08/04/06 10:45:03 +n5vIwPa
＠長鳴鶏の宿
ケミ姉「・・・？ ・・・！ ほっ、ほっ、ほああああああああーっ！！！」
いいんちょ「何だ藪から棒に。」
ケミ姉「そういやアレだよ！ 私達、お花見してないじゃん！ 今年！！」
いいんちょ「え・・・？ ・・・ああ、そういやそうだったな。」
ケミ姉「何でそんなに冷静なの！？ 後顧の憂い無く鯨飲馬食の限りを尽くせたと言うのに！ キー！」
いいんちょ（憂い、あったんか。今まで。）
（ガチャ）ダク姐「うるさいわよケミ子～。どうしたの。」
ケミ姉「あ、ねーちゃん！ お花見してぇっつってんのに、いいんちょが乗り気じゃないんだよ！」
ダク姐「あー、そういうのはムードが大事なんだし、あんたには自前の花があるでしょが。」
ケミ姉「そっちの花じゃないよ！ 変なところで区切んなよ！」
いいんちょ「何の話してんだよ！？」
ダク姐「ああ、お花見は確かに忘れてたわね。この辺のはもう散ってるようだし。」
ケミ姉「どうしよう姉ちゃん。」
いいんちょ（正直、あんたら姉妹は、どうもしなくていいです。）
ダク姐「・・・一つ、いい言葉を教えてあげる。（ごにょごにょ）」
ケミ姉「・・・そうか！ わかったよ！ ねーちゃんあんがと！ よし、いいんちょ、行くよ！」
いいんちょ「どこへ？」
ケミ姉「つべこべ言わずについて来る！！」
いいんちょ「あ、ちょ、わあああ！」
＠執政院ラーダ
眼鏡「おや、貴女は『ライトニング』のケミ姉さんでは・・・」
ケミ姉「眼鏡ー！ 資料室借りるよー！！」（脇を駆け抜けながら
いいんちょ「すいません、後で厳しく言っておきますので・・・」（ケミ姉に引っ張られながら
眼鏡「相変わらず、稲光のような人達ですねぇ。 ・・・ふふ、困ったものです。」
＠執政院ラーダ内 資料閲覧室
ケミ姉「世界地図！ 天気図！ 各地の開花データ！ その他！ これらがあれば勝つる！」
いいんちょ（何に？）
ケミ姉「（ブツブツ）・・・ここがこの日で・・・ ・・・んでこっちが・・・ 一日あたりの移動距離・・・
・・・よし！ 計算上は間に合う！！ 行くよいいんちょ！！ ハイ・ラガード公国へ！！」
いいんちょ「ええええ？！ 何しに？！」
ケミ姉「花見しに。」
いいんちょ「それだけのために？！ ギルマスが黙っちゃいないだろ？！」
ケミ姉「なぁに、イキのいいガン子やエロエロなドク子あたりをお土産にすりゃあ
お咎め無しに持っていけるのは間違いないさね。」
いいんちょ（・・・なんでそんなギルマスの下にいるんだろう。私。）
ケミ姉「よし、参加者募ってお花見行軍パーティーを作成する！
当方アアダですがメディと前衛一人募集しますって感じだ！！ さぁ頑張ろうー！」
いいんちょ「私の参加は確定なのか？！」
ダ メ ダ
ア ア カ←おんぶ状態
ケミ姉「６人になってしまった・・・。」
ダク姐「ダク男、カメ子は置いていきなさい。」
褐ダク「えー・・・ ・・・お言葉ですが、俺、こいつにお花見をさせてやりたいんすよ、姐さん。」
カメ子「おはなみー」
いいんちょ「私が抜けるよ。カメ子ちゃんには色々なものを見せてあげるべきだし。」
ケミ姉「えー？！ それは私が困る。」
いいんちょ「何で？」
ケミ姉「青空の下で、酒の勢いに任せて、後顧の憂い無くいいんちょにセクハラできる機会など」
ゴッ
ケミ姉「ひどい～！ 術式具つけたまま頭殴ったー！！」
いいんちょ「酷いのはどっちだ！！」
【結局、ダク姐・メディ姉・褐ダク・カメ子・ケミ姉で出発したという。】