彼の家に行ったら玄関にしゃがんだガイルがいたat GSALOON
彼の家に行ったら玄関にしゃがんだガイルがいた - 暇つぶし2ch339:ゲーム好き名無しさん
08/04/26 22:18:50 7OOB8RolO
ヒューーベチャッ!!
上空数十メートルからウニ山商事ビルの前に落下する僕。
太郎「ぐ ぼ ォォォォ」
内臓破裂したんじゃないか?
ヤバいって。致命傷なのに痛みを全然感じない。脳が痛覚を麻痺させてるのか?
脚は折れないようだが…ゆっくり、立つ。
太郎「ゲフッ」(吐血)
我ながら自分の姿を笑う。バイオハザードのゾンビか僕は。(カプコンつながりで)
花子「あの…救急車呼ぼうか?」
まだいたのか馬鹿女!ウゼェ事この上ない。父に対する怒りを通りすがりの女にぶつける。
太郎「どけよ!!邪魔だろ!?」
思い切り女を突き飛ばす。大体誰があんなサイコ病院に行くか!?
花子「きゃっ!!何すんのよ…って」
太郎「ん?」
さらに不幸が僕の身にふりかかる。さっきぶつかったヘリコプターが僕の上に墜落してきたのだ!!
ズズーン!
太郎「ぎょえぇー」

馬鹿女は僕が突き飛ばしたせいで難を逃れたようだ。
花子「あ、あなたもしかしてわざと私を突き飛ばして…」
馬鹿女の上に勘違い。相当痛いぞコイツは。
いや、僕の感覚がなくなってたのも一時的なものだったようだ。ヘリの下敷きになりながら叫ぶ。
太郎「痛ッテェ~!相当痛いぞコイツはーーーー!!」
即死しなかったのは奇跡か、それとも楽に死なせてくれないのは不運極まりないのか。
花子「あの、やっぱり救急車呼んだほうが。」
そうですね。でも医者と救急車呼ぶより、坊主と霊柩車の出番かもしれませんね。
あまりの痛みにもう悪態をつく気力さえない。そのまま意識はブラックアウトした。
…僕は死ぬのか?

340:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/01 22:00:54 x0ctNS25O
……
花畑を歩く僕。目の前には大きな川が流れている。
太郎「あれ?僕は生きてるのか?ここはどこだ?」
そこへダルシムそっくりの渡し舟屋さんが現れた。
ダルシム「いやチミ死んでるよ。ハッハッハッ。さぁ乗った乗った。」
えぇー!!じゃあ、ここは死んだ人が来るという…
ダルシム「ご名答。今なら血の池と釜ゆでを無料サービスやっとるよ」
いりません。
ダルシム「ま、嫌だと言っても無理矢理拉致するんだがね。ヨガテレポート。」
渡し守は瞬間移動して僕を捕まえた。
太郎「ぐわぁ。嫌だ!嫌だー!」
死にたくないよー。
ダルシム「ン?」
そこへ飛んでくる、何か緑色に発光する人型のエネルギー体
「サイコ・クラッシャー!」
ダルシム「ゲフゥ!?」
バシャーン。河に落ちる船頭さん。結構水の流れが速いのかあっという間に見えなくなった。
「ふぅ。間一髪間に合ったようだな」
何と僕を助けてくれたのはベガ(そっくりの)院長先生!
何故?どうしてここに?
院長先生「いやぁ、君のお父様に」
一郎『弱肉強食は自然の理、下剋上は人の世の理!院長、あんたはもう用無し。ラ・フランスは洋梨じゃー!ほーれ』
院長「とか言ってビーム喰らったんだわ。」
なるほど。
あの壮絶なバカ親父のやりそうな事だ…

341:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/01 22:19:14 opgPEAj3O
裏声

342:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/01 22:47:10 lZxfkzwSO
マイケルスレの連投基地GUYが此所にも来てるのか?

343:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/01 22:51:00 x0ctNS25O
院長は語る。
院長「そもそも、君の父親をガイルに改造したのは本物の少佐と入れ替えて、米軍を掌握するのが目的だったんだよ。」
いや、無理でしょう。少なくともうちのファーザーじゃ1日ももたずボロを出すと思うけど。
院長「性格診断では隠れた暴力性と凶暴性、反社会性が図抜けていたので、優秀な戦士になれると思ったんだが…」
そこへダルシムが泳いで水から上がってきた。
ダルシム「貴様等…この私をコケにするとはいい度胸…オぐはァ!?」
話の途中だったので河原の石で頭をかち割ってやることにした。
鈍器攻撃で再び河に流されるダルシム。院長、話の続きを…
院長「えーと。で、結論からいうとメカガイルは失敗作だ。反逆と機密保持のため抹殺せねばならん。
君もまた父親を叩きのめしたいと思ってる。利害の一致だな。
太郎君。取り引きしないか?君は優秀だ。あのガイルを二度も倒すほど。
君が望むなら、奴を倒す為の力を授けようではないか…。」

太郎「殺(や)ります。やらせてください。」
0.1秒で答える。考える間もなかった。


344:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/02 02:45:46 13kX2t110
Dガイルよりも極まったらXガイルのが強い
俺が言うんだから間違いない

345:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/02 23:30:04 ktRXj8vRO
神スレwww
一郎はやっぱ殺されるのかなぁ
すごいいいキャラしてるのにwww

346:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/02 23:59:07 nhSJZOA10
いつもいつも楽しみにしております。
頑張って!太郎

347:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/04 07:55:09 VJ6aMmKmO
院長「さぁ!現世に帰還するのだ。ここへくるのは早すぎる」
真紅の服の上に着込んだ白衣をはためかせベガはいう。
その院長と手をつなぎ、高く高く空を翔ぶ僕。
クドイ顔のオジサンと飛ぶ様子はまるで悪夢のようなピーターパンだ。


348:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/04 10:29:09 VJ6aMmKmO

病院で意識を取り戻す。
僕は助かったらしい。
あれほどの事故にもかかわらず、骨折もしてなかったし。内臓破裂も大丈夫だった。
ただし絶対安静。身体が思うようには動かない。まあ、命が助かった時点で満足するべきだろう。

あれから3日。メカ・ガイル(一郎)は行方不明らしい。
院長いわく奴は僕が死んだと思ってるだろう、との事。けど、油断は出来ない。
いつかは決着をつけなくてはならないだろうが、今は体を癒す事が先。


花子「太郎くーん!」
自転車で僕を轢き殺そうとしたバカ女…もとい、花子ちゃん(仮名)がお見舞いに来た。
花子「あぁ…太郎君が私を庇ってヘリを受け止めてくれなければ、今頃…」
ああ、何だかコイツはスゲーおめでたい思考回路をしてるようだ。一応言っておく。
太郎「別にウザったかったから突き飛ばしただけで、助けようなんて気は無かった。勘違いすんな。」

花子「ツンデレ?」
ぐあ!言ってから思ったが今の僕のセリフはツンデレそのものではないか。

花子「ところで、差し入れのお弁当を作ってきたんだけど~」
む、確かに。
気がきくな、栄養を補給してガイル戦に備えなくては。腹が減ってはストリートファイトはできぬ。
花子ちゃんの弁当を一口食べてみる。

太郎「……………ウッ」


349:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/05 23:47:44 t0vWSa3+O
花子弁当は何とも形容しがたい味わいだった。というか料理の域ではない。
マズイという感覚を既に超越していた。
どうして普通の食材を使ってここまで人間を苦しめる毒物が作れるのか?地獄シェフですか貴様。
例えて言うなら大量殺戮兵器。バイオケミカル(生物化学)弁当。
余りの弁当の毒気に当てられて意識が朦朧としてきた。

僕の父、一郎。
僕が何か口答えすれば殴り、泣けばうるさいと殴り、笑えば何が可笑しいと殴る…。
そんな父でも教訓にすべき点はあった。

太郎「……美味いよ。」

心で思った事を表情に出さずに嘘をつければ、世の中は上手く渡って行ける。

花子「わぁ、ありがとう。私、料理なんて初めてしたから、正直味に自信が無かったんだけど。」
なるほどこの味も納得。ってゆーか自信が無いなら作るなオタンコナス!

太郎「でも、体が本調子じゃあないからあまり食べらんないや。ゴメンね…」

そう言って、僕は弁当を持ったままトイレに走る。毒物を吐き出す為。弁当の中身はどっかで捨てよう

太郎「オゲェ~~」
看護婦「あらあら大変、大丈夫?」
いつぞやの看護婦さんが心配して男子トイレに入ってくる。
ふと見るとその手にはガムテープとタオルと手錠が!
…イヤーン。僕ぴーんち!まだ僕の事をねらってるのか、いき遅れ看護婦さん!

350:ゲーム好き名無しさん
08/05/09 18:46:37 9jMGo1tVO
僕はあえてで気付かないふりをして冷静に対処する。
太郎「あ、看護婦さん。このお弁当、とても美味しいんだけど僕は病み上がりで胃が受け付けないんだ。
よかったら代わりに全部食べてくれない?」
看護婦「あらそう?じゃ、いただきます。
…太郎君はその後でいただきます(心の声)」
看護婦さーん。心の声が表に出てますよー。


看護婦「…うぐ!?
グハァ!!」
吐血して倒れる看護婦さん。恐るべし花子弁当!どんだけなんだよオイ。
看護婦さんはうわごとのように何かを口走る。
看護婦「ああっ!ダルシムそっくりの地獄の門番が!私をッ!私を三途の川に引きずり込むのォ!」
どうやら幻覚を見ているようだ。

僕は看護婦さんを苦痛から解放してあげるべく、弁当の卵焼きをつまみ上げ、看護婦さんの口に放りこんだ。

太郎「再見(サイチェン)」
ごきげんよう。さようなら。とかいう意味だ。また会えればの話だけど。
看護婦「………」
白衣の使徒、完全に沈黙。
だがあくまでこれは食中毒。殺人ではありません。


351:ゲーム好き名無しさん
08/05/10 16:15:33 ztRDv95HO
くにへかえるんだなおまえにもかぞくがいるだろう

352:ゲーム好き名無しさん
08/05/10 16:49:59 HNv8Cwl+O
バカンス中のガイルの背中に納豆塗りたくりたい

353:ゲーム好き名無しさん
08/05/10 17:40:40 G9hGJFdyO
そしてその彼女はしゃがんだガイルに襲われ処女を奪われ、めでたく妊娠しましたとさ、めでたしめでたし。

354:ゲーム好き名無しさん
08/05/10 20:49:37 2+iMPIOr0
どうでもいいけど、彼女の方はナッシュを見方につけてソニックブレイクでも
やってろよw

355:ゲーム好き名無しさん
08/05/11 00:36:34 ktk/J21wO
そしたらナッシュに強姦されちゃいました

つかメカ一郎頑張れ!!!

356:ゲーム好き名無しさん
08/05/11 19:40:54 PZqLxIoB0
それからさらに2日。一郎は一向に現れる気配がない。花子ちゃんは毎日お見舞いに来る。
最初は彼女をバカな女と蔑んでいた僕だったが、父・一郎との心休まることのない生活に比べ
僕は自分の心に安らぎを感じていた。
まあ、特製弁当だけが悩みの種だが。ここ2日は入院してる孤独なお爺ちゃんと友達になり、
実は彼に死んでもらいたい(保険金目当て)の若夫婦に花子弁当を振舞った。

保険金の受取人がいなくなったから僕を受取人にしてくれるらしい。
いいことするといいことが帰ってくるね。

で、翌日。怪我もだいぶよくなってきたので退院することにした。
本当は県警の方々が原因不明の死者が多発するこの病院に近々ガサ入れにくる(と院長が予知夢を見た)とのこと。
ふー。あぶないあぶない
院長「これは私からの退院祝いだよ。」
そう言ってずっしり重い、見るからに怪しい木箱をもらった。
中身は、何か白い粘土みたいな奇妙な物体。なんぞこれ?
院長「C4プラスチック爆弾だ。流石にこんなモン見つかったら言い訳できないからな。」
あんた僕を何だと。厄介ごとを押し付けて・・
いや、まてよ?これは使いようによっては。
院長「君の倒すべき最大の敵に使いたまえ」

  なるほど。




357:ゲーム好き名無しさん
08/05/11 20:19:21 PZqLxIoB0
とりあえず我が家に帰る。一郎がいる可能性も考慮してまずはピンポンダッシュ
・・・だがやはり、父はいなかった。いったいどこへ?
とりあえず、いつ一郎が帰ってもいいように院長からもらったC4爆弾を家中に仕掛けておこう。
ブービートラップであります!少尉殿。

さて、やはり気になるのはメカガイル・一郎。やつがいる限り僕は一生その影に怯えながら生きていかねばならない。
シャーロック・ホームズいわく、
『ある人物の行動を推理するときにはその人間になったつもりで考え、動く』
父ならどう考え、動くだろうか?
何度も言うが、父は大して実力もないくせに自尊心ばかりは異常に高く本気で自分がこの世で一番優れていると考えている。
だが、現実はそうはいかない。だから自分を否定した「現実」の方を壊そうとした。
具体的に言えば父を嫌っていた会社の人間をジェノサイ~ドし、あまつさえ自分の息子(つまり僕)を手にかけようとした。

一郎は自分を否定し、裏切り、傷つけた者を許さない。
力を手に入れた一郎ならやるだろう。つまりはちっぽけなプライドのための復讐だ。
はて・・・父のプライドを一番傷つけた人間は誰だろう?


そこまで考えて僕はひとつの結論に思い至った。
なんてこった!!



358:ゲーム好き名無しさん
08/05/11 21:05:49 hWSQIUZK0
僕の家族は父以外にもいる。母さんと妹だ。
だが母さんは僕が小さい頃妹を連れて出て行った。原因は父の理不尽な言動と暴力に我慢ができなくなったのだろう。
当時は、なぜ僕だけ置いていったのかと恨んだものだが、裁判所の決めたことならしかたがない。
今となってはむしろ父の被害が及んだのが僕だけでよかったと思う。
母さんと妹は、父には内緒でこっそりメールをくれる。ちなみに母さんは再婚した。相手は大きな会社の若社長。
妹も「おとうさん」などとなつき、一家は幸せに暮らしているという。僕もその幸福が続くことを願うばかりだ・・・
だが父、一郎にとっては最大の屈辱でしかない。

二人が危ない
メカ・ガイルは無慈悲にも小さな平穏と幸せを奪いに行くだろう。
ズズゥンン!!
その時、地震が起こった。やべ、今のでかいぞ。テレビをつけてみる。
アナウンサー「本日、先ほど区役所が武装した何者かに襲われました!!」
この区役所、うちの近くじゃないか。じゃあ、今さっきのは地震じゃなくて・・・
アナウンサー「犯人はサマソーサマソーなどと訳の分からないことをわめきながら、住民課を襲撃。
ドリルとかレーザーを喰らった職員や一般人、7名が死亡、7名が意識不明の重体、7名が軽症・・・」
ワオ。スリーセブン!・・・じゃなかった、一郎の仕業だ。間違いない!
住民課・・・ってことは戸籍とか住民票を調べる気か。
きっと母さんたちの居所を自力で調べていたもののやっぱり分からなくてこの行動に出たというところか?
いずれにしても急がなくては!玄関から飛び出す。そこには、ちょうど花子ちゃんがきていた。
花子「あ、太郎君!今日もお弁当作ってきたんだけど・・・」
ごめん、それどころじゃないんだ。

359:ゲーム好き名無しさん
08/05/16 22:09:00 O3+abdsFO
い…妹がいたのかぁぁ!!!!!

360:ゲーム好き名無しさん
08/05/17 20:58:36 ozCoWH+ZO
電車に飛び乗り、40分。
そこから走って15分。母さんと妹の住んでいる高級マンションの前にやって来た。
建物は破壊の痕跡もなく平然としていた。最悪の状況も考えていただけに、ほっとする。
「あら、太郎?」
「お兄ちゃん?」
声をかけられた。振り返ると、母さんと妹がいた。
間に合った…
とにかくこの二人をどこか奴の目の届かない所へ避難させなければ。一刻の猶予もない。

361:ゲーム好き名無しさん
08/05/17 21:17:49 ozCoWH+ZO
太郎「二人とも逃げて!
機械化した父さんが飛んでくる!ここは危ないんだ!」
本当にメカ一郎がここへくるかはわからない。可能性は五分五分だ。
それでも二人に危険がふりかかるのだけは避けたかった

母「………」
妹「………」
二人に泣かれた。

妹「ううう…お、お兄ちゃん…」
母「あの人に痛めつけられ続けて、精神がおかしくなってしまったのね…」
勘違いされた。

太郎「嘘じゃないんだ!一郎は一度ガイルになったんだが、それは僕が倒した。
だが、病院で改造手術を受けた父さんはメカ・ガイルに……」

母「もういいの…もういいのよ太郎。」
妹「可哀想…どうしてお兄ちゃんがこんなことに…。」
手遅れだと思われた。僕の頭が。

362:ゲーム好き名無しさん
08/05/19 21:54:45 3AE4Mwe7O
警官「天下の往来で何をわめいてるでゴワス!」
僕が意味不明なうわ言をギャーギャーわめき散らしていると勘違いしたのかガタイのいい警官が現れた。
警官「一体なんの騒ぎでごわす?」
いや、かえって好都合。警察官に母と妹を保護してもらおう。
そう言えばこの巡査、E・本田に似てる。
太郎「…実は…(説明中)」
今更言うのも何だが、自分の父親が機械化したメカ・ガイルになったなんて普通の人は信じないだろう。
でも、こんな余裕がない時では上手い嘘が浮かばなかった。仕方ないので事実をありのまま話す。

警官「話はわかったでゴワス!」

ええッ!信じてくれた!?僕自身ビックリ。
ってゆーか、そんなに簡単に信じて大丈夫なのかお巡りさん!信じてもらっていう話じゃないけど。

警官「スーパー頭突き!」
太郎「ごふッ(鼻血)!?」
唐突に繰り出された警察官のパチキによって僕の意識はぶっ飛ばされた。
警官「…さて、お母さん、息子さんは責任もって心の専門病院に送り届けます。」
母「お、お願いします。ウウッ…」


363:ゲーム好き名無しさん
08/05/21 20:12:55 JHbuP6E70
太郎「ハッ!?」
気がつくと僕はパトカーで連行されていた
太郎「まずいって!!一郎がクルー!!一郎がぁー!」
警官「まだ、んなことを言うでゴワスか!機械化した邪悪な中年親父とな?
あんまりざれ言をほざくと、頭突きをもう一発お見舞いするで・・・ん?無線連絡でゴワス!!」
無線「緊急、緊急!!本田巡査!!
その近辺でメカニックな怪しいおぢさんが破壊活動をしています。直ちに急行されたし!!
繰り返します・・・」

ほれみろ!

無線「本田巡査!応答願います。本田巡・・・プツー(通信切断)」
警官「い、今、ほほ、本官は何も聞かなかったでゴワス」
なに言ってやがりますかおっさん!!
なおもパトカーは道を行く。次の瞬間、僕の目は「奴」の姿を捉えた。
大通りの向こう側に見える見覚えのあるあの馬鹿丸出しの格好!!
真昼間から堂々と最終兵器のようないでたちで道をガシャーンガシャーンと歩いている中年親父!!

メカ・一郎だッ!!


364:ゲーム好き名無しさん
08/05/21 20:31:08 /yXIArO8O
本田ーーーーー!!!!!www


365:ゲーム好き名無しさん
08/05/21 21:49:33 JHbuP6E70
警官「本官にはッ!本官には何も見えないでゴワースッッ!!」
あくまで目の前の現実を認めないおまわりさん。腐ってやがる、この公僕。
一方、一郎のほうは僕にはまだ気づいてないようだった。

通りすがりのガキ「なあ、おっちゃん何でそんなけったいな格好してんだ?もしかして馬鹿?」
通行人に話しかけられていた
その母親「こ、こらっ!なんてこというのこの子は、ご、ごめんなさいね?」
メカ・一郎「坊や、目上の人にはちゃんとした口のきき方をしなきゃぁ駄目だよぅ
・・・サマソー!!」
ガキ「キャクブチュッ!!」
容赦なく宙に舞う通りすがりの少年。世の中には本当にその通りだったとしても言ってはならないことがある。

母親「な、何をするんですか、あなた!!」
一郎「奥さん、私はね、子連れの母親を見ると嫌な事を思い出してしまうんですよ。
だから一刻も早く視界から消し去りたいんですわ。・・・ソニックブーン!!!」
母親「ぎょばぁぁーッッ!!」

相変わらずやりたい放題だった。
太郎「って現行犯じゃん!!今すぐ逮捕して、おまわりさん!!」
傷害、いや殺人か。
警官「うぉぉぉー!!うるさいうるさい本官は何も見てない見えない聞こえなーい!!」

車を止めて震えながらシートの下にうずくまる巨体の巡査。
それでも事実から目をそらし続ける姿はある意味すげー。警察官の相次ぐ不祥事の原因の一端を垣間見た。
ええと、確かパトカーのサイレンを鳴らすのは、どのスイッチだったかな?

ウゥーウゥーウゥー!!!!

サイレンを聞いて一郎がこちらに気づく。ちなみに僕一人はパトカーから脱出し、
近くの電信柱の影から隙をうかがっている。
一郎「チッ。警察(サツ)か。面倒なことになる前に・・・こうだ!!」

ギュルルル-ン!!
一郎のドリルボムがパトカーのエンジン部に命中!!
警官「ギャーッハッハッハッハッハッはーーー
これは、夢、夢なんだーー!!全然怖くないぞぅーーー」
アディオス(さようなら)、税金泥棒。

チュドーン!!





366:ゲーム好き名無しさん
08/05/21 23:24:48 8tWf5Exq0
爆発炎上するパトカー。その爆音と爆炎を隠れみのに一郎の後ろに忍び寄る。
今ここでケリをつけなくては。母さんと妹がさっきの親子のようになるのは火を見るより明らか。
サイボーグってのは体を機械化させてはいるが、脳は生身の人間。やはり狙うは頭。
こんなことならさっきの警官から拳銃でも奪っときゃよかった。
仕方ないので手近な石を拾ってメカ・一郎の後頭部を殴りつける。

ガアン!!
渾身の一撃

一郎「・・・・・・」
やった!・・・か!?
ギギギギギ・・・・
メカ・一郎の頭がこちらを向く。
一郎「やぁ、太郎く~ん?」
畜生ー!!駄目だ!
だが、母さんたちのためにもここで逃げるわけにはいかない。
とはいえ、どうしよう。機械化したサイボーグに、ガイルの力を持った父。
それに対してごく普通の人間な僕。赤ん坊がエイリアンに挑むより勝機がないね。

一郎「くくく。生きていたとは驚きだ。
だが太郎、どうやらお前には人生に対して未練という認識が無いようだな?
羽をもがれた昆虫のよーに無様に逃げ隠れていればいいものを
再び私の前に現れ私の視界を汚した罪は重いぞMy son?(わが息子よ?)」

あらら殺る気満々。大人気ないぜ一郎。こうなりゃもう笑うっきゃない。
太郎「あいにく僕は昔からアンタが嫌いでね。
どこまでもアンタの存在を否定しないと気が済まないんだ。
天動説を否定したガリレオ・ガリレイ並にね。」

ブツッ!!父の堪忍袋の緒が切れたようだ。
一郎「ならば、太郎、二度とよみがえれぬようそなたのハラワタで太郎ソーセージを作って
私を捨てたあの馬鹿女どもにふるまってくれるわーーーーー!!」

ラストバトルだ!





367:ゲーム好き名無しさん
08/05/26 21:16:18 nP2OHiBq0
入院中からずっと考えていた。
こいつに勝つための方法を

一郎「その首を跳ね飛ばしてやるわッ!!音速の刃を喰らうがいい!!
ソニック・ブーン!!」

唸りをあげて飛んでくる真空の刃。だが僕は冷静に対処する。
・・・圧縮空気で打ち出すソニックブームは速度も威力も申し分無いが、致命的な弱点が二つもある。
まず第一に後ろに溜めないと放てないということ。つまり単発なら簡単に攻撃が読める。
そして第二、ソニックブームは上段限定。ヘッドスライディングの要領で僕はほふくの状態になる。

ギュワン!!
僕の頭上をすさまじい速度でかまいたちが通り過ぎる。ここからが勝負だ!!
父の性格なら、80パーセント位の確率で「よけるだけか?」とかそんなセリフを言うだろう。

一郎「太郎、避けているだけでは戦いとは言わんのだぞ。ファファファ!!」
僕はにやりと笑う。
太郎「僕はサマーソルトキックを警戒しているだけだ。前回はそれで倒されたからな。」

こう言えば、一郎の性格上もうほぼ100パーセント確実にサマーソルトを繰り出してくる。
死線ギリギリの状態だったが、ピンチになればなるほど僕の頭はクールにフル回転していた。

一郎「ならば、前回と同じように・・・いや今度は月の裏側までブッ飛ばしてやろう!!
30万キロの宇宙旅行にでるがいいいいいい!!!!・・・サマソー!!」

馬鹿で暴力的で口より先に手が出るような人間は裏を返せばわかりやすいということでもある。
ここまで誘導に乗ってくるとは。


368:ゲーム好き名無しさん
08/05/26 21:38:32 nP2OHiBq0
僕はすかさず後ろに飛びのいて距離をとる。
スカッ!!空振り!!
その隙にさらに後ろへ走る僕
一郎「ヒョォォーー!!」
すさまじい瞬発力と加速でダッシュして来るメカ・一郎。
サマーソルトキック。前回はそれで潰されたが、この技はあくまで待ちのカウンターとして使ったときにこそ威力を発揮する。
そして何より僕にヒットさせるためには距離を詰めなくてはならない。

今だ!!
僕はポケットの中の無線のスイッチを入れる。

ドゴーン!!

次の瞬間メカ・一郎は足元から大爆発を起こしていた。

一郎「ぎょぇぇぇぇぇぇ!!」
そう、僕はソニックブームを避けたとき地面にC4プラスチック爆弾を設置しておいたのだ。
そして僕の狙い通りに一郎は一直線に僕のほうに走ってきた。気分はメタルギア。ソリッド・太郎と呼んでくれ。
ありがとう院長先生。最高のプレゼントだった。





369:ゲーム好き名無しさん
08/05/27 07:23:44 Sokxjwy6O
正直、一郎がカッコイイと思った俺ガイル


370:ゲーム好き名無しさん
08/05/29 14:05:11 G5uNOxHy0
一郎「グオオオオ!!太郎ぉぉ・・・貴ッ様ッァァ・・・」

しかし、僕が巻き添えを食らわないように火力を抑えたことが裏目に出たようだった。
一郎はまだ生きていたのだ。
くそっ!!いくら父がウスラトンカチといえどこんな戦法が何度も通用するはずがない。
一郎「タロォォォォ!!この一郎は誰よりも優れていなければならんのだアアアァァァ
それが貴様ごときに、貴様ごときにぃぃぃ!!ギザマゴドギニィー!!」
小爆発を繰り返しながらも腕に装備したドリル・ボムを発射してくるメカ・一郎!!
マズイ!!
こいつはマズイ!!花子ちゃんの弁当の玉子焼きよりもマズイかもしんない!!
ギュリュリュリュル~ン!!

ソニックブームより速度は遅いが、さっきのようにしゃがんでよけるわけには行かない
もし破片と爆風に巻きこまれようものなら・・・!!
一郎「クククク・・・ハハハハハ・・・ウッシャッシャッシャッシャッッ!!ロックマン4を知っているか?(カプコンつながりで)
ドリル・ボムは任意で起爆できるのだッ!!直撃しなくとも、肉は引き裂かれ太郎ミンチの出来上がりだ!!
そいでもって、生きたまま肉を焼いて太郎ハンバーグにしてやるわ!!」

371:ゲーム好き名無しさん
08/05/29 14:37:10 G5uNOxHy0
一郎の放ったドリル・ボムが僕に迫る!!
僕は横の方向に飛ぶ、ドリル・ボムははるか向こうに飛んでいく。速度は大して無いので避けるのは簡単だったが、

一郎「アンドゥトロ~ワ、アンドゥトロ~ワ、回ってターン、回ってターン」
片足を後ろに、上げ右手をかかげ、左手を横に突き出すという奇妙奇天烈極まりないポーズを取るメカ・一郎
するとそれに反応してドリル・ボムもクイッと軌道を変えてこちらに向きを変えた。
ギュリリリ~ん!!
再び僕のほうに向かってくるドリル・ボム!!
くそったれ!くそったれー!!
飛来する恐怖のドリルを何とかよける僕。いや、わざとよけさせて僕をもてあそんでいる!!

一郎「ご注意くださぁぁ~い。左に曲がりまぁぁ~すぅ」
死刑のポーズでクイッと両手で左を指す一郎。
くそったりゃーー!!


372:ゲーム好き名無しさん
08/05/29 22:22:48 RsqMIDE1O
まさかここでロックマンネタとはwwwwwww
神スレだwwww

373:ゲーム好き名無しさん
08/06/02 18:16:44 8WHafzuu0
一郎「この世界のどこにも貴様の安息の地はないのだ!!」

さらにもう一本ドリル・ボムを射出する一郎。
さらに一郎は指揮者よろしくどこから出したのかタクトを振る。
それに反応した二本の死のドリルが僕に襲い掛かってくる!!
一郎「ベートーヴェン 作曲 第九・喜びの歌。」

メカ・一郎から壮大なオーケストラ演奏が放たれる!!(といってもただのBGMだが)
畜生ぉぉ!微妙にどうでもいい機能ばっかり搭載しやがって!
完全に自分の世界に入って指揮棒を振る半人半機械の中年親父。それに反応して飛び交う二つのドリル・ボム
その喜びの歌の中、僕は哀れなウサギのように逃げ惑うしかなかった。
しかも知識無いもんだから全然演奏と指揮が合ってない!!
この一帯は現実と狂気が交錯する魔の領域と化していた。

 そして
ひたすら飛び道具を避け続けていた僕の体力はすでに限界だった。
一郎「FINISH(フィニッシュ)!」
演奏の終了とともにドリル・ボムが爆発する。
直撃はしなかった。だけど爆風の衝撃波にとばされしたたかに体を打ちつけてしまった。
太郎「ぐぅぅ…」
メカ・一郎がゆっくりこっちへと歩いてくる。いけない、立て、立ってくれ僕の足。

一郎「太郎。お前をこさえたのはこの比類なき父。つまりこの私に逆らうのは造物主に挑むということだ。
…神に勝てる道理など無いだろう?」

374:ゲーム好き名無しさん
08/06/02 18:20:11 8WHafzuu0
それは、突然の出来事だった。
白い軽自動車がメカ・一郎を思いっきり後ろから跳ね飛ばしたのだ。
一郎「グヘーー!?」
勢い余ってガラス張りの向かいのハンバーガーショップに突っ込む一郎。

「太郎!?これはいったい?」
「お兄ちゃん!!ま、まさか本当に」

聞き覚えのある声が、する。
よりによって、ここにいてはいけない人物の、声だ。

車からおりて来る、二つの影
そこには、父・一郎のターゲットであるはずの母さんと妹がいた。

太郎「二人とも…な、何故ここへ…」
母「緊急ニュース速報で、なんだかメカっぽい凶悪犯がうろついてるって…」
妹「それで、お兄ちゃんの言うことはもしかして本当なんじゃないかって、」

なんてこった、皮肉にも話を信じてくれたおかげでこの場所に来るなんて。

一郎「…くく。まさかそっちの方から出向いてくれるとはな」
最悪の事態だ。メカ・一郎は自動車に轢かれてくたばるほどやわじゃない。
頭に潰れたハンバーガーを乗っけて、憎悪の化身と成り果てた父がハンバーガーショップから現れた。


「一郎さん…」
母も、妹も、離婚が成立してから父に対して「あなた」とか「お父さん」という呼び方をやめていた。
当然だろう、あいつには父であり、夫である資格など無いのだから。


375:ゲーム好き名無しさん
08/06/02 18:24:03 8WHafzuu0
一郎「ソニック・ブーン!!」
予想に反して一郎は僕に向かって攻撃を放った。てっきり母と妹にくると思っていたのに
二人をどうを守るかを考えていた僕は完全に虚を突かれ、ソニック・ブームの直撃を受けてしまう。

太郎「げうっぅ!!」
衝撃で骨がきしむ。

一郎「感謝しろ、太郎。死なない程度に手加減した。気が変わったからな。
気絶しないように、かつ、体の自由が利かないように。」

ガシャーン。冷徹な機械音とともにメカ・ガイルは、母と妹に向き直る。
母・妹「ひぃぃ」

一郎「太郎。お前の目の前でゆっくり二人をなぶり殺してやる。貴様は指をくわえて見ているだけだ。」

や、やめろ
…それだけはやめてくれッ!!

一郎「貴様にこの上なき怒りと、絶望、
どれだけ自分がちっぽけで無力かを理解させたその後で、
その苦悩を終わらせてやろう。
………永遠になッッ!!!!」

母と妹に対し、無慈悲にドリル・ボムを構える僕の父。
恐怖のあまり呆然と立ち尽くすだけの二人。

一郎「太郎。最後に、何かかけてやる言葉はあるかね?」

だが、僕の意思とは裏腹に、僕の体からは力が抜けて行く…
父は、そんな僕を見下ろし、やれやれと肩をすくめて見せた。



376:ゲーム好き名無しさん
08/06/02 18:25:19 8WHafzuu0
…その姿を見て、

太郎「………ゆ」

僕の、

一郎「あぁ?」

僕の中の、

太郎「ゆ~と~り~を~な~め~る~な~あああ!!」


なにかが はじけた

一郎「なんd…a・・・ttォォォォォォ!!」


次の、瞬間、信じがたいことに、メカ・一郎の重量あるボディが横薙ぎにふっとんでいた。
そして再びハンバーガーショップに突っ込む一郎。

僕は自分の目を疑った。
無意識に交差した僕の腕からまるで、ガイルのようなソニック・ブームが出たのだ!!


377:ゲーム好き名無しさん
08/06/08 20:20:31 cz6LQEer0
太郎「これは…」
自分の腕をまじまじと見つめる。
目の錯覚でなければ、今、僕はソニックブームを繰り出した。

…っとそんな場合じゃなかった。母さんと妹、二人を逃がさなければ。
太郎「いい?、三人とも別々の方向に逃げるんだ。自動車は使わずに走って」
車に乗っていた場合、かえって速度に勝る一郎の攻撃の格好の的になる。
それに二人はこのあたりに住んでいるので地理にも詳しい、裏道や地下道を使えば十分にまくことができるだろう
冷たいようだけど全員一緒に逃げるよりはるかに生存率は高い。
妹「でも…」

僕は、妹の話をさえぎるようにきびすを返し、走り出す。
母さんも妹も事の次第を理解してくれたようでその場から走り去っていった。

こうでもしないと、二人とも僕だけ置いて逃げるような真似はしまい。
僕はメカ・一郎が突っ込んだハンバーガーショップの裏口に回る。

そっと様子を伺うと、案の定メカ・一郎が二度もつっこんだハンバーガーショップは阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。
どこまでも世間様に迷惑をかけるのが好きらしい。存在そのものが既に悪なのだ。

378:ゲーム好き名無しさん
08/06/08 20:23:23 cz6LQEer0
一郎「あオオオオオオ!!」
潰れたチーズバーガーを頭にのせ、怒りのあまり物騒な兵器を乱射しまくる危ないオジサン。
そして逃げ惑う店員、家族連れやカップル。気の毒ですが天災に遭ったと思って諦めてください。
正直、人生で最もかかわりたくない人種だ。それが血を分けた実の父なんて…

おっと、しみじみと運命を呪ってる場合じゃない。一郎に見つかる前にもう一度試してみる。

後ろに意識を集中…そして、一歩前に出るとともに腕を交差してみる。
太郎「ソニック・ブーン!!」
ブワッッ!!  また出た!!真空の刃!!

一郎「ゴッフェーー!!」
そのまま一郎にヒット!!決定的とまではいかないようだが確実にダメージは与えているようだ。
殺人マシーンがこっちに向き直る。

一郎「太郎……。そうか、貴様…貴様も院長の改造手術を受け、ガイルの能力を得たのか。この死にぞこないが!!」

あ、やっぱり。
そもそも死んでもおかしくないような重体からあっさり復活した時点でなんとなくおかしいと感じてはいたが。
僕の体は(どういう原理なのかはわからないが)ガイルの力を宿した生体兵器(リーサルウェポン)になってたのか。
院長先生。ありがとうこの人でなし。なんとお礼を言っていいかぶっ殺す。いくらなんでもこりゃねぇよ。
やや混乱気味にいろいろな思惑が頭をよぎるが今重要なことはたった一つ。

僕には戦う力がある!!

与えられた状況を徹底的かつ最大限に利用して、僕はアンタを倒す!!
「来い!!アホタレ親父ッッ!!」

379:ゲーム好き名無しさん
08/06/08 22:09:46 cz6LQEer0

太郎「ソニック・ブーン!!」
一郎「ソニック・ブーン!!」
シュバーッ!!僕の放った真空のかまいたちとメカ・一郎の放ったかまいたちが激突する。
太郎「うわっち!!」
僕のソニックブームのほうがかき消されてしまった!!すんでのところで避ける僕。
一郎「どうやら、機械化したソニックブームのほうが威力は上のようだなッ!」
くそぉ。まったくもってその通り。だったら飛び道具をかいくぐって接近戦だ。
助走をつけて、跳ぶ!!てやー!!

一郎「あまいわ!!ガイルの最大の持ち味は『待ち』だ!!飛び道具でけん制し、
相手があせって飛び込んできたところをこういう風に迎撃するのだッ!!
サマソー!!」
ブォオン!!
だが僕は跳ぶと見せかけて地面にしゃがむ。メカ・一郎の放ったサマーソルトキックは空振りする。
「なにィ!?」

ガイル(一郎)の基本戦法は百も承知だ。僕はわざとサマソーを出させたのだ。
待ちキャラに対して相手の迎撃技の隙を突く高度な心理戦術。
そして、サマーソルトを放って無防備に落下する一郎。
上昇系の必殺技には十中八九、技の出し終わりこそがデッドラインになるのだ。
さらには僕のほうももうひとつ試してみたい技があった。しゃがんだ状態で溜めを作る。

太郎「サマソー!!」しゅば!!
やはり出た!!サマーソルトキック!!僕の体は自分でも信じられないような瞬発力と筋力で大地を蹴り、
ちょうど落下してきた一郎に、強力な一撃をお見舞いする!!こりゃ筋肉痛確定だな。明日まで生きられれば。

一郎「グッはー!?」
どうだ!!
 

380:ゲーム好き名無しさん
08/06/15 03:01:24 +0VGK+/zO
弧を描いてぶっ飛び、落下する一郎。
千載一遇のチャンス!僕はすかさず隠し持っていた最終兵器を取り出す。
そしてソレをメカ・一郎の口に押し込んでやる。
一郎「んがぐぐ!?」

僕が隠し持っていたのは、花子ちゃんの作った殺人弁当。
その中でも最も強力かつ無慈悲な威力の卵焼きだ。その味はもはや殺戮の化身と言っても過言ではない。

勝った…


381:ゲーム好き名無しさん
08/06/15 15:17:25 SfsNpSSuO
卵焼きwwww
花子の弁当ヒドスwwww

太郎がついにガイルに…

382:モハ通
08/06/15 16:36:59 pnDE/B5BO
>>1
このタンポポ野郎!

このクソスレはモハ通が乗っとりました
モンハン通信、略してモハ通がやってきた!
↓さあ、モンハンのすばらしさについて皆で語ろうぜ!

383:ゲーム好き名無しさん
08/06/15 19:58:39 SfsNpSSuO
>>382
帰れ

384:ゲーム好き名無しさん
08/06/15 20:23:40 LM7Gpf3jO
ガイルのサマーソルトなら一発で全部位破壊して頃せる

385:ゲーム好き名無しさん
08/06/18 20:11:51 qIPBeVks0
崩れ落ち、ビクビクとけいれんし小爆発を繰り返す一郎。僕はその姿を見下ろしていた。
ふいに、僕の頭の中に声と映像が響いてきた。
ベガ(に似た)院長の声「さあ、とどめをさすのだ。」
院長先生。念話!?テレパシーっすか。
院長「父を殺すのだ。若きスカイウォーカーよ。」

黒ずくめのローブを着込んだ院長先生。誰ですかそりゃ?つーか人の頭の中でコスプレしないでください。

院長「冗談はさておき、メカ・ガイル一郎は完全に機能停止してはいない。
いずれ起き上がりもっと多くの災厄を振りまく。今殺しておかねば、必ず後悔することになる。」

そうだ。今ならC4なりサマソーなりでコイツを殺れる。いや、殺さなくてはならない。
どれだけ罪のない人間が理不尽に命を奪われたか・・・。
・・・だけど。

「お兄ちゃん・・・。」
「太郎・・・。」
名を呼ばれて振り返る。
そこには母さんと妹が立っていた。逃げたはずじゃなかったのか・・・。派手にやったから気づかれたか。
この二人のためにも後顧の憂いを断つべきだろう。ぐずぐずしている暇はない。・・・だが。

一郎はどうしようもないクズ野郎だが、母と妹の前で僕は父の命を絶つことができるのか?

父は、平然と二人の前で僕を殺すつもりだった。
僕のやろうとしていることは父と同じではないのか?
人の情を、肉親の絆を、否定してでも一郎を殺すべきか?

思い悩むあまり、僕は気付かなかった。
倒れたままの体勢でメカ・一郎はレーザーの照準を僕に向けていたことに。


ズピーム!!

激痛が走る。
紅い、レーザー光線が僕の脇腹を貫通した。


386:ゲーム好き名無しさん
08/06/18 20:13:52 qIPBeVks0
今度は僕の方がくずおれる。そして一郎が僕を見下ろしていた
僕は迷いを突かれた。
いけない・・・僕がここで死んだら。誰が、母さんと妹を守るんだ!?
僕の意志とは裏腹に、まぶたが落ちてくる。すごく・・・ねむい・・・。
僕の意識はそのまま闇に落ちていった。



気がつくと、夕焼け空が目に入ってきた。3時間ぐらい気絶していたのだろうか?
太郎「痛ぅ!?」
脇腹に風穴があいていた。だが出血はない、レーザービーム特有の傷痕だ。
僕が生きているということは急所は外れていたのだろう。
レーザーは超高温で物体を蒸発させ焼き切る。おかげで傷口はふさがり失血死することはなかったのだ。

太郎「そうだ!!母さんたちは…」
あたりを、見回す。

…それがなんであるか、最初はわからなかった。
黒こげの塊が2つ。だが、よくよくみるとなんとなく人の形をしているようだった。
メカ・一郎のしわざか。
…ドクン!!動悸が激しくなる。すごくいやな予感だ。ありえない。

損壊が激しくかろうじて服の残骸からその2つの死体が女だということが判別できた。

…はあはあ。呼吸が乱れる。

こんな、こんな馬鹿な。こんなことが許されるのか?こんなことがあっていいはずがない!!

そこには、母さんと妹の、死体が、転がっていたのだ……

「ウワアアアアアアアアアアアアオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」

僕は 叫んだ 声も枯れんほどに
僕は 泣いた 血の涙が流れんほどに
僕は 頭をかきむしった 気も狂わんほどに


どうして!?どうして!?どうして!?どうして!?どうして!?
どうして!?どうして!?どうして!?どうして!?どうして!?

思考が、感情が、僕の全てがグチャグチャになる。

僕は、僕は、僕は、僕は
…僕はやつを憎みながらも最後の最後で家族の情が出た。それが正しいと思ったからだ。
だから、一郎は生き残った。そして、一郎には情が出なかった。だから、二人は死んだ。


387:ゲーム好き名無しさん
08/06/18 20:15:18 qIPBeVks0
…いや
そうだ。
簡単なことじゃないか。
母さんも妹ももう、いない。
僕には、家族の情なんて、いらない。
そんなモノ 必要じゃないんだ。

…ザッ。人の気配がした。感情の無い目でそちらを見る。
院長「……」
院長先生が立っていた。いろいろ聞きたいことがあった気もするが、今となってはもうどうでもいい。
ただ一言。
太郎「奴は?」
院長は答える代わりに、僕の後ろをゆびさした。振り向くと、向こうの方から爆音と煙が上がっている。
あそこか。僕はそのまま憑かれたようにその方向へ歩く。 

388:ゲーム好き名無しさん
08/06/18 21:52:29 YXAVqw/+O
急展開!?どうする!?どうなる!?

389:ゲーム好き名無しさん
08/06/18 22:50:22 qIPBeVks0
街は火の海と化していた。その中心、そこに奴がいた。

一郎「く、太郎…。ど、何処までもしぶといやつめ。そ、その傷でまだ生きているとはな…」

いいや、死んだんだよ。僕は。

一郎「ハアハア…。貴様の攻撃でこの機械の体も耐用の限界寸前だ…。
だ、だが貴様ごとき、貴様ごときにこの一郎は殺られん!!」

一郎が何かを言っている。…でもそんなことはどうでもいい。
一郎「死ねいッ!!ソニックブーン!」
真正面から真空の刃をくらって吹っ飛ぶ僕。
…僕は無造作に立ち上がると一郎に向かって歩を進める。
一郎「壊れろッ!砕けろッ!消えうせろッ!」
さらに2発、3発と立て続けてソニックブームが無防備な僕に放たれる。
衝撃が体を突き抜けていく。脇腹の傷が開いたのか、血が滲んでいた。
だが痛みなど感じなかった。なぜなら僕の心はすでに死んでいたから。

…そして、再び無造作に起き上がる僕。一郎の顔色が変わった。僕はなおも歩みよる。
一郎「ひ…ひっ!?な、ならばこれはどうだ!!
いくら貴様でも至近距離で喰らえばひとたまりもあるまい!!」
一郎が腕のドリルを構えながら突進してきた。ゼロ距離でドリル・ボムを発射する気か。
一郎「ハハハハハハハハ!!母と妹のあとを追わせてやるぞォー!!」
…うるさい。一郎の動きがひどくゆっくりしたものに感じられた。僕はドリルのついた腕をつかむ。

そして、ドリルを腕ごと引きちぎった。

390:ゲーム好き名無しさん
08/06/19 00:10:14 TNjvs/Gg0
URLリンク(jp.youtube.com)

391:ゲーム好き名無しさん
08/06/19 02:05:01 LJV6TnKV0
一郎「グ、グワアアアアアア!!!」

もぎ取った機械の腕を見つめる。オイルと血がおびただしくふき出す。
返り血とオイルを浴びても僕は何とも思わなかった。その程度のことだろう。
そのまま、腕ごとドリル・ボムを思い切り叩きつけてやる。

一郎「ギィヤァァァァァァ!!」

ドリル・ボムが爆発する。距離が近すぎたのか爆風のダメージを自分も受けてしまう。
いや、こんなのは、ダメージとは言わない。火傷と破片で片腕はもう動かないが、だから何?

ひざまづいて、悔しそうに片腕で地面を叩くメカ・一郎。
一郎「畜生!!こんな…畜生ぉぉぉ!!!」

一歩、また一歩と僕はうずくまる一郎に近づく。
一郎「ひぃぃ。く、来るなぁ!寄るなぁ!! サ、サマソー!!」
苦しまぎれのサマーソルトキック。だけど遅い。遅すぎる。
僕は動くほうの腕で繰り出される直前のメカ・ガイルの脚をつかむ。
一郎「な?何をアアァァァァ!!」
その状態のまま、脚を握りつぶして粉砕した。こんどは無造作につかんだ脚ごと一郎の体を投げつける。
一郎「がッ!?ぐへッ!!ぐはァァ!!!」
地面に叩きつけられ、もんどりうって、血を吐く。

一郎「…た、太郎!!助け、助けてくれ!!親子の仲じゃぁないか!!なぁ!?なぁー!!??」


392:ゲーム好き名無しさん
08/06/19 02:35:34 LJV6TnKV0
僕に親子の情なんて、もう存在しない。お前がそうしたんだ。
止めを刺すべく、ゆっくりと近づく。
一郎「太郎!!父さんが悪かった!!許してくれ!!
殺さないでくれ…!!」
何を言っても無駄だ、もう遅い。
だが、ふと、既視感を覚え立ち止まる。メカ・ガイル一郎の胸のハッチが開いていた。
そしてそこからレーザービーム砲が顔を覗かせていた。

一郎「このとおり謝る!!謝るから…このレーザービームをくらえぇぇぇ!!」

一郎の顔が、勝利の笑みに歪む。

393:ガイル
08/06/19 07:44:34 86Adr3vJO
OH!!!シリアスな展開デース!!!
一郎はどうなっちゃうのかな?かな?

394:ゲーム好き名無しさん
08/06/22 00:10:01 QYPQHP5CO
またも、僕の体をレーザービームが突き抜けて行く。
あぁ、こりゃ死ぬかな。今度こそ致命傷か。でも、僕が死のうが生きようが大差ない。
一郎「くははは…!!どうだ太郎!!これで貴様はぁ!!ギザマバアァァ…!?」


…そう。コイツさえ潰したら、あとはもうどうでもいい。

僕はそのまま前に片腕を突き出すと、胸のレーザー砲の部分から、殺人サイボーグを貫いた。

一郎「………」
あっけない。
そう思った。

背中まで腕を貫通させられ、一郎は絶命する。


395:ゲーム好き名無しさん
08/06/22 00:45:25 QYPQHP5CO
ベガ「修羅か…。」
いつの間にか、院長先生が佇んでいた。

院長「君の勝ちだ。だがそのままでは確実に死が訪れる。
また取り引きしないかね?
元々、君の父は本物のガイルとすり替える為に改造されたのだ。
優秀な太郎君こそ、その役目にふさわしい。
正直な所そこまでボロボロな身体を二度もガイル化したら悪影響が出るかも知れないが…。」

…どうでもいい事だ。
でも、もし断ったら…?
院長「残念だが、一郎をさらに改造するほかない。」
…なんだ、つまり僕達を秤にかけていたって事か。
院長「うん、まあ、本当の所、君は排除されるべき目撃者だったんだが。
差がありすぎるのにあまりにも善戦したもんだから、ついひいきしたくなっちゃったんだわ。コレが。」

…そいつぁどうも。
院長「で、どうする?
考える時間をあげてもいいが、満身創痍のその身体はあまり持ちそうには見えないぞ。」


…うん。
…そして、
…僕は答えた。

太郎「…僕にはもう何もない。
好きにすればいいよ。」
院長「取り引き成立だな。」

396:ゲーム好き名無しさん
08/06/22 01:11:45 QYPQHP5CO
また、夢を見た。
花畑の中を歩いて行くと大きな川が流れていた。
ダルシムそっくりの渡し守が何者かと争っていた。
僕は花畑に隠れ様子をうかがう。
ダルシム「ほーれ。お前さんは罪の無い人はおろか妻と娘にまで手をかけおった。
その所業、鬼畜の如し!よって地獄に堕ちなさい。」一郎「黙れぇい!ワシを誰だと思っておる!!くたばれ!ソニックブーン!!」
そこにいたのはなんと僕の父、一郎だった。
一郎「…?ば、馬鹿な!!なぜソニックブーンが出ない!!
ならば…サマソー!」
…しーん。
この場所で一郎はただの一郎だったのだ。
メカでも、ガイルでもない、ごく普通の中年親父。
死んだ人の来る世界だもんな…。妙に納得する。

ダルシム「ヨガヨガヨガヨガヨガ!!」
一郎「ぐげッぐげッぐげッぐげッぐげッ!!」
頭突きを喰らってノビる一郎。
そうだ。それがアンタの素の実力だ。所詮借り物の力がなければその程度だろうさ。

397:ゲーム好き名無しさん
08/06/22 01:35:29 QYPQHP5CO
ダルシムに連れ去られ三途の川を下って行く一郎。
僕は踵を返すと、振り返らず来た道を戻る。
…親父。
アンタは自分を馬鹿にした奴等に思い知らせるためその力をふるった。
そしてその復讐は遂げられた。

だが、その先に何がある?

結局、アンタは一体何がしたかった?


僕にはわからない。

…周りの景色がまばゆくボヤけてきた。現実の世界が、目覚めが近づいているのがわかった。

398:ゲーム好き名無しさん
08/06/26 15:13:13 saNi1UoLO
もう信じらんない!次回のコスプレイベントでガイルにコスプレして
イベント開始から終了までずっと
イベント会場の入口でしゃがんだまま
道行く人々にニヤリと笑いかけようなんて計画立ててる何て聞いてないし
ちょ~キモいよ!次の誕生日のプレゼントもらったら別れます

(とガチでガイルコスプレしてコスプレイベントに参加しようかと思った。
でもガイルの衣装何て売ってないよな?
自分で作るか特注するしかないか…大変そうだ)

399:ゲーム好き名無しさん
08/06/26 16:11:32 V2DkZqcLO
金髪逆毛+タンクトップ+迷彩軍服+軍用ブーツ+星条旗のタトゥー+ドッグタグ

これさえすればいい

400:ゲーム好き名無しさん
08/06/28 17:23:00 pDFzDVK6O
~エピローグ~

太郎「…ふぅ。またあの夢か…。」
あの死闘から3ヶ月。
僕は悪運強く死の淵から生還した。
度重なる改造手術で僕の中におけるガイルの比率がかなり偏り、
玄関でしゃがんだり、遊びに来た花子ちゃんを対空技で向かいの家までブッ飛ばしたり、
あげくのはてには巨大化して街を壊滅させたりと今になってみればちょっとヤンチャが過ぎたかな~とも思う。

父・一郎の一件はいまだに僕のトラウマだ。こうして今も殺戮サイボーグ中年親父の悪夢にうなされる。
全てを忘れる事は出来ないかもしれないが、新天地で別の人生を歩む事はできる。
機内アナウンス「死にたくないお客様はシートベルトをしめやがってください。もうすぐ着陸しますよゴルァ。
次はハワーイ。ハワーイ。終点でーす。」

そう。僕は休暇中のガイル(本物)とすりかわる為にハワイ行きの飛行機に乗っているのだ。
僕は親父とは違う。もっと上手くやるさ。


401:ゲーム好き名無しさん
08/06/28 17:35:18 Se8ixakiO
>>400
乙かれ様。面白かったです。
もう続編は無理ですよね…

402:ゲーム好き名無しさん
08/06/28 17:47:54 pDFzDVK6O
ガクーン!!

突如、機内が大きく揺れた!
アナウンス「オーマイゴッ!!右のエンジンがトーラブッちゃいましたぜ。お客様!
はっきり言って当機は墜落します。生存率は1%以下でしょう。」
パニックになる機内。悲鳴と怒号が響く中、さらにアナウンスは続く。
アナウンス「このまま死ぬのは、ノーサンキュー!なのでワタクシ機長はパラシュートで離脱いたします。
当機をご利用くださいまして誠にありがとうございました。それでは皆様、グゥゥーッド・ラァァック!!」
パニックは収まった。皆、あまりの絶望的状況に諦めてしまったのだ。重く暗い空気の中、口を開く者はいなかった。
まずいな。いくら僕がガイルの力を秘めているとはいえ…
理不尽なトラブルに冷静に対処しようと思ったが、さすがに分が悪い。航空事故じゃあ死ぬ。

その時、乗客の一人が叫んだ!
乗客A「窓の外に人が居るぞ!?」
何ィ?ここは高度数千メートルの上空だというのに!?
乗客B「スーパーマン!?それともスパイダーマン!?」
アメリカってスゲエ。そんな救いのヒーローがホントにいるのか。
乗客C「私達、助かるのね!」
機内の絶望的状況は歓喜の声に変わった!!頑張って名も知らぬヒーロー!!

403:ゲーム好き名無しさん
08/06/28 18:05:35 pDFzDVK6O
我らの救いのヒーローは、飛行機の翼に立ち、何もない空間から、ビーム砲を呼び出した!
そして、ビーム砲を構えると、
「プロトンキャノ~ン★」

残っていた左のエンジンを撃ち抜いた!
太郎「なんてことするんじゃコラーーーーーー!!!」
救いのヒーローはなんと死神だった!!
再びパニックとなる機内。かすかな希望からドン底に叩き落とされたから絶望もひとしおだ!

ズズゥン!
その謎の悪のヒーローが、天井を破って侵入してきた!!
ヤバいって!外との気圧の差どれくらいあると思って…!
乗客D「ひょえー」
乗客E「どっわー」
機外に吸い出され飛ばされる人々!!僕はしゃがんでタメを作り何とかもちこたえる。ビバ!ガイルパワー!

「太~郎~く~ん♪」

飛行機に無賃乗車してきたのは
陽子キャノン砲を肩にかついだ、
花子ちゃんだった…。


【太郎編・完】


404:ゲーム好き名無しさん
08/06/28 18:15:55 pDFzDVK6O
長らくのご愛顧誠にありがとうございました。
私事で恐縮ですが、作者KUWA(仮名)は4月の法改正と物価上昇の煽りを食らって、パソコンに向かうヒマもありません。


再び出会った二人はどうなるのか!?(考えてないかもしれません)
そして本物のガイルは!?(忘れていたかもしれません)
次週より、【激闘ハワイ編】が始まる!(かもしれません。)


405:ゲーム好き名無しさん
08/06/28 18:38:32 qQIWyuITO
仕事を好きに休んでハワイでゴロゴロしてるガイルって…
お金持ち!??

まぁ少佐だから給料は凄そうだが

406:ゲーム好き名無しさん
08/06/28 19:11:45 AcolYqPq0
花子ーーーーーーーーーwwww


407:ゲーム好き名無しさん
08/07/04 07:39:00 YyLtwK+YO
キャミィ花子萌え

408:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 12:53:58 xb4xaKpE0
幕間

ハワイの高級リゾートホテル「アーンスランド」
彼はアメリカンコーヒーをすすりながら愛娘とテレビの緊急ニュースを見ていた
ガイル(本物)「日本からの飛行機が墜落したとな。何々・・・。すぐ近くの空港じゃないか。」
アナウンサー「事故現場からの中継です。墜落の原因は明らかになってはおりません。
事故による死傷者は今のところ不明です。機長はなんとエンジンがトラブルするやいなや乗客を見捨てて逃げ出したそうです。
なお機長は近くのクロコダイル養殖場の沼に軟着陸し、命に別状はないとのことです。その時点では。」
クリス(ガイルの娘)「???どういう意味かしら、パパ?」
ガイル「そりゃワニさんの沼にダイブすればなぁ。小粋なアメリカン・ジョークというやつだな。HAHAHA!」
クリス「・・・・・・・・・。」
ガイル「あぁー、すまん。ちょっと不謹慎だったかなパパ」

クリス「まあ、いいわ。アタシちょっとお散歩に行ってくる。」
ガイル「ハワイは観光地とはいえ、気をつけるんだぞ。特に路地裏とかに入ったりしちゃ駄目だぞ。」
クリス「わかった。愛してるわパパ。」

娘クリスを見送った後も、ガイルはテレビのニュースを見ていた。
休暇中とはいえ軍人としての勘がこの事故にただならぬモノを感じたのだ。
アナウンサー「さて、ここで訂正とおわびです。
>>396ダルシム「(省略)よって地獄に堕ちなさい」一郎「黙れぇい!・・・」とありますがこれは改行ミスです。
>>400あの死闘から3ヶ月。とありますがこれは矛盾してます。単に書き込んだのが3ヶ月前(四月)だったのが原因です。
>>311で、2週間くらい前・・・と言及しています。)
後先考えずに書くから時系列にタイムパラドックスが生じています。カオスディメンションです。

時系列・太郎編
1日目 太郎、改造手術をうけたメカ一郎に追いかけ回され半殺しにされる。
4日目 病院で死の淵から生還。花子の差し入れ弁当に悶絶。さらに二日。
6日目 ついにガイル化、凄絶な死闘の末メカ一郎との因縁を絶つ。
   (空白の期間)
花子編
1日目 彼の家に行ったら玄関にしゃがんだガイルがいた。
2~7日目ぐらい? あの手この手を試してみるが、最終的に空中コンボを決められ地表に激突。
8日目 プロトンキャノンでガイル(太郎)を撃破。ガイル巨大化するも何とか撃破。

というわけで、あの死闘から3ヶ月→あの死闘からもうそれなりに時間が経った。と訂正お願いします。」

ガイル「・・・なんのこっちゃ?」

アナウンサー「それでは引き続き本編をお楽しみください」



409:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 15:09:46 xb4xaKpE0
ハァイ!アタシはクリス。先週からパパと一緒にハワイにバカンスに来てマース。ママには内緒で。
パパはアメリカ空軍の少佐やってるの。米軍の輸送機であっという間にひとっ飛び。公私混同ってすばらしい。
さて、ちょっとしたお小遣い稼ぎのため今アタシは一人で町に繰り出してるの。
ハワイくんだりまできて知り合いに会うなんてことはないでしょうけど、赤い頭巾をかぶってサングラスをかけて変装完了。
おっと、日本人はっけーん。しかも一人で歩いてやがるぜ。
平和ボケしててなおかつ金もぎょうさん持ってる、まさにカモ。ヒェッヒェッヒェッ!!
クリス「ハァーイ!!そこの兄さんちょっとそこの人気のない裏通りにカモン!!」
強引にジャパニーズのお兄さんの腕を掴み、裏路地へと引きずっていく。チョロいモンだぜ。
日本人「え?えぇ?」
クリス「うらァ。命が惜しけりゃ金だしな!ああン?」
愛用のイングラムを突きつけてホールドアップ。
クリス「この銃はイングラムM11といって誕生日にパパに買ってもらった私の宝物なの。
1分に1200発もの連射性能をもつ優れものよ。さぁあり金すべて出すか、鉛玉食らって血を出すか選択しな?」
ダガガガガガガガ!!足下に威嚇射撃をする。コイツぁオモチャじゃねぇんだぜ?
「ひいぃぃぃ!?」
逃げ惑う日本人。もう少しいたぶってやるか。
クリス「おぅ日本人。オメー名前は?」
日本人「あ、あのー。そ、それが

僕は誰なんでしょう?」

410:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 15:11:29 xb4xaKpE0
クリス「く、くくく。うふふふふふふふふ。
あーっはっはっはっはっはッ!!ギャハハハハハハハハハハハハハ!!!」

コイツは可笑しい。記憶喪失ってか!!
日本人「はあ、ほら飛行機が墜落しちゃって。」
クリス「あぁ、そういえば今朝のニュースでやってたわ。日本からハワイ行きの飛行機が落っこちたって。
機長が逃げて責任問題になってたわね。そうかぁ記憶喪失かぁ。
それじゃあ仕方ない。今回は見逃してア・ゲ・ル(はぁと)。」
日本人「どうもありがとう。可愛らしい赤ずきんさん。」
背を向けて去っていこうとする日本人。アタシは笑顔でイングラムのトリガーを引く。ドガガガガガガガ。
クリス「んな手に引っかかるか。ダァーホ!!」

日本人「あ、あのー血が出てるんですけど」
クリス「そりゃぁ、アタシ達みんな生きてるんだもの。生きているから笑うのよ。ゲヘヘヘヘヘヘ
さ、金出せ。今なら応急処置すれば多分助かるぜ?あえて保証はしないけど。」

日本人「あ、あのーヤバいんすけど」
クリス「そりゃぁ、時間経過とともに生存率がガクンと落ちるってのは常識よね。
さ、金出せ。ほらほら素直に出したら911(レスキュー隊)ぐらいは呼んでやっから」
日本人「いやそうじゃなくて、大怪我で僕の中にいるなんかヤバイモノが押さえられなくなってるんですけど。」


アタシは自分の目を疑っちゃった。だってこのひ弱そうな日本人(まあ、顔は悪くないが)服が破け筋肉ムキムキになっていくんだもの。
さらにトンでもないサプライズ!!この日本人、顔まで別人のように変わってしまったの。
あろう事かその顔は、米国空軍少佐・ガイル。私の愛する父親に!!
クリス「パ、パパ!?何これ、どういう事?」
父ちゃんはなぁ、父ちゃんはなぁ、父ちゃんだったんだぜーー!!
・・・もしかしてパパ、私の行動を監視するためにひ弱そうな日本人に変装してたの!?
おそるべし米軍の技術力。ハリウッドも真っ青だぜ!!
ガイル?「・・・」
はっ!!マズイ。アタシのちょっと人には言えない素行がばれちまった。
相手が赤の他人なら問答無用で顔がわからないようぶっ殺して路地裏に捨てておくんだけど、愛する家族にそんなこと出来ないゼ!
クリス「ああー、うん。何というか。これは冗談よ。ちょいとお茶目なアメリカンジョーク。てへ。」


411:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 15:12:43 xb4xaKpE0
「ソォニッ!ソォニッ!!ソォニックブーン!!!!」
クリス「えぎぇぇぇぇョ!!」
パパの得意技。ソニックブームを喰らってぶっ飛ぶアタシ。
そのままヤシの木に直撃し、弾力のあるヤシの幹にピンボールよろしく打ち出され路地裏の壁に激突!!おぐはァァ!!
クリス「よ、よくも乙女を傷物にしてくれたわね・・・」
親にもぶたれた事無いのにぃ。ぶったのは父親か。いや、そうじゃねーわ!!
クリス「アンタ、私のパパじゃないわね!!パパなら私が人を殺そうが、核を撃ちこもうが『ごめんなさぁい。てへ。』とかいえば
『しょうがないな。クリスは。HAHAHA』って無条件に許してくれちゃうナイスガイなのよッ!!貴様いったい何者!?」
ガイル「ワ、ワタシは・・・僕は・・・誰だ?うううぅ・・・あ、頭が・・・アタマが頭痛で痛い・・・!!」
頭をかきむしる偽(?)ガイル。
アタマが頭痛で痛い?日本語おかしいんじゃねぇか?まあアタシアメリカ人だからわかんねーデースけど。
クリス「偽物なんて許せない!!その最高にダンディで気高く美しい姿をしていいのは世界でたった一人、パパだけよ!!
それをたっぷりじっくりゆっくり自覚してくたばんなーーッ!!」
素早く銃のマガジンを交換しSMG(サブマシンガン)の銃口を偽パパに向ける。
クリス「ク・・・」
だが、イングラムのトリガーを引く指が鈍る。
で、できない。出来ないワ!!
いくら偽物とわかっていてもパパに向かって発砲なんて出来ないぜよ。

ガイル「ボクハ、僕は、誰だ!?僕は誰なんだーーー!!」
偽ガイルが必殺技のモーションに入る!!やっべ!!バックステップ!!
でも距離をとってしまえばサマソーもソニックブーンも怖くない。伊達に実の娘やってねえし。
ガイル「サマソォー!!サマソォー!!」
クリス「はぃ!?ええーーーーッ!?!?」
またもやアタシは目を疑う。サマソーといいながらバイオレットに光る柱状のエネルギー波が発射される!!
クリス「おぎょぇぇぇゎ!!」
何!?何ナノこの人!?テメ言ってることとやってることが全然ちがうじゃぁねーかこのスットコドッコイ!!
サマソーなどと言っときながらマグネティック・ショックウェーブだしたよコイツ!!
再びぶっ飛びながらそんなことを考えた。
再びヤシの木に直撃し、再び弾力のあるヤシの幹にピンボールよろしく打ち出され、今度は路地裏に停めてあった車の上に落下する。
べこぉおん!!
クリス「んぐおおおお!!アメ車硬てえeeeee!!アメ車痛てえeeeee!!」
ガイル「僕・・・だ・・・れ・・・」

偽ガイルはその場に気絶して倒れてしまった。変身が解けたのか元の日本人の姿にもどっていた。
クリス「・・・何だったのかしら。でもこのままにしておく訳にもいかないし。とりあえず、連れて帰っていろいろ聞きだしましょう。」
うん。それがいい。久しぶりの尋問ね。拷問マニアとしての腕が鳴るわ!!ヒエーッヘッヘッヘッヘッヘ!!



412:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 16:22:39 zGqG37oJO
初代スト2が出たころ俺はクリスちゃんで抜いてたんだが
まさかクリスちゃんが暴君だったという方向で来るとはwwwwwww

てかブリブリ親バカなガイルwwwwwww
凄く素敵な展開です楽しみ(^^)ww

413:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 17:07:49 xb4xaKpE0
アタシが滞在してる高級リゾートホテル、「アーンスランド」につく。
この偽ガイルである日本人を担ぎながら自分の部屋に帰る途中で、ホテルの女支配人の森子(モリコ)に出くわした。
支配人・森子「あら、これはこれはリトル・ミス。ご機嫌はいかがかしら?」
無駄に妖艶なこの緑色の髪をした日本人、ヨーロッパ系のハーフらしい。胸のあたりを強調したポーズでにこやかに話しかけてくる。
クリス「最高に最悪だぜ」
何せテメーに会っちまったからな。この女リトル・ミス(小さなお嬢様)などと慇懃無礼にかつ遠回しに嫌味を抜かす。
森子「女の価値は胸の大きさだけじゃ無いわよぉ。落ち込まないでねぇ?」
ぶっ殺すぞこのアマ。人がなにげに気にしている事を!!
クリス「・・・っと、無駄話をしてる場合じゃねえ。宿泊してる部屋とは別にもう一つロイヤルスイートを用意してくんな。代金はこれで。」
そういってアタシの隠し口座のカードを森子の胸元に差し込んでやる。
クリス「それと、このホテル拷問道具って貸し出ししてねぇのか?」
森子「拷問道具ぅ?たしかにちょっと変わった趣味のお客様のために貸し出ししてる備品はあるけど、
せいぜいムチとかロウソクとか三角形の木馬とかあとチョウチョの仮面とか、そんなのばっかよ?」

それ違う。

森子「ははーん。」
クリス「んだよ?」
ニヤニヤしたサキュバスチックなほほえみでアタシとその背に担いだ謎の日本人を見比べる森子。
森子「バカンス先のホテルにボーイフレンドを連れ込むとは、なかなかやるじゃなぁい?」
クリス「ちげーよ。」
相手にすんのも馬鹿らしいので無視して担いだ日本人を今しがた確保したロイヤルスイートに連行する。


414:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 17:09:30 xb4xaKpE0
とりあえず、謎の日本人を超高級ロイヤルスイート・ルームのアンティークの椅子に縛り付ける。
クリス「お目覚めの時間よ。白雪姫。」
拷問の定番、水をぶっ掛けて目を覚まさせる。
「うーんん…ここは?」
クリス「尋問される側に質問は許されない。」
アタシは眼帯をつけた将校スタイル(コスプレ)で尋問を開始する。こういうのは雰囲気作りが大切なのよ。
圧倒的有利な立場から相手の心が折れるまでじわじわいたぶり続ける。ああ、なんて快感。
クリス「さて、改めて聞こうか。ホワッチュアーユーネェェーンマっ?(What are you name?)」
相手の鼻をつまみ上げながらふぅーっと息を吹きかけてやる。そしてにこやか~に質問を開始する。
「ぶぎぃぃぃぃぃ」

クリス「おめーは何故アタシのパパに変身できる!?」
アタシ、超ノリノリ・ハイテンション!!制服効果ってやつかしら。

「だーかーらー!!僕は、何も覚えていないんだって!!自分の名前だって…。」
日本人はあくまでもこう言う。じゃあ仕方ないわね。スイッチオン・エレクトリック・サンダー(Pボタン連打・byブランカ)
「はびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃ!!!!!!」
これまた拷問の定番、電気ショックだ。さあ吐け。自分を解放しろ。
クリス「おめーの目的は何だ!?」
「だっかっらっ!!僕は何も知らないって!!ばびゃーーーーーー!!」



クリス「はぁはぁ…強情なやつだぜ。気に入った。まさかアタシのおばあちゃん直伝・拷問フルコースに耐え切るとはな!!」
ちなみに亡くなったおばあちゃんも軍人で敵味方に恐れられる悪魔の鬼将校。そして拷問のスペシャリストだった。
(パパですらおばあちゃんには頭が上がらなかったらしい)
クリス「だが、こんなものはオードブルにすぎないゼ!!ヘイ、森子!」
指をパチンと鳴らす。ホテルの支配人モリコがルームサービスで台車に物騒極まりない鉄の塊を乗っけて持ってきた。


415:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 18:11:01 Hzc+GJQwO
おばーちゃーんww

416:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 21:56:54 OqlwboYT0
お、新シリーズの始まりですか。頑張ってくださいw

417:ゲーム好き名無しさん
08/07/13 21:14:22 wWRCkSCCO
クリスちゃんハァハァ

418:ゲーム好き名無しさん
08/07/14 00:10:07 ULIT7vgxO
スレタイが

彼の~ガイルがいる

じゃないことが悔やまれる

419:ゲーム好き名無しさん
08/07/14 21:16:50 cIJucCwjO
森子「お待たせいたしましたぁ~御注文の品です。」
クリス「おぅわりぃな、手間かけさせちまってよ。」
この女、個人的理由はともかく、サービスは超一流だ。その点は素直に認める。
日本人「あ、あの~、それは一体なんでしょう?すっっごく血なまぐさいんですけど?」
運び込まれた鋼鉄の拷問器具を見て恐れおののく日本人。
どういう用途かは理解は出来なくともそれが生命に対して著しく危険をもたらすモノだと感じたようだ。
森子「これは中世の拷問器具、通称『鉄の処女』といわれていまーす。地下の厳重に封印された部屋から偶然出てきました
この直立した鋼鉄の棺桶には内部に無数のトゲトゲが!もし中に入ってフタを閉めたりしたら、
太くて大きいのがたくさん沢山ザックリと。あぁ考えただけでもゾクゾクしちゃいますわ。ワタクシ。」

「ひ…」
日本人のあんちゃんも違う意味でゾクゾクしたようだ。

420:ゲーム好き名無しさん
08/07/14 21:43:50 cIJucCwjO
クリス「さーて、言い残す事はある?キャプテン・サワダ?」
日本人「サワダって誰ッスか!?僕はそんな面白不吉な名前じゃ…」
ならば、本当の名前はなんていうんだ?あーん?
「だ、だから僕ぁ何にも思い出せないって…」
…チッ。流石にこんな誘導尋問にはひっかからないか。
クリス「じゃあ、オメーの名前は便宜上キャプテン・サワダだ。はい決定ー!!」
ジタバタ暴れて抗議するキャプテン・サワダ(仮名)。そーかそんなに嬉しいか。
クリス「じゃあ、早速その名前を墓にきざんでやんぜ、サムライ。
HERE WE GO!KAMIKAZE!(殺るぜ、カミカゼ!)」
ガコン!戦慄のアンティーク拷問器具『鉄の処女』が荘厳なる音を立ててゆっくり開かれる。うむ乙女は恥じらいが肝心だ。
クリス「遺言があれば聞くわ。キャプテン・サワダ?出血大サービスよ。もっとも本当に大出血するのは貴方だけどね。」
サワダ(仮名)「ああああ、なぜ僕がこんな目に!?」

バアン!! その時このロイヤルスイートのドアを蹴破る音が響き渡り、何者かが凄まじい勢いで乱入してきた!!
Here comes a new challenger!?

421:ゲーム好き名無しさん
08/07/15 05:03:57 2D5BKrkNO
ガイル「クリース!」
と思ったら乱入してきたのはパパだった。げげ!何で?
森子「この拷問器具を運んでくる途中で偶然お会いしたから、お宅のお嬢様が男を連れ込んでナニヤラしようとしてます
って世間話したんですの、ワタクシ。オホホホホ」
高笑いする女支配人。オホホホホじゃねー。それは告げ口と言うんだよこのアマ。
なんてこったい!パパにアタシの拷問官姿なんて見せられないから、わざわざ違う部屋とったのにコンチクショー!

ツカツカツカ…
釈明する間もなく荒縄で縛られた日本人キャプテン・サワダ(命名・アタシ)に歩み寄るパパ。
ガイル「貴様か!貴様が俺の娘をたぶらかしたのか!?」

完全に勘違いしてるパパ。いくらなんでもそれはない。アタシがこんな日本人如きを相手にするか!?
余談だができちゃった婚の事をショットガン・マリッジというの。娘の親父が男の所にショットガンもって、
「テメエ殺ース」と挨拶に来るからだそうな。

ガイル「許さん!許さんぞぉ!!
貴様なんぞAIM-9(サイドワインダー)にくくりつけて大西洋の果てまでぶっ飛ばしてやる!!」
ショットガンどころか赤外線誘導追尾ミサイル!マジギレしてますおとっつぁん!

サワダ(仮名)「…ガ…ガイル……?
…ち…父親?…ガイル…家族…うぅ
ううッ、あ…頭が…アタマがァァーーーー!!」

422:ゲーム好き名無しさん
08/07/15 05:37:43 2D5BKrkNO
!?マズい!まさかあの日本人…気をつけてパパ!!ソイツは
ガイル「クリス!お前は黙ってなさ…いぃぃぃ!?」
言い終わらないうちに、神秘のサムライ、キャプテン・サワダ(仮名)はまたしても愛するパパそっくりに変身した!
バリバリバリバリバリ!
筋肉が盛り上がり縛り付けていた荒縄が千切れ飛ぶ!
ガイル「ぬわにぃぃ!?まるでこれは鏡に写したようなそっくりさん!」
度肝を抜かれるパパ。そりゃそうだ。ドッペルゲンガーに会った人間は死ぬらしいからな。
もし他人が自分そっくりに変身したらアタシの場合泣いちゃうか問答無用で射殺してるぜ。

ガイル(本物)「ムゥ…なんて肉体美だ。おまけに世界一ハンサムで、表情からは知性がにじみ出ているようだ!」

かっくん!思わずずっこけるアタシ。感心しつつ実は自分を自賛するパパ!
この異常なシチュエーションにもっとつっこむべき場所があんでしょーに!

423:ゲーム好き名無しさん
08/07/15 07:33:51 Cw+6xbABO
ガイルはアメリカンから見たらイケメンらしいね

てかこのお話のガイルはナルシストですかwwww

424:ゲーム好き名無しさん
08/07/15 11:40:28 L8MCidGeO
ナルシストってまるでバルログみたいだな
っと全編を通してもまだこの話バルログは出てきてなかったよね

425:ゲーム好き名無しさん
08/07/16 13:52:43 T6pVg0Zf0
髪の毛手入れしているあたりでナルシスト爆発www

426:ゲーム好き名無しさん
08/07/18 18:56:08 JPTXrvK0O
そー聞くとガイルはおしゃれさんなのかな…
あんなゴツマッチョでアメリカンな奴が

427:ゲーム好き名無しさん
08/07/19 21:51:22 VFELnnEHO
偽ガイル「た…倒す。…敵…ガ、ガイルーーー!!」
錯乱気味ながらもパパに向かって拳を振り上げる偽物!あ、危ない!!
ガシッ!
ガイル(本物)「だが、所詮イミテーションだな。打ち込みが甘い。」
そう言ってガッチリとガードを固めて攻撃を防ぐ。カ、カッチョイイーー。
シュワバッ!互いにバックステップして距離をとる二人。そして、
「ソニックブーン!」
「ソニックブーン!」
同時に繰り出す必殺技。相殺される真空刃。
同キャラ対戦?格ゲーじゃお馴染みの光景だがこうして目の当たりにしてみるとどんなに胸クソ悪りぃもんか。
アタシのパパとそのそっくりさんが殺し合いしてんだぜ。どこの怪奇ミステリーゾーンだよ。
ふと辺りを見回してみるといつの間にか支配人・森子は居なくなっていた。
危険を感じたのか、はたまた面倒に巻き込まれるのをさけたのか…。いずれにしてもあんのBicchi(ビッチ)!

ガイルVSガイルの闘いは膠着しつつあった。同キャラの場合、性能が同じである以上実力の差が顕著にあらわれるというが、
あの偽物ごときがパパと同等の実力なんて認めたくない…
パパが負けるなんて有り得ない(断言)!…でも万が一のためにこっそり服のポケットに入れていた秘密兵器をとりだす。

428:ゲーム好き名無しさん
08/07/19 22:35:00 VFELnnEHO
クリス「ライオット(暴徒鎮圧)・ガン~!」
強化プラスチック製、計量で一見オモチャみたいな銃だけど高圧電流入りのカセットを打ち出して相手を無力化する、いわば遠距離スタンガンね。
もっとも実弾でないとはいえ運が悪いと骨折するくらい強力なシロモノで、さらに運が悪いと心臓停止する事もあるとか。

ガイル「やめなさい、クリス。1対1(サシ)の勝負に手を出すもんじゃない。」
ぐげ!バレてた。でもでもパパ…

ガイル「たしかにパワーも技術もある。なかなかイイ線いってはいるが、それだけじゃ俺には勝てないな」
偽ガイル「…?」
ガイル「貴様には軍人としてもっとも大切な魂(スピリット)が無い。戦うための理由が無いッ!闘うための信念が無いッ!
俺が戦ってきた相手には皆、理想があった!命をかけるべき何かを持っていた!…たとえ悪人でもな。
目を見ればわかる。貴様にはそれが無いッ!」
パパが怒涛のコンボを決める!膝蹴りから裏拳、しゃがみ強キック!
偽ガイル「ガハッ!…ゴホッ!!」
一気に流れは傾いた。
ガイル「どうした?動きにキレがなくなったぞ!?仮にも俺の姿を真似ているなら、もっとガッツを見せたらどうだ!」
はーい!今気付いたんだけど、動きにキレがなくなったのは多分アタシの拷問メニューによるダメージが原因だと思いまーす!
でも、んなこと口が裂けても言えないゼ!イェーイ!

偽ガイル「理由…た、たたかう理由…?…な、何故僕は……どうして…?」

429:ゲーム好き名無しさん
08/07/19 23:21:08 VFELnnEHO
頭痛をこらえているのか、こめかみを押さえながらフラフラと近づいてくる偽ガイル!
パパは油断なくしゃがんで迎撃体勢をとる。
偽ガイル「ぼ…僕は…ボクは…」
しかし、サマーソルトの出番は無く、偽ガイルは前のめりに倒れてしまう。  …K.O.!
例によって気絶すると元の日本人の姿に戻ってしまうようね。さーて、じゃあどうしてくれようかなこのパチモンがァ!?
ガイル「クリス、ソイツの手当てを。」
はぁ!?!?何でなんでどーして?コイツはあろう事かパパの姿を騙った不届き者よ!?
ガイル「単なる気まぐれさ。」
まあ、パパがそう言うならしかたない。あ、そうそう大事なコトを忘れてた!
クリス「やっぱりパパはかっこいいー!さっすがアタシの父親!」
笑顔でアタシはパパに抱きつく!うんうん、パパは最強!世界一の父親よッ!
カチン!
クリス「あ」
ガイル「あ」
大事なコトを忘れてた、アタシはライオット・ガンを持ったままだった!!抱きついた勢いでうっかりトリガーをひいちゃった!
ガイル「ふんゴーーーーー!!」
高圧電流と衝撃で後ろにゴロゴロと転がってゆくパパ!
あああ!そっちには異様な存在感でそびえ立つ中世の拷問器具『鉄の処女』が!
ガコオオオン!!
キャー!ホールインワンしちゃったー!しかもその拍子にフタがうまい具合に閉まっちゃった!なんてこったいオーマイガッ!?
ぷっしゅ~~~~~~

このゲームには残酷、グロテスクな表現が含まれています。


…この日、リゾートホテルの一室、最高級のロイヤルスイートルームから世にもおぞましい断末魔の悲鳴が響きわたったという…

430:ゲーム好き名無しさん
08/07/19 23:39:08 VFELnnEHO
プルルルル
ガチャ
『合言葉は?』
『シャドルーは世界幸福を願う夢のハイテク企業です。』
『うむ。森子君か、して首尾はどうだね?』


森子『という次第で、どうやら本当に彼は記憶喪失のようです。最初は記憶喪失を装って少佐に近づいたのかと思ったのですが』
『ぬぅ…今の旅行中こそが彼らをすり替える絶好のチャンスだというのに…』
森子『あら、悲観なさるのはまだ早すぎませんこと?
今のところ目撃者は少佐本人とその娘だけですわ。しかもターゲットは不慮の事故で瀕死の重傷です。』
『なるほど…計画に支障なし、か。
よかろう、近日中に刺客を送り込もう。未来科学の粋を集めた最強のターミネーターだ』
森子『お待ちしておりますわ。ではごめんあそばせ。
…院長先生』

431:ゲーム好き名無しさん
08/07/20 00:11:02 3OvSzH1CO
誰かこのお話を漫画にしてくれないものか…
好きすぎるガイルさん

432:ゲーム好き名無しさん
08/07/20 00:29:32 Krx9DFrq0
ナニコレw

433:ゲーム好き名無しさん
08/07/20 01:48:02 ibXMy+ZpO
確かに…
このスレだけにとどめておくのは惜しいくらいのなかなかの出来だ

434:ゲーム好き名無しさん
08/07/24 20:10:58 vrl/uQCI0
~高級リゾートホテル・ガイルの部屋~

クリス「はい、パパ、あ~ん。」
そういってベッドの上のパパにオートミールを食べさせてあげる。パパは包帯グルグル、絶対安静の重傷。
医者が言うにはフツーの人間ならまず死んでたが、鎧並の筋肉がかろうじて致命傷から守ってくれたのでは・・・とぶったまげていた。
クリス「はい、サワダも、あ~ん。」
そういって別のベッドに寝ている謎の日本人、キャプテン・サワダにも別のオートミールを食べさせてあげる。
キャプテンといってもコイツは別に空軍大尉というわけではない。
(CAPTAIN=陸、空軍大尉。少佐の1つ下の階級。海軍の場合は大佐。ちなみに少佐はMAJOR)
この男、記憶喪失だというので便宜上こう呼んでいたのだが、いまだに名前すら思い出せない上、
今更ほかの呼び方を考えるのも面倒くさいのでこの名前が定着してしまった。
クリス「どう?おいしい?記憶が早く戻るように刺激タップリ、ハバネロレッドペッパーソース入りよ。」

サワダ「*@&#$&!!!」
悶絶するサワダ。そんなに美味しかった?ケッケッケ。このソースについて講釈してやろう、耳かっぽじってよく聞きな。

クリス「辛さはタバスコの何倍もあるほとんど狂気の調味料で、パッケージの注意書きには喘息(ぜんそく)患者は絶対に食うなと。
もし食べたりしたら即座に重度の呼吸困難、命の危険もあるとかないとか。」
文字通り『死ぬほど辛い』のよ。元々貴様のせいでパパがひどい目にあったんだ、思い知れ。


・・・この日本人・サワダは財布やパスポート、自分を証明する物を何も持っていなかった。
パパはコイツの身柄を保護してやろうと言い出した。ま、私自身コイツを監視下に置くことは賛成だったが。
文無しのコイツにパパの姿で窃盗とか強盗とかされたらたまんねえしな。
んなわけで、サワダは記憶が戻るまで旅行先限定の召使いとしてこき使ってやることにした。働かざる者食うべからず。
問題はホテル側がどう言うかだったが、・・・黙っとこ。バレたらバレただ。

435:ゲーム好き名無しさん
08/07/24 20:12:08 vrl/uQCI0
クリス「ん?なんかコゲ臭くないかしら!?」
ふと見ると、サワダのアタマのてっぺんから煙が出ていた。
サワダ「ふぁがあアアー!!」ボッ!!
サワダが炎上した!!えぇー謎の人体発火現象!?うっそーん!?いくらハバネロソースが辛いといっても火はでねーだろ火は!

ガイル「フゥム。君は俺そっくりに変身したり、どうも特殊な体質のようだな。クリス、発火する格闘家ってのは珍しくない。
ケンおじさんいるだろ?ママの妹、イライザの旦那さん。あいつも昇竜拳から火が出るんだわ。」
パーパー!!そんな冷静なこと言ってる場合じゃないでしょ!消火器ー、消火器はどこ-!!

サワダ「はースッゲーびっくりした」
それはこっちの台詞だっつーに。アタシの迅速な対処のおかげで火は消し止められた。
サワダのパジャマが焦げた程度だが、ベッドに延焼してたらと思うと冷や汗が出る。何なんだコイツは!
まあ、都合がいいからコレに着替えなさい。あらかじめ用意しておいた服を渡す。

サワダ「クリスちゃん?えぇと、これは・・・執事の服・・・か?」
そう、いわゆる燕尾(えんび)服というやつね。アンタのために作った特注品よ。
蝶ネクタイを締めキリッとした服装にサワダもまんざらでもない様子。アタシも選んだ甲斐があったというものだ。
クリス「まずは、執事としての立ち振る舞いを身につけてもらいましょうか。この服、蝶ネクタイに高性能小型AIが内蔵されていて
言葉使いや姿勢、その他もろもろ使用人としてふさわしくない部分があると判断された場合、お仕置きとして高圧電流が・・・」


サワダ「ばびゃーーーー(感電)!!な、何ー故ーだー!?ど、どぼぢて~だ~!?」
クリス「だーれが、『クリスちゃん』だ!?『クリスお嬢様』だろ?『お・じょ・う・さ・ま』。あぁん!?」
サワダ「いや、ふつうのお嬢様はもっとおしとやかであまつさえそんな言葉遣いはしないだろ・・・おンぎゃ~~~(感電)!!」

使用人の分際で主人に逆らうなど笑止千万。気絶しない程度の電流だから命に別状はない。気に入ってくれたかしら?
サワダ「なめんな!!誰がこんなも・・・にょおおおおお(感電)!!

・・・はぁはぁ、・・・あ、ありがたき・・・し、幸せでございます。」

クリス「ふふん。なかなか物わかりのいい男ね。・・・さてアタシはちょっと出かけてくるわ。夕方には帰る。」
サワダ「い、行ってらっしゃいませ。」ペコリと一礼するサワダ。
バリバリバリーー!!「・・・にゃ・・・にゃんでーーー!?」容赦なくサワダに襲いかかる電撃!!
クリス「油断したわね。おじぎの角度が甘いのよ。もっとふかぶかーーーっっと礼をするコトね。
でも、初めてにしては上出来かしら。アタシ的に今のはノーカウントにしてあげる。」
サワダ「・・・もったいないお言葉でござい・・・ま・・・す」(ばたっ)

隠し口座の金も無限じゃない。パパの治療費、思ったよりかさんだからな。ちょっと『お小遣い稼ぎ』にいかないと。
あぁ、なんて健気で家族思いなアタシ。アタシはサワダにパパの看病を任せると、例によって赤いずきんとサングラス、
そして愛用のイングラムを手に部屋を後にした。


436:ゲーム好き名無しさん
08/07/24 20:13:30 vrl/uQCI0
クリスが出かけていった後の部屋で、サワダは慣れない言葉遣いと立ち振る舞いに苦戦していた。
サワダ「ええと、ガイルさん。包帯を変えましょうね。」バリョバリョバリョ!!襲い来る電撃!!感電するサワダ。

サワダが蝶ネクタイを見るととても小さなランプが赤く点灯していた。
サワダ「よ、呼び方が悪いのかな?ご主人様・・・いや、旦那様の方がいいかな?」
また蝶ネクタイを見る。ランプは消えていた。OKということだろうか?

ガイル「いや、旦那様とかご主人様はやめてくれ。堅苦しいのはごめんだ。」
サワダ「じゃあ、ガイル!」バリョリョー!!再び電撃!!
蝶ネクタイはまた赤いランプ。さすがにNGらしい。
ガイル「困ったなー。俺は呼び捨てでかまわんのだが・・・うーむ、ならば・・・そうだな!少佐と呼んでくれ。コレが一番自然だ。」
サワダは蝶ネクタイを見る。黄色いランプが点滅していた。『本来ならNGだけど主人が言うなら仕方ない』といったところか。

ガイル「すまないな。娘のワガママに付き合わせてしまって。だが、あんなに楽しそうなクリスを見たのはひさしぶりだよ。」

『人の苦しむ姿を見てあんな楽しそうに出来るのはきっと根性がねじくり曲がってるからでしょう。』
・・・だがサワダは危ういところで本音を飲み込んだ。

ガイル「妻と別れてから(注:公式設定に準拠。スト2、エンディングでガイル少佐は妻子とヨリを戻す)
アレには寂しい思いをさせてきた。住むところも転々とし友達もろくに出来なかったらしい。」

『友達が出来ないのは、もっと根本的かつ改善など望むべくも無い部分に原因があると見受けられます。』
・・・間一髪。サワダは心の叫びを精神力で押さえ込んだ。



ガイル「俺には親友がいた。アイツがどう思っていたかはわからんし、もう確かめようもないが、少なくとも俺はそう思っていた。
・・・最近思うのだ。あの子にも、同じ立場、同じ目線の友が必要なのかもしれない、と。」

サワダ「友達・・・ですか。」
たしかに彼女と『対等』な人間なんてまずいない。下手すりゃ世界中探し回ってもいない。
そういう意味で彼女は孤独かもしれない。

サワダ「でも、彼女には貴方がいるでしょう。」
ガイル「そうだな。だが所詮、親の視点では子供の視点に立つことは出来ん。家族といえどもな。」

サワダ「家族・・・」
急にサワダの頭に何かが浮かんでくる。だが、それはまるでもやがかかったようにおぼろげで、
捕まえようと必死になればなるほど、かえってすり抜けていくような感覚だった。

ガイル「どうした?]
サワダ「僕にも、家族が・・・いたような、気がします。」
サワダは混乱していた。・・・とても大切なことだった気もするが。思い出そうとすると、張り裂けそうな気分になるのだ。

 リンゴーン♪
そんなサワダの思考を中断するように部屋のチャイムが鳴らされた。

437:ゲーム好き名無しさん
08/07/24 20:15:34 vrl/uQCI0
サワダ「っとと・・・お客様かな?はーい。どちらさまで・・・」
ガチャっとドアを開けようとした瞬間、

ドキューン!!ドキューン!!ドキューン!!何者かの銃撃を受けドアはぶっとばされた!
サワダ「ぎゅう-!?」ドアの下敷きになるサワダ!!

サワダは考える。クリスの仕業だろうか、いやアレはアレで人でなしだが父親の前でこんな暴挙に出るとは考えにくい。
とすると、目の前のコレは何だっぺ?
ドアから這い出た彼の前になんだか青っぽい少年が現れた。
「ダダンダンダダン♪ダダンダンダダン♪(ターミネーターのテーマ)」
ミョーに明るくノリのいい声の主が爆煙の中から現れた。

「YEAH!こんにちは。俺様はガイルを始末するために派遣されたターミネーター。どこへ逃げてもガッタハッスル!
アナタのハートをロックオン!!俺様がオマエの胸の穴を埋めてやるぜ。風穴開けた後だがな!!」
サワダ「は?」なんですと?あまりの置いてけぼりの状況についていけないサワダ。
身長は120センチぐらいとかなり小柄だが、ソイツの右腕についていた青いラグビーボールのような銃が火を噴く。

ターミネーター「うらうらうら、踊れおどれガイルーーー!!俺様がここへ来た以上明日の朝日は拝めないと知れ-!!」
踊るサワダ。サワダの足元に撃ちこまれるエネルギー弾(?)。

サワダ「うわああああ!!僕はガイル少佐じゃないです人違いです-!!」
ターミネーター「嘘こけ!!俺様の目はターゲットをDNAレベルでスキャン、解析できるのだ!!貴様のDNAはガイルのものと一致している!!
顔とか声がデータと違う気もするが、そんな些細なことは問題じゃないのだーーーー。」

いや、大問題だろう。サワダは思った。・・・というか問題外だろうコイツ。なんて大雑把なロボットだ!!
水色のタイツに青いパンツ、青いヘルメット、青いブーツとグローブ。さらにサワダは思った。このターミネーター誰かに似てる。

・・・誰だっけ?

438:ゲーム好き名無しさん
08/07/27 00:37:37 TrhgUzZ10
誰だ??花子か?一郎か?母親か?妹か?それとも????

439:ゲーム好き名無しさん
08/07/27 12:03:10 guyly8jFO
あんな屈強が軍人を瀕死にさせる拷問道具すげぇー!!!!

440:ゲーム好き名無しさん
08/07/27 12:04:27 guyly8jFO
すまん
屈強が→屈強な
だった

441:ゲーム好き名無しさん
08/07/27 14:02:07 a3BiqLly0
~一方、クリスは例によって「お小遣い稼ぎ」のため、ハワイの町並みを散策していた。…飢えた狼のような目で~

クリス「ふぅー。どうも今日はツキがないみたいだゼ。」
いや、そもそも最近は運が悪いみたい。というか大凶だわ。生まれてここまで最悪な事はなかった。
せっかくのバカンスにパパは大怪我しちゃうし…。アタシが一体何したってのよ。
こんなに可愛い美少女で、日ごろの行いも何一つ後ろめたい事なんて無いというのに。神様のアホンダラ!!
その場にガックリとひざをついて、自分に降りかかったあまりの理不尽な不幸に嘆くアタシ。

「ホホホ、そこなお嬢さん。人生に迷っているようね。」
露天の女占い師に声をかけられた。あ、この女ローズ(ストZERO)に似てる。

ローズ(に似た人)「ワタクシが貴方の路(みち)を占って差し上げましょう。」
あぁーん!?てめ何様のつもりだコラぁ?蜂の巣にすっぞこのアマ。
アタシの運命はアタシが切り拓く。くだんねー霊感商法に付き合ってるヒマなんざ、ねーんだYO。

ローズ「身内に不幸なことがあって、貴方は今、落ち込んでいる。…そうね?」
なぬ!?何故わかったの?もしかしてモノホンの力を秘めた占い師!?
ローズ「いや、貴方がさっきから道端の隅で独り言で自分の境遇を話しまくってたから。」

…えぇーとイングラム(サブマシンガン)どこにしまったかしら。
クリス「よーするにインチキじゃねーかああ!ドタマぶち抜かれてぇのかこのボケナスがああ!!」
ローズ「あらやだ、お客さんをリラックスさせるためのジョークよ。大事なのはここから。
だからその物騒な火器をしまってくださらないかしら?」
まあいい、一応最後まで聞いてやる。
ローズ「落ち込んでいるのは、貴方が家族を愛している証拠。占いの結果をいいますわ。
 『家族が貴方に力をくれる』とでました。」
なんだその当たりさわりのないどうとでも取れるあいまいな結論は!!チッ!女の子が皆、占い信じると思ってんじゃねー!
…いや、まてよ…
クリス「…そうね、きっとパパならこう言うはず『こんな時こそ、弱気になるな!』と!」
すっくと立ちあがる。そうよ感傷に浸るヒマがあったら今アタシにできることを一つでもやるべきよ。
うっしゃ!ポジティブ!ポジティブ!気を取り直して、タタキ(強盗)に戻りますか。
ローズ「元気が出たようで。さて、占い料1万ドル(約百万円)払ってくださいな。サービスで半額ですのよ。」
アタシはにっこり微笑むと、かばんの中からパイナップル(手榴弾)を出し、歯でピンを抜いた。
クリス「つりはいらねぇよ。とっときな。」

442:ゲーム好き名無しさん
08/07/27 15:17:18 a3BiqLly0
ちゅどーんん!!
粉々にぶっ飛ぶ露店とインチキ占い師。
クリス「観光客相手にあこぎな商売してんじゃねぇ。」
もっとやるなら正々堂々とやるべきだ。
…っと!そんなことを考えていたら、道の向こうに日本人はっけーん。しかも一人で歩いてやがる。
平和ボケしててなおかつ金もぎょうさん持ってる…んだが、サワダの例もあるからな。ここは慎重にいこう。
日本の男は軟弱になったとはいえサムライの末裔だからな。甘く見てると痛い目にあう。前回の教訓だ。

…道の向こうにいる日本人は少女のようだ。年は私より3,4つぐらい上かしら。
手ぶらで歩いており武器は携帯していない。いける!これならいけるわ!!

クリス「ハァーイ!!そこのお嬢さんちょっとそこの人気のない裏通りにカモン!!」
強引に日本人女性の腕を掴み、裏路地へと引きずっていく。またしてもチョロいモンだぜ。
日本人の少女「は?はぇ?」

クリス「おらァ。命が惜しけりゃ金だしな!?」
愛用のイングラムを突きつけてホールドアップ。ん?よくよく見るとこの女、キャミィににてるわ。
日本人なのにキャミィ。そう言えば、スト2の女キャラって皆日本人っぽい顔なのよね、外国人でも。
キャミィ(に似た少女)「ううう…なんて可哀相な女の子。こうでもしないと食べていけないのね。
少ないけどこれでハンバーガーでも食べて?」
チャリン、チャリン、チャリン。そういって、キャミィは1ドル硬貨を三枚(約300円)渡してきた。

クリス「く、くく。うふふふふ。 あーっはっはっはっはっはッ!!
…ったくどうして、サワダの時といい日本人はこうもアタシの堪忍袋を爆発させるのかしらね?」
イングラムを構えなおす。いけない娘。ちょっと痛い目にあわないとわからないのね。

キャミィ「えへへへー。アナタこそわからないの?これって正当防衛よね?あーあ。
せっかく私が3ドルも出して、見逃してあげようというのに。降りかかる火の粉は払うべし!!」
いつの間にかキャミィの手には何かのビンが握られていた。
キャミィ「ヨガフレイム(アルコール)!!」
ボボボボボボ!! 降りかかる火の粉、もとい火炎放射!!火だるまになるアタシ!!
クリス「うおっ熱(ちゃ)ーーーーっっ!!」

443:ゲーム好き名無しさん
08/07/27 16:49:18 a3BiqLly0

「すかさず、コンニャク!!」

キャミィ(に似た日本人)の連続攻撃!!ゼリーみたいな灰色の塊を口に突っ込まれるアタシ!!
クリス「もが!もご!もげ~~~!」
ぐえー!!石灰くせえ!!しかも呼吸できねぇぇぇ!!この、アタシが…このアタシがぁぁー!!
キャミィ「さあ、喰らっちゃいなさい!!新必殺!ハイパーコンボ・MOTI(餅)!!」

日本人の少女の手には白く輝く柔らかそうな円形の物体が!!
聞いたことがある、日本人は皆新年の初め、度胸試しのためににMOTI(モチ)という物を食べるという。
だがかなりの危険度で、毎年何人もMOTIのせいで死人がでているという。(注:間違った日本文化です)

クリス「ごふっ!?」
の、のどにのどにモチがぁぁーー!!!…意識が朦朧としてきた。や、やっべー…し、死ぬ。

キャミィ「フンぬ!!」ドカッ!!
背中を強打され、涙目でモチを吐き出すアタシ。ぐげーっほ。げほ。
そして悠然と去ってゆくキャミィ。
ま、待てコラ。テ、テメー何故トドメをささねえ!?アタシをコケにする気か!?
くるりと振り返ると、

キャミィ「充分思い知ったでしょ?もうほーんのちょーっと身の程を知った方がいいわよ~。」
ば、馬鹿にしやがってーーっっ!!アタシは悔し涙を流しながらあの女の背中を見た。
ケッ!!油断しやがって!!どんな手を使っても勝てばいいんだよッ!!そして慎重に奴の頭に照準を合わせ
イングラムを撃った。


444:ゲーム好き名無しさん
08/07/27 17:40:35 he9o646nO
>>437
わかったー!!
水色のタイツ、青いパンツ、ヘルメット、ブーツ、そんで青いラグビーボールみたいな銃!
ロックマン!!

445:ゲーム好き名無しさん
08/07/28 19:18:30 2JlCD5YE0
( ;∀;)イイハナシダナー
URLリンク(www.nicovideo.jp)

泣いちゃった俺ガイルw

446:ゲーム好き名無しさん
08/07/28 23:14:26 bSvPpAY7O
スト4でガイルはナッシュのコスプレをするらしいな

見てきたけど可愛かったwww
なんか可愛かったwwww

447:ゲーム好き名無しさん
08/07/30 13:48:17 Ui/ECbr/0
大根ふいたw

448:ゲーム好き名無しさん
08/07/30 19:49:55 PIP7mbfz0
ダガガガガガガ!!!!ハワイの路地裏にイングラムが咆哮をあげる。
…チッ。アタシとした事がつまんねーことにムキになっちったぜ。
キャミィ「いたたたたた。ちょっとー。後ろから人を撃つなんて酷いんじゃない?」


……へ?
クリス「…いや、ちょ、ちょっ、ちょっと待てコラ。テ、テメー今、銃で頭を撃たれたよな?」
キャミィ「あなたが撃ったんだからその通りでしょ?」
クリス「…いや、だ、だから、おかしいだろが、フツーは!?
フツーの人間なら潰れたスイカみたいに脳漿(のうしょう)をブチまけて倒れなきゃおかしいっての!?」
もう一度確かめてみよう。おっと、動くんじゃねいぞ。イングラムのマガジンを交換する。
平静を装ったつもりだったが、カタカタと手が震えてなかなかうまくいかなかった。ジャキッ!!

クリス「You shall die!!(死にくされ!このラッキョ頭がぁぁ!!)」ドガガガ!!
再び響き渡る銃声!
…だが。
カン!カンカンカンカーン!!ぶつけられたポップコーンのように跳ね返る鉛弾。
キャミィ「あ痛っ!あだだだ!!」

クリス「 (゚Д゚) 」

…聞いたことがある。日本にはNINJA(忍者)という伝説のリーサルウェポンがいるらしい。己を極限まで鍛えぬいた究極の殺戮マシーン。
鋼の肉体、その強度は裸の状態でもシャーマン戦車に匹敵し、素手で人間の首を跳ね飛ばすという…。
(注:これまた間違った日本文化です。)

トントン!
クリス「はッ!?」
肩をたたかれ我に返るアタシ。




449:ゲーム好き名無しさん
08/07/30 21:21:33 PIP7mbfz0
キャミィ「…あのさぁ。わかってる?まだお嬢ちゃんだから黙ってたけどー。こういう事されて怒らない方が人としておかしいって。」

いやいやいや、人としておかしいのは脳天に銃弾を食らっても跳ね返しちゃう方だろう。キャミィ似の日本人はさらに続ける。

キャミィ「やっぱ、しつけのなってない子供は赤の他人であっても、たとえそれが外国人であっても、制裁しちゃうのが道徳的よね。
うん、そうにちがいない。…というわけで。」

なんだ?なんなんだ?サワダといい、この女といい、絶対ヘンだよ日本人。ありえない、ありえないって…。

キャミィ「映画・アイアンマン。日本版公開は9月27日。…期待と愛を殺人ビームに込めて!!ヒァカム プロト~ンキャノ~ン!!」
パチン☆ 指を鳴らす日本人。
次の瞬間、何もない虚空から突如、無骨で巨大な鋼鉄のキャノン砲が目の前に現れた。

クリス「 ( Д ) ゚ ゚ 」

キャミィ「ファイヤー(発射)!!」
ズッピーーーームム!!
クリス「ふ・ん・ぎ・え・え・ぇ・ぇ・ぇ~~~~~~!!」

レインボゥに光る破壊光線を喰らってぶっ飛ぶアタシ。何?何なの?日本人ってみんなこんな奴なの?
そのままヤシの木に直撃し、しかし弾力のあるヤシの幹すら圧倒的なエネルギーの前にへし折られ、
ヤシの幹ともどもたまたま開いていた下水のマンホールに転がり落ちてしまう。ボチョーン!!

くっせー!しかも流れが結構速い!!あああ、楽しかったパパとママの思い出が走馬灯のように浮かんでくる。アタシの方が沈んでるのか。
一緒に下水に落ちてきたヤシの木に何とかしがみつく。

クリス「こっ、このままで済むとお~も~う~な~よ~。」

下水のマンホールから虚しい捨てゼリフだけが遠ざかりながら反響していた…。


450:ゲーム好き名無しさん
08/07/31 01:27:10 oIaNQlIA0
~クリスを屠(ほふ)ったキャミィ似の少女は路地裏を後にし人気のない海岸で水平線を眺めていた~

キャミィ(に似た日本人)「はぁ…虚しいわ。」
ザッ。そこへ近づく怪しい人影。気配に振り向く。どうも女性のようだ。何かふらふらと危ない足取りで、

「そ…そこのお…お嬢さん。人生…にたそがれているよう…ね。」

彼女は思った。あ、この女ローズに似てる。…けど何でこの人ボロボロなんだろう?
焼け焦げた服の所々からプスプスと煙が出ている。まるで爆発物でも投げつけられたかのようだ。
ハワイって日本人の多い観光地だけど、やっぱり外国である以上それなりに危険かも知んないわ。
正直ヤバいんじゃないかしら。さっきはさっきで赤頭巾のコスプレをした追いはぎ少女にからまれるし…。

ローズ(に似た人)「ワ…ワタクシが…み、路(みち)を占って差し上げましょ…ごふぅ!!」
血を吐いてその場に倒れる謎の占い師。しかもビクンビクン痙攣している。
キャミィ(うっわー。マジにヤバイすぎるってこの人。善良な市民として普通なら救急車呼ぶところだけど…)
正直かかわりたくない。なので彼女は自分の心の声に従うことにした。
キャミィ「おなかもすいたし、どこかで何か食べに行こーっと(棒読み)」

日本人が世界に誇る得意技、「見て見ぬ振り」。全てをなかったことにして、そそくさとその場を去ろうとする少女。
だが、半死半生の女占い師はうつ伏せになって倒れたまま声を掛けてきた。
ローズ「貴女は彼氏に復讐をするためにハワイにやってきた…」

ピタ。足が止まる。
なんと!?何故わかったの?もしかしてマジにソウルなパワァーを秘めた占い師!?

451:ゲーム好き名無しさん
08/07/31 02:38:59 oIaNQlIA0
ローズ「んま!?さらに占いの結果によると貴女はその恋人に怒り狂うあまり、ほかの乗客の迷惑も考えず、
後先考えずにハワイ行きの飛行機を襲撃したと出ましたワ!!FBIにちくってやろうかしら。」

キャミィ「ぐげ!しょ、しょうがないじゃない。私だって飛行機が落下し始めて
『流石にちょっとやりすぎたー!!どうしようー』とか思ったんだからー。」
ローズ「なるほどなるほど、それでさっきは海を見て罪悪感に浸っていたと。
まあ、ワタクシにとってもそんな取るに足らない人間の命なんてどうでもいいですわ。
ただ、その結果、われわれの計画に支障が出たことが許せないんですのよッ!!」

ブワアアッ。ローズ(に似た占い師)は急に起き上がると、その足元から怪しいオーラが噴き出してきた!!
ローズ「あるときは露天の占い師。またあるときは高級リゾートホテルの女支配人。その実態は…」
キャミィ(ああっ!!このひとローズかと思ったら…ヴァンパイアに登場する…)

ローズ(?)「いでよ、ワタクシの眷属!!」
どこからか現れたコウモリの群れをまとう。コウモリたちは彼女の黒く大きな翼へと変貌していく!、
「タツノコVSカプコンにも出場が決まって超ゴ・キ・ゲ・ン(はぁと)
シャドルー・ハワイ支店店長兼、営業部統括 その名はモリコ!!モリコ・アー…」

キャミィ「ヴァンパイアに登場するあの 年増 !!」

  年増 年増 としま トシマ トシマ…

ぷっちーん!(血管) ぷりーん!(理性)
いまの『年増』という発言によって、森子の血管と理性とがブチ切れる音が盛大に轟いた。

森子「ウフ…ウフフフフフ?言ったわね?言っちゃいましたわね?本当は少佐の娘を監視、
あわよくば拉致するのが任務でしたが。まあ、彼女はアナタの砲撃でお亡くなりになったようですし…。
任務変更。ここで邪魔な組織の裏切り者を始末することに致しますワ。オホホホホホホホホ…

…血反吐はいて氏ねやゴルア!!!」


452:ゲーム好き名無しさん
08/07/31 03:34:08 oIaNQlIA0
完全に不意を突かれて、森子のエリアル開始技を食らってしまう少女!!
キャミィ「ぐっはああーーー!!??」
上空数十メートルまで打ち上げられる!!

森子「あなたのデータは全て目を通してあるわ!!かつてガイル(偽)のエリアル攻撃を受けたそうね?
この高さから高速で海面にたたきつけられた場合、衝撃とダメージはコンクリート以上になっちゃうわよぉ?」
そして森子、とどめの強キック…!!を放とうとしたその瞬間!!
キャミィ「納豆!!…についてくる小さな袋入り醤油&カラシ!!」ぴゅぴゅー!!
右手に袋入り醤油、左手に袋入りカラシ。それを器用に爪で小さな穴を開けて発射するキャミィ(似の少女) 
まさかこの体制で反撃してくると思わなかった森子はもろにそれを眼に受けてしまう!!

森子「ぐわー!眼がー眼がー!!」
空中でひるんだ森子を足でカニバサミすると、
キャミィ「こんなのはデータになかったでしょ?飛行機で落下していたときに閃いて、彼に試してみた必殺技よ!!」
ひゅぅぅぅぅーーーーー………ズドーン!!
そのまま上空から森子を砂浜に叩きつける!!

森子「こ・・腰がああ!!」
「口ほどにもないわね。でもあの院長の手先となると容赦できないかな?おいでませ、プロトンキャノン!!
さっきの銃を持った女の子のように手加減はしないわよ。」
ズピィィィーーーー!!
陽子ビームキャノンの光線をうけ跡形もなく消し飛ぶ森子。
森子「な……ッツ……と…うーー…」

453:ゲーム好き名無しさん
08/07/31 04:02:25 oIaNQlIA0
「ふう、またつまらぬものを撃ってしまった。なんちて。」
安堵して一息。だがそこに油断が生じた!!
ビョワワワーーー!!!
まったくの死角から、プロトンキャノンとは別種の、だが威力は勝るとも劣らないビーム兵器の直撃を受ける!!
キャミィ「ばごおおお!!?」
森子「どう?これが砲撃ってものよ。ソウル・イレイザーの威力はいかがかしら?」
背後には跡形もなく消し飛んだはずの森子の姿が!!
森子「残念だったわね。あなたが撃ったのはワタクシの幻影(イリュージョン)よ。
ふふん。アナタ、楽には殺さないわ。ちょっとお待ちなさいな。」

プルルルルルルル
ガチャ

大ダメージを受け動けない少女。それを尻目に携帯電話(コウモリ型)をかけるサキュバス(っぽい女)。
森子「…とまあ、こういう成り行きなんですの。院長。」
『ふむふむ。ちょっとテレビ電話を向けて彼女の顔を見せてくれたまえ。』
森子が携帯電話を少女に向ける。
キャミィ「い、院長~~~!!」
ベガ(に似た)院長「やあ、ひさしぶりだね。花子君。色々話をしたいところだが、これを挨拶に代えさせてもらうよ

洗脳ビーム!!」
キャミィ(なんと実は花子だった!!)「ぎょばあああああ!!!??」
テレビ電話にうつった院長の眼から怪しい光線が放たれる!!
院長「さて、花子君。今我々はガイル少佐に関わる重大な作戦を遂行中なのだ。ぜひ君にも協力をしてほしい。」

花子「…Yes sir!(イエッサー!!)」 

454:ゲーム好き名無しさん
08/08/05 19:10:34 ogS5AVZL0
~一方、サワダはホテルの部屋に乱入してきた青い謎の少年型ロボット(?)の猛攻を受けていた~

ロボット少年「シーット!!ちょーこまかとすばしっこい奴だNE。」
ホテルの部屋は彼のバスター砲で見るも無惨な姿に・・・。
サワダ(ホテルに対して賠償金いくらぐらいになるんでしょうか?)

極めてクリティカルな状況とは裏腹に頭では冷静にそんなことを計算していた。
生命の危機にもパニック一つおこさないのは生来の性格によるものなのか、
はたまた記憶を失う前に幾度もこんな大ピンチをくぐり抜けたことがあったのだろうか?

取りうる選択肢は二つ。
1 何とか話し合う。
・・・話の通じる相手ではなさそう。問答無用でCOBLA(コブラ)みたいな銃に撃ち抜かれて死亡。
2 ガイル少佐を見捨てて逃げる。
・・・ガイル少佐死亡。クリスお嬢様に地獄の果てまで追い詰められ、死ぬより酷い目にあった後死亡。

サワダは思った。どうしろと!?…ついに部屋の隅に追い詰められるサワダ。
青い少年型ターミネーターは腕に装着したラグビーボール型のバスター砲にエネルギーをチャージし始めた。
ロボット少年「チェーック・メイト。むふふ、シャドルーでの株も上がるというものだ。出世街道まっしぐら!
俺様には夢がある。両手に抱えきれないような。それこそドキドキする様な!!聞きたい?聞きたいか~?」

別にそれほど聞きたいわけではなかったが、サワダは何とか時間を稼ぐことにした。
サワダ「イヤー素晴らしい!!(棒読み)毎日毎日生活のためだけにただ漫然と仕事をこなし、何の変化もない生活に磨耗してゆく、
死んだ魚の目をした人間ばかりあふれかえるこの昨今。この不肖、サワダは大いに感動いたしました!(棒読み)
…で、貴方様の夢とは?ぜひこの僕めにお聞かせください(超棒読み)」

ロボット少年「教えてあげないYO ジャン♪」火を噴くバスター砲!!
サワダ「なんじゃそりゃー!!」
生命の危機ではあったがサワダまったく関係ないことを考えていた。(一種の逃避ともいう)

サワダ(うそ泣きでもすれば良かったのだろうか?…いや違う、うわべだけの敬語や態度では駄目なのだ!
そうか!礼儀や作法よりも、本当に大切なのは相手に対する誠意とか思いやり。つまり『真心(まごころ)』!!)

ぱぱらぱっぱっぷっぱー♪ サワダは『執事の極意』を体得した!!
(↑ここまでサワダの妄想世界)
ビャシュウウウ!!そんな輝かしい妄想なんてお構いなしに迫りくる破壊エネルギーの塊!!万事休す!?

455:ゲーム好き名無しさん
08/08/05 21:10:54 ogS5AVZL0
「ソニック・ブーン!!」
だが、次の瞬間。サワダの眼前でチャージショットは別方向から飛んできた真空の刃によってかき消されてしまった!!
ロボット少年「なにぃ!!この俺様の往く道を邪魔立てするのは誰だッ!?」

「その男は無関係だ。」
よく通る自信に満ちた声。そしてそこには…
サワダ&ロボ少年「で、出たッ!?ミ、ミイラ男ー!?」
恐怖のあまり敵味方を忘れお互いに抱きついて怯えるサワダとターミネーター!
包帯グルグル巻きのミイラ男!!…もとい絶対安静を言い渡されたはずのガイル(本物)が立っていた。
ロボ少年「んん~?ん!?んんんんん!!!!何だこれは!!ガイルのDNAと一致する人間がもう一人!?…双子か?」
サワダは思った。馬鹿だ…こいつは馬鹿野郎だ。

ガイル「お前の標的はこの俺だろう?アメリカ軍人は逃げも隠れもしない!!さあこいMEGAMAN(メガマン)!」
ロボ少年(メガマン)「なにいい!!何故!?なぜに俺様の名前をッッ!!エスパーか!?」
サワダ「いや、いくらエスパーといえどロボットの心の中までは見れないでしょう」
サワダの冷静なツッコミ。ゴギューン!!そこへ放たれるメガマンの冷静なアッパーカット!
サワダ「へぷぅ!?」
ジョー(あご)を撃ち抜かれ、高級なカーペットの上に沈むサワダ。

ガイル「貴様のパンツに名前が書いてある。」
かすむ目でサワダは青いターミネーター少年のパンツを凝視する。
確かに書いてある。『MEGAMAN』。しかもデカデカと、さらに目立つ真っ赤なロゴで!!何で気づかなかったのだろう?
メガマン(海外版ロックマン)…どうりで子供のころやった事があるようなないような気がしたと思ったら。


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