07/08/20 21:00:47
「………勝った…」その場にへたり込むヒカリには、逃げ去るロケット団の姿はもうどうでもよかった。
『本日のポケモンリーグは終了しました。繰り返します…』
「おめでとう、ヒカリ」
「リョウさん…」
「あんな化け物倒すなんてなぁ…シロナ以上じゃねえか?」「我らで全滅する予定だったのに…すみません」
「オーバさん…ゴヨウさん…わ、私…うっ…」
「ここはもういいからシロナちゃんのお見舞いに行ってあげて」
「キ…キクノさん…はい…行ってきます!」
「遅い!」
病室に入るなりムスッとしたシロナが声をあげた。
「こんな時間までほっつき歩いて…ヒカリの悪い子!めっ!」
「シロナさん…シロナさん……!」
「わぁっ!どしたのヒカリ!?そんな泣きじゃくって…どこか痛いの?」
「あ、いえ……こほんっ……ちーがーいーまーすー!」
「アハハッ…いつものヒカリで安心したわ」
「あ!そうシロナさん!なんできあいのハチマキなんてまだ持ってるんですか!恥ずかしいですよ!」
「ヒカリがくれたプレゼントだからいいでしょ?でももっとこう、体でプレゼントが一番嬉し…」
「シ、シロナさんのバカー!」
(ありがとうねヒカリ…キクノさんから全部聞いたよ。あたしのためにポケモンリーグに出てくれたこと…チャンピオンシロナとして危ない人との勝負に勝ったってこと…もうヒカリも立派なチャンピオンだよね…もう子供扱いできなくなっちゃうね…)
「ちょ…なに泣いてるんですか!」
「ん…子供が成長する親の気持ちなの…」
「は、はい??」
完
はいはいシリアス下手っぴ