08/04/02 03:38:12 +MZIowE7
―長鳴鶏の宿にて
茶カメ「…ダク男、大事な話があるんだけどちょっといいかな」
ダク男「何だよ、こんな時間に。もう夜中だぞ」
茶カメ「…あのね、実は私…女なんだ。今まで黙っててごめん」
ダク男「え?」
茶カメ「…それでね、いきなりこんなこと言うのは恥ずかしいんだけど…
私のこと、女の子として見て欲しいの」
ダク男「…」
(そ、そうだ。今日はエイプリルフールじゃないか。おおおお落ち着け俺)
茶カメ「…驚かないの?」
ダク男「あ、いや、驚いたことは驚いたんだけど、さっき酒場でも同じような話聞いちゃってさ。
女の振りをするってのは、エイプリルフールのネタとして悪くないけど
内容がかぶっちまったのは惜しかったな」
茶カメ「エイプリルフール…」
(そういえば…今日ってそんな日だったんだ…。
しばらく樹海に潜ってたから日付の感覚なんて忘れてた
それなのに一人で空回りして…馬鹿みたい)
ダク男「いや、いい線行ってたと思うぞ。
ほらお前って体格も華奢で、顔もなんだその、か、かわいいし。
うっかり信じるところだったよ、なんちゃって…」
茶カメ「…」
ダク男「そ、それはそれとしてだな。俺はお前が男でも女でも仲間として大切に思ってるから」
茶カメ「…本当?」
ダク男「本当だ。嘘じゃない」
茶カメ「…ごめん、変なこと言って。それじゃおやすみ」
ダク男「お、おやすみ」
(…参ったな、いくら女っぽい顔立ちとはいえ
男相手にその気になっちまったみたいだ。どうしよう)