07/10/18 23:26:59
「…おい、どうしてくれるんだよ、これ……」
目が覚めたみたい、おじさんの股間は焼け野原になっていた、哀れ。
「まったくよう、少しは手加減してくれよ……」
僕には手加減しないって言ってたくせに。なんだか、かわいい。
「あはは、ごめんなさい」
「……で、いつになったら俺の縄張りから出て行ってくれるんだ」
久しぶりの本気のバトル、はらへったなあ。
それに森はもうこんなに真っ暗、木の実探しどころじゃないや。
そうだ、良いこと思いついた。
「あの、今夜だけ僕をおじさんの巣に泊めてくれませんか」
「なんだと、いい加減にしろよ、おまえ……」
強がってるけど、おじさんの目が怯えてるのは僕にでもすぐにわかった。
「木の実とれなかったし、今日の晩飯はネコイタチの丸焼きかな」
「…くう、わかった、もう好きにしやがれ……」
やった、お言葉に甘えて本当に好きにしちゃおう。
「着いたぞ、とっとと入れ」
「えへへ、おじゃまします」
いかにも大人の雄の生活空間って感じ、なんだかいい匂い。
「はらへってんだろ、これ食え、昨日の食べ残しだが」
「え、あ…ありがとうございます」
こ、これって間接キッス……。
「俺はもう寝るからな、おまえも、ガキはもう寝る時間だ」
さっきは好きにしていいって言ったくせに、つまんないな。
「…へっくしゅん!…うう、寒い……、誰かさんのせいでな……」
そりゃ無理もないよね、そのざまじゃ。
「じゃあ今夜は、僕がおじさんの湯たんぽになって温めてあげるね」