07/10/18 23:26:10
中間テストの真っ只中だってのに何やってんだ俺/(^o^)\
アニメの流れとは無関係なんで、こらえてつかあさい。
僕はヒコザル、今日も森へ晩飯の木の実を拾いにきたところ。
でもまだひとつも……、昨夜の嵐で全滅しちゃったのかな。
「ん、あれは……」
一匹のポケモンが、僕のほうへとのそのそと歩いてくる。
精悍な顔、鋭く光った長い爪。ウホッ!いい雄……。
はっ、なんでこんなこと思っちゃってるんだろう、僕だって雄なのに。
「ここは俺の縄張りだ、とっとと出て行けこのクソガキが」
いきなり怒鳴られた。そんなのわかんないよ、看板でも立てといてよ。
「ちょっと待ってよ、初対面のポケモンに向かってそんな唐突に……」
「出て行く気がないのなら力ずくで出て行ってもらう、覚悟しろ」
だめだこのおじさん、頭に血が上ってて、まるで聞く耳持ってない。
爪をむき出しにして襲い掛かってきた、僕は木の枝をつたって逃げた。
大きな川がある、この幅じゃ僕には跳び越せない、行き止まりってやつだ。
「さて、そろそろ年貢の納め時だな」
僕はとうとう捕まってしまった。
おじさんの足が僕の背中にのしかかってきた。
「ガキが相手だからって、手加減はしないからな」
少し湿った温かい足、ひんやりとした爪。お酢、いや、据えた雄の臭い。
何故だろう苦しいのに嬉しい、こんな気持ちは初めてかもしれない。
「どうした、反撃できないのか、今からでも尻尾巻いて逃げ出すか」
砂利が腹に食い込んできて痛い、だめだ、息が……。
「どうしても降参する気は無いんだな、よし食らえ、ブレイククロー!」
「ごめんねおじさん、僕、痛いのは嫌だから」
“かえんぐるま”
全力でこの体、思い、情熱をぶつけたい。いつにも増して火力が強い。
「かはっ……」
おじさん、目をまわして倒れちゃった。やり過ぎたかもね。
のどが渇いちゃったな、川の水でも飲んでしばらく休もう。