08/04/14 11:31:26
★「睡眠不足で肥満」の傾向、乳幼児にも 米研究
1日当たりの睡眠時間が12時間を下回る乳幼児は、十分な睡眠を取っている子に比べ、
3歳までに肥満児となる確率が高いことが、米ハーバード大医学部での研究で明らかになった。
近年、睡眠不足が肥満につながるとの報告が相次いでおり、同様の関連性が乳幼児でも
指摘されたことになる。
同大のエルシー・タベラズ博士らはまず、マサチューセッツ州に住む生後6カ月から2歳までの
乳幼児の母親915人に、子どもの睡眠時間を尋ねた。昼寝と夜間の睡眠を計12時間以上
取っている子は586人、12時間未満の子は329人だった。
チームは一方で、同じ子どもたちの身長、体重、皮下脂肪の厚みなどを実際に計測。
両方のデータを突き合わせたところ、3歳になった時点で肥満と判定された子の割合は、
12時間以上寝るグループで7%だったのに対し、12時間未満のグループでは12%に上った。
肥満の判定は世界保健機構(WHO)の定義に従い、
BMI(体格指数。体重キロを身長メートルの2乗で割った数)の成長曲線の95パーセンタイル以上とした。
研究の成果は、小児医学専門誌の最新号に掲載された。
チームではさらに、2歳から3歳までの子どものテレビ視聴時間も調査。
睡眠時間12時間未満のグループのうち、毎日2時間以上テレビを見る子どもに注目すると、
3歳時に肥満になる確率は17%まで上昇したという。
睡眠時間と肥満の関係は、これまでも成人や小学生などで指摘されている。
睡眠が不足すると、体内の食欲増進ホルモン「グレリン」が増え、
食欲抑制ホルモン「レプチン」が減るとの報告もある。
タベラズ博士は、「この説が乳幼児にも当てはまるのかもしれない」と語る。
またテレビの視聴については、「体を動かして遊ぶ時間がその分減ってしまうこと、 おやつやファストフードの広告に触れる機会が多くなることが、体重増加につながるのではないか」と話している。
CNN URLリンク(www.cnn.co.jp)