08/01/10 21:05:25 VsrnVGVr0
「一発やっかぁ」
上着を脱ぎ捨てると、硬くそそり立つ己のスティックを握り締めた。筐体の椅子に座り股を開く。
既に前袋を濡らし、エストのスティックは己のプレイを待つ。
身体を横にして画面の左側に目を移すと、達成率MAXの表示がそこにあった。
「俺の全国一の刻みプレーヤーだぜ」声に出していう。
「男はやっぱ片手」
やおら携帯のサイトから、ズルムケ状態のライバルデータを取り出す、手にオイルをたっぷり取り、逆手でスティックをこね回す
「オッス！オッス！」スティック音が俺の勃起中枢を更に刺激する。
「刻みたまんねぇ」刻みに合わせて、身体を上下させる。
「男の刻みにゃあこれだよ」ネメシスの最初のハットを左手一本で繋ぐ。
「オスッ、オスッ、オスッ、オスッ」顔から熱くなり、やがて頭の中が真っ白になる。
「Ｖ４、駄作」「俺のHAZARD」
頃合いをみてスティックを一本捨てる。俺はNATI奏法が好きだ。
白いスティックが左隣の筐体に吹っ飛び、ツヤツヤの頭部を光らせ、腰を振り、左手でスティック擦り、右手でヌルヌルとスティックを捌く。
筐体の中の俺は、日本一の伊達男になっていた。
「ちきしょう誰かに見せてやりテェよ」最高潮が近付くと、いつもそう思った。スティックの握りをもう一度効かせ、オイルを追加すると、男へ向かってまっしぐらだ。
「男になってやる」「DMLより上手いほんまもんの男」
「オッス、オッス」「ガシャゴン、ガシャゴン」うるさいバスドラ音を飛ばしながら、クライマックスをめざす。
「たまんねぇよ」ギャラリーの奥から、激しいうねりが起こった。やがて奔流となり、俺を悩ます。
-ドラマニ攻略本出してぇ！- -でも叩かれたくねぇ！-相反する気持ちがせめぎあい、俺は崖っ淵に立つ。
「きたっ」俺は膝を直角に曲げ、それに備える。奔流は堰を切ろうとしていた。
「刻み一丁 ! 」「オ…ッス…」
WAKONYANを押し分けて、全一スコアがしゃくり出される。
真っ白い時間が過ぎ、目の前が現実に戻る。