07/08/20 04:23:59
‥堪えていた涙が溢れる。
「心配したんですよ」
「ごめんなさい‥」
「なにかあったんですね?」
「…それは」
さらにギュッと抱き締めるヒカリ。
「‥隠しちゃダメですよ、シロナさん」
その一言を聞いて、シロナは子供のように泣きじゃくった。
ただひたすらに泣いた。
ポロポロと弱さが全て零れ落ちた後、温かい優しい気持ちが頬を伝い降りた。
「‥ふふっ、なんだかあべこべね。帰りを待っていたのも、あなたを抱き締めるのも私の方なのに」
「わたしも変な感じです。でも、シロナさんをみていたら‥」
‥たった3日間の内に、なんと私は弱くなったことだろう。
だけど、なんと大切なことを知ったのか。
伝えよう、包み隠さずに。
私の弱さ、そしてアナタがどれだけかけがえのない存在なのかを‥。
「さぁ、何でも話して下さいね」
「‥長旅で疲れてるのに、いいの?」
「大丈夫!一晩中でもずっとシロナさんの傍にいます」
「‥じゃあ、まずは」
ありがとう、アナタがいてくれてよかった‥。
シロナは3日ぶりに満たされた部屋で、また少しだけ泣いた。
(完)
P・S
書いていて、こんなに長くなるとは思わなかった‥。
5スレも使ってしまって、ごめんなさい!
あと、最後まで読んでくださった方へ感謝!