07/01/11 02:49:12
「しかし今年の操り人様は大変そうじゃな」
俺の両腕に掛かった袋と肩に掛かっているバッグを見ている
「はい……ものすごく大変です……」
冗談抜きで疲れた
「楽しんでいるのも別に構わんが無くなった宝は見つかったのか?」
ここで一番聞かれたくないことを聞かれてしまった
答えづらいが真実を言わざるを得ない
「すいません……まだです…」
「一応今日の祭りの最後に三つの玉を祭殿に持っていって笛を吹いてもらう予定じゃったのだが無理そうじゃな……」
「本当に……すいません…」
「なに…少年のせいでは無い…これを取っていった者が悪いのじゃ」
長老はそう言ってくれはいるもののの自分の心のもやもやは消えることは無い
フルーラもこの話題を出されて顔が暗くなった
「まぁよいわ!今日無理だったら明日やればよい あんたたち以外にもこの玉を捜してくれる人達は居るのじゃからな」
初めてその話を聞いた やはり俺達はかなり重大な過ちを犯してしまったのだろう
「この島でもかなり有望な者たちが玉の行方を追っておるし 心配はいらんよ」
「そうですか……」
『でも私達は絶対に残りの玉を見つけてみせます』
「期待しておるぞ」
長老はそう言い残し去っていった