06/16 19:11
これまでの流れ
>68が澪の名前を出す。それを受け、>69が女房、いや夫役必要論提唱
>70、ハイロードを推薦。それに対しての反論が>71。
そのとき、伏竜が地盤を割るが如く、>72登場。

やっぱ>68の所為じゃんよ。

82:NPCさん
03/06/16 22:43
じゃあ、何かあったら全部>68の所為という事で。

83:NPCさん
03/06/16 23:03
ったくしょうがねえな>68は

84:68
03/06/16 23:30
わかりました…何すればいいんでしょう?

85:NPCさん
03/06/16 23:56
 >68は慌てていた。まさか、俺の書き込みがこんな事になるなんて…。
 ほんの思い付きのはずだったのだ。
 しかしそれは予想の付かない所で膨らみ、もう自らの手では収集が付かない。

 もうすでに上月澪はただの少女ではなくなっていた。

「俺のせいだ…」
 >68は拳を握り締めた。


―――――

ごめんなさい、つい調子に乗ってしまいましたあああ…。

86:NPCさん
03/06/16 23:57
>84
まずは>77の続きをうぷしる。

87:68
03/06/17 00:33
>86 そんなの無理ですよ…だって、それで終わってるじゃないですか

88:NPCさん
03/06/17 00:38 7AQ9UZN9
上げたろ。

89:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/06/17 00:42
 (;´Д`)ハァハァ
 書きたいけどさすがに自分で書くのはどうかと……。

90:NPCさん
03/06/17 00:57
暗牙ーパートを書くというのはどうか。二人と保身の為に身を引くか、
それとも自戒を破って己の想いに生きるか。そんな立場の彼を。

91:72
03/06/17 00:58
>89
>杉井たん
書き込むよろし。
MtG小説と2又掛けるよろし。

ネタ書こうと思ったら、
世界の危機を起こす男杉井と悪の道に誘われる暗牙、
杉井を救おうとする澪って構図ができちゃったYO!

92:ぼるじょあ ◆yEbBEcuFOU
03/06/17 02:13
(・3・) エェー いったい何のゲームなんだYO!

93:NPCさん
03/06/17 02:52
確かに何のゲームだ(w

94:NPCさん
03/06/17 02:53
暗牙ならTORG、杉井ならMTG、澪はなんだ?

95:NPCさん
03/06/17 02:55
CST、目と目があったらSANチェック…

96:NPCさん
03/06/17 03:13
澪タンはテラ・ザ・ガンスリンガーでは。

97:NPCさん
03/06/17 04:11
だな

98:NPCさん
03/06/17 10:15
じゃあこれで

暗牙ー幽剃怨=TORG
杉井 光=MTG
上月 澪=テラ・ザ・ガンスリンガー

全然共通点が無いでやんの

99:パペッチポー
03/06/17 10:18
いやっ、共通項はある!
3つともカードを使用するというその一点だが!

100:68
03/06/17 10:36
おお!

101:暗牙ー幽剃怨
03/06/17 12:32
共通点・・・2人の場合は・・・

澪と漏れ、両方ともロケットレンジャーと言う”職業?”が出てくる
テラガンのは実際に見た訳じゃないが・・・

光と漏れ、両方ともカードを引くのが重要なシステムで有る
と、言うか引かんと勝てませんな

澪と光・・・なんだかんだ言っても絶版ではなく、今でも楽に入手出来る!・・・
「ふ、ふーんだ!全然悔しくないもんね!復刊運動は順調に進んでいるさ!・・・きっと・・・」

sage進行?

102:NPCさん
03/06/17 16:57
MTGだろうが澪だろうがどうでも良いから
さっさとエロシーンキボンヌ

103:エロリスト槍@どす恋ジゴロ  ◆CocLanceNU
03/06/17 17:51
    ね…見せてよ…うわぁ…こんなになっちゃってるんだ…真っ赤だよ…
    仕方ないなぁ…ヌいて…あげるね…

    あっ…熱いよっ…

    やだっ、まだ出さないで…早すぎるよ…
    …そんなに激しく攻め立てないで…やだっ…まだ大きくなるの!?

    ま…まってよ…まだ…準備できてないから…あぁんっ!!!
    だめっ…まだ出しちゃだめっ…!
    …あ…熱ッ…こんなに…いっぱい…出てる…


|ω´)y-~
M:TG、黒コン対赤緑ステロの対決ですが何か?
強迫で癇癪しか抜けなかったり、2ターン目の野生の雑種犬を除去できなかったり
アタックしたらパンプアップでルートワラとか激発飛んできたりと、大変なのです。   

104:槍@FinalFortuneFreak  ◆CocLanceNU
03/06/17 17:52
|ω´)y-~
こんなことしている暇があったら早く初心者向けのアレ書かないと…


|ミ サッ

105:暗牙ー幽剃怨
03/06/17 18:47
イマジネーションの勝利だ・・・
白ウィニーで『こんなに、白いのが沢山出てきた・・・』とか思い付いたよ(書かないけど

初心者用の読み物も期待しています、頑張って!
絵も上手いしコミックでも良いかもね

106:69 ◆0gu00CLONE
03/06/17 22:32
>81
何かスレの話題が変な方向にズレてるな・・・。カプリング?

・・・俺としては「ダガー×澪タン(ダガーッテバンノウ)」とか「ドキュンチャン×澪タン(ナカノヒトコンボ)」とかが萌え・・・。
クウキヨメテネーヨ。

・・・つーか、チョット遅いが、折角作ったんだしコレ↓貼っとこう。69 #e5%\DWjヲ

107:澪のラヴァ ◆0gu00CLONE
03/06/17 22:43
澪の従僕です。この度は、澪がこのような発言をしてしまい、 皆様には大変ご迷惑をおかけしております。
澪はずっと昔に出会った少年との約束を大切にしすぎ、本人も言葉を喋ることができないためこのような自治厨で皮肉屋の性格になってしまいました。
しかし、本当は心の優しい責任感の強い少女なのです。いつも会話の為にスケッチブックを持ち歩き精一杯気持を伝えたいという健気な理由で演劇部に所属しているのです。
そんな彼女の息抜きにと、どなたかからこの卓上ゲーム板というサイトを紹介されて以来、澪も少し明るくなったようです。
二人きりの時には『あのね』『今日○○板でドキュソ電撃戦勃発じゃよー』『なの』などと、 とても楽しそうに話してくれるのです。
確かに澪は天然煽りです。 なり板に行ってもなりきったまま、嬉々として卓ゲネタを振る者です。 でも、少し不器用なだけで決して悪い子ではありません。
どうぞ皆様、澪を暖かく見守ってやってください。 よろしくお願い申し上げます。澪のラヴァ #e5%\DWjヲ

108:人数(ラヴァ) ◆0gu00CLONE
03/06/17 22:44
>107はなりきり板ネタ(三次のコピペ改変)。一応、作品か?(あ、卓ゲネタじゃないや・・・)

澪タンには「美夕」みたいな厳しさよりも
まずは「新村さん」の優しさをきぼんぬ。人数(ラヴァ) #e5%\DWjヲ

109:NPCさん
03/06/17 23:48
>>106
>「ダガー×澪タン(ダガーッテバンノウ)」
地下スレ(21禁)にあったネタか?w

110:NPCさん
03/06/18 00:04
地下スレってどこやねん?

111:NPCさん
03/06/18 01:16
N◎VAエロ小説スレだったが、今では卓ゲー関係のエロを貼るスレになっている
スレリンク(eroparo板)
卓ゲ板に直接貼らないのは、まあ、その何だ配慮って奴だ。21禁なのでそのようにな。

112:告知 (*゚д゚)屋 ◆0gu00CLONE
03/06/18 01:36
解かってると思うけど本格的なエロネタは↑か
地下ミーニャースレ(21禁)
スレリンク(eroparo板)
へ投稿よろ。

113:NPCさん
03/06/18 02:29
おお!サンクス!澪×ダガーにはワラタ

114:1/2
03/06/18 22:09
しとしとと、煙ぶるような雨。
赤と青の傘が寄り添うように転がる。
二つの人影。

「ぐ…えぐ…」

大粒の涙を流しながら、スケッチブックに文字を書き連ねる澪。
書いた端から雨に流され、消えてゆく。

(…どうして)
(…こんな事に)

雨に打たれながら、光はぼんやりとサインペンの動きを見ていた。
雨に打たれながら、ススキが揺れる。

『見損なったの』

既に判別できない、決別の言葉が書かれたスケッチブックが投げつけられる。
走り去る、澪。

(俺は…どうするべきだったのかな…)

天を見上げ。
拳を握り締める光。

一匹の猫が澪の後を追って走り出し、途中で一度だけ振り返る。
そしてまた、走り出した。

115:2/2
03/06/18 22:10
握り締めた拳の振り下ろす先を光は見失っていた。

通りすがりの雑談屋「ってこら、何しやがる青二才!」
顎にクリーンヒットする光の拳。
通りすがりの雑談屋「…なかなかイイパンチだ、若けぇの。だがまだまだ…」

(まだ、やり直せるだろうか)
(いや…やり直さなければ…)

通りすがりの雑談屋「てめぇのパンチ、ほっとくには勿体ねぇ。どうだ俺と一緒に…ぐふぁ!」
肝臓を直撃するストレート。
たまらず膝を折る通りすがりのおやっさん。

(そう、か)
(なんとしても澪に分かってもらわなきゃ、な!)

通りすがりの雑談屋「…お、俺と一緒に来い…。せ、世界、お…」
グシャ。
光の蹴りが急所を破壊する。
通りすがりの雑談屋「………ぁ!!!!!」

「今はまだ認めてくれなくても!」

116:NPCさん
03/06/18 22:25
次回は次案たんにぼこぼこになってもらう予定。

117:次案 ◆7VwCDMsGAE
03/06/18 23:06
>>116
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

118:暗牙ー幽剃怨
03/06/18 23:12
作品キター!次回、次案地獄旅編も楽しみにしてまつ

119:NPCさん
03/06/19 00:11
幽剃怨たんサイドで>114-115たんの続きを書いてみたくなったが、
幽剃怨たんをハイロードとして書くか、へっぽことして書くかで迷ってしまった。

でも幽剃怨たんもへっぽこだと光たんと被るんだよね…。

120:暗牙ー幽剃怨
03/06/19 00:56
ハイロードでも良いし、へっぽこでも良いし、両方でも良いが
(澪は漏れの事をへっぽこハイロードと呼んでいる為)

ちなみに原作(TORG)の能力のまま、猫の身体に入れたとしても
物凄い強いキャラになる、何らかの制限が有った方が良いかな?
まあ、適当にイジっておくれ・・・

121:厨設定 (*゚д゚)屋 ◆0gu00CLONE
03/06/19 01:45
>>119
「澪の前でだけ喋れるが、やはり所詮はタダのネコ
 (すぐに話を忘れたり、人の話は聞かなかったり)の言う事なので、
 よく聞くと含蓄がある言葉なのに、澪には全然通じない」
ってのに一票。
澪には「ネコなりに示した愛情」など眼中になく、
暗牙ーは人間の感情の機微を理解できないのだ。
喋れない澪たんと、喋る事しか出来ない暗牙ー。
どうか。

122:NPCさん
03/06/19 17:30 iMsYtjui
最後は杉井とのエロシーンで占めてくれよ
獣姦は勘弁してくれな(猫は好きだけど)

123:NPCさん
03/06/19 17:35
エロは無しだと書いてあるだろ!字が読めないのか!
でも、ちょっとエッチなのは良いかもね

124:暗牙ー幽剃怨
03/06/19 18:49 H6rvUZ4y
獣姦か・・・犬と馬は見た事有るけど、猫は見た事無いな・・・
流石に無理がないか、

後、余り複雑に考えないで適当に書いて良いと思うよ~

125:暗牙ー幽剃怨
03/06/19 18:49
スマン、上げてしまった

126:NPCさん
03/06/20 18:27
「人×猫」なら何かのホラー漫画で見たことがある。
流石にそのシーンは画像化していなかったが、「している」と言う設定が語られていた。

127:暗牙ー幽剃怨
03/06/20 18:28
ホラーですか・・・

128:NPCさん 
03/06/21 02:50
毛繕いだよ、毛繕い。間接的なエロティシズム。

129:NPCさん 
03/06/21 14:01
次回予告シリーズ。

杉井が次案にかまけてる内に、澪と暗牙ーが急接近。
傷ついた心に染みる暗牙ーの優しい舌遣い。揺れる澪の想いの行方は……?
第4話『涙の別離、棄てられたクローンの子』
杉井「産みたくてッ、産んだわけじゃないのよ!」

130:NPCさん
03/06/21 18:15
だんだんエスカレートしてきたな、でもちょっと期待してまつ

131:NPCさん
03/06/21 22:32
 澪は公園のブランコに腰掛けながら、一人泣いていた。
 先刻はあれほどに杉井という男を責めていたのに、今はその面影はなく、時折拳を握り締める様はまるで逆に自分を責めているようだった。
「澪…」
 漏れは家を出てから始めて口を開いた。
 初めてこちらに気付いたようにこちらを向く。漏れの体が濡れている事に気付くと、拭うものを探し、ふくものがないと気付くと自分の服で漏れの体をふき始める。
「お前が濡れるぞ」
 澪は首を振り、にっこりと笑った。気にしないで、という意味らしい。
 布の感触を感じながら、漏れは先刻から疑問に思っている事を口にした。
「何故、あの男をそんなにも気にするのだ」
 澪が首をかしげる。漏れは言葉を続けた。
「それほど、力も強いとは思えないし、地位も財産もあるとは思えない。なのに何故?」
 澪はしばらく首をかしげて考えているようだった。そして棒を拾い上げ、字を書いていく。
『優しいの』
『小さい頃から、私が辛い気持ちになると必ず来てくれたの』
『ケンカにも勝てないけど、優柔不断でやろうとしている事もすぐ投げ出したりしちゃうけど』
『光が側にいるとすごく元気になれるの』
『でも』
 澪の手が止った。澪の顔が陰る。やがて振り切るように首を振り、手を進めた。
『私は怒ってばかりなの。…ばかなの』

132:NPCさん
03/06/21 22:51
 漏れは澪の手の動きをじっと見ていた。
 見ていたが、漏れにはその意味はわからなかった。
 ただわかるのは、澪があの男を深く想っているという事。
 そして、澪があの男を想う気持ちと漏れを想う気持ちの間には深いへだたりがあると言う事だ。
 漏れの中に暗い炎が揺らめいた。
「…澪。手を出してくれないか? われわれ猫には舐める事で傷を癒す力がある。心の痛みに効くかわからないが、漏れもお前の力になりたい」
 出された手の平に漏れはゆっくりと指先から舌を這わせていった…。

 しかし漏れは気付かなかった。
 先刻から漏れと澪を見るいくつもの影に。そしてそれがしだいに縮まっていっているという事に

133:119=131=132
03/06/21 22:53
書いてしまいました…。
なんか幽剃怨たんの性格違うはなんかやたら長いわ…。
逝ってきまつy=ー( ゚д゚)・∵. ターン

134:暗牙ー幽剃怨
03/06/21 23:21
キター!情熱溢れる素晴らしい作品でつ、続きキボンヌ!&イ㌔!

135:ダガー+1・5・100%
03/06/22 00:15
暗牙ーがカコイイな!(笑)

136:NPCさん
03/06/23 12:42 RiIhl1fl
      ☆ チン     マチクタビレタ~
                        マチクタビレタ~
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・)< 続きまだ~?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  愛媛みかん |/


137:NPCさん
03/06/23 22:33
その頃、ダガーはある人物から依頼を受けていた。
「ある人物を調査して欲しい」
ダガーはその人物に見覚えがあった。
「こいつは…」

と、ネタ振りだけして去りまつ。

138:NPCさん 
03/06/23 23:07
スレリンク(cgame板:147番)
やっべえよ、マジで。もうネタにしろと言わんばかりのこの萌えオーラは何よ。変な勢いついちゃうよ。

139:暗牙ー幽剃怨
03/06/23 23:32
   ∧ ∧   タタクモヨシ、イジルモヨシ、カラメルノモヨシノ、イッピンデゴザイ・・・          
   (‡´w´) <あっはっは・・・コテハンはネタにされる為に居るようなもんだ
~(__uuノ   遠慮無くイジってくれ、変な勢いをつけてさ!・・・熱い作品を待ってるよ 

140:NPCさん
03/06/23 23:52
>遠慮無くイジってくれ、変な勢いをつけてさ!

141:NPCさん
03/06/23 23:57
「なんでそんなに無理に妄想しようとするの?」
姫は小首を傾げながら次案に問うのだった。
「妄想こそが漢の浪漫だからだよ姫!」
妙なポーズをつけて次案は答えた。
「……気が散る。」
姫は次案の応えを聞いておらず、手にしていた扇を、丹念に鋏で細切れにしていた。

142:上月 澪 ◆MIOV67Atog
03/06/24 09:18
>138
『もう書きたいように書け…
だって2chなんだから。』

143:NPCさん
03/06/24 12:37
やはり原作(?)通りに、もっと澪は暗牙ーを苛め抜いていてホスィ。

144:NPCさん
03/06/24 14:30
えろえろですか?

145:NPCさん
03/06/24 15:18 /4TGjN+9
凄い事になってら、ドロドロの愛憎劇だな(プ


146:NPCさん 
03/06/24 16:50
可哀想だよな、こいつら。ただコテハンなばっかりにこんな扱い受けて。
よっし、俺がより酷い目見せてやる。首根っこ洗って待ってやがれ。

147:NPCさん
03/06/24 17:33
期待あげ

148:NPCさん 
03/06/24 17:39
ああ、期待なんかかけないで。勘弁してマジで。
首洗い過ぎで骨が肉が削れてごとりと落ちるくらい待たせる予定。

149:NPCさん
03/06/24 18:05
杉井とどっちが先かな?

150:1行(*゚д゚)屋 ◆0gu00CLONE
03/06/24 19:56
ここは普通の卓上ゲームネタの作品書いてもいいのか1行(*゚д゚)屋 #e5%\DWjヲ

151:NPCさん 
03/06/24 20:07
全然okっていうか、むしろそっちが本命なはずなんですが。
何でコテ弄りのネタしか上げられてこないんでしょうか。

152:1行(*゚д゚)屋 ◆0gu00CLONE
03/06/24 20:12
そーかありがと 気が向いたらやってみる1行(*゚д゚)屋 #e5%\DWjヲ

153:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/06/24 20:23
 僕のもM:tGネタなんだがM:tGネタだとはだれも思っていないかもしれない。
 続きですか。
 もうちっと待ってください。

154:暗牙ー幽剃怨
03/06/25 13:27
ノンビリ待ちますよー、焦らずに仕上げて下さいな・・・

155:マスィン獣
03/06/25 18:49
AA長編板に「ホビットの冒険」スレがありますな。
ありがたやありがたや。
スレリンク(aastory板)l50

156:マスィン獣
03/06/25 18:51
誤爆った・・・まったくのスレ違いではないかもしれんが

157:NPCさん
03/06/25 18:52
アケ板一のやり手、槍が出てこないとは何事じゃ!

158:中山悟
03/06/25 19:02
          

159:暗牙ー幽剃怨
03/06/25 19:27
ホビットの冒険凄かったなぁ、お気に入りに登録しちゃったよ・・・

160:NPCさん
03/06/25 21:07
このスレに関連した某コテの糞カキコ見つけたので晒し。別の板でも非常識なことやってんのな。
スレリンク(bun板:328-329番)

161:NPCさん 
03/06/25 21:53
杉井の声って、「志保15枚目」の人に似てると思う。そんな憶測って名前の毒電波。

162:暗牙ー幽剃怨
03/06/26 11:04 FSUElJqE
URLリンク(jbbs.shitaraba.com)
したらばに作ったヤバイ物置き場、ココに載せられない物はコッチにでもどうぞ・・・

163:暗牙ー幽剃怨
03/06/28 03:23 WtqIFhXA
ヤバイ物置き場に新作が入ったよ、故にアゲ・・・

164: NPCさん
03/06/28 05:07
すげえ楽しい。いやむしろ愉しい。つくづく俺の根性は腐ってるなと思う。
これならこっちでいいよね、全くエロくないし。

**

 ぴちゃ、ちゅ……くちゅ、ちゅ、ぴちゅ……。
卑猥な水音が、乱れた吐息が、雌の香りが。じっとりと部屋に充満していた。
暗牙ーのざらつく舌が、湿っぽい音を立てながら、澪の繊細な指を這い登ってゆく。
 澪は、これまで自分の声が出ないことをこんなに恨めしく思った事はなかったろう。
少し前とは、全く質の違う昂ぶりが心を満たしている。呼吸が荒い。今、自分の頬はリンゴよりも真っ赤なはずだ。
自分が、酷くはしたない女に思える。こんな気持ちを抱くなんて。こんな、こんな畜生なんかに!
そう否定すればするほどに、指先から駆け上る電流は強さを増して、なお躯を苛む。
―止めて、もらわなきゃ……。このままじゃ、おかしく、なるっ……。
ちょっと腕に力を込めて払いのければ、すぐに刺激は止むはずだ。だけど、それが出来ない。
視線を泳がせる、スケッチブックが見えた。あれを手に取ればいい。そしてページをめくって……。
逃れ難い刺激が躯を、精神を蝕んでいる。前に本で読んだ拷問を思い出した。伸ばした腕は、切り札には遠く届かなかった。
 はっ、はっ、はあっ……。
まるで、自分まで畜生に成り下がったみたい。犬のように喘ぎながら、必死で理性にしがみつく。
と、暗牙ーが顔を上げた。同時に、絶え間なくこみ上げてくる感覚からも解放される。
ほっと安堵の息を吐く。が、それもつかの間。今度は、内から沸き起こる喪失感に耐えねばならない。
もっと、もっと直接な刺激が欲しい。その舌で、もっと敏感な所を。そんな考えが脳裏によぎる。
まるで、麻薬か何かみたいだ。もっと欲しい。もっと。そんな事を思う自分がたまらなく嫌になった。
「澪、顔が赤いぞ? それに、その瞳。熱があるんじゃないのか?」
指摘されて、はっと気付く。うるんだ瞳をごしごし擦りながら、ふるふると首を横に振る。
「そうか……続けても、いいか?」
―ここで、首を横に振れば……それだけで、それだけで良い。それだけのことなのに!

身体が、常に心の通りに動くとは限らない。彼女は、こくりとうなずいていた。


165:槍@FinalFortuneFreak  ◆CocLanceNU
03/06/28 11:27
|ω´)y-~
ここはハズカチイインターネットですね。

  つ ムクッ
|ω´)y-~

166:暗牙ー幽剃怨
03/06/28 15:26
   ∧ ∧   ムコウノスレデモソウダケド、コウゲキAAハモレニタノムヨ・・・      
   (‡´w´) <指でコレならより先に進んだらどうなるのか?続き楽しみにしておりまつ!
~(__uuノ    しかし、悲しいのは猫の身体・・・バター犬より先には行けないのかなぁ?






167:NPCさん
03/06/28 15:52 Ut0hz/X0
猫なのにバター犬とはこれ如何に?

168:1行クソレス (´ε`)屋 ◆1LINEnEljY
03/06/28 15:54
じゃぁジャム猫。

169:ちよ
03/06/28 15:55
URLリンク(kotarou.free-city.net)

170:槍@FinalFortuneFreak  ◆CocLanceNU
03/06/28 20:57
|ω´)y-~
虎のチンコならトゲだらけなのである意味デンジャラスです。

171:いしやま ◆STriDa2UM.
03/06/28 21:34
チンコのトゲで挿入時に痛みを与えて排卵を誘発するんだっけっか。
だから雌に逃げられないように首の後ろをくわえるとか。
ネコ科はみんなそうなの?>暗牙ー

172: NPCさん
03/06/28 22:35
ノリノリでキーボード殴ってたら、この腐れが「メモリが足りない」とか抜かしやがって。
猫科の動物は皆が皆チンコ棘だらけだそうです。

173:槍@FinalFortuneFreak  ◆CocLanceNU
03/06/28 22:36
|ω´)y-~
それはヤバイですね。
排卵しちゃいますよ。

174:暗牙ー幽剃怨
03/06/29 15:08
   ∧ ∧ コンナコトナラ、ヤギヤマドウブツエンヤ、キノシタダイサーカスニ、イッタトキニデモ、キチントミテオクンダッタヨ      
   (‡´w´) <そうか・・・猫族は皆、棘チンなのか・・・今度猫好きの友人に見せてもらおう・・・
~(__uuノ   まあ、如何に排卵した所で、人と猫じゃ妊娠はしないんだけどナ・・・

175: NPCさん
03/06/29 18:52
猫のチンコは、射精の瞬間に棘が飛び出し、雌の膣を抉るンだそうです。
ガタガタ震えが来た。マジ怖い。猫獣姦がないのは至極最も、道理一直線だった訳ッス。

176:いしやま ◆STriDa2UM.
03/06/29 19:14
>174
自分のを御覧なさい。確認しなさい。
あとコテハンはファンタジーなので何でもありだと思います。

自分で振った話題なので調べました。某動物学者に言わせると、
発情期のメスネコはマゾっ娘らしいです。やったね☆

177:NPCさん
03/06/29 20:25 WDiQN44q
> NPCさん
俺なんかキーボード壊しちゃったよ!くそ!タイプ圧高いからか知らんがEnterキーが折れた!まいった!

>猫
とんだSMプレイだな!くそ!

178:NPCさん
03/06/29 20:32
名前!名前消えてる!

179:ドキュソ侍
03/06/29 20:55 WDiQN44q
なんか俺!志村みたいだな!くそ!

180:次案 ◆7VwCDMsGAE
03/06/29 20:57
(・∀・)ニヤニヤ

181:暗牙ー幽剃怨
03/06/30 02:33 xnaJ99pk
いやホント!全く凄い棘チンだったよ!・・・之もネタにしてくれれば幸いさ・・・
自分の身を削ってSSのネタを出す事くらいさ・・・漏れに出来る事は・・・

棘チンの痛みすら快楽のマゾ化とは・・・動物の発情期とは侮れないな
へっぽこハイロードとしてはこのネタで頑張ってTOGE(トーゲ)にでもなるかね・・・

182: NPCさん
03/06/30 12:15
けど澪ちーは人間だし。発情はしてるっぽいけど。相当痛いだろうね、やっぱり。
にっちもさっちも行かなくなってきた。瞳孔開くとかそういうレベルじゃないよきっと。

183:NPCさん
03/06/30 16:21
じゃあ猫耳のミーニャーとうわなにやめr

184: NPCさん
03/06/30 19:36
猫のちむちむの画像が欲しい。見た事も無ければ想像もまるでつかない。止め。
……いやだがしかし。暗牙ーが猫だ言うのもそもそも疑わしくないか?
いやまあ、自称してるし、外見は確かに猫っぽいが。そう、ぱっと見ただけでは。
暗牙ーのちむちむが猫のそれと同じであるとは限らんぞ。なんたってまだ見せてもらってないし。
普段の言動から見るに、もっと面白おかしい形状とか機能とかを備えててもよさそうなもんだ。
たとえば切り離しが可能だったり(後から新しく生えてくる)、亀頭部が高速で回転したり(電動)、
夜な夜な本体の意思を離れ深夜の街を徘徊したり(そして無節操に種蒔きをする)。
そうd

185:暗牙ー幽剃怨
03/06/30 20:27 xnaJ99pk
凄い事言われとるなぁ・・・漏れも猫族の中では次案のアレしか見た事無いけどナ
”※駄コテ団休憩所29を参照・・・気のせいかもしれんが見た事の有る名前だ・・・

まあ、イマジネーションは豊富な方が面白いし
色々イジってみそ、SSに都合の良い様にネタを作っても良いでよ
後で適当に辻褄合わせるのはTRPGじゃ良く有る事だしねー

原作(TORG)だと、ネクロマンサー+ダークプリーストと言う便利な設定が有るけどねー

186:N PCさん
03/06/30 22:07
猫だけでなく、蛇にのも逆刺が生えていますね。
蛇の場合は交接時に、抜けないためだったと記憶しています。
(しかも蛇は2本生えています)

また、犬のモノは、交接中に根本に球茎や亀頭球と呼ばれる
こぶがふくれあがります。
これも、交接時に抜けないための進化との事です。
膣口よりも大きくなったこぶが引っかかって抜けなくなるの
ですね。

―雑学スレに逝った方がよかったでしょうか?

187:二代目人数(略)
03/06/30 22:11 uxmTxyZO

     ∧酒,,∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    .ミΦ▲Φ彡 <  いつの間にふぐりスレになった!
    ミ つ ┃~ つ   \__________________
    (_,_,__~~,)"    
     し' .し'

188:槍@FinalFortuneFreak  ◆CocLanceNU
03/06/30 22:15
|ω´)y-~
ふぐりは良いものです。

189:次案 ◆7VwCDMsGAE
03/06/30 22:17
えっちなのはいけないと思います!!!!!!!!

190:雑談屋
03/06/30 22:20
エッチなのはいいけど、血まみれはちょっと。

191:槍@FinalFortuneFreak  ◆CocLanceNU
03/06/30 22:27
|ω´)y-~ 汁まみれは歓迎

192:星歩きの猫 ◆XvSR.aaBVg
03/06/30 22:29
◆全 員 オ チ ン チ ン を 出 し な さ い
スレリンク(cgame板)l50
卓ゲー板ちんこ総合スレッド
スレリンク(cgame板)l50

どちらかと言うとこっち向けの話題のような気が……

193:ダガー+1・5・100%☆
03/06/30 22:42 uhKvlzot
まぁ、↓辺りで♂フェルゼンティや♂リンクスの下半身ネタを振るもヨシ。
TRPGキャラでイった人っている?
スレリンク(cgame板)l50
RPGの濡れ場
スレリンク(cgame板)l50

しかし、「作品」としか指定がないのに、必ずコッチ方面にいくのな(苦笑)

194:暗牙ー幽剃怨
03/07/01 00:01 E20X8hbH
全く同感だよ、なんで皆は安易に下ネタ行くんだろうね(w

195: NPCさん
03/07/01 00:06
本当にね。どいつもこいつも、頭の中にピンクの靄でも充満してるんじゃなかろうか。

196:暗牙ー幽剃怨
03/07/01 02:54
裏側に続きが書かれたよー、自分の事なんでコメントし難いよー

(次案のえっちなのはいけないと思います!の”!”←コレは何処まで増えるんだ?)

しかし、オチンチンスレ荒れてるねェ・・・何か有ったのかね?

197:雑談屋
03/07/01 03:57
あのコピペを初めて見て興奮してしまったんじゃないかな。

198:忍者☆ハッタリくんEz8 ◆bNwmKYTZyE
03/07/01 17:26
>>193
下半身が絡まず卓ゲーを絡ませて作品を創作しようとすると、

「貴様のカタンは間違っている!」
「オ、オレの3:1港最速理論にどんな手抜かりがあるというんだ!」

とか、内容そのものに「いや、それちげーだろ」って突っ込みが入るのが怖いからじゃゴザらんかなぁ。

199:雑草オヤジ
03/07/01 21:18
下心なく、異性で年頃のNPCを、無償で助けるPCは、同姓愛好者か不能と疑ってしまうおじさんがここにいます

200:次案 ◆7VwCDMsGAE
03/07/01 22:41
200げとらふ

201:NPCさん
03/07/02 14:36
早く続きアップされないかな

202:NPCさん
03/07/02 19:43
杉井たん期待age

203:ダガー+1・5・100%☆
03/07/03 20:58 N2dmxJUQ
>198
そうゆうコロコロ系的なアプローチも、いかにも卓ゲネタっぽい作品なんじゃないかな。
ってオレもそんなの書けないし、面白くするのは相当難しいとも思うけど(笑)

>199
「“おにゃのこを無償で助けちゃうオレ”であるために利用する」っつう
下心があるんじゃないかな。

204:NPCさん
03/07/04 01:15
 ある日、男は荒野で目覚めた。
 その世界は男のいた世界とはまるで違っていた。
 どこにでもファンタジー世界。でも遠くには透明なドームで囲まれた街があり、その中にはきらりと光る高い建物がいくつか建っている。

「あなたを待ってみました」

 振り向いた先には、5人の少女。

「今、世界は滅びの時を迎えています」
「世界を救えるのはあなただけ」

  それぞれの胸には、この世界を守護する5柱の神を信仰する証である聖印を下げていた。

「さあ、私たちの中から一人を選んでください」

 アレクラスト大陸、新王国暦××99年、一人の異邦者による伝説がいまはじまる――。

とリウィをパクったネタを書いて逃げてみる。

205:NPCさん
03/07/04 23:23
んでここは何をするスレだっけ?

206: NPCさん
03/07/04 23:30
あなたのリビドー、使いどころの思い当たらないネタ、リプレイ、シナリオ、一発ギャグ。
その他諸々なんでも構いません、適当にぶちまける場です。ささ、存分にどうぞ。

207:槍@FinalFortuneFreak  ◆CocLanceNU
03/07/04 23:32
|ω´)y-~ 出ちゃうよぉ…っ!








  つ ←激発
|ω´)y-~

208:暗牙ー幽剃怨
03/07/04 23:36
ミスディレクション!

209:槍@FinalFortuneFreak  ◆CocLanceNU
03/07/04 23:37
  つ
|ω´)y-~ …






 ⊂
|ω´)y-~


210:エ□プリ ◆EROcro8jJc
03/07/05 00:47
「侵食最速理論 頭文字DX(ダブルクロス)」

プシャアアアアア!(ダイス音)ギャギャギャギャギャ!(ダイス音)
「何なんだあの秋名のハヌオク(ハヌマーン・オルクス)は!?」
オ オ オ オ オ オ オ オ オ (ダイス音)
「3連続ジェネシフトだと…!? 頭イカれてるんじゃねーのか…!?」

そしてはちきれんばかりの侵食率を秘技・シナリオ落しで切り抜ける。
そんな──ネタ。

211:NPCさん
03/07/05 01:03
ワラタw

212:NPCさん
03/07/07 13:46
どんなダイスだよw

213:アマいもん
03/07/08 01:26
やかましいセッションだな、兄弟。w

>アーキ厨
澪と暗牙ーと杉井をデータ化してー。
TORGとテラガンとM:tGで。
【もはやアーキでもなんでもない】

214:NPCさん
03/07/08 01:28
ハヌオクとハチロクを掛けていたのか!(w
今やっと気付いた。

書くネタが見つからないけどあげ。
職人来れー!

215: NPCさん
03/07/08 02:21
>213
MTGで。『スケッチブックの悪鬼』とか『官能の紡ぎ手』なんつってみたり。

216:暗牙ー幽剃怨
03/07/08 02:36
テラガンは作れないけど、TORGとMTGなら作れそうだな、兄弟!
しかし随分と珍しい時間に御登場で・・・TORGならこんな感じかな?技能は省略

暗牙ー幽剃怨(子猫の肉体ver)
リアリティ、アイル、能力合計56(オーズ並)

敏捷10、筋力4、耐久5
知覚12、知力9
魅力9、精神7

うーん弱い・・・

上月澪(ゲームの場合、未プレイなので友人からの話を元に製作)
リアリティ、ニッポンテック、能力合計66(ポシ能力者並)

敏捷9、筋力7、耐久8
知覚11、知力8
魅力12、精神10

杉井光・・・上記のSSによると戦闘系キャラと推測出来るが不明
エロキャラで主人公っぽいので魅力も高いだろうか・・・いずれにしてもデータ不足
レルムはコアアースっぽい

「データ厨になってデータ作ったんじゃよー!アマいもん殿ー!」
「なんだこの完璧超人は・・・」

217: NPCさん
03/07/08 02:53
データとか全然有りッスよ。オリカ厨は専用スレがあるんでそっちに行くべきか知らん。

218:アマいもん
03/07/08 09:01
>>216
そしてオレは、M:tGは作れないけど、TORGとテラガンならなんとかなりそーだ、兄弟!
暫定版テラガンデータ。細かい点は各自で改造すること。

・上月澪
アーキタイプ:ボーイズ&ガールズ、スキルファクター:ボーイズ&ガールズ/ミストレス
※ミストレスの代わりにシャーマン入れてもイイかも。その場合、スケッチブック型の精霊とかいうと、ジョジョのトート神みたいでカコイイ(かも)。

・杉井光
アーキタイプ:サモナー、スキルファクター:サモナー/ライター
※M:tGのデッキがソロモンの鍵、ということでひとつ。……あれ、戦闘系?

・暗牙ー幽剃怨
クリーチャー(種別:ダーク)
※エキストラ扱いで、澪のアウトフィットでもイイかもしれん。さすがへっぽこハイロード! やったね!


ところで、澪の元ネタが出てくるゲーム、あれ中古でも結構するんね。あんなに高価いんだったら、新作ゲーム買うっつーの!
てなわけで、まだ未プレイだぜ、兄弟!

219:暗牙ー幽剃怨
03/07/08 11:52
>>アマいもん、廉価版が双方(PC、PS)共に出ているよ・・・
それの中古版を買えば良いと思うですよ

コレお礼ね、澪属性と天使属性を同時に満たせる(ぐぐったら出てきた)
URLリンク(mio.web.infoseek.co.jp)

220:暗牙ー幽剃怨
03/07/08 12:05
報告ー、裏作品スレ(18禁)に新作が投下されたよー

221:NPCさん
03/07/08 14:07 0NSTB9LW
頼むから馬鹿共は変なカキコでTORGを汚さないでくれ
テラガンやMTGはどーでもいいから好きにしろ
後、お前らはTORGスレ来なくて良い、どこかに消えてくれ

222:ゑ
03/07/08 14:26
お前さんのTORGは汚さないから、俺のTORGには口をだすな

223:NPCさん
03/07/08 15:05
まあ「作品」って時点でシステムは所詮元ネタの一つだわな。

224:暗牙ー幽剃怨
03/07/08 18:29
TORGには、こういう時に便利な言葉が有るのさ

”インフィニバース”っていってね、其々のマスターの分だけ世界が有るんだよ
漏れの世界と君の世界は別物だし、お互いに影響はしないんだから
それで良いと思うんだけどな・・・駄目かなぁ?

225:暗牙ー幽剃怨
03/07/10 00:40
しらけちまったんで、一度上げ直しておくとするか・・・

226:暗牙ー幽剃怨
03/07/10 00:41 4VeKxBsy
ゾヌのサゲモード切り忘れた・・・もう一度

227:無料動画直リン
03/07/10 00:41 j8/WQ5tq
URLリンク(homepage.mac.com)

228:NPCさん
03/07/10 01:05
RPGマガジソに昔紹介されて太TORGセーラームーンとかな。

229:暗牙ー幽剃怨
03/07/10 01:12 4VeKxBsy
実際にアレはTORG本体よりも売れてたかも知れないなぁ
当時はセーラームーンバブルとは言え、ちょっと複雑な気分だ・・・
とはいえ、アレも立派な作品だしな、

230:暗牙ー幽剃怨
03/07/10 01:23 4VeKxBsy
ついでにMTGでも作るか・・・

へっぽこハイロード、暗牙ー幽剃怨

赤青黒2、クリーチャー、猫、ウィザード、クレリック、レジェンド、1/2

赤2T、対象のクリーチャーに1のダメージ、
軽減出来ない、再生出来ない、墓地に行ったらリムーブ
青2T、対象のクリーチャーをオーナーの手札に戻す
黒2T、”之”を再生する:あなたの場に、黒で1/1の猫トークンを一つ場に出す
赤青黒3T、之のコピーで有る、予備の身体トークンを1つ場に出す
(但し、名前は無く、レジェンドでは無い)

微妙に弱く、使い難い様に作った・・・

231:暗牙ー幽剃怨
03/07/10 01:37 4VeKxBsy
沈黙の演劇少女、上月澪

青白3、クリーチャー、ウィザード、レジェンド、1/4

青1:対象の魔法や起動型能力は1を払わない限り打ち消す
白1:ターン終了まで、対象のクリーチャーは0/+1の修正を受け、
”受けるダメージを1減らす”を得る
青白3T:対象のクリーチャーを破壊する、それは再生出来ない、破壊したクリーチャーと
同じパワー、タフネスのトークン一つをそのオーナーのコントロール下で場に出す

最後の能力はタッパー代わりにも使用出来るし、戦闘ダメージスタックに乗せて
使用するとマジで強そうだな、少し強めにデザインしてみた

232:暗牙ー幽剃怨
03/07/10 01:53 4VeKxBsy
物語の紡ぎ手、杉井光

赤青緑白黒、クリーチャー、タウンズフォーク、レジェンド、3/5

山と”之”をタップする:、赤カウンターを之の上に載せる
島と”之”をタップする:、青カウンターを之の上に載せる
森と”之”をタップする:、緑カウンターを之の上に載せる
平地と”之”をタップす:、白カウンターを之の上に載せる
沼と”之”をタップする:、黒カウンターを之の上に載せる
2:之をアンタップする
T、赤、青、緑、白、黒のカウンターが之に載ってる場合、あなたはこのゲームに勝利する

3ターンの猶予、スタンダードだと基本地形が必要、ヴィンテージだとデュアルランドで代用可能
ミラディンの未確認情報ランド次第では化けるかも知れない

233:NPCさん
03/07/10 15:38
くそ!オマイラ俺に裏作品スレのアドレスを教えなさい!
つーか教えてください
てへ

234:NPCさん
03/07/10 15:48 SyN+0KwZ
>>233,ここだよ
>>162



235:NPCさん
03/07/10 15:50
ごめんちゃいm( __ __ )m、あげてしまった

236:NPCさん
03/07/10 21:00
怖い人達がやってクルー

237:NPCさん
03/07/11 00:10
裏スレで新しく上がったSSがエロ少ないけど上手くて結構お勧め。
21歳以上の人は見てみてもいいかも。

238:二代目人数(略)
03/07/11 00:27

      ,vvv、,,   .lヽ
   .!ミiノ''ノ酒ハヽミi.l 」  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    .!ミ@▲@彡∥ <  _NPCさん、進境著しいからねえ。
   ⊂§~水~§つ     \__________________
     </」 :」ゝ . ∥    
   ..</」_| : |_|ゝ.∥     
      `´ `´

239:アマいもん
03/07/11 07:37
>>224
昔のゲームと洋ゲーにゃあ、真面目で熱心なファンが多い、ってよく聞くな。
TORGは、昔のゲームでなおかつ洋ゲーだから、真面目なファンの数も2倍くらいなんだろう。

いっそ、兄弟も新しい国産ゲームに手を出しちゃあどーだい?
テラガンとか上海なら、TORGの子孫みたいなもんだから、きっと気に入るかもだぜ!

240:暗牙ー幽剃怨
03/07/11 11:44 0dpT0XoY
確かにそうだな、マジレスありがとうな兄弟!

そう思って此間友人の家からエンギア強奪してきた、見た所そこそこ楽しめそうだ
でも、サブ止まりだろうな、夏にはジャン殿がお奨めのサタスペを買ってみる事にするよ

D&DとTORGがメイン(自信を持って出来る)、どうも後はサブ(一応出来る)っぽい
なんか脳髄にガツーン!と来ないと中々メインにはならないっぽいな
そもそも、マスターが出来るかどうかが心配だ・・・
プレイ回数が月1のペースを下回っているのよ・・・(年に10回やれれば良い方)
MTG、DMの大会主催だから、どうしてもそっちを優先しないとイケナイんだ

真面目かどうかは知らんが、熱心で有るには変わらん、鈴木大拙の言葉じゃないけど
互いに好きなゲームだから、その差で喧嘩するより、喜び合いたいものだな

241:暗牙ー幽剃怨
03/07/11 12:02 0dpT0XoY
作品一覧(表スレ編)
レス番号、作者、説明

>>55-61、杉井光、MTG物
>>114-115、作者不明、光×澪
>>131-132、作者不明、澪×暗
>>164、 NPCさん、澪×暗(微エロ)
>>216、漏れ、TORGデータ
>>218、アマいもん、テラガンデータ
>>230-232、漏れ、MTGデータ

その他、色々細かいネタ振り有り、

242:_
03/07/11 12:07
URLリンク(homepage.mac.com)

243:暗牙ー幽剃怨
03/07/11 12:14 0dpT0XoY
作品一覧(裏スレ編)
レス番号、作者、説明

>>4ー6、 NPCさん、次×人(姫)(エロ、ふたなり)
>>37、NPCさん、暗×澪(エロ、乙女バリヤー破壊)
>>43-44、NPCさん、暗×澪(エロ)

その他ネタフリ有り、以上!

244:NPCさん
03/07/11 20:57
>>237
エロ少ないというか、書いた当人が置き場所に困って裏に捨てたってのが本当の所かも

作者は大森篤志氏
シャドウランのアーキタイプ制作の傍らで、こっそりSSや短編書いてる人
月姫の人気投票の「さっちん支援」とかで話題になってた
プロ作家にならんかって話蹴って、タダで文章やアーキ作ってる素敵な御仁

245: NPCさん
03/07/12 00:43
全くおかしいとは思ってたんだ。勘違いも甚だしいねあたしったら。
色々アレだしsageようぜ。sageよう。

246:アマいもん
03/07/12 00:48
[大森篤志先生]ザッ
大森篤志は、次々とアーキをシャドウランスレに発表する傍らで、こっそりSSや短編を書いている忙しい男である。

>>244
そこで妄想ですよ、兄弟。

ナビ「澪ちゃん、機内にネコを持ち込んだらダメなんだよ~」

澪(ギアドライバー)『ちがうの』『こいつが勝手について来たの』『暗牙ーはやく降りるの』『というか出て行け』

暗牙ー「そりゃあ確かにTORGでは落下ダメージはさほどでもありませんが……た、 助 け て え !」

杉井(管制官)「……あいつら、何やってんだ」


247:暗牙ー幽剃怨
03/07/12 02:05
暗「ふふ、成層圏からの落下か、ワクワクするな、パラシュートは無しでな」
澪『何を言ってる、脳味噌が膿んだのか?暗牙ー、ココは高度10000M強だぜ?なの』

暗「TORGと言うゲームを舐めるのは辞めた方が良いな、その目に焼付けな!澪!」
暗牙ーは空に向けて軽やかに身を躍らせる、その行為には何の迷いも無い

ア「兄弟!見せてもらうとするかなッ!」
同時にテクノ・デーモンが機体から飛び降りる、サイバーウイングを広げ、暗牙ーを追う

暗「高度一万強・・・基本値21+体重5=26か・・・8(7)LV負傷KO5・・・2ポシで
生存レベルだが・・・我らTORGヘビーユーザーにはその先が有る!なあアマいもん!」
ア「ふふ、兄弟・・・お前の腕を見せてもらうぞッ、まずは早速”軽業”ロールか・・・
余裕で達成値15を越えている・・・之で-1LV負傷・・・まずは最初の関門突破だなッ」

暗「ポシ使用だ!10振り足し!さらに14!合計ロールは37、ヒーローを使用!16で・・・」
ア「何?まさか・・!お前!」
暗「合計63・・・危なかったな・・・”偉業”だ!」
ア「このバカ猫!もはやお前の手札は1枚しか無いんだぞ!オレのセンサーでは
後50秒で地面とお熱いキッスだ!待ってろ、今助けるからなッ!」

暗「その必要は無い!”奮起”を使うんでな・・・」
ア「こいつッ」

暗「切り札は最後に使うものさ・・・所でアマいもん、例の物は持って居るのか?」
ア「これだろッ・・・”計画”」
暗「ふふ・・・正解だ、観客達に見せてやろうぜ、今からお前も狙うんだろ・・・偉業をな!」
ア「”見せ場”はお互い残って居るし、狙わない訳ねーだろよッ」
猫と機械の悪魔はにやりと笑い合った、ショータイムの始まりだった・・・

結論、TORGをプレイ風にSSにするとロクなもんにならない、以上!
ハイロードなのにカード使うなとか、全然偉業じゃ無いジャンのツッコミは無用(w

248:NPCさん
03/07/12 02:10
>244
そんなすげー人だったんだ…。
うっかりこちらで書かないかって言っちゃったよ。
…逃げるか。

249:0mori
03/07/12 10:14
ギャー! なんか凄い紹介のされ方してるし!
自分はそんな大それた人物じゃありません!
というか随分誇張が多い気がするので、本人から>>244の方への訂正を!

プロ作家云々という話がありますが、あれは作家へのお誘いではなくて、
他所で“途中まで”書いていた短編SSを、形式上商業ベースとなっている
ネットワーク媒体で掲載しないかというお話でして。
肝心の文章自体がHDDのクラッシュで消失していた上に、お金が貰えるか
どうかも怪しかった(そもそも名前も聞いた事のなかった会社だった)
ので、時間の無駄にならないように丁重にお断りしただけなんです。
(ニュアンス的には、ネトランからフリソ掲載依頼が来るのと同程度かと。)

月姫云々でも、確かに波乱は起こしたとは思いますが……
むしろ問題児として取り沙汰されてたのではと、私個人は認識してます。

裏スレでの投稿についても、保身の為に“名無し”で投稿するような
チキン野郎なので、先生という呼称は恐縮を通り越して平伏モノです。
何と言いますか、その……そういうのは、ちょっと勘弁して下さい。

>>248
いやいや、あちらでの感想並びに誘導、有り難う御座いました。
自分は、まだまだ未熟を恥じる事の多いヒヨッ子です。いずれスレで
貢献させて頂ければと思っておりますので、どうぞお目溢しを……

250:NPCさん
03/07/12 19:11 9PPN+3Qw
先生のファンです、こっちでも作品を期待してますね

251:暗牙ー幽剃怨
03/07/13 00:56
うわーん、成層圏の範囲はもう少し上だったよう・・・
感覚でSSを書いて調査したり、見直さないからこうなるんだー(泣

252:暗牙ー幽剃怨
03/07/14 00:23
うわーん、その2、子猫は体重10KGも無いよう・・・
多分1KG位かな・・・でも耐久力1じゃあ、魔法もうかうか唱えられないよう(涙

253:NPCさん
03/07/14 00:47 IajBVrXF
あれは「子犬のように見える犬」なのです。<あんがーたん

澪たんがしゃべれないのは、滅びの言葉を
知っているからなのでつとかてきとーな事を言ってみる。

254:アマいもん
03/07/14 10:08
>>251-252
高さ基本値は最大で14、とかもな。w
【ダメ押し】

ところで、あれから上月澪(原作版)についてイロイロ調べてみた。

上月 澪(原作版)
職業:高校生 年齢:16歳 血液型:A
身長:147cm 体重:不明 スリーサイズ:75‐56‐79
誕生日:6月4日
特徴:
・喋ることができないため、スケッチブックで筆談する
・ぶら下がるのが好き
・甘い物と寿司が好物
・いつもリボンをつけている
・怖がり
・蟲が嫌い
・酒に弱い
・不器用で料理が下手(の割りには裁縫が得意)
・すっとこどっこい
・演劇部所属、衣装を替えることにより様々な能力を行使

【大混乱】

255:NPCさん
03/07/14 13:01
>・蟲が嫌い

俺も嫌いだよw

256:NPCさん
03/07/14 13:58 N9a0Xq3F
アマいもんに攻められる暗牙ーたん萌え

257:暗牙ー幽剃怨
03/07/15 02:27
勘弁してくれ、漏れは受けはちょっと・・・卓上板のヨゴレ役では有るんだけどな(w
今は亡きキューブ君が居ればそう言うのを喜んで引き受けてくれたんだけどなぁ・・・

>>アマいもん、随分色々調べたな、漏れも幾つかのサイトを回って調べてみたよ
URLリンク(orange.sakura.ne.jp)
↑ONEのSSを集めてるサイト、上月澪だけで320も有るよ、やったね!
【援助】

墜落ダメージは14か・・・基本の62ページに書いてあったな
まあ、シナリオ中に大気圏突入までしてしまったので”見なかった事”にするか・・・あいたー(w
【敵方失敗】

258:山崎 渉
03/07/15 10:11

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄

259:山崎 渉
03/07/15 13:44

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄

260:NPCさん
03/07/18 14:31 TfJtSgHT
作品マダー?(AA略)

261:アマいもん
03/07/19 01:28
>>260
ネコを責めてもにゃー。

262:暗牙ー幽剃怨
03/07/19 22:48
>>260
魔族を犯ってもねぇ・・・

と,言うか、無理があるだろ!大体からして、両方とも男じゃないかYO!
ちなみに女性化すれば良いって物でも無いぞー!

263: NPCさん
03/07/19 23:13
ですからショタっ子にすれば良いのですよ。ショタっ子。

264:暗牙ー幽剃怨
03/07/19 23:36
良し、まずはアマいもんをショタッ子にするが良いさ!
【アイデア】

と言う訳で・・・頑張れよ・・・_NPCさん!
【逃走】

265:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/07/22 15:46
 だれも憶えていないかもしれないが、こっそりと……。
 >>61からの続きです。

------------------
 沢村が投げた五百円玉は、ラシャ布の上でいつまでも回り続けていた。
「もうわかってるかもしれないけど」
 僕はそっと言った。百人近くいるギャラリーはみんな黙っていたけれど、
それでも沢村と、それからおねえさんにしか聞こえないくらいの小さな声で。
「そのデッキじゃ絶対に勝てないよ」
「知ってンよ」
 僕はぽかんとなって沢村の顔を見つめた。五百円玉が倒れた。沢村は自分の
デッキからさっさと最初の七枚を取ると、僕の頬を軽く平手ではたいた。
 我に返った僕は、コインを見下ろした。
「なにぼけっとしてるンだよ。おまえの先手だよ」
「あ。うん」
 自分の手札を引いた。最初のターン、相手の手札を破壊するカードを使おうとして、
ふと気づく。
 沢村は手札を七枚ともまとめて握りしめ、僕の指先だけを見ている。おまけに僕は、
沢村が最初の手札を引く瞬間を見逃した。沢村の言葉のせいで。
 沢村の手札が、わからない。
「沢村」
「なんだよ。いきなり時間稼ぎかよ」
「知って―たんだ」
「おまえが最近、ゲーム中にひとの顔じろじろ見やがるのは知ってる」
 僕は動揺を押し隠すように手札破壊を使った。沢村のデッキは極端な攻撃型で、
捨てさせて有効となるカードがほとんどない。でも、とにかく沢村の手札が見たかった。

266:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/07/22 15:47
 沢村は手札を公開した。捨てさせられるカードはなかった。
「はったりに弱すぎンだよ、おまえは」
 沢村はにやにや笑いながら最初の戦力を投入した。
 僕は焦っていた。沢村は重要なカードを次々と引いてくる。引いてすぐにカードを
使われては手札破壊は間に合わない。
 引きも悪かった。僕のデッキは相手を瞬殺するしか能のない不器用なデッキで、
最低でも三枚のカードをそろえる必要がある。二枚はすでに揃っていた。『世界喰らいの
ドラゴン』と『ネクロマンシー』。この二枚を併用すると、複雑な効果のからみあいによって、
僕が場に出しているすべてのカードが消滅し、その後また場に戻ってくるという永久循環が
発生する。そのループの中で無限の資源が汲み上げられる。でも、それを勝ちにつなげる
とどめのカードを引けなければ、ただの役立たずだ。
 僕のライフはみるみる減っていった。沢村の攻撃要員がハードすぎる。最後のチャンス、
というターンで、僕は結局有効なカードをなにも引けなかった。
 うなだれ、投了と言いかけて、ふと気づいた。
 沢村の攻撃要員のうちの一匹。『卑劣なアヌーリッド』だ。他の生き物が場に出たときに
沢村のライフが減るというきついデメリットを背負う代わりに、高い攻撃力とスピードを備えて
いる。
 視界に白い稲妻が走る。
 僕は『ネクロマンシー』を机に放り投げた。
「やっと気づいたね」、おねえさんが僕にだけ聞こえる声で囁いた。
 墓地に眠る『世界喰らいのドラゴン』が引きずり出され、永久循環が始まる。とどめの
カードは必要なかった。ドラゴンが消滅と場に出ることの繰り返しをするだけで、沢村のライフ
は『卑劣なアヌーリッド』によって吸い取られていくのだ。
 沢村はうなずいて、カードをかき集めた。
 僕は天井をにらんで息を吐き出した。


267:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/07/22 15:48
 僕がサイドボードとカードを交換する間、沢村は腕組みしてじっと動かなかった。デッキ
にもサイドボードにもまったく手をつけていない。
「サイド。換えないの」
「このデッキ作ったのだれだよ?」
 沢村が苦笑いしながら言う。僕は顔を伏せる。
「あのさ、沢村。怒って……」
「怒ってねえよ。そういうこと訊くなっつってんだろ」
 顔をあげると、沢村は視線をそらした。
 僕は沢村のデッキを、青黒や赤のどんなデッキにも負けないように組み上げた。ただ、
サイドボードにだけ狡猾な罠を仕掛けた。僕のデッキはいわば一発芸のデッキだ。サイド
ボードから致命的なカードを投入されると、それだけで動きが完封される。
 沢村のサイドボードには、僕のデッキに効く銀の弾丸が一発も入っていない。そう僕が作った
からだ。
 この決勝戦のためではない。その次の闘いのためだ。
「先手やるぞ」
 沢村が言った。僕はうなずいて最初の手札を引いた。
「『陰謀団式療法』」
 沢村が最初のカードを使った。手札破壊のカードだ。ただし、こっちの手札を見る前にカード
を指定し、的中させなければいけない。
 少し迷ってから、沢村は『入念な研究』を指定した。僕は首を横に振って手札を見せた。
 沢村は笑い出した。


268:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/07/22 15:49
 デッキをまとめ、おねえさんに手渡す。観客がどよめいた。僕の手札は完全にチェックメイト
の状態だった。沢村はおねえさんの腕を引っぱって立ち位置を入れ換えると、カウンターの
ガラスケースに腰を乗せた。
「こら、サワムー! そんなところに座っちゃだめ!」
「うるせぇな。いいじゃねえかよ。俺は準優勝だぞ」
「関係ないでしょ!」
 おねえさんが沢村のふとももを思いきりつねった。沢村は眉をしかめてカウンターから飛び
降りると、僕の耳元で囁いた。
「この女、ぜってー最後まで脱がせろ」
「聞こえてるぞサワムー」
 おねえさんが沢村のすねを蹴飛ばした。
「おい中坊! 全部ひっぺがせ!」
「てめえ二タテで負けねえとぶっ殺すぞガキ!」
 観客達が好き勝手にわめき出す。机が拳で打ち鳴らされ、床を踏み鳴らす靴音はサヴァンナに
響く太鼓みたいだ。
「きっと、―と思ってた」
 おねえさんがなにかつぶやいた。
「え?」
「表? 裏?」
 おねえさんの指がコインを弾き上げた。高く、澄んだ音をたてて。








269:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/07/22 15:51



 だれもいない『セロファン・フラワー』の店内に、"How Many Say I"のピアノと、祈りのつぶやき
のような歌声が響いている。他に聞こえるのは、換気扇の回るかすかな音だけだ。
 僕は後ろ手に扉を閉めた。防火扉は心臓が跳び上がるくらい硬くて耳障りな音をたてた。
 蛍光灯も、いちばん手前を残して消されている。長机の並ぶ店の奥の方は完全な暗闇に飲まれ
ている。ガラスケースのカウンターだけがスポットライトを浴びたみたいに浮かび上がっている。
 壁に掛かった時計を見ると、もう一時だった。
 身体の火照りがまだおさまらない。
 観客達が総立ちになり、僕の勝利を讃えたり罵声を浴びせたりする嵐の中、あのとき、おねえさん
がささやいた言葉がまだ耳に残っている。
『鍵を開けておくから、今夜、バックルームに来て』
 カウンターの向こう、バックルームへの扉。
 おねえさんとの試合がほんの数時間前だというのが、まだ信じられない。トーナメントが終わった後、
くたびれきって家に戻り、食事もせずにベッドに倒れ込んだ。目を覚ましたら日付が変わっていて、
僕は親に見つからないように二階の窓から抜けだして、また『セロファン・フラワー』にやってきた。
 実はみんな夢だったんじゃないだろうか。
 ガラスケースの脇からカウンター裏に入る。積み上げられたダンボール箱の間、いつもおねえさんが
せわしなく動き回っていた場所。
 何度も深呼吸してから、扉をノックした。
「ヒカルくん?」
 すぐにおねえさんの声が中から返ってきて、僕はあわててうなずき、うなずいても相手には見えないじゃ
ないかと自分で自分に突っ込みを入れ、
「はい」と答えた。声がかすれているのが自分でもわかった。
 ノブが回る。扉が細く開き、おねえさんの笑顔がのぞいた。
「入って。散らかってるけど、ごめんね」

270:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/07/22 15:52
 それほど散らかっている部屋ではなかった。広さは八畳くらいだろう。ただ、背の高いロッカーや
古いダンボール箱が壁を埋め尽くしているために、ひどく狭苦しかった。部屋の真ん中には三人
並んで座れるくらいのソファが置いてあり、さらに空間を食いつぶしている。
 唯一壁がむき出しになった正面奥の壁には事務机が押しつけてあり、LPのジャケットが何枚も、
ポスターがわりに画鋲でとめてあった。机の上には小さなCDラジカセ、それからM:tGのカードが
何枚か散らばっており、マグカップとコーヒーポットの口からは湯気が立ちのぼっていた。
「コーヒー、飲む?」
 おねえさんは書類棚からもうひとつマグカップを取りだして僕に訊いた。僕は黙ってうなずいた。
「いいよ、座って」というおねえさんの言葉で、僕はソファに腰を下ろした。おねえさんがマグカップ
ふたつを手に隣に座って、ひとつを僕に渡した。温かい。
 おねえさんがソファの背にもたれてカップに口をつけた。肩と肩が触れ合う。おねえさんはサマー
セーターにキャミソールという普段着姿で、首筋も鎖骨のふくらみも胸の谷間の入口さえもさらして
いる。僕はコーヒーの琥珀色の水面のことだけを考えようとするのだけれど、うまくいかない。
「四月だったよね」
 おねえさんが言った。手が震えて、カップをあごにぶつけてしまう。
「……え」
「はじめてこの店に来たの」
「あ。はい」
 もう三ヶ月だ。
「まだ三ヶ月なんだね」
 現実感が引き潮みたいに消えていく。真夜中にビルの地下の一室で、隣に女の人が座っていて、
コーヒーの匂いに甘い人肌の香気が入り混じっている。

271:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/07/22 15:53
 扉の向こうから漏れてくるBGMが切り替わった。絶え間なく向きを変える激しい海風のような
ギターリフ。
 ―"Human's Being"。
「はじめてヒカル君を見たとき、ね。わたしに勝つ人はきっとこの子だろうって、思った」
「……どうして、ですか」
「眼」
 僕とおねえさんの視線が吸い寄せられる。鳶色の瞳は濡れて光をたたえている。
「いつから、相手の手札が見えるようになったの」
 僕はおねえさんの顔から眼をそらそうとするのだけれど、いちご色の唇に視線が引っかかって、
動かせなくなる。
「よく憶えてないです。はじめてトーナメントを観たときから、なんとなく、この人にはひょっとして
手札が見えてるんじゃないかと思って」
「そっか。でも、対応策までは考えなかったな。まさか手札全部伏せてプレイするなんてね」
 相手の眼球に映った手札を読みとる。それがおねえさんの武器のひとつだった。だから僕は
手札をみんな台の上に置いたままプレイした。山札からカードを引く瞬間、すぐ下のカードの背に
反射するカードの絵だけで手札を憶えるのだ。この策略のために僕はカードプロテクターをすべて
新品で透明なものにした。一ヶ月をこれの練習に費やした。
 そこまでしてなお、僕は一対一の三本目に持ち込まれ、ライフ2点まで追いつめられたのだ。
「手札が読める相手とやったことなんて、なかったからね。わたしは」
「僕がずっと有利だったんです。沢村のデッキは、僕のに絶対に勝てないように組んだし。だから、
ほんとうは、」
 おねえさんの人差し指が、そっと僕の唇をふさいだ。
「ううん。いいの。君は強いよ。君ならきっと、あの人にも勝てるよ」


272:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/07/22 15:54
「……あの人?」
「わたしに手札の読み方を教えてくれた人」
「だれですか?」
「もっと他の質問にして」
 おねえさんが僕の手からマグカップをするりと抜き取って、棚の中に置いた。腕を伸ばしたときに
胸が僕の頬をかすめた。
「……ええと。何色が好きですか」
 おねえさんはきょとんとした顔をして、それから笑いがこぼれた。
「それ、ヒカル君が最初にカード買いに来たときの」
 僕もようやくぎこちなく笑い返せる。
「黒かな」
「好きな食べ物は?」
「んー。湯葉が好き。いくらでも食べたいな」
「えと、それから……」
「双子座のB型。スポーツは、昔ソフトボールやってた。ねえ、もっと他に訊きたいことないの?」
 僕はしばらく迷ってから、
「嫌いなタイプの人は?」
 おねえさんはまた笑う。
「普通、好きなタイプを訊くんじゃないの?」
 僕は基本的に臆病者なのだ。
「ううん。CDの棚にベストアルバムばっかり並んでいるような人が嫌い」
「……でも、"Human's Being"はベストにしか入っていませんよ」と僕は言ってみた。ヴァン・ヘイレンの
ベストなら僕も持っている。
 おねえさんは僕の額を小突いた。
「わたしみたいなのに買わせるために、そういう曲をベストアルバムに入れるんでしょ。他には?」
「……好きなタイプの人は」
 答えのかわりに、僕の肩が抱き寄せられ、おねえさんの唇が僕の唇をふさいだ。

273:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/07/22 15:55
--------------------

 えと、これの続きは一部、駄コテ団板で晒した後、こちらで再開することに
なるかと思います。


 それでは。

274:NPCさん
03/07/23 00:34 nHN9hv9V
あげ。

275:二代目人数(略)
03/07/23 00:44
  ∫
 ∬  ∧,酒∧ ∀      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ┃ ミ,,゜▲゜彡つ     <  >杉井 乙。
_と~,,,  ┃ ~,,ノ_ ″      \______________
   .ミ,,,/~),   |  ━┳━   
 ̄ ̄ ̄ .し'J ̄ ̄|   ┃      

276: NPCさん
03/07/23 00:57
ぐうの音も出ません。

277:暗牙ー幽剃怨
03/07/23 00:59
>杉井光、御疲れ様です、向こうでの続きも期待してますね

278:NPCさん
03/07/23 01:22
駄コテ団板って何?

279:二代目人数(略)
03/07/23 01:48

     ∧酒,∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ミ,,゜▲゜彡  <  お一人様ごあんなーい。
    ミ つ ┃~ つ   \__________________
    (_,_,__~~,)"    
     し' .し'

卓ゲ板駄コテ団総本部
URLリンク(jbbs.shitaraba.com)

280:ダガー+1・5・100%☆
03/07/23 03:57 mqTshzn2
くそ!
なんつうかもう!
待ってたよ!
嗚呼!
くそ!

281:アマいもん
03/07/23 07:42
ブラボー! おお……ブラボー!
やるな兄弟!

282:NPCさん
03/07/23 17:20
では削除依頼を出してきます

283:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/07/24 00:21
>みんな

 すみませんでした。忘れていたわけではなくて、最終試合をどうやって
書いたらいいのかまったくわからなくて止まっていたのです。

 で、あだち充方式にしました(笑)。
 ようやくエロが書ける……(向こうで)。

284:NPCさん
03/07/28 12:58
通報しますた

285:雑草オヤジ
03/07/28 21:07
                 ______
              ,r-'´~:::::::: `ヽ、
            ,-'´:::::ヘハ:::i::i::: :::i:::ヽ
            /l|::::|/、__ ヽヘ::ト、l::ヽ:`、
           l/|:|:::/---、_,rV-一i::|_::|
            l |/|、____j  !、___ノ`j)):|
             /|、!  ,---ー、 ノ_ノ::|  通報!?
      ,,,、_____∠::::_ヽ、ir   :::!ノ::: ::: ::|
    /^゙ー---''>--、/r`ミ`ー- '/::: ::: ::: ::|  通報するんですか?
   (::: ::: ::: ::: :<<(、(、ー'⊂、゙'´ ノ|゙ー-、,.::: ::|
    `"ー-ッ-、ー-一ソ^ ̄、,ヽー-ノ  :/`゙ヽ.!__
      /::::/`T'´:::   \ヽ、/__l'ー'    `゙' ー--、
    /::: ク::: /;;|:|::: ::    `ii'´  ヽ::: ::: ::: ::: ::: :::  l
   /::: :/i:::/::: ;| |::\:    /:|    )⌒`''iー、.::: ::: :|
   /::: / /:::/::: :;;| |::: `"  / :: |  :::ノ::: :,、::::|  l::: ::: ::|
   |:: / /::: /::: :;;j |::::   :/  | :::/::: ::: :||:: :| |::: ::: :: )
   Ⅵ /::: /l::: ;;//::_   /   / リ::: ::: ::: ||:|:| `゙t---<
    l:,、::| |:: :::ヒー-`、_ー-、__,/、__ l::: ::: ::: | |:||   !===j  ,,-、
    |!l::/l:||::: :ノ;;; ;;`゙ー-----t- 、|::: :,、::/ !||   h  \r´; ;;;|
     |::l || |::/ーッ ッ  t---::: ::('''"::: ノ/:/ //  /|| 、、、,j;;; ;;; ;|
     ヽ! ! y /  /  |  ヽ::: \ //   ,, r'´;;;^゙´´;;; ;;; ;; ;|
       /  /  /  |   ::|:: :::ヽ    r'";;; ;;; ;;; ;;; ,-7;; ;;; ;|
      /  /  /  |   :::!::: :: :::ヽ   |n; ;;; ;;; ;;; ;;レ-レ;; ;|
     / / /  |   |   ::: ::: ::: ::: !、   |;;|; ;;; ;;; ;;;|,,-';;|,/
     <、/ |  |   |   ::: ::: ::: ::: :::;\  |;;;ト;; ;;; ;;;| /
     /  |  |   ヽ、  ::: ::: ::: ::/-'´  |、_|__, /


286:山崎 渉
03/08/02 02:07
(^^)

287:暗牙ー幽剃怨
03/08/07 11:22
通報されてから10日か・・・日本の警察は動くのが遅いのう・・・

288:山崎 渉
03/08/15 15:42
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン

289:NPCさん
03/08/27 09:50
そろそろ保守

290:NPCさん
03/09/03 13:38
799 :raopu ◆jQpivhkGCc :03/09/03 13:18 ID:???
 地上100mを超える高層ビル。その屋上は長年風雨に晒されてきた
無骨なコンクリートの地肌をむき出しにしていた。
 天には月。そして遥か地上から照射されるサーチライトのような明かり。
 夏の終わりの物悲しそうな熱気の中で、下界の音は届かない、
虫の音さえない無いこの空中の監獄に、青白い光を投げかけるモニターの前で
一人の少女と、一人の男が無言で作業を続けている。

「ねぇ、人数……」
「(キャスター付きの椅子をわずかにきしらせ、闇の中で振り向く)
 ……どうしたんだい、―君」
「どうしちゃったの、この書き込み」
「……」
「ねぇ、ねぇ! 教えてよ。私達アンチコテハンとコテハンは
 その長い永遠とも思える戦いの中で必然的にある種のバランスに達し
 その回転力で板を活気付かせてきたんじゃないの?
 秋を、冬を、夏を、春を。それこそ、いつだってコテハンの書き込みが
 先鋭化すれば私達が揶揄する。私達が集団狂気に陥ればあなた達が
 抑止力になる。そうして過ごしてきたんじゃないの?
 それなのに、こんな―こんな書き込み……」
「(目をそらし)永遠なんてこの世には無いさ」
「(激しくかぶりをふって)嘘! そんなの嘘!
 だって永遠はあるもの! ここにあるもの! 幼い日に夢見た終わらない
 夏休みは、この世界にはなかったけど《あちら》にならあるって
 あなた達が教えてくれた! 私達が遊んでいいよって
 ここにおいでって! ひろゆきが言ってくれたんだもの!」

291:NPCさん
03/09/03 13:40
800 :raopu ◆jQpivhkGCc :03/09/03 13:20 ID:???
「(月の光に目を細めて)それは、夢。幻想さ」
「言わないで!! (消え入るような声で) なんで?
 なんでそんなこと言うのよ。そんなの嘘よ。
 じゃ、私が大好きだった人数やコテハンのみんなはなんだったの?
 あの輝くばかりに傲慢で自らのハンドルにかけて周囲を睥睨するような
 そんなネタの本流はなんだったの?
 わたし、胸が張り裂けそうだった。あこがれで。
 私が好きだった……大好きだったあれはなんなの?」

「(皮肉そうに笑って)君はそうだよね……。
 そういうのってもういやなんだ。関係性とか、共依存とか。
 ねぇ―君。君がさ、まだほんのちょっとでも僕やここが好きなら。
 君自身のわびしい生活の裏返しのような、愛されなかった君の過去の埋め合わせ
 のような、君がつまり《外》を忘れさせるための、
 TVのチャンネルを飛び出てくるあの下世話なバラエティのようなでは無く、
 本当に、つまり書き込みからのぞけるコテハンたち個人の『なにか』が好きなら
 ―僕らのことなんか、もうほうっておいて欲しいんだ。
 卓上ゲームだなんてこのクソどマイナーなジャンルの板で、僕達が望んでいるのは
 誰からも省みられることの無い退廃だけを望んでいるんだ。
 回転させるためだけの回転なんて、そんなの気持ち悪いと思わないかい?」
「(月の光にその細く華奢な身体を立ち上がらせて)いやよ。
 そうやって私達にネタを投げて、あの放課後の、あまやかで懐かしい
 みんなに囲まれて笑いあう胸を締め付けられる気持ちを思い出させておいて
 それがみんな嘘だった、夢だったで終わらせるの?
 私達に一時のネタを提供しておいて、それを断ち切って麻薬患者の苦しみを
 私達に味合わせるつもり? そうしてあなた達は自分達だけのコミュニティに
 閉じるつもりなの!?」
「(目を眇めた面倒くさそうな表情で)うるさいな」

292:NPCさん
03/09/03 13:41
802 :raopu ◆jQpivhkGCc :03/09/03 13:24 ID:???
「お願いだから、もう一度私を抱きしめて……。
(人数の膝にその軽やかな頭とくるくると動く髪をうずめて)
 私達は、あなた達の書き込みが必要なの。あなた達が書き込んでくれるんだったら
 なんだってする。もしあなたが望むなら、私……」
「(闇の中に沈んだ表情が一瞬だけ、悲しそうにゆがむ)それが嘘なんだよ。
 (そういって片手だけで高速にタイピングを始める)」
「え? なに? これ……あ、や。やだっ!
 私、身体が……
(青白い炎が少女の細い足首にまとわりつき、ゆっくりと焦がし始める)
 なんなの、これ、わたし……。あああああ!
 人数っ。やだぁ、これ……たす……け……」
「(彼女の悲鳴に完全に背を向けた人数は、その長年の経験を感じさせる
 華麗なる速度で書き込みを続ける)」
「(涙を浮かべコンクリートがむき出しの床に横たわり、
 音を発さずに燃え上がる青白い炎にゆっくりと侵食されながら)
 ねぇ、わたし、このまま……死んじゃうのかな?」
「(軽快なマシンガンのように続いていたタイプが一瞬止まって)
 ―そうさ」
「ねぇ、人数。わたし、この先もずっと。かきこみ、したかった。
 秋を、冬を、夏を、春を。わたし、ずっと遊んでいたかったの。
 私、人数の書き込みが大好きだったよ。あの皮肉も、煽りも、韜晦も。
 冬の海の遥か水平線がキラキラと照らされているみたいで、
 私には作れないネタだったから、いつも、いつも、かちゅーしゃで読んでたよ」
「(闇に沈んでその表情はうかがえない) ごめんね」
「わたし―ううん、ごめんね。ほんとにごめんなさい。
 わたしは、NPCだから。コテハンじゃないから―。
 だから、こうして焼かれてるのかな―。私のこと、時々は―
 ほんのちょっとは、好き、でしたか?」

293:NPCさん
03/09/03 13:42
803 :raopu ◆jQpivhkGCc :03/09/03 13:27 ID:???
「(闇の中で、ひりつくような、かきむしる様な、無言)」
「……えへへ。こういうこと聞いちゃうから
 わたし、ダメな娘なんだね……。ごめんね」

―何の痕跡も無く静まり返ったビルの屋上で、
男はたった一人でモニターに向かう。叩きつける豪雨のような勢いで
書き込みを続ける。書き込みからは男が何を考えているのかは一切わからない。
連続投稿規制に引っかかるほんの数秒の間、ビルとビルの谷間から
夏の終わりの最初の朝日がゆっくりと昇り始める。
「この板を、このスレを、君を。僕を。
 嫌いになれたら、憎むことが出来たら
 こんなに楽になれることは無いだろうに。
 だとしても、それでも僕は―(低い嗚咽)
 ああ、そうさ
 ネタだけだ。
 ネタしか作れない俺たちは、ネタを作るしかないんだ。
 どうせ俺たちには、俺たちには、それしか―」
 キーボードに面を伏せ、朝の最初の風の中で、一瞬の静寂。
男はいまの一幕を引き裂くように打ち込む。

『自作自演』と。

294:暗牙ー幽剃怨
03/09/03 18:38
移行作業お疲れっすー!

295:raopu ◆jQpivhkGCc
03/09/03 20:28
いや、なんか、コレに続く100スレくらいを含んでネタと言うか
自作自演というか、そういうつもりで書いたのですが
もともと文章のもってるポテンシャルがたいしたこと無くて
後から読み直すと日本語になって無い部分も多々あり
志だけで現実がついてきて無いですね。

よくわからんよ、俺本人にも。
何がわからんのかすら、よくわからんよ。

296:NPCさん
03/09/03 20:33
いへいへ、新鮮なネタをご馳走様です

297:二代目人数(略)
03/09/03 22:26
  ∫
 ∬  ∧,酒∧ ∀      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ┃ ミ,,゜▲゜彡つ     <  >raopu氏 おつー。
_と~,,,  ┃ ~,,ノ_ ″      \______________
   .ミ,,,/~),   |  ━┳━   
 ̄ ̄ ̄ .し'J ̄ ̄|   ┃      

298:ダガー+†厨認定†
03/09/04 01:16 d8RB3/RH
まぁ、カキコした内容ってのはその前後のレスはもちろん、
個人の視点や時代でも意味が変わり得るモノだし、
このスレはどうもSSネタ保管庫みたいな位置付けもあるし。

個人的には、前後含めてメタネタになってるのが面白かったワケだけど(笑)

299: NPCさん
03/09/04 01:34
本当巧い。目の前が白黒する。

300:NPCさん
03/10/15 14:53
おいおい書き込み無いがだいじょうぶか?

301:ダガー+ステハン安物☆
03/10/15 20:23 CrsGSylV
最近は板全体で創作系や企画系のネタが枯渇気味だよねぇ。
TRPGのSSとかありそうなモンだけど、そうゆうのは大概地下物なのかしら。

302:☆暗牙ー幽剃怨 ◆ZANGER802U
03/10/15 20:38
2ヶ月何も書かれないと落ちるんだよな、確か・・・

303:上月 澪☆ ◆MIOV67Atog
03/10/15 23:06
『それはたぶん嘘』

『それはそれとして、バキネタやら宇宙ヤバイやら、えーマジやらを貼ってもいいと思うのですがネタはないので貼りません、市民。』
『なの』

304:NPCさん
03/10/19 18:31
>>301 
GMスレでネタ発見。
スレリンク(cgame板:926番)
ハンドアウト集とか作ってみたくはないかい?
応用可能な使いまわしできるものをつらつらと書き連ねていけば便利そうだ。

305:パペッチポー
03/10/19 19:39
確か、天羅零の天上天下に「零幕アーキタイプ」なるものがあったなあ。

基本的には、PCに使用されてるアーキタイプに対応した零幕(導入)の基本形態フック、
とでも言うべきものだった。
もちろん、示されてるアーキタイプにしか使えないわけじゃなく、
シナリオ内容やPCのタイプによって別なものも当てはめられるだろう。
(そのための微調整は必要だろうけど)


306:1行 (*゚д゚)モロモロ板屋 ◆9XRbHf/SR.
03/10/19 21:18
>304
N◎VA用でしたら、モロモロ板(したらば)を使っていただければ。
URLリンク(jbbs.shitaraba.com)

307:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/10/19 23:19
 ボードゲーム作ったのですよ。
 わりと評判がいいので、なんかこう広める手段はねえかなあと思うのですが。

 ……そろそろ続き書かなきゃな。

308:上月 澪☆ ◆MIOV67Atog
03/10/20 10:07
スレリンク(cgame板)l50
『実は卓ゲの人は同人でも結構見ていると思うの』
『がんばるの!』


309:NPCさん
03/10/20 18:11
前にやったサイファーとかいう同人ゲーは面白かった。
ザ・ワールドが微妙に弱かったのが気に入らなかったけど。

葉鍵版で見つけたもののコピペ。
1、主人公にクライマックスを体験させずに終わらせるな。
2、主人公は苦労させろ。それなくしてドラマは生まれない。
3、説明は物語のためにある。説明のための説明は不可。
4、嘘っぽい奇跡や、くだらないどんでん返しは禁止。
5、観客を尊敬して、金儲けにはしるな。
6、自分の作品はすみずみまでおぼえ、さらに研究をおこたるな。
7、複雑な話を複雑に語るな。一つの切り口だけなのに複雑にするな。
心情と交流と世界の切り口を全て使って作劇すべし。
8、世界観と矛盾しない程度に最大の風呂敷を広げてたため。
9、自分の主張をそのまま書かずに、文脈で判断できるように書け。
10、くり返し推敲しろ。
参考にできるところはあると思う。

310:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/10/20 18:26
>ミオ
 同人は縁遠い世界だな。一回も逝ったことないし。
 ありが㌧。がんばってみる。

>309
 参考にできることはあるっつうか、それはすべての作劇に共通する基本だね。
でも実践は難しい。

311:raopu ◆jQpivhkGCc
03/10/20 18:40
URLリンク(project.under.jp)
他のどのスレよりもこのスレに投棄するネタっぽく
あーネタを作った週末だったわ。
はらぁいっぱいだ。

312:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/11/08 02:41
 すげー遅レスだが、らおぷー乙。やはりあんたは神。

 続きを書いたので、地下スレに秘密裏にうpする。

 んで、>>272との間におねえさんとのセックスシーンが入ります。
 セックスシーンだけ駄コテ板にあげました。
URLリンク(jbbs.shitaraba.com)

 以下、続き。



-------------------------

313:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/11/08 02:45
「『動く死体』。通るか?」
 相手の大学生が、僕を上目遣いでにらみ、荒い鼻息まじりに言った。煙草のフィルタを
きつく噛みながら一枚のカードを出す。
 その日の『セロファン・フラワー』のBGMは"Hot for Teacher"。神経質なリズムの中、
紫煙が僕の顔にまとわりつく。
「はいはい。どうぞ」
 僕は『動く死体』を打ち消さない。うんざりして手を振る。
 墓地から『世界喰らいのドラゴン』が出てきたところで、それを手札に戻すカードではじき
飛ばし、永久循環をストップさせる。
 大学生は一瞬固まった後、肩を落としてカードを手札に戻した。苦い顔で机の上を見る。
彼の出しているカードはすべて『ドラゴン』に喰われてしまい、僕の優勢は歴然としていた。
大学生は舌打ちをして席を立ち、細長く折った千円札を僕の胸ポケットに投げ入れる。
 まわりに十人から壁を作っていた観客たちが、ほうっと息をついた。
「なンだよ。このデッキ。全然弱ぇぞ」
 相手の大学生の捨てぜりふ。
 それはあんたが下手なんだよ、と僕はため息をつく。自分の作ったデッキだったから、
もろい部分もよく知っていた。
 立ち上がって伸びをする。頭の芯がぼうっとしていた。何時間ぶっつづけてゲームしていた
だろう。ポケットは千円札でふくれていて、口の中には嫌な臭いのする唾が溜まっていた。

314:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/11/08 02:46
 『セロファン・フラワー』店内を見回した。夏休みで、僕のように毎日昼から来て
ゲームをしている学生がいっぱいいて、まだ午後五時にもならないのにパイプ椅子の
半分以上は埋まっている。
 おまけに、そこかしこで『世界喰らいのドラゴン』が踊っている。僕が七月のトーナメント
で使ったデッキだ。あっという間に広まってしまった。やれやれ、なにやってるんだろう、
こいつら。
「なんだよ、ヒカル。もうやめンの」
 僕が鞄を取り上げるのを見て、後ろに立っていたひとりが言った。顔なじみの高校生
だったけれど、こっちは名前を知らない。
「ううん。ちょっと休憩」
 腰を机の端やだれかの背中に何度もぶつけながら、店の入口脇の自動販売機まで
たどりつく。コインを入れ、オレンジジュースのボタンを押しながら横目でカウンターを見た。
 おねえさんは未分別のカードの山と格闘していた。
 僕は近づいていって、
「あの。手伝いますか」
「あ。ヒカル君。お願い」
 おねえさんはちらっと顔をあげただけだった。五つあるカードの山のうちひとつを僕の方に
押しやる。
「色別、レアリティ別。わけるだけでいいから」
「アルファベット順にしなくても?」
「んー。できたら」
 会話はそれだけで、おねえさんはまた作業に没頭してしまう。

315:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/11/08 02:47
 あの夜から二週間が過ぎていた。おねえさんとはカードを買うときにしか喋っていない。
向こうから話しかけてくることもなくなってしまった。
 あれは全部夢だったのじゃないかと思えてくる。
 夏の夢。コーヒーの香り。むせ返るように甘い肌の匂い。
 僕はカードから目を離しておねえさんの横顔をちらと見る。鳶色の瞳に影をさす長い睫毛。
熟したいちごの色の唇。ふと向こうも目を上げる気配がして、僕はオレンジジュースに逃げ、
再び手元のカードの分類に戻る。
「一口、いい?」
「え?」
 おねえさんの声に、僕はどぎまぎしながら視線をあげる。おねえさんは僕の返事を待たずに、
もうオレンジジュースの缶を口に運ぼうとしている。
「あ、ど、どうぞ」
 缶の飲み口に触れるおねえさんの唇から、僕はしばらく目が離せなかった。唇をぬぐうピンク色
の舌で、あの夜のことを思い出さずにはいられない。
 おねえさんと目が合った。僕はあわてて視線を落とし、カード整理の作業を再開した。いやらしい
ことを考えていたのを、悟られたりはしなかっただろうか。
 言葉のやりとりは、それっきりだった。
 カウンターに客がやってきたので、おねえさんはそっちに行ってしまった。僕はたっぷり三百枚は
あるカードを黙々と仕分けし続けた。

316:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/11/08 02:48
 作業が終わっても、おねえさんは戻ってこなかった。カウンターの向こう端にひじをついて、
高校生と喋っている。ときおり笑みをつくる横顔を見ていられなくて、僕はそっと店を出た。
 暗い階段には、午後の熱気がたっぷりと溜まっていた。生ゴミとシンナーの匂いが混じり
あって、目眩がしそうだった。階段を上りビルを出ると、しぶとく残った朱色の西日が僕の目を
灼いた。
「……ヒカル」
 呼ばれて、振り向いた僕は、思わず息を呑んだ。
 商店街の狭い通りをいっぱいにふさいで、十数人もの学ラン姿がずらりとならんでいた。
二中の不良たちだった。
 彼らの足下に、ぼろ布の山があった。
「ヒカル」
 ぼろ布の山が顔をあげて、もう一度僕の名前を呼んだ。それは沢村だった。まぶたや唇は
真っ赤に腫れ上がり、皮膚が裂けて血の筋が轍をつくり、とても人の顔には見えなかったけれど、
たしかに沢村の声だった。
 僕は沢村に駆け寄ろうとした。でも、足がすくんで動けなかった。十数人分の粘っこい視線が、
僕を地面にへばりつかせていた。
「ぉ……」
 なにか言おうとした沢村の頭を、ボンタンをはいた足が踏みつけた。二中生たちの真ん中、
ひとりだけ長ランを着た背の高い男だった。沢村より大きいかもしれない。ビルの二階から見下ろ
されているみたいだった。
「おまえ、あの女に勝ったんだって?」
 長ランが言った。
 思わず首を横に振りそうになる。
 長ランが沢村をまたぎ越して、一歩、二歩、近づいてくる。
「は。―おい、こんなチビがこのへんでトップなのかよ、あぁ?」
 訊かれて、後ろにひかえた男達がうなずいた。いくつか見た顔があった。『セロファン・フラワー』の
常連だ。トーナメントでイカサマをしていた連中もいた。

317:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/11/08 02:49
「ま、いいや」
 長ランは茶髪をかきあげると、僕の方に向きなおった。
「四中とは話がついた。来週金曜、俺とおまえがこの店で勝負する。五十万だ。ついでに、
負けた方はこの通りに出入り禁止」
 五十万?
 出入り禁止?
「で、おまえは負ける」
 長ラン男の細い目が、さらにいやらしく細められる。
「言ってることわかるだろ? カード引くだけで、なにもせずに座ってりゃいいんだよ。……ああ、
観客いるからな、恥ずかしかったらもうちょっとうまく負けてくれてもいいぜ」
 その言葉に、取り巻きたちが笑った。
「……なんで、そんなこと、わざわざ」
「ぁあ?」
 ほとんど独り言だったけれど、聞きとがめられた。
「大勢いる前で勝負って形にすりゃ、はっきりすンだろが。おまえら四中がへたれたってことをよ。
ついでに、おまえには世話ンなったやつもいるからな。わかったか?」
 そんなくだらない、不良同士の面子の張り合いで、なにも関係ない僕を―
「わかったかって訊いてンだよ」
 長ランの声が一段と低くなった。僕は視線を自分の爪先に落として、うなずいた。
 不良達はぞろぞろと歩き去った。すれ違うとき、だれかが僕の首筋をぴたぴたと叩いて下卑た
声で笑った。
 無数の足音が遠ざかるのを、目を閉じ、歯を食いしばりながら聞いていた。

318:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/11/08 02:52
 やがて夕刻のチャイムが鳴る。
 五時半。
 僕は倒れている沢村にそっと近づいた。
 かがみ込んで、傷の具合を見ようと伸ばした手を、張り飛ばされた。
「触ンな」
「血、出てるよ」
「うるせぇ」
 沢村はのそりと立ち上がった。右足を引きずっている。
「二中とあんなにもめてたなんて、知らなかった」
 沢村はなにも答えず、商店街の出口に向かって歩き出す。僕は、びっこを引きながら歩く
沢村の前に回り込んで顔をのぞき込み、言った。
「五十万て、本気なの?」
「黙ってろ」
 腫れあがった沢村の唇の奥から、どす黒い声が漏れる。
「おまえは、黙ってデッキ持ってきて、じっと座って負けるだけでいいんだよ。金は俺らが
用意する」
「そんなのってないよ! 出入り禁止なんて、勝手に決めて……」
 沢村が僕の襟首をつかんでねじりあげた。息が詰まり、身体中が熱くなる。
「殴れよ」と沢村は言った。
 その目が、濡れているように見えたのは気のせいかもしれない。
 アスファルトの上に投げ落とされた。胸をおさえてむせる。
「気が済むまで俺を殴れよ」
「なに、言って……」
「殴れっつってンだろ!」
 今度はあごをつかまれて、強引にひっぱり起こされた。
 ほんの十センチのところにある沢村の顔を濡らしているのは、血だけじゃなかった。
「ごめん」
「なんでおまえが謝ンだよ!」
 沢村は僕を突き飛ばし、また歩き出す。
 僕はその背中を見送ることしかできなかった。

319:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/11/08 02:54


 噂はあっという間に広まっていた。
 次の日、僕が『セロファン・フラワー』に行くと、顔見知りの中学生はもちろん、高校生たち
からも「今度、でかい勝負するんだって?」みたいなことを言われた。
「ヒカルと、二中のアタマが二百万円賭けて勝負だってよ」
「負けた方、全員少年院だっけ?」
 口づてに増えていく尾ひれ。
 店でも、学校でも、僕を取り巻く好奇と侮蔑と同情の視線。
 おねえさんの耳にも入っていただろうけれど、なにも言われなかった。僕の方からおねえさん
を避けるようになってしまった。だって、なにを話せばいいのかわからない。
 僕は新しいデッキを組んだ。
 他に、するべきことを思いつけなかった。
 一週間がすぐに過ぎた。


 これは、ずっと後になって知ったことだ。
 『セロファン・フラワー』のトーナメントでは、ひそかにトトカルチョが行われていた。七月の大会で、
イカサマを使って高配当を狙った二中勢は、本命馬(僕のことだ)がイカサマをものともせず順当に
優勝してしまったために大損したのだという。それが、二中・四中間のいざこざに火を点けた。
 詳しい経緯はよくわからない。とにかく、四中の三年生も、助っ人で呼ばれた沢村も、数の暴力に
倒れた。
 そして無条件降伏、ポツダム宣言。
 奇しくも、僕が負けるためだけに勝負をするその金曜日は、八月十五日だった。

320:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/11/08 02:58
-------------------


 次号、第一部完結で連載打ち切りです。ロケットで突き抜けろ。

321:NPCさん
03/11/08 13:26
打ち切りかよ( ・∀・)つ::)・д・)←光

322:☆暗牙ー幽剃怨 ◆ZANGER802U
03/11/08 20:52
長編連載お疲れさんですな、第一部最終回、がんがって

323:アマいもん
03/11/09 08:53
さわむーひさーん。w

324:別紙掲載を提案した馬鹿
03/11/14 20:31
久しぶりに見たら更新してたー。いよいよ感動?のエンディングですねー。

325:あぼーん
あぼーん
あぼーん

326:ダガー+オンセ次第/ドリル次第☆
03/11/16 21:49 +Mgf/OMD
きっとヒカルがデュエリストの誇りにかけて負けられずその代償として私刑にあい、
さわむーが二丁のベレッタを撃ちまくってその仇を討つ展開にちまいない。


(さ、さわむーの妹忘れんなよ!ヽ┗ `Д´ ┛ノ)

327:NPCさん
03/11/17 00:41
突如、闇のゲームが始まるんだろ?
で、対戦相手あぼーん

328:NPCさん
03/11/22 01:45
埼玉県、北部に位置する地方都市K市。
関東の僻地と言われるその都市のJRK駅前に一台のスカイラインが停まる。

249「寒いな、今日は」

助手席に積んだ2箱のダンボールを懐かしげに見る、初老の男。
髪にうっすらと白いものが混じる。
優しげな風貌に、黒いスーツ。
長年集めたカードに別れを告げる日。

249「区切りか…」

ダンボールを愛しそうに撫でる。
込み上げてくるものがあることに、今更ながらに驚きながら…

329:NPCさん
03/11/22 01:59
311「意外とおっきいところだなー」

JRK駅に降り立つ少女。
この寒いのにショートジーンズに白いシャツ。袖を切ったGジャンを着ているのみ。
それを苦にした様子も無い。

軽快に階段を上りながらも思わず顔が緩む。
「れあかーどげっとー、あーんどれあげとー♪」
鼻歌を歌いながら。
周囲の怪訝な視線など気にした風は無い。

このマイペース少女が5分後に人生を変える衝撃を受ける事になる事など、誰が予想できたろう。
もちろん、少女自身にもそんな予感は欠片ほどにも無かった。

330:NPCさん
03/11/22 02:13
249「冷えると思ったら…」

薄曇の空から、ちらちらと白い小さいものが舞い落ちる。
手を差し出すと、その中に一片の雪が落ちる。
一瞬、結晶の形を浮かび上がらせた後、溶け崩れる。

待ち合わせ駅内の場所に向かい、歩を進める。
階段を上れば、自分のマジックは終わり。
その思いが我知らず歩みを鈍らせる。

階段の下から上を見上げる。
その時、厚い雪雲の隙間から陽光が差し込み、階上を照らした。
そこには、満面の笑顔で千切れんばかりに細腕を振る少女がいた。

331:NPCさん
03/11/22 02:15
お目汚し。

332:2行 (*゚д゚)屋 ◆0gu00CLONE
03/11/22 03:36 EOOPK7ms
ふとこのスレの>311を見たら。
萌えネタを出しているraopuたんがいた(w2行 (*゚д゚)屋#e5%\DWjヲ

333:ダミアン ◆.txeYUELjk
03/11/22 04:57
対抗してSSもどきをさらしてみたり。…オリジナルシステムができないウサ晴らしです。

ヨエピーこと友野 与得美は毎朝欠かさずに携帯のメールをチェックする。
その執心さは、まさに日課と言い換えることもできるくらいだろう。何しろ彼女はこの3ヶ月間のうち1日も朝のメールチェックを休んだことがないのだ。
だから、今朝もまた目覚めてすぐに、ベッドのなかで携帯をいじり始めた。
それは彼女にとっては何の変哲もない一日の始まりだった。
階下の母親の声に呼ばれしばらく経ってから、与得美は新着メールを見終えた携帯を放り出して食卓へと駆け出していった。
充電器のコードに繋がれたままベッドに放置されている携帯の画面には、題名にただ一言「氷河期」とだけ書かれたメールが写っていた。
送信者のアドレスは表示されていなく、かわりの名前欄には「M:TG」と簡素な4文字だけが記されていた。



334:ダミアン(2/5) ◆.txeYUELjk
03/11/22 04:59
便利な世の中になったものだなぁ、と与得美は時折思うことがある。
女子学生である彼女にしてはあまりにも年老いた回想だが、それは祖父の影響をあまりにも強く受けすぎてしまっているためだから仕方がない。
彼女の祖父は、若い頃は凄腕の博打打(ばくちうち)だった。自称、日本最後の博打打、らしい。
何でも、若い頃は賭博と名のつくものはなんでもやったらしい。
例えばちんちろりん、ポーカー、麻雀、賭け将棋、花札。古今東西の遊びはやりつくした、と本人は豪語している。
そんな彼が年老いてから興味を示しだしたのはトレーディングカードゲーム、俗に言うTCGというジャンルのゲーム群だった。
TCGは、一定のルールのもと、一定の効果をもつカードを自由に組み合わせたデッキ(山札)をぶつけあって戦うゲームだ。
そこで勝つためには、大量のカード資産、そして自分の所持カードからデッキを作り出す能力、カードの効果の暗記、応用。カードの組み合わせ方によるコンボ技の知識、デッキごとの相性を読む技能、などが高い水準で要求される。
おまけにTCGは一定期間おきに、使えるカード、さらにはルールまでもがが増えたり減ったりと入れ替わっていくと言う厄介な性質もある。つまり、常にアンテナを張り巡らせて戦略を変化させつづける必要性もあるのだ。
与得美の祖父は、その変動性に惚れた。いかに短期間で全くの新しいカードから情報を読み取り戦略をたてるのか、そしていかに今までの固定観念を捨て去るのか。そのストイックな知的駆け引きに惚れたのだ。
今では、数種類のTCGの情報を毎日飽きもせずパソコンで調べる祖父の姿に、与得美はちょっぴり閉口している。
何しろ、戯れに祖父にTCGをすすめたのは彼女自身なのだ。
パソコンでの情報収集、確率分布解析、戦略作成、など最近は便利になったもんだ、昔は確立と言えばカオス理論さえもなくてな、とあらぬことを口走る祖父に溜息をつく毎日なのだった。


335:改行ダメあん(3/5) ◆.txeYUELjk
03/11/22 05:02
通学電車の中、与得美の携帯が突如鳴り出した。渡辺真知子のかもめが飛んだ日だ。この選曲もまた祖父の影響なのだろう。
与得美は慌てて携帯を取り出し、小画面でそれがマナーモード設定であることをあらためて確認する。
と、いうことは、この着メロが鳴り出したのは決してメールの着信のためなんかではない。そう、これは3ヶ月前に入れたアプリの仕業だろう。
慌てて左右をきょろきょろする。どこだ、どこにいるんだろう。
と、すぐ左の茶髪の学生服と目が合った。
学生服は、山猫のようににまりと笑って黒い携帯を取り出し左右に振った。
その携帯の画面には「プレインズウォーカー同士が接触しました」と白抜きの黒文字で表示されていた。

336:ダミアン(4/5) ◆.txeYUELjk
03/11/22 05:04
思えば便利な世の中になったものだ、と与得美は朝の携帯のチェックの度に思う。
何しろモバイル機でTCGを遊べる世の中なのだ。これくらいの感慨は仕方がない。
かつて、TCGは身内にプレイヤーがいないと遊べないこと、
そのため一人では遊び始められないこと、そして大量のお金・情報収集が必要とされることが災いし、
マイナーなゲームの一ジャンルでしかなかった。ゲームの玄人たる与得美の祖父
でさえ存在を知らなかったほどなのだ。その業界の狭さは推して知るべしだろう。
だが、そのTCGはある日を境に一気に変貌し、テレビゲームにも引けを取らない断固たるメジャーゲームの地位を獲得することになる。
とある会社が、携帯でのTCGアプリを作成したのだ。
そのアプリ、携帯・ザ・デュエリストは往年のTCG、ファンには全てのTCGの元祖とまで呼ばれるゲーム、M:TGを現代に再生したものだ。その仕組みはなかなかに秀逸である。
使用者はまず、このアプリの使用者は始めにハンドルネームなどを登録する。
そして、彼らアプリ使用者同士がごく近く、具体的に言えば同じ携帯小電波エリアに存在した場合、このアプリは両者にメッセージ、音、振動などでその旨を伝える。
例えば与得美の場合はお気に入りの曲の、貴方が本当に愛した物は絵になる港の景色だけ、というフレーズが流れ出す仕組みになっている。

337:ダミアン(5/5) ◆.txeYUELjk
03/11/22 05:07
そして、画面には対戦相手の名前が表示され、それより画面上で通信対戦が始まるのだ。もちろんデッキは架空の電子データのものであるため実際の分厚い紙束を使用したり持ち歩いたりする手間は必要ない。
ただ、電子データのカードの購入には、これまた電子データのお金の存在が必要になるのだが。なお、電子データのお金は、通信対戦をこなしていくことによって手に入れることができる。
かくして、彼らアプリ使用者はお互いライバルを求めて捜し歩くことになる。ネットのどんな相手とでも戦えるのではなく、互いを探し求める、というアナクロさもまた、このアプリの魅力の一つだった。
さて、このアプリは最近ユーザー数の増加に伴い、オプション機能の拡張をはじめている。
スタンダードルール(最近でたカードのみ)、ジャパンクラシック(日本で発売されたことのあるカードのみ)、ブロック指定(拡張セット。一回限りで発売される特殊なルールとカード)、何でもあり、
コモンのみ、など使用カード制限をつけたり、30分以上の無行動は自動的にターン終了、などのアプリならではのユニークなルールもある。
その一つに毎朝、ランダムで使用可能カードを指定し、その日一日はそのブロック+当時の基本セットのみで戦うというオプションがある。与得美はとみにこれを愛用していた。
毎朝のメールチェックを心待ちにしているのも、その日の試合形式、使用可能なカードをチェックするためだ。
ちなみに本日はアイスエイジという太古のブロックが指定されていた。なお、長考する時間がなかったため与得美のデッキはアプリ会社政策の構築済みデッキを数枚いじっただけの
赤緑ステロイド(攻撃魔法とモンスターで攻撃するタイプのデッキ)である。

続く…べきでしょうかね。とりあえず携帯+MTGがやりたかっただけの今日この頃。(参考文献:会えば戦う奴等)

338:☆暗牙ー幽剃怨 ◆ZANGER802U
03/11/22 11:21
>>328、昨夜あのスレに居ただけに、凄い受けた

>>ダミアン、新作キター!渋い世界観ですな!
アイスエイジブロックでの闘い、楽しみにしてまつ!

339:雑談屋
03/11/22 16:15
>328-329
は関連スレを挙げないと意味不明だわね。

MTG処分
スレリンク(cgame板)l50

スレリンク(cgame板:249番)
スレリンク(cgame板:297-番)
だわ。

戦犯は、スレリンク(cgame板:313-314番)
の二人。

340:ROMer ◆cOEeMAoRpw
03/11/22 20:26
>>328-329
ものすごくワラタ・・じゃなくて感動したよ!
249氏,311ちゃん、末永くおしあわせにね

341:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/11/25 23:06
 なんか色々進んでいるな。よいことです。

 では最終回。

----------------------------------
 その金曜日の午後、台風十九号が本州に上陸した。
 夕方四時過ぎ、僕がこっそりと家を出たときには、すでに分厚い雲が全天にたれこめ、
なまあたたかい風が街路樹やブルーベリー畑を乱暴にかき混ぜていた。
 商店街のぼろいアーチが見えたあたりで、ついに降り始めた。濡れないようにリュックを
シャツの腹に入れて抱えながら、甘い腐臭の漂う商店街を走った。排水溝はゴミで詰まって
いるので、でこぼこの道はすぐに雨水がたまって川みたいになった。くるぶしまで水に
浸かっている。
 ずぶ濡れになりながら、ビルの階段に駆け込んだ。
 髪先や袖から雨がたっぷりと落ちて、コンクリートをまだらに濡らした。
 水を含んでまぶたにはりついた前髪を払う。
 顔をあげて、ようやく気づいた。
 踊り場におねえさんがいた。
「……ぁ」
 どしゃ、と足下で音がした。抱えていたリュックを落としてしまったのだ。拾おうとしたのだ
けれど、手が震えてうまくつかめない。
 おねえさんの足音が階段をゆっくり上ってくる。僕は顔を向けることもできない。
 ふわり、となにか柔らかくて暖かいものが頭にかぶさった。
 バスタオルだ。おねえさんの甘い匂いがする。
「風邪引くよ」
 顔までびしょ濡れでよかった、と僕は思う。泣きそうなのを見られたくなかった。
「だれか、来てますか」
「いっぱいいるよ。こんな天気なのにね」
 おねえさんの声からは、感情は読みとれなかった。怒っているのかもしれないし、あきれて
いるのかもしれない。

342:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/11/25 23:08
「ぜんぶ、話聞いたよ。四中の子たちから」
 僕はバスタオルをむしり取って突き返すと、リュックを拾い上げ、階段を一段一段ゆっくり
と下りる。
「ほんとにいいの?」
 答えず、踊り場で折り返す。ぬるま湯のような闇に足先から潜り込んでいく。おねえさんの
足音が追いかけてくる。
「ヒカル君」
 僕は二つ目の踊り場で立ち止まった。
「じゃあ。どうすればいいんですか」
 おねえさんに背中を向けたまま、言葉を吐きだした。
 答えはない。
「あいつらは見境ないから、なんでもやるんです。なんでわざわざ店に呼び出したかわかり
ますか。僕が逃げたりしたら、ここをめちゃめちゃにするって言ってるんです」
 それから、もう一つの理由。僕の名誉を泥の中に突き落とすためだ。
 おねえさんがなにか言おうとしたのが気配でわかった。僕はその言葉から逃げるように階段を
早足で下った。やがて緑と黄色のライトが現れる。『セロファン・フラワー』。
 これが最後になるのかな、と思う。
 やらせ試合を拒否して勝ったりすれば、あいつらは店を完膚無きまでに破壊するだろう。でも、
予定通り負ければ、僕はどちらにせよこの商店街に出入り禁止となる。
 なにをやっているんだろう、僕は。
 扉を開けた。
 煙草の匂い、裸の蛍光灯の病的な光。一斉に僕をにらむ無数の目。
 いつも流れているヴァン・ヘイレンが、その日は沈黙していた。不気味なくらい静かで、他人の
鼓動さえ聞こえてきそうだった。

343:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/11/25 23:09
 入ってすぐの長机を、二中生たちが占拠している。真ん中で足を組んでガムをくちゃくちゃ
やっているのが、あの茶髪の長ランだった。他の二中生もみんな、夏休みだというのにご丁寧に
学生服だ。
 四中も壁際の席に数人いた。ほとんど三年生で、店ではあまり見かけない人たちだった。僕が
沢村の姿を探してそちらに目をやると、みんな気まずそうに視線をそらした。
 沢村がいない。
 店の奥の方の机に、常連たちが集まっていた。二十人くらいはいるだろうか。名前は知らない
けれど、使っているデッキやプレイングの癖は一人残らず思い出せる。そういう人たちだ。ゲームを
しているのは一人もいない。二中生たちから距離を置いて、じっとことの成り行きを見守っている。
その中にも沢村の姿はない。
「さっさと座れよ」
 長ランが言った。
「早く終わらせて帰りてぇンだよ。雨、クソ降ってるし」
 僕はうなずいて、机の向こうに回った。そばを通るとき、四中三年生の一人に小声で訊いてみた。
「あの、沢村は?」
 答えは返ってこなかった。
 急に、濡れた身体が冷たく、重く感じられるようになった。沢村がいない。この店に今あるのは、
好奇と敵意の目だけだ。
「おい。なに突っ立ってンだよ。早く座れっつってンだろ」
 長ランが言って、パイプ椅子を乱暴に蹴った。僕は逃げだしたくなった。
 店の入口に目をやる。
 おねえさんと目があった。濡れたバスタオルを胸にきつく押し当てて、僕をにらんでいる。その唇が、
なにか言葉を形づくった。なんと言ったのかは、わからない。
「沢村なら、今日は来れねぇだろ」と、取り巻きの二中生の一人が言った。「入院してンじゃねぇの」
「入院……?」
 長ランが話を引き継ぐ。
「一昨日だったかな。あの馬鹿、一人で俺らンとこ来てよ。やっぱこの話無しにしようとか、頭わいた
ようなこと言うからよ。ははは。サンドバッグだよ、あいつ」
 僕は茫然として、椅子に腰を下ろした。

344:杉井光 ◆h92HIkARU.
03/11/25 23:10
「やっと始まるのかよ」
 背後に、大勢の気配。常連たちが集まりだしたのだ。パイプ椅子がぶつかりあう音、無数の息づかい。
「ヒカル、また新しいデッキだろ? 期待してンよ」
「五ターンくらいで決めろよ」
「俺、三ターンに千円」
 言葉のひとつひとつが背中に刺さる。
「人気者だな、おい」
 長ランがガムをにちゃにちゃやりながら笑った。そして、机の上のカードを一枚取り上げる。僕を
七月のトーナメントで優勝に導いたカード、『世界喰らいのドラゴン』だった。彼はそのカードにガムを
吐き出し、握りつぶして丸めた。
 ギャラリーが一斉に息を呑み、黙る。
「じゃあサービスだ。一本目は、普通にやらせてやンよ。べつに勝ってもいいぜ」
 僕は目を伏せ、デッキを取りだした。




 コイントスで勝った僕は、先手を取った。相手は青白赤の、打ち消し系のデッキ。僕が二ターン目
に出した『適者生存』が大回転して、あっという間に生き物が場に並び、相手の手札を削り落とした。
『怒りの天使アクローマ』を墓地から引きずり出したところで、長ランは鼻で笑ってカードをまとめ
始めた。
「オーケー、オーケー。投了だよ。満足かよ? じゃあ、次からはよろしく頼むぜ」
 なぜ一本勝ってしまったのか、と僕は思った。そんなにかっこつけたいのか。なす術なく二タテを
喰らって負けるところを、後ろで見ているみんなに―それからおねえさんに―見られたくないのか。
 つまらないプライドだ、と思った。そんなに負けるのが嫌なら、今すぐ机をひっくり返して、目の前の
茶髪長ランの顔に一発入れてやればいいのだ。できないくせに。
 この椅子に座った時点で、僕はもう負け犬だ。


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