08/03/13 15:09:27 sy1OoPpQ
パラ子(ぅうう……この状況で私の作ったしょぼいおにぎりなんてとても出せないよ…。)
パラ子は泣きたくなって来た。
ソド男「よーし皆囲め。」
ケミ男「上手いもんだな。伊達に歳はとってないか… ん?」
ケミ男は一瞬殺気を感じた様な気がしたが、どうやら気のせいだったらしい。
ダク男「そんじゃいただきま~す!」
メディ姉「はいはい、沢山有るから遠慮せずにどんどん食べてね♪ウフフ。」
パラ子(うっ…ムスッ)
本来なら自分が言う筈だった台詞。
ダク男「ガツガツ、やっぱり大自然の中で食べる手づくり弁当は格別だな!」
ソド男「そーいえばこーゆー事って無かったよな。」
ガン子「パクパク、メディ姉に感謝ね!」
メディ姉「皆美味しそうに食べてくれて嬉しいわ。ありがとう。」
ケミ男「フッ、礼を言うのはこっちの方だ。」
メディ姉「…」
ケミ男(あれ?無視された?)
楽しそうに箸を進める面々だが、ただ一人パラ子だけはどうしてもこの弁当を食べる気にはなれず箸を休めていた。
ソド男「…あれ?パラ子、食わないのか?」
パラ子「え?あっ…ほ、ほら!私今日殆ど出番なかったじゃない?だから、あまりお腹空いてなくて…」
ソド男「ホントかぁ?顔赤いけど、お前具合悪いんじゃないのか?」
パラ子「ううん!そんな事ないよ!本当にお腹空いてないだけ!だから私の分まで皆で食べて!」
泣きたいのを必死に堪えてパラ子は気丈に振る舞った。
ダク男「うひょ~!だから俺っちパラ子ちゃんの事好きよ♪」
ケミ男(クククッ、パラ子は間違いなくお前の事が嫌いだろうがな…ククク… )
ひょい
「あっ…!」
そんな事を考えている隙に、ケミ男は狙っていた獲物(おかず)をガン子に取られてしまった。
ガン子「もぐっ、おいひー。」
ケミ男(チィッ、どいつもこいつも人の足を引っ張りやがって…!)