07/11/22 10:40:37
爆笑の渦の中、セレビィは唯一笑い顔を繕っていた。心の中では次の生け贄は自分なのではないか、と....
ときわたりの能力が封じられた今、自分にはミュウのもつ高い生命力、多彩な技、そしてジラーチやシェイミのような強力な奥義、そのどれも持たないことに気付いたのだった。
元々 マナフィが標的になった原因は少々我儘が過ぎたことにあったのだが、それがいなくなった現在、この閉鎖された空間、極限の状態の中、次は一番弱い者がターゲットになるだろうということは想像に難くない。
幸いこのことに気付いているのは自分だけだろう。現に、目の前にいる愛くるしい皮をかぶった醜悪にして残忍な三匹の獣たちはたった今なぶり殺したマナフィのことを嘲り笑い続けている。