08/04/05 16:05:34 Emjk2696
ちょっと聞いてくださいよ
今、酒場でクエスト受けてきたんですクエスト
街の備蓄がなくなってきたんで、ちょっと冒険者ギルドの方で話きいてきてくれないか、というやつです
で、そのときオヤジが妙なこと口走ったんですよ
「あのネェちゃんカタブツだからなぁ」、と
僕は今までの経験から、いつもの誤変換だろうと思ったんです。
世界樹2では珍しくもない、使命指名とか、店の子が突然透明モンスターに話しかけるとか
そういうあれです
ニィチャンを眠いときに打ち込みしてたらネェチャンになる、そういうこともあるのかな、と思いつつ、ギルドに行きました
で、何気なくオヤジの誤変換が気になって、紫ギルド長をまじまじと見たんです
そうしたらですよ
今まで全く気づかなかったんですが、鎧の間から長い金髪が出ている
ネェちゃん?
このたくましすぎる口調の紫鎧が?
そのときの、僕の衝撃といったらありません
一昔前にエトリアから越してきたペーペーの僕らも、今28Fを探索しているところです
街の人達とは、そして、ギルド長とは長い付き合いです
1F登るごとに毎回街の人達に話しかけてきました
おかげで皆さん今では気安く接してくれます
このギルド長も、最初こそ冷淡な受け答えをする方だな、と近づきづらく思っていたのですが、
何度も話しているうちに、ギルド長の人と為りがわかっていき、無駄に倒れるな、という事務的に思えた忠告が
本当に本心から言ってくれているのだと思えるようになりました。
今ではテリアカ2種とアリアドネの糸は2個ずつ持って樹海に挑んでいます(糸を2個持ち込まない冒険者は、新人か小動物嫌いな冷血漢です)
今まで、いや、今さっきまで、私はこのギルド長のことを冒険者の先達、知識と経験と実力を併せ持ち、なお慎重な賢人として
人格的にも尊敬できる方だと心から慕っていました
この人が探索にでれば、僕らの出番は、このハイラガードにはなかったろうと思います
その力を買われ、ギルド長に就任なされたのが、適材適所といえるかいえないか……僕の判断は及びません
そんな僕の心が自然と現れるのか、新しいフロアの様子を街の人に聞いてもらおうと廻るとき、
真っ先に足が向かうのが、この方のいる冒険者ギルドでした
街は任せろ、樹海は任せた
そんな無言のメッセージをその立ち姿から感じてきた
右も左もわからない時代から、空の城を踏破した後まで、ずっと身を案じてくれた
その紫鎧が、おんな?
僕の受けた衝撃が、少しでもおわかりいただけたでしょうか
心から心服する頼もしい先輩が、一瞬にして、ずっと側にい続けてくれた女性に変わってしまったのです
僕の心は未だに混乱しています
ただ……
ギルド長が女性だとわかった後に会話したのですが……
そうしたら……
なんていうか……その…下品なんですが…フフ…………
勃起……しちゃいましてね…………