彼の家に行ったら玄関にしゃがんだガイルがいたat GSALOON
彼の家に行ったら玄関にしゃがんだガイルがいた - 暇つぶし2ch300:ゲーム好き名無しさん
08/04/03 20:37:34 7n4q1uH5O
花子「どうやったらあなたに勝てますか?(英語)」
今度はロッキーのテーマが再生された。(パンパーパーパパパーパパン♪)

ガイル「決してあきらめない事だ。
あきらめるものに勝利はない。
例え敗北しても何度でも立ち上がれ。(英語)」

例え敗北しても何度でも立ち上がれ!!

…リフレインするあの言葉。その瞬間、私の意識ははっきりと覚醒した!
目を開ける。ぼやけた視界がゆっくり定まっていく。
花子「…な」
拳を握る。感覚が戻ってきている。
花子「…なんぼ…」
起き上がる。足は力強く身体を支え大地に立つ!
花子「な~ん~ぼ~の~も~ん~じゃあーーッッ!」
そして私は大声で吼(ほ)えた!
花子「美少女に不可能は無ーいッ!」
…鼻血をブバブバ出しながら!

301:ゲーム好き名無しさん
08/04/04 15:24:40 s2PtcCYJO
花子頑張ってぇ!!!!

302:ゲーム好き名無しさん
08/04/04 17:58:59 78zOtBlLO
ガイルは私を神のもとへ送ったと安心したのか後ろを向いている。
私が気絶してたのはごく短時間だったのかしら?いわゆるピヨり状態?
ま、ともあれ千載一遇の大チャ~ンス!女 花子(仮名) 一世一代の大勝負!!
ボゥン!シュ~~!ぎぇー!
世の中は甘くなかった。身体中のあちこちから、煙とか青白い火花が散る。うっわ。限界ギリギリ。
花子「来い来~い。プロトンキャノン(小声)」
小さな声で相棒を呼び出す。まだ数回しか使ってないが、しっくりくる使用感。もう手放せません。
静運転でチャージ開始。きっとこれからの人生も、コイツと付き合う事になるだろう。
夫婦喧嘩、姑の嫌味、子供のしつけ、ご近所トラブル。全て、プロトンビーム砲で解決よ。
ああ、涙がチョチョぎれるふりして笑いが止まらない。
…チーン!チャージ完了。
行っくわよ~!

303:ゲーム好き名無しさん
08/04/04 18:47:49 WC1zmhTy0
うちの玄関の前にも、しゃがんで動かないガイルがいたけど
よく見たらウンコしてるだけだった。
できれば後始末してから帰って欲しかったな。
結局、俺が掃除する羽目になり俺涙目。

304:ゲーム好き名無しさん
08/04/04 18:53:20 78zOtBlLO
ズッッピイイィィィーーーーームッッ!!!
出力100%。ガイルの背中にストライク!!
ガイル「グァァアッアああーー」
このまま押しきってやる。ぶっとべ!出力120%!
ボン!ぐわーー!砲撃の負荷に耐えられず、ヒザが小爆発!
バランスを崩しかける。が、ビームの出力を落とす訳には行かない。只今150%
「ヒザに爆弾を抱えているんです」そんなアスリート達の気持ちがよくわかる。
お願い。もう少し頑張って強化骨格。ビームの出力をさらに上げる。…180…190…200%!!
ボバーン!ぎょええぇー!こ、腰があ!「腰にも爆弾を抱えていたんです」
ついに私はバランスを崩しビームの軌道は大きく逸れてしまった!
破壊光線は巨大ガイルの頭頂部を焼き、ガイルは逆モヒカン(というか逆ザンギ)になった!
ガイル「ノオオオォォ!」
げ!怒ってる怒ってる!またもや大ピーンチ!!

305:ゲーム好き名無しさん
08/04/04 19:38:52 78zOtBlLO
ガイル「ソニックブーン!!」
ガイル怒りのソニックブーム…という名のメガ・オプティック(ry
私は防御を考えず、ガイルに突進した。私は蜂になるの。例えるなら奴のビームは殺虫剤よ。
人は殺虫スプレーを持っていても急に蜂が顔に向かって来た場合、普通は訳が分からずパニックになる。
事実、ガイルも動揺したのか技が出遅れたわ!…ガッ!
花子「きゃっ!?」
なんたる不運!私は何かにつまずいた!しかもよりによってコピ・ルアク!
どこまで私の邪魔をすれば気が済むのか!このクッソ珈琲は!迫りくる殺人ビーム!
シュゴオオォォーー!!

…まさか、つまづいた事が吉と出るなんて思わなかった!!足が引っ掛かって、くるくる回る私。
そう、飛び道具をすり抜けるザンギ直伝、ダブルラリアット!
不安定な格好で絶妙なバランスを発揮しいつもより多く回っております。
ガイル「!!??」
ビームをすり抜けられ、予想外の展開に驚愕する巨大ガイル少佐。回転しつつガイルに近づく。
私は回転したままポケットからもう一つの秘密兵器を取り出す。
左手の親指で、ソレのフタを開け、右手に持った割りばしを割らずそのまま素早くかき混ぜる!
そして、回転の勢いでガイルの大きな口にほうり込む!
これが私のエース・イン・ザ・フォール(最期の切り札)!

…納豆よッ!

306:ゲーム好き名無しさん
08/04/04 20:07:30 78zOtBlLO
ガイル「んがぐぐ!」


ガイルの動きが止まった!今度こそ、本当に今度こそやったの…?
天までそびえる巨大なガイルはまばゆいばかりの閃光を放ち、ゆっくりと光の粒となって四散する。
まぶしく輝くガイルの破片が降り注ぐと破壊された街も元通りに……
…なんて都合のいい事は起こらなかった。
それどころか、破片に当たって大怪我したとか、光で目が眩んで交通事故につながったりと大惨事。
だけど私は悪くない。全部政治が悪い。(便利な言葉だ)
ガイルが完全に消滅する。そして…私の推論は正しかったみたい。
気力を使い果たした私の前に倒れている、彼がそれを証明している。

花子「おかえりなさい。太郎君」

(約一週間のご愛顧、誠にありがとうございました。大感動エピローグへ続く!…かも)

307:ゲーム好き名無しさん
08/04/04 22:39:17 eulIidKq0
>>306

乙です。
続編にも期待…
といいたいところですが、無理に続編キボンヌしない方がいいかな。
こういうのはいい思い出として残しておいた方がいいしね。
コナンやらドラゴンボールみたくマンネリ化しても永遠とお話が続くのは気の毒だし…。

でもそうならない自身があるなら続編もお願いします。

308:ゲーム好き名無しさん
08/04/05 20:10:55 lxyn223MO
エピローグ。

行ってしまった飛行機を見つめながら、これまでの事を思い返す。
私は今、空港にいる。結局太郎君は完全にはガイルと分離せず、未だハルクの様に変身してしまう。
太郎君はそれを受け入れ、「本物のガイルに会ってみたい。」等と言い出した。
ちなみにガイル少佐は今ハワイにバカンスだそうだ。
…私はいつまでも待ってるわよ。太郎君…
まあ、>>1でもプレゼントもらったら別れるって言ってたし。こんな結末は妥当かしら?
そうそう。プレゼントと言えば、太郎君からお別れの餞別に小包もらったのよね。食べ物だといいな~
ガサゴソ…
あれ~?何だっけコレ?中には見覚えのあるモノが入っていた。
この四角くて白いプラスチック状の物体。どこかで見た気がするんだけど…。
あ、コレC4だ!C-4プラスチック爆弾!

チュドォォーーーン
突如大爆発する太郎君からのプレゼント!ホンゲェーー!?


太郎「そろそろ花子ちゃんのおっ死んだ頃かな。
…これから本物のガイルを倒し、僕がガイル少佐になり替わる。
ベガ(院長)との繋がりもあるし、ゆくゆくは将校クラス、そしてあの国の政治機構に入り込んでやるさ。
ごめんね花子ちゃん。秘密を知ってる以上、君はお邪魔虫なんだ。」

何と野心に取りつかれた太郎はガイルと花子の殺害を目論む!
だが、彼は知らなかった。花子の身体は強化骨格(スーパーアーマー)だということを。

花子「だーろーうーぐーん!!」(怒りの炎)
乙女の純情を踏みにじられた花子(仮名)の壮絶な復讐が今幕を開ける!!
太郎(仮名)は本当に悪の道に墜ちてしまったのか?二人はどうする!どうなる!?

(だが!続かない。)

応援してくださった皆様ありがとう。 筆者・KUWA(仮名)より。

309:ゲーム好き名無しさん
08/04/05 20:51:56 Xi1bvejOO
お疲れー
非常に楽しませてもらったww

花子ちゃんは最終的に復讐の鬼になっちまいましたがな
まるでスト2時のガイル少佐!!
いつも2CHみるたんびに更新してるかなぁとワクワクしながら覗いてました
素敵なガイルストーリーありがとうございました!!!!

310:ゲーム好き名無しさん
08/04/05 21:05:52 a97D81/f0
ガルトリー乙です

311:ゲーム好き名無しさん
08/04/06 15:31:24 RVPdWt5eO
番外編・僕は何故ガイルになったのか ~太郎~

あれは、二週間くらい前。僕がコンビニで牛丼買って帰ってきたら、玄関にしゃがんだガイルがいたんだ。
不法侵入!?僕は携帯を出し警察に通報しようとしたんだ。そしたら…
ガイル「サマソー!」
うわっ!何するんだ!携帯電話はバック宙キックで手から弾かれて粉々になった。
それより何より、牛丼が…僕の牛丼が台無しに!!実は僕はキン肉マンも裸で逃げ出す程の牛丼好き。
僕を怒らせた事を後悔させてやる。

僕は玄関から出るとお向かいさんの家に行く。見た目は怖いがなかなか気のいいオジサンだ。
いらない空き缶をもらい、台所と物置小屋を借りる。そして一通りのブツを揃える。
化学肥料にトイレ用品、食用油。家庭には危険なモノが沢山だ。
お向かいさん「ボルシチ食うか?」
いいえ、結構です。
再び僕はうちの玄関に戻る。少しドアを開き隙間から中を覗きこむ。まだガイルはしゃがんでる。

僕は空き缶を利用して作った自家製の爆弾を投げ込む。そしてドアを閉めると全力で離脱した!
ドゴバァ!爆風で飛び散る玄関のガラス。危ない危ない。
火力を間違えたか調合が甘かったか、素人が安易に映画の真似をするもんじゃないな…
ガイル「ジーザスゥゥゥ!」
炎上する少佐殿。牛丼の恨みを知れ!

312:ゲーム好き名無しさん
08/04/06 18:54:01 RVPdWt5eO
燃えさかるガイル。人間トーチが瞳にうつる。美しい。僕の家に不法侵入していたから正当防衛だ。
だが!焼け死んだガイルの姿が変わって行く。
そんな!馬鹿な!?
太郎「と、父さん!!」
何とガイルの正体は僕の父、一郎(仮名)だった!!爆発による火傷と破片による傷が痛々しい。
太郎「一体誰がこんな酷い真似を…」
太郎の父、一郎「…お前…どの口でほざくか。」
おっとまだ生きてたか。
太郎「僕は過去の失敗にはくよくよしないんだ。未来に向かって生きてるからね」
それよりこれは一体どういう事だろう。
太郎「父さん!いつガイルなんかに転職したんだ!」生活は大丈夫なのか。
そもそもガイルになんてどうやって転職するんだ?やはりガイルの悟りを神殿に持っていくのか。
転職するにしても、一言僕に相談して欲しかった。


一郎「た、太郎…その前にやることがあるだろう。119番してくれ。救急車…ガク」
太郎「と、父さん!!
父さーーん!!」

(これはオマケのお話です。残念ながら長くは続かないでしょう
…多分。)


313:ゲーム好き名無しさん
08/04/07 11:26:11 bP/BlZ+m0
ンガクク

314:ゲーム好き名無しさん
08/04/07 19:24:48 AHAR65kOO
深夜、病院の集中治療室に運ばれる父さん。待合室で僕は父の事を考える。
僕の父は面と向かえば「勉強しろ」の一点張り。さもなくば自分の学生時代の自慢話。
昔は天才少年だったらしい。(どこまで本当か怪しいが)だが、今は中堅商社のサラリーマン。
「自分は本来ならこんな下らない仕事をする人間じゃない」が口癖。現実を見れこのボンクラ。
看護婦「お父さんが心配かしら?」
いいえ。全然。これっぽっちも。
看護婦「少しは休まないと体に毒よ。」
とか言いつつ、僕の身体にベタベタ触ってくる看護婦さん。頭のいい僕はこう推理する。
この看護婦さんは指輪をしていない。独身か?きっと医者と結婚したいが出来なくて焦っていると見た。
そこで、とりあえず若いツバメ(つまり僕)をキープしておこうという魂胆か。何つー白衣の天使様だ!
看護婦「毛布持ってこようか?それとも宿直室にくる?ぐふヘヘへ。」
太郎「ありがとうございます。でも大丈夫ですから。
この年増。」
つい、悪気なく、うっかり口が滑ってしまった。
看護婦さんから不気味なオーラが立ち昇っている。これが殺気というやつか。
真実を告げる事はこんなにも罪なのか。「王様の耳はロバの耳」と叫んだ床屋の気持ちがよくわかる。
看護婦「千・烈・脚ぅーーッ!」
素早く正確かつ強烈無比な蹴りが僕をとらえる。貴女が結婚出来ない理由がよくわかりました。
…ぐふぅッ!

315:ゲーム好き名無しさん
08/04/07 22:48:40 PQdHVtu0O
発情春麗ww
嬉しいことではないか太郎くん

316:ゲーム好き名無しさん
08/04/07 23:32:47 gPNjo9iL0
俺、体験主義者なモンで、
「しゃがんだままでも先に当てちまう。そんな神秘は・・・ 信じねェ!」
って両手でブン殴ろうとしたんだけど、見事にサマソ喰らった。

少し向こうで凄い形相をしたオッサンが、
「競うな!持ち味を生かせ!」
って叫んでた。

317:ゲーム好き名無しさん
08/04/08 18:40:51 rPQlhCoH0
病院でどつき漫才をする羽目になろうとは。院長先生に呼び出し食らって、正座させられお説教をうける。
あの~院長。僕、歯が折れてるみたいなんですけど。
それに白衣の下に着てるアホ丸出しの真っ赤な衣装は何です?東宝シネマ?鷹の爪?
院長「まずはじめの問い、うちは歯科じゃない。そして二番目の問い、この衣装は私の趣味だ。」
そうですか。ああそうですか。
院長「さて、君のお父さんの病状だが。私の見たところ、
突発性ガイルになっちゃうよ症候群という、非常に珍しい症例だ。」
珍しいとかそんなレベルの病気じゃねぇ。なんだその趣味の悪いうえに笑えない病名は
院長「ところで、どうやってガイル化した父親を倒したのかね?君は見所がありそうだ。

君もガイルにならないか?」


318:ゲーム好き名無しさん
08/04/08 19:19:40 rPQlhCoH0
院長「普通の人間がガイル化するということは、肉体が瞬時にビルドアップするということ。
日常生活に支障はそれほどないだろう。多分。」
うそこけ、玄関でずっとしゃがんでる生活のどこに支障がないと?「それほど」と「多分」がミソだ。
医療現場の闇をかいま見たきがするぜ。この院長といい、看護婦といい、絶対医療ミスで人殺してるよ。
院長「で、君のお父さんは、ガイルの能力を除去するのではなく攻撃力、防御力をさらにアップさせた。
不死身の戦闘生命体、メカ・ガイルに生まれ変わったのだ!!」
は?院長先生、何を血迷った?頭は大丈夫か?あんたこそ入院するべきでは?
不敵に笑う赤帽子のドクター。彼が指をパチンと鳴らすと、集中治療室の扉が轟音とともにぶっ飛んだ!!
中から現れたのは、僕のプライドだけは高いボンクラ親父、一郎!
もとい、全身を機械化し右手にドリルをつけたメカ・ガイルだった!!
太郎「なんという医療ミスだ!!原告として断固戦っちゃうぞ僕ぁ!!」
三千万くらいふんだくってやる。
院長「太郎君、残念だが君は知りすぎた。ここで死んでもらう。さあ改造サラリーマン一郎、いやメカ・ガイルよ
目撃者を消せ。訴える奴がいなけりゃ医療ミスなんて存在しないのだ!!」
メカ・ガイル「ジャキーーン!!」

319:ゲーム好き名無しさん
08/04/08 22:16:04 rPQlhCoH0
ウィーンウィーンと動作する機械化した僕の父。メカ豪鬼のガイルバージョンか?何の冗談だ?
アシュラ男爵のように右半分は父一郎、左半分はガイル(しかもメカ)
仮装大賞にでも出場する気か?せいぜい鐘ひとつだ。カーン。
一郎「ふははははははッッ!!院長先生のおかげで私は生まれ変わったのだ!!実の息子とて容赦はせんぞ!」
親父、アンタなんでそんなノリノリなんだ?
はっ!?もしかしてこれはみんなして俺をはめようと計画されたドッキリなのでは?
危ない危ない、あまりのクオリティに引っかかるところだった。そうとわかれば、
太郎「寝言は寝てほざけ。このスットコドッコイ。」

ドッゴーーーン!!
メカ・一郎から発射されたドリル・ボムが僕の横をすり抜け病院の壁を破壊する。
一郎「むう、まだまだ命中精度が今ひとつか。馴染むまでは時間がかかりそうだ。
太郎、次は外さんぞッ!!」

いや、そんな、もしかして、
マジっすか?

一郎「圧縮空気を撃ち出す事によって、コンクリートすら切断するハイテク兵器。
その威力を体でとくと味わうがいい!!ソニックブーン!!」
襲い来る真空の刃!!あの竜巻何回殺っても~


320:ゲーム好き名無しさん
08/04/09 23:31:20 IC/mlTzmO
唸りをあげる音速の空圧!ヤバい!本気だ!
太郎「あ…ありゃ?」
だが、メカ・ソニックブームはやはり命中精度が悪いのか僕をそれてレントゲン室に直撃した。
院長「おーのー!!」
あの手の医療機械はン百万、下手すりゃン千万円はすると聞く。うわぁアレ大破じゃん。見事真っ二つ。
「お、おのれ太郎!大恩ある院長先生になんという事を。」
このド阿呆親父。アンタ何言ってやがる。

321:ゲーム好き名無しさん
08/04/12 05:29:40 sf+Gl6jL0
なんだこの神スレ

322:ゲーム好き名無しさん
08/04/12 16:53:22 Qm+S/s3qO
ガイルって見た目でもお強そうだもんな

323:ゲーム好き名無しさん
08/04/12 19:04:36 5KOgkJnaO
一郎「そう、あれは先月、街のキャッチセールスで院長先生に声をかけられたのだ」
誰もんなこと聞いちゃいないのに目を閉じて回想する僕の父、一郎。
チャンス。抜き足差し足忍び足で病院から脱出しよう。
一郎「職場では上司に疎まれ、部下には煙たがられ、息子には馬鹿にされる。
そんな奴等を見返してやらないか?と誘われたのだ!」
そうだったのか。まぁどんな仕事振りなのか容易に想像はつくけど。プライドばっか高く、口ばっか。
何かあれば全て他人のせい。そのくせ自分は頭がいいと思っているタチの悪い大馬鹿野郎様だ。
稲中の前野君か貴様は。フーセンかぶってパン屋でもやるか?
一郎「だが、それも今日まで。今こそ、ワシの真の実力を知らしめてくれよう!」
やべッ!回想終了!ジェット噴射で飛んで来る、恐怖の中年オヤジ!
こんなシュールな死にかたなんてゴメンこうむるね僕は!

324:ゲーム好き名無しさん
08/04/12 20:52:51 5KOgkJnaO
院長「ハハハッ!行けぇー!」
飛来する僕の父!焦って転んでしまう僕!絶体絶命の大ピンチ。
一郎「ぬおっ!?」
だが僕が転んでしまったことで、メカガイル・一郎は目標を見失い、
そのまま病院の壁を突き破り、さらには向こうのビルに突っ込む。
院長「ブクブク」
卒倒する悪の院長先生。そりゃ壁の修理代考えたら泡だってふくだろうよ。
あるニュースのコメンテーターが脳裏にふと浮かんだ。
経営が厳しいのに、それ以上の無理をしいられる現状がいわゆる医療ミスの頻発を招いたと…

太郎「ん!」
病院に空いた大穴から、遠くのほうにジェット噴射の炎が小さく見えた!
ドドドドドドドドド!
一郎「ムッはーーー!」
うげげ!戻ってきやがりましたか!どこかに隠れないと!
とりあえず僕は近くにあった無人の診察室に忍びこむと、部屋の鍵をかけた。

部屋の中を見ると、薬品棚にいくつものビンが!!
しめた!硫酸とか硝酸があればニトロが作れるぞ!
きっとメカ・ガイルは圧倒的パワーに油断してるにちがいない。逆にそれは大チャンスとも言える!
よーし!反撃だ~!

325:ぴかちゅう
08/04/13 02:49:37 rPymhBGA0
大変残念な報告があります。
日本終了のお知らせです。

自民党・公明党などが、言論を統制したり国民を弾圧する、いくつもの悪法を成立させようとしています。
政府は元よりマスコミもほとんど報じないため、国民の多くが法案の実態を知らないままに可決されようとしています。

いずれの法案も実態と異なる美しい名前を付けられていますが、騙されてはいけません。

人権擁護法案:(1行程度でどう説明したものか……)
スレリンク(news4vip板)
新児童ポルノ法案:(同上)
スレリンク(liveplus板)
青少年ネット規制法案:(同上)
スレリンク(newsplus板)

数週間後、数日後にニュースで流れた時は可決後です。そうなったら政府はもう国民の声など聞きません。
法案名からは、限られた層だけが対象であるかのような印象を受けますが、決してそうではありません。多くの国民に影響がある内容です。

どうしますか? 出来る事はまだあります。
もしかするとこれが最後のチャンスかもしれません。

世界の人のうち50%はロリコン
40%はケモナーだと思ってる

326:ゲーム好き名無しさん
08/04/15 05:20:29 OWNG11FEO
だが薬品棚には硫酸や硝酸なんて洒落たシロモノなんて存在しなかった。
考えたら普通は無いよな。浣腸に使うグリセリンはあるかもしんないが。

太郎「お!これは…」
この、プラスチックの容器に入った液体は…
水酸化ナトリウム水溶液(洗浄用)。
違った。駄目じゃん!濃硫酸だったら投げつけて終了だったのに。
大体、これは水の電気分解に使う奴だろう。この切迫した状況で科学実験でもしろと?
床にプラスチック容器を投げつける。中から水酸化ナトリウム水溶液がこぼれ床を汚していく。
ちっ。他に使える物はないか?
周りを見回すと、なんに使うのか解らないがこれまた高価そうな医療機器がいくつか目に入った。
あーこれは、心電図とかをうつすアレだな。ピーッ「残念ですが、ご臨終ですww」とかの。
戦闘向きじゃないっす。
あー!もう!何とかこの場を切り抜けないと僕の方がご臨終になってしまう。くそっ。どーしろっての!?

327:ゲーム好き名無しさん
08/04/15 22:58:11 OWNG11FEO
…ふと父親の事が頭に浮かんだ。あんな姿だが一応肉親。
自分が狙われてるといえ、もし命のやり取りとなった時、父さんを倒す事ができるだろうか?

くどい様だが僕の父、一郎は見栄っ張り。服は勿論ブランド物のスーツ。靴だって一足十万はする。
外見ばかりで中身が伴ってない典型的な見本だ。馬鹿さ加減ばかりは国際基準でも十万通用する。
そのくせ全然高給取りではない。当然家計は火の車。残ったローンも日本一☆
こんな事があった。昔、クリスマスにプレステ2がほしいと言ったら、
一郎「生意気抜かすな!ワシの為に使う金はあっても子供ごときに捨てる金など存在しないわッ!」
事程左様にぶたれ、うちのクリスマスツリーをガソリンで炎上させるというパフォーマンスまで披露した。
どうしても諦めきれなかった僕は、いくつか懸賞に応募し1ヶ月後、運よくプレステ2を当てたのだが…
一郎「さーて、餅つきでもするかな。そーれペッタン!」
等と言いつつ、臼と杵で黒いプレステを破壊する父。ご丁寧に水を浸けるのも忘れない。
これには僕も怒って抗議したが、
一郎「子供が親の言うことに口を出すなボケェ!ゲームなんぞ脳が腐る!百害あって一利なーし!
このありがた~い親心がわからん奴にはこうだー!キェー!」
太郎「ごっふァーーッ!?」
そう言って、杵をフルスイングして僕を黙らせる父。脳が腐ってんのはアンタだろう。
こうしてこの件は暴力的解決した。僕は全治三週間の大怪我。

…思い出したら腹が立ってきた。別に正当防衛なら相手が死んでも仕方ない気がしてきた。
一郎「どこだ~太郎ちゃ~ん!子の分際でワシを出し抜けるとでも思っているのか~?」
廊下から父の声。僕を探している。
一郎「子は父の奴隷ッ!子供の在り方は絶対服従ッ!貴様に選択肢はないッ!
今すぐ出てきてワシに八つ裂きにされろッ!」
…事故に見せかけてぶち殺すことに決定。これは不幸な事故だ。…誰も僕を責める事は出来ない。


328:ゲーム好き名無しさん
08/04/16 00:50:32 kaNZIhaqO
ここまで読んで太郎がこの先どうやってガイル化するかが読めないが…
しかしひでぇおやじだなあ…
太郎殺っちゃえ殺っちゃえ!

329:ゲーム好き名無しさん
08/04/17 21:27:17 Uj9D4hfJO
ドゴォン!
さまようたましいのようにまごまごしていたら、僕が隠れていた部屋の扉が破壊された。
父・一郎が仁王立ちしている。無慈悲に、僕を始末するために。
一郎「思えば太郎。ワシの息子であるにも関わらず事あるごとに反抗し…」
一歩一歩、ゆっくりと近づくメカ・ガイル。
一郎「あまつさえ親をくだらないモノを見るような眼で見続けてきた…」
く、くそったれ…僕は力無く、その場にヒザをつく。
父には僕の絶望した表情が見えたのか、地獄の皇帝気取りで不敵に笑う。
せめてアンタだけはしばき倒してウボァーと言わせてやりたかった…
一郎「これで分かったか?真に優れた者は誰か。…最期に何か言うことがあれば聞いてやろう。」
太郎「…………(ボソボソ)」
一郎「あぁ~ん?聞こえんなァ?」
更に歩みを進める暗殺機械親父。
ピチョン!
一郎「ん~?」
足元の水溜まりに目をやる一郎。
それはさっき僕がぶちまけた水酸化ナトリウム水溶液。だが、そんなモノが何の役に立つ?
太郎「…と、父さん…痛いのは嫌だ…せめて苦しまない様に…」
ピチョン。父さんはさらに水溜まりを一歩進む。
一郎「クククク。よかろう!さらばだ太郎!」

……なーんてね!
太郎「苦しまない様に一発で楽にしてやるよ!
このボンクラ親父ーーーーーーッ!!!」


330:ゲーム好き名無しさん
08/04/17 21:59:57 Uj9D4hfJO
先に言ったように水酸化ナトリウム水溶液は理科の実験でも使うポピュラーな電解質だ。
つまり電気をよく通す。
そして僕は後ろ手に隠し持った電極をだす。
これはこの部屋で見つけた心臓蘇生用のアレだ。ほらドラマとかによくある奴。
超強烈な電気ショックを水溜まりに押し付ける。

バチーン!

メカ・ガイル一郎「ウボァー------!?」
さぞかし機械仕掛けのボディには効くだろう。
文字通りシビれるぐらいの頭脳戦。最大の問題はどうやって水溶液の所まで近づかせるかだったが。
僕のサル芝居に単純な一郎は簡単にひっかかってくれた。実際はヒヤヒヤもんだったけど。
全身から煙を出して倒れるメカ・ガイル。ショートした?
ようしとにかく今のうちに病院を脱出だ。
おーっと、その前に。倒れた馬鹿親父の頭を踏みつけるのも忘れない。てい!てい!


ベガ院長「ぬぅぅ…一度ならずも二度までも、生身で私のガイルに勝つとは。

……素晴らしい!太郎君、是非とも………」

331:ゲーム好き名無しさん
08/04/19 19:15:07 tT3tNAtHO
病院を脱出した。一刻も早くこの場から離れ警察にでも駆け込むべきだろう。
そこへちょうど、運送屋のトラックが通りかかった。ヨシ!僕はツイてる。
太郎「おーい、止まってくれ~」
トラックの進路に躍り出る。
運ちゃん(ダン似)「無理でーす♪車は急にとまれねぃよ。」
キキーッ!ドーン!
何てこった。僕はツイてない。急ブレーキをかけたトラックにはねられ電柱に激突する。ぐぼォ!
運ちゃん「悪気は無かったんだ、許してくれや。何ならすぐそこに病院があるから、連れて行ったろか?」
いやいやいやいや、結構です。あんな医療の名の元に悪魔の実験がなされてる、地獄の診療所に誰が。
運ちゃん「遠慮すんなってホーレ。」
そういって僕を強引に助手席に押し込む運送屋さん。
お、降ろせ!降ろしてくれ!!
だが身体を打ちつけた僕は思うように抵抗出来ない。
い、嫌だぁぁ~~~~!!

332:ゲーム好き名無しさん
08/04/19 23:51:36 tT3tNAtHO
運ちゃん「香川新潟大阪宮城~♪姫路山口ダンの浦~♪」
僕の事なんてお構い無しに中島みゆきを歌いつつトラックを駈る運転手。
やめろヘタクソ。この音痴。しかも歌詞間違えてる。ってゆーか、いい加減降ろせ。
ああ、病院が見えてきた。邪悪なる居城に戦慄する僕。

…!?今、病院の三階あたりがピカッと光った。
何だろう。胸のあたりがモヤモヤと、言葉に上手く表せないがとにかく、ヤバい気がする。
嫌な予感。本能的な勘というか、危険信号というか…
トラックが病院の駐車場に入ろうとスピードをゆるめた。
僕は走行中のトラックから飛び降りる!ゴロゴロゴロゴロ…
転がって衝撃を緩和する。アタタ、全身を擦りむいてしまった。運転手の兄ちゃんはさぞ驚いてるだろう

……
………?
何も起きない。やっぱり気のせいだったのか?
はっ!大変な事に気づいた。
走行中助手席から投身エスケープするなんてこれじゃ僕はまるで頭の可哀想な人じゃないか!
その前には、武田鉄矢もビックリのトラック制止やっちまったし。
運転手さんに僕が正気で正常な好青年だとどう釈明しようか考えてるその時!
今さっき光った病院の三階から、何かが飛び出してきた!
ソレは凄まじいスピードで急降下し、トラックの前方に激突する。トラックの動きが止まった。
「サマソー!」
トラックは夜空に見事な弧を描き宙を舞った。

333:ゲーム好き名無しさん
08/04/20 20:21:09 4o5JbvPIO
かっ飛ぶ、運送トラック。そこへ追い討ちと言わんばかりに、放たれるレーザービーム!
レーザーはエンジンを撃ち抜いたのか、空中で爆発するトラック。たまやー!うっわ、ありゃ即死だな。

その炎に照らしだされ、やはり生きていた、僕の父が、機械仕掛けの米軍少佐がこっちを見て笑っていた。
ヤバい!!僕はすぐさま背を向けると、一目散に逃げ出した。


334:ゲーム好き名無しさん
08/04/20 21:48:49 4o5JbvPIO
全速力で逃げる僕。ロボコップ(3)みたくジェット噴射で追いかけてくる僕の父。何て嫌な構図だ!
道ですれ違った自動車もハンドルをきり損ねて、壁に激突する。まぁ普通は自分の目を疑うよな。
道の向こうに、ビルの路地裏への入り口が見えた。しめた!あそこに入ればまくことができるかも。
道を飛び出したその時。
花子(仮名)「きゃー!どいてどいて~!」
僕は自転車に乗った少女にはねられてしまった。交通事故本日二回目。ぐっフォー!ろ、肋骨がァ!
…これが花子ちゃんとの出会いだった。
道の角で美少女とぶつかる。振り返ってみると我ながら何てベタな初対面だ。…これで流血さえなければ。
花子「あの、大丈夫ですか?ヤバいぐらい血がでてますけど~?」
ダイジョーブ、ナ、ワケ、ネーダロー。ごふッ(吐血)
そして、亜音速のスピードで飛んでくるロボコップ親父。もといガイル!
一郎「ウメーッッシュ!」(かけ声)
うわーッ!もうだめだ!これまでの人生が倍速プレイヤーのように再生される。
そういえばロボコップ3も見た時、駄目だこりゃとか思ったっけ。


335:ゲーム好き名無しさん
08/04/20 22:59:36 4o5JbvPIO
だがメカ一郎は急上昇。
一郎「太郎。貴様は後回し。食後のデザートだ。」
そう言って、すぐ近くの商社ビルに突っ込む。
あれは、あのビルはウニ山商事(仮名)!父さんの勤める会社だ!
たいして大きくないビルなのでここからでも社内の様子がうかがえる。
さすが不況の中堅企業。こんな深夜だってのに、全員居残り残業のようだ。
「キャーッ!」
風に乗って社内の惨劇の様子が聞こえてくる。
「か、課長!?その格好は一体?…ついに頭のネジがぶっ飛んだんですか!」
メカ・ガイル課長(一郎)「ソニックブーン」
ブシャッ!「ビャァアヴマイィィ!」
真空の刃で真っ二つにされたであろう間の悪い社員の断末魔が轟く。
一郎「プグ田君、キミはもっと口の聞き方に気をつけたまえ。
…さて、部長。よくもこの優秀で人の頂点に立つべく生まれたこのワシをアゴで使ってくれましたね?」
部長「ヒィィ…」
な、なんという真似を。完全な逆恨みじゃないか。
一郎「あまつさえ、ワシが課長止まりだと?思い知れぇ!ガイル・ビーム!」
部長「ギャァー」
キ★ガイに刃物、僕の父にレーザー。マジだ。気に入らない人間をマジで片っ端から消し炭にする気だ!
一郎「アナーゴ君。チミは酷いツラなので不愉快だ。
よって消去♪…サマソー!」
「ぎょぇ~~(CV若本海苔男)」
パリョーン!窓ガラスを破りビルの谷間の向こう側に翔んで消える人間大砲。
太郎「父さん…普通そこまでするか、あの外道。」
花子「何かとっても愉快そうなお父様ですねぇ~」
このアマ。どこをどう解釈したらそんな意見が出るとゆーのだ!?

336:ゲーム好き名無しさん
08/04/24 10:25:54 UTsYeb20O
何て理不尽な!
…そりゃ誰だって皆、聖人君子じゃない。大なり小なり他人に怒りや憎悪を抱くことだってある。
現に僕が一番憎んでいるのは父だ。
だが、やっぱり人間にはやって良いことと悪いことがあるだろう。
超越した能力があっても(そもそも自分の実力じゃないし)、弱者を踏みつけていいと言う訳ではない。
さらに、一郎の無軌道ぶりに拍車がかかる。
メカ・一郎「さて女子社員の諸君。たかだか尻や胸を触った位で人をセクハラオヤジ扱いしよって!」
いや、それは誰がどう言おうとまごうことなきセクシャル・ハラスメントです。
一郎「君達のワシを汚らわしいモノでも見るような視線が気に食わん!」
自業自得という言葉は親父の辞書には存在しないらしい。なめんな。
一郎「さあ悶絶しれ!、このドォーリル・ミサァーイルでッ!」
ウィィーン!!
一郎の腕のドリルボムが無慈悲に唸りをあげる!
女子社員A「ひぎぃ!」(脳死)ドリルボム爆発。ボゴーン!(爆死)
女子社員B「らめぇ!」(脳死)ドリルボム爆発。ドゴーン(爆死)
一郎「フハッヒャッハー!どうだ!彼氏のなんかよりずっと凄まじいだろう~!」
もう、とてもじゃないが、黙っちゃいられない。

337:ゲーム好き名無しさん
08/04/24 12:43:24 UTsYeb20O
ウニ山商事ビルに乗り込もうとする僕に間の抜けた声をかけてくる、通りすがりの少女。
花子「あの~。この場合警察に連絡した方がよくない?」
あー?勝手にすれば?つーかまだいたのかテメェ。巻き添えくって死んでも知らねーよ。

完全に頭に血がのぼった僕はそう答える。傍若無人な父さんの姿を見たら、柄にもなくぶちギレてしまった。
僕に深く刻まれたトラウマがよみがえった。鮮やかに。
あれは幼稚園の頃。1ヶ月前から父さんと遊園地に行く約束をしてたのだが、その前日。
一郎「急に接待ゴルフが入ってな。遊園地はなし。」
泣いて、わめいて、抗議する僕。今にして思えば大人の事情は致し方ないが、問題はその後。
一郎「うるせぇなー。ならばこうだ。ナイスショーット!」
ゴルフの四番アイアンで僕の足を思いっきり叩きつける親父。ギャアアアアア!骨が!骨が~!!
一郎「その脚じゃ遊園地は無理だろう。諦めろ。」
こうして僕の足にヒビを入れた父は、ゴルフに行くことになったのだが…
翌日は大雨!勿論ゴルフは中止。
しかし、一郎の理不尽はとどまる事を知らなかった。
一郎「ゴルフが雨で中止になったのは、太郎。お前のせいじゃー!思い知れ!」
2打目!またも振りおろされる四番アイアン!グギャアアアア!!
以来、いまだに雨の日は足がうずくのだ。

…僕の理性は限界。既に奴をぶちのめす事以外考えられない。
僕は怒りにまかせ、ウニ山商事ビルの階段をかけあがった!!

338:ゲーム好き名無しさん
08/04/26 21:33:25 7OOB8RolO
今度こそケリをつけてやる。そして親父、あんたに踏みにじられた僕の過去に決別するんだ。
ウニ山商事営業二課の扉を乱暴に蹴り開ける!
営業二課の入口。
そこにはメカガイルがしゃがんで待ち構えていた。
太郎「しまっ……」
しまった。僕はどちらかというと頭脳戦タイプなのだ。(そもそもそれ以外対抗する手段はないが)
それが一時の怒りに身を任せ無闇に突っ込んでしまった結果がこれだ。
もっと冷静に手段を考えるべきだった…待ち伏せを喰らうとは。
時既に遅し。
メカ一郎「サマソーサマソー!」
太郎「オヤジィィィ!!」
対空攻撃をヒットさせられて垂直に飛んでゆく僕。
ドゴーンドゴーンドゴーンドゴーンドゴォォーン!!
太郎「ゲベッゲベッゲベッゲベッゲベーーッ!」
ビルの天井を何枚も突き破って、最終的に屋上までも突き破ってぶっ飛ぶ。
古いビルで老朽化していたのか、単に手抜き工事だったのか、うまい具合にサマーソルトの威力を相殺したようだ。
太郎「…い、生きてるうちはまだ敗けじゃ…ない」
だが何たる不幸。ちょうど上空を飛んでいた報道ヘリにぶつかってしまう僕。
カァーン!!
太郎「ごっほーッ!?」
小気味よい音をたてて頭をぶつけ昔のギリシャのイカロスのようにまっさかまに墜落する。


339:ゲーム好き名無しさん
08/04/26 22:18:50 7OOB8RolO
ヒューーベチャッ!!
上空数十メートルからウニ山商事ビルの前に落下する僕。
太郎「ぐ ぼ ォォォォ」
内臓破裂したんじゃないか?
ヤバいって。致命傷なのに痛みを全然感じない。脳が痛覚を麻痺させてるのか?
脚は折れないようだが…ゆっくり、立つ。
太郎「ゲフッ」(吐血)
我ながら自分の姿を笑う。バイオハザードのゾンビか僕は。(カプコンつながりで)
花子「あの…救急車呼ぼうか?」
まだいたのか馬鹿女!ウゼェ事この上ない。父に対する怒りを通りすがりの女にぶつける。
太郎「どけよ!!邪魔だろ!?」
思い切り女を突き飛ばす。大体誰があんなサイコ病院に行くか!?
花子「きゃっ!!何すんのよ…って」
太郎「ん?」
さらに不幸が僕の身にふりかかる。さっきぶつかったヘリコプターが僕の上に墜落してきたのだ!!
ズズーン!
太郎「ぎょえぇー」

馬鹿女は僕が突き飛ばしたせいで難を逃れたようだ。
花子「あ、あなたもしかしてわざと私を突き飛ばして…」
馬鹿女の上に勘違い。相当痛いぞコイツは。
いや、僕の感覚がなくなってたのも一時的なものだったようだ。ヘリの下敷きになりながら叫ぶ。
太郎「痛ッテェ~!相当痛いぞコイツはーーーー!!」
即死しなかったのは奇跡か、それとも楽に死なせてくれないのは不運極まりないのか。
花子「あの、やっぱり救急車呼んだほうが。」
そうですね。でも医者と救急車呼ぶより、坊主と霊柩車の出番かもしれませんね。
あまりの痛みにもう悪態をつく気力さえない。そのまま意識はブラックアウトした。
…僕は死ぬのか?

340:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/01 22:00:54 x0ctNS25O
……
花畑を歩く僕。目の前には大きな川が流れている。
太郎「あれ?僕は生きてるのか?ここはどこだ?」
そこへダルシムそっくりの渡し舟屋さんが現れた。
ダルシム「いやチミ死んでるよ。ハッハッハッ。さぁ乗った乗った。」
えぇー!!じゃあ、ここは死んだ人が来るという…
ダルシム「ご名答。今なら血の池と釜ゆでを無料サービスやっとるよ」
いりません。
ダルシム「ま、嫌だと言っても無理矢理拉致するんだがね。ヨガテレポート。」
渡し守は瞬間移動して僕を捕まえた。
太郎「ぐわぁ。嫌だ!嫌だー!」
死にたくないよー。
ダルシム「ン?」
そこへ飛んでくる、何か緑色に発光する人型のエネルギー体
「サイコ・クラッシャー!」
ダルシム「ゲフゥ!?」
バシャーン。河に落ちる船頭さん。結構水の流れが速いのかあっという間に見えなくなった。
「ふぅ。間一髪間に合ったようだな」
何と僕を助けてくれたのはベガ(そっくりの)院長先生!
何故?どうしてここに?
院長先生「いやぁ、君のお父様に」
一郎『弱肉強食は自然の理、下剋上は人の世の理!院長、あんたはもう用無し。ラ・フランスは洋梨じゃー!ほーれ』
院長「とか言ってビーム喰らったんだわ。」
なるほど。
あの壮絶なバカ親父のやりそうな事だ…

341:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/01 22:19:14 opgPEAj3O
裏声

342:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/01 22:47:10 lZxfkzwSO
マイケルスレの連投基地GUYが此所にも来てるのか?

343:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/01 22:51:00 x0ctNS25O
院長は語る。
院長「そもそも、君の父親をガイルに改造したのは本物の少佐と入れ替えて、米軍を掌握するのが目的だったんだよ。」
いや、無理でしょう。少なくともうちのファーザーじゃ1日ももたずボロを出すと思うけど。
院長「性格診断では隠れた暴力性と凶暴性、反社会性が図抜けていたので、優秀な戦士になれると思ったんだが…」
そこへダルシムが泳いで水から上がってきた。
ダルシム「貴様等…この私をコケにするとはいい度胸…オぐはァ!?」
話の途中だったので河原の石で頭をかち割ってやることにした。
鈍器攻撃で再び河に流されるダルシム。院長、話の続きを…
院長「えーと。で、結論からいうとメカガイルは失敗作だ。反逆と機密保持のため抹殺せねばならん。
君もまた父親を叩きのめしたいと思ってる。利害の一致だな。
太郎君。取り引きしないか?君は優秀だ。あのガイルを二度も倒すほど。
君が望むなら、奴を倒す為の力を授けようではないか…。」

太郎「殺(や)ります。やらせてください。」
0.1秒で答える。考える間もなかった。


344:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/02 02:45:46 13kX2t110
Dガイルよりも極まったらXガイルのが強い
俺が言うんだから間違いない

345:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/02 23:30:04 ktRXj8vRO
神スレwww
一郎はやっぱ殺されるのかなぁ
すごいいいキャラしてるのにwww

346:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/02 23:59:07 nhSJZOA10
いつもいつも楽しみにしております。
頑張って!太郎

347:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/04 07:55:09 VJ6aMmKmO
院長「さぁ!現世に帰還するのだ。ここへくるのは早すぎる」
真紅の服の上に着込んだ白衣をはためかせベガはいう。
その院長と手をつなぎ、高く高く空を翔ぶ僕。
クドイ顔のオジサンと飛ぶ様子はまるで悪夢のようなピーターパンだ。


348:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/04 10:29:09 VJ6aMmKmO

病院で意識を取り戻す。
僕は助かったらしい。
あれほどの事故にもかかわらず、骨折もしてなかったし。内臓破裂も大丈夫だった。
ただし絶対安静。身体が思うようには動かない。まあ、命が助かった時点で満足するべきだろう。

あれから3日。メカ・ガイル(一郎)は行方不明らしい。
院長いわく奴は僕が死んだと思ってるだろう、との事。けど、油断は出来ない。
いつかは決着をつけなくてはならないだろうが、今は体を癒す事が先。


花子「太郎くーん!」
自転車で僕を轢き殺そうとしたバカ女…もとい、花子ちゃん(仮名)がお見舞いに来た。
花子「あぁ…太郎君が私を庇ってヘリを受け止めてくれなければ、今頃…」
ああ、何だかコイツはスゲーおめでたい思考回路をしてるようだ。一応言っておく。
太郎「別にウザったかったから突き飛ばしただけで、助けようなんて気は無かった。勘違いすんな。」

花子「ツンデレ?」
ぐあ!言ってから思ったが今の僕のセリフはツンデレそのものではないか。

花子「ところで、差し入れのお弁当を作ってきたんだけど~」
む、確かに。
気がきくな、栄養を補給してガイル戦に備えなくては。腹が減ってはストリートファイトはできぬ。
花子ちゃんの弁当を一口食べてみる。

太郎「……………ウッ」


349:名無しさん@全板トーナメント開催中
08/05/05 23:47:44 t0vWSa3+O
花子弁当は何とも形容しがたい味わいだった。というか料理の域ではない。
マズイという感覚を既に超越していた。
どうして普通の食材を使ってここまで人間を苦しめる毒物が作れるのか?地獄シェフですか貴様。
例えて言うなら大量殺戮兵器。バイオケミカル(生物化学)弁当。
余りの弁当の毒気に当てられて意識が朦朧としてきた。

僕の父、一郎。
僕が何か口答えすれば殴り、泣けばうるさいと殴り、笑えば何が可笑しいと殴る…。
そんな父でも教訓にすべき点はあった。

太郎「……美味いよ。」

心で思った事を表情に出さずに嘘をつければ、世の中は上手く渡って行ける。

花子「わぁ、ありがとう。私、料理なんて初めてしたから、正直味に自信が無かったんだけど。」
なるほどこの味も納得。ってゆーか自信が無いなら作るなオタンコナス!

太郎「でも、体が本調子じゃあないからあまり食べらんないや。ゴメンね…」

そう言って、僕は弁当を持ったままトイレに走る。毒物を吐き出す為。弁当の中身はどっかで捨てよう

太郎「オゲェ~~」
看護婦「あらあら大変、大丈夫?」
いつぞやの看護婦さんが心配して男子トイレに入ってくる。
ふと見るとその手にはガムテープとタオルと手錠が!
…イヤーン。僕ぴーんち!まだ僕の事をねらってるのか、いき遅れ看護婦さん!

350:ゲーム好き名無しさん
08/05/09 18:46:37 9jMGo1tVO
僕はあえてで気付かないふりをして冷静に対処する。
太郎「あ、看護婦さん。このお弁当、とても美味しいんだけど僕は病み上がりで胃が受け付けないんだ。
よかったら代わりに全部食べてくれない?」
看護婦「あらそう?じゃ、いただきます。
…太郎君はその後でいただきます(心の声)」
看護婦さーん。心の声が表に出てますよー。


看護婦「…うぐ!?
グハァ!!」
吐血して倒れる看護婦さん。恐るべし花子弁当!どんだけなんだよオイ。
看護婦さんはうわごとのように何かを口走る。
看護婦「ああっ!ダルシムそっくりの地獄の門番が!私をッ!私を三途の川に引きずり込むのォ!」
どうやら幻覚を見ているようだ。

僕は看護婦さんを苦痛から解放してあげるべく、弁当の卵焼きをつまみ上げ、看護婦さんの口に放りこんだ。

太郎「再見(サイチェン)」
ごきげんよう。さようなら。とかいう意味だ。また会えればの話だけど。
看護婦「………」
白衣の使徒、完全に沈黙。
だがあくまでこれは食中毒。殺人ではありません。


351:ゲーム好き名無しさん
08/05/10 16:15:33 ztRDv95HO
くにへかえるんだなおまえにもかぞくがいるだろう

352:ゲーム好き名無しさん
08/05/10 16:49:59 HNv8Cwl+O
バカンス中のガイルの背中に納豆塗りたくりたい

353:ゲーム好き名無しさん
08/05/10 17:40:40 G9hGJFdyO
そしてその彼女はしゃがんだガイルに襲われ処女を奪われ、めでたく妊娠しましたとさ、めでたしめでたし。

354:ゲーム好き名無しさん
08/05/10 20:49:37 2+iMPIOr0
どうでもいいけど、彼女の方はナッシュを見方につけてソニックブレイクでも
やってろよw

355:ゲーム好き名無しさん
08/05/11 00:36:34 ktk/J21wO
そしたらナッシュに強姦されちゃいました

つかメカ一郎頑張れ!!!

356:ゲーム好き名無しさん
08/05/11 19:40:54 PZqLxIoB0
それからさらに2日。一郎は一向に現れる気配がない。花子ちゃんは毎日お見舞いに来る。
最初は彼女をバカな女と蔑んでいた僕だったが、父・一郎との心休まることのない生活に比べ
僕は自分の心に安らぎを感じていた。
まあ、特製弁当だけが悩みの種だが。ここ2日は入院してる孤独なお爺ちゃんと友達になり、
実は彼に死んでもらいたい(保険金目当て)の若夫婦に花子弁当を振舞った。

保険金の受取人がいなくなったから僕を受取人にしてくれるらしい。
いいことするといいことが帰ってくるね。

で、翌日。怪我もだいぶよくなってきたので退院することにした。
本当は県警の方々が原因不明の死者が多発するこの病院に近々ガサ入れにくる(と院長が予知夢を見た)とのこと。
ふー。あぶないあぶない
院長「これは私からの退院祝いだよ。」
そう言ってずっしり重い、見るからに怪しい木箱をもらった。
中身は、何か白い粘土みたいな奇妙な物体。なんぞこれ?
院長「C4プラスチック爆弾だ。流石にこんなモン見つかったら言い訳できないからな。」
あんた僕を何だと。厄介ごとを押し付けて・・
いや、まてよ?これは使いようによっては。
院長「君の倒すべき最大の敵に使いたまえ」

  なるほど。




357:ゲーム好き名無しさん
08/05/11 20:19:21 PZqLxIoB0
とりあえず我が家に帰る。一郎がいる可能性も考慮してまずはピンポンダッシュ
・・・だがやはり、父はいなかった。いったいどこへ?
とりあえず、いつ一郎が帰ってもいいように院長からもらったC4爆弾を家中に仕掛けておこう。
ブービートラップであります!少尉殿。

さて、やはり気になるのはメカガイル・一郎。やつがいる限り僕は一生その影に怯えながら生きていかねばならない。
シャーロック・ホームズいわく、
『ある人物の行動を推理するときにはその人間になったつもりで考え、動く』
父ならどう考え、動くだろうか?
何度も言うが、父は大して実力もないくせに自尊心ばかりは異常に高く本気で自分がこの世で一番優れていると考えている。
だが、現実はそうはいかない。だから自分を否定した「現実」の方を壊そうとした。
具体的に言えば父を嫌っていた会社の人間をジェノサイ~ドし、あまつさえ自分の息子(つまり僕)を手にかけようとした。

一郎は自分を否定し、裏切り、傷つけた者を許さない。
力を手に入れた一郎ならやるだろう。つまりはちっぽけなプライドのための復讐だ。
はて・・・父のプライドを一番傷つけた人間は誰だろう?


そこまで考えて僕はひとつの結論に思い至った。
なんてこった!!



358:ゲーム好き名無しさん
08/05/11 21:05:49 hWSQIUZK0
僕の家族は父以外にもいる。母さんと妹だ。
だが母さんは僕が小さい頃妹を連れて出て行った。原因は父の理不尽な言動と暴力に我慢ができなくなったのだろう。
当時は、なぜ僕だけ置いていったのかと恨んだものだが、裁判所の決めたことならしかたがない。
今となってはむしろ父の被害が及んだのが僕だけでよかったと思う。
母さんと妹は、父には内緒でこっそりメールをくれる。ちなみに母さんは再婚した。相手は大きな会社の若社長。
妹も「おとうさん」などとなつき、一家は幸せに暮らしているという。僕もその幸福が続くことを願うばかりだ・・・
だが父、一郎にとっては最大の屈辱でしかない。

二人が危ない
メカ・ガイルは無慈悲にも小さな平穏と幸せを奪いに行くだろう。
ズズゥンン!!
その時、地震が起こった。やべ、今のでかいぞ。テレビをつけてみる。
アナウンサー「本日、先ほど区役所が武装した何者かに襲われました!!」
この区役所、うちの近くじゃないか。じゃあ、今さっきのは地震じゃなくて・・・
アナウンサー「犯人はサマソーサマソーなどと訳の分からないことをわめきながら、住民課を襲撃。
ドリルとかレーザーを喰らった職員や一般人、7名が死亡、7名が意識不明の重体、7名が軽症・・・」
ワオ。スリーセブン!・・・じゃなかった、一郎の仕業だ。間違いない!
住民課・・・ってことは戸籍とか住民票を調べる気か。
きっと母さんたちの居所を自力で調べていたもののやっぱり分からなくてこの行動に出たというところか?
いずれにしても急がなくては!玄関から飛び出す。そこには、ちょうど花子ちゃんがきていた。
花子「あ、太郎君!今日もお弁当作ってきたんだけど・・・」
ごめん、それどころじゃないんだ。

359:ゲーム好き名無しさん
08/05/16 22:09:00 O3+abdsFO
い…妹がいたのかぁぁ!!!!!

360:ゲーム好き名無しさん
08/05/17 20:58:36 ozCoWH+ZO
電車に飛び乗り、40分。
そこから走って15分。母さんと妹の住んでいる高級マンションの前にやって来た。
建物は破壊の痕跡もなく平然としていた。最悪の状況も考えていただけに、ほっとする。
「あら、太郎?」
「お兄ちゃん?」
声をかけられた。振り返ると、母さんと妹がいた。
間に合った…
とにかくこの二人をどこか奴の目の届かない所へ避難させなければ。一刻の猶予もない。

361:ゲーム好き名無しさん
08/05/17 21:17:49 ozCoWH+ZO
太郎「二人とも逃げて!
機械化した父さんが飛んでくる!ここは危ないんだ!」
本当にメカ一郎がここへくるかはわからない。可能性は五分五分だ。
それでも二人に危険がふりかかるのだけは避けたかった

母「………」
妹「………」
二人に泣かれた。

妹「ううう…お、お兄ちゃん…」
母「あの人に痛めつけられ続けて、精神がおかしくなってしまったのね…」
勘違いされた。

太郎「嘘じゃないんだ!一郎は一度ガイルになったんだが、それは僕が倒した。
だが、病院で改造手術を受けた父さんはメカ・ガイルに……」

母「もういいの…もういいのよ太郎。」
妹「可哀想…どうしてお兄ちゃんがこんなことに…。」
手遅れだと思われた。僕の頭が。

362:ゲーム好き名無しさん
08/05/19 21:54:45 3AE4Mwe7O
警官「天下の往来で何をわめいてるでゴワス!」
僕が意味不明なうわ言をギャーギャーわめき散らしていると勘違いしたのかガタイのいい警官が現れた。
警官「一体なんの騒ぎでごわす?」
いや、かえって好都合。警察官に母と妹を保護してもらおう。
そう言えばこの巡査、E・本田に似てる。
太郎「…実は…(説明中)」
今更言うのも何だが、自分の父親が機械化したメカ・ガイルになったなんて普通の人は信じないだろう。
でも、こんな余裕がない時では上手い嘘が浮かばなかった。仕方ないので事実をありのまま話す。

警官「話はわかったでゴワス!」

ええッ!信じてくれた!?僕自身ビックリ。
ってゆーか、そんなに簡単に信じて大丈夫なのかお巡りさん!信じてもらっていう話じゃないけど。

警官「スーパー頭突き!」
太郎「ごふッ(鼻血)!?」
唐突に繰り出された警察官のパチキによって僕の意識はぶっ飛ばされた。
警官「…さて、お母さん、息子さんは責任もって心の専門病院に送り届けます。」
母「お、お願いします。ウウッ…」


363:ゲーム好き名無しさん
08/05/21 20:12:55 JHbuP6E70
太郎「ハッ!?」
気がつくと僕はパトカーで連行されていた
太郎「まずいって!!一郎がクルー!!一郎がぁー!」
警官「まだ、んなことを言うでゴワスか!機械化した邪悪な中年親父とな?
あんまりざれ言をほざくと、頭突きをもう一発お見舞いするで・・・ん?無線連絡でゴワス!!」
無線「緊急、緊急!!本田巡査!!
その近辺でメカニックな怪しいおぢさんが破壊活動をしています。直ちに急行されたし!!
繰り返します・・・」

ほれみろ!

無線「本田巡査!応答願います。本田巡・・・プツー(通信切断)」
警官「い、今、ほほ、本官は何も聞かなかったでゴワス」
なに言ってやがりますかおっさん!!
なおもパトカーは道を行く。次の瞬間、僕の目は「奴」の姿を捉えた。
大通りの向こう側に見える見覚えのあるあの馬鹿丸出しの格好!!
真昼間から堂々と最終兵器のようないでたちで道をガシャーンガシャーンと歩いている中年親父!!

メカ・一郎だッ!!


364:ゲーム好き名無しさん
08/05/21 20:31:08 /yXIArO8O
本田ーーーーー!!!!!www


365:ゲーム好き名無しさん
08/05/21 21:49:33 JHbuP6E70
警官「本官にはッ!本官には何も見えないでゴワースッッ!!」
あくまで目の前の現実を認めないおまわりさん。腐ってやがる、この公僕。
一方、一郎のほうは僕にはまだ気づいてないようだった。

通りすがりのガキ「なあ、おっちゃん何でそんなけったいな格好してんだ?もしかして馬鹿?」
通行人に話しかけられていた
その母親「こ、こらっ!なんてこというのこの子は、ご、ごめんなさいね?」
メカ・一郎「坊や、目上の人にはちゃんとした口のきき方をしなきゃぁ駄目だよぅ
・・・サマソー!!」
ガキ「キャクブチュッ!!」
容赦なく宙に舞う通りすがりの少年。世の中には本当にその通りだったとしても言ってはならないことがある。

母親「な、何をするんですか、あなた!!」
一郎「奥さん、私はね、子連れの母親を見ると嫌な事を思い出してしまうんですよ。
だから一刻も早く視界から消し去りたいんですわ。・・・ソニックブーン!!!」
母親「ぎょばぁぁーッッ!!」

相変わらずやりたい放題だった。
太郎「って現行犯じゃん!!今すぐ逮捕して、おまわりさん!!」
傷害、いや殺人か。
警官「うぉぉぉー!!うるさいうるさい本官は何も見てない見えない聞こえなーい!!」

車を止めて震えながらシートの下にうずくまる巨体の巡査。
それでも事実から目をそらし続ける姿はある意味すげー。警察官の相次ぐ不祥事の原因の一端を垣間見た。
ええと、確かパトカーのサイレンを鳴らすのは、どのスイッチだったかな?

ウゥーウゥーウゥー!!!!

サイレンを聞いて一郎がこちらに気づく。ちなみに僕一人はパトカーから脱出し、
近くの電信柱の影から隙をうかがっている。
一郎「チッ。警察(サツ)か。面倒なことになる前に・・・こうだ!!」

ギュルルル-ン!!
一郎のドリルボムがパトカーのエンジン部に命中!!
警官「ギャーッハッハッハッハッハッはーーー
これは、夢、夢なんだーー!!全然怖くないぞぅーーー」
アディオス(さようなら)、税金泥棒。

チュドーン!!





366:ゲーム好き名無しさん
08/05/21 23:24:48 8tWf5Exq0
爆発炎上するパトカー。その爆音と爆炎を隠れみのに一郎の後ろに忍び寄る。
今ここでケリをつけなくては。母さんと妹がさっきの親子のようになるのは火を見るより明らか。
サイボーグってのは体を機械化させてはいるが、脳は生身の人間。やはり狙うは頭。
こんなことならさっきの警官から拳銃でも奪っときゃよかった。
仕方ないので手近な石を拾ってメカ・一郎の後頭部を殴りつける。

ガアン!!
渾身の一撃

一郎「・・・・・・」
やった!・・・か!?
ギギギギギ・・・・
メカ・一郎の頭がこちらを向く。
一郎「やぁ、太郎く~ん?」
畜生ー!!駄目だ!
だが、母さんたちのためにもここで逃げるわけにはいかない。
とはいえ、どうしよう。機械化したサイボーグに、ガイルの力を持った父。
それに対してごく普通の人間な僕。赤ん坊がエイリアンに挑むより勝機がないね。

一郎「くくく。生きていたとは驚きだ。
だが太郎、どうやらお前には人生に対して未練という認識が無いようだな?
羽をもがれた昆虫のよーに無様に逃げ隠れていればいいものを
再び私の前に現れ私の視界を汚した罪は重いぞMy son?(わが息子よ?)」

あらら殺る気満々。大人気ないぜ一郎。こうなりゃもう笑うっきゃない。
太郎「あいにく僕は昔からアンタが嫌いでね。
どこまでもアンタの存在を否定しないと気が済まないんだ。
天動説を否定したガリレオ・ガリレイ並にね。」

ブツッ!!父の堪忍袋の緒が切れたようだ。
一郎「ならば、太郎、二度とよみがえれぬようそなたのハラワタで太郎ソーセージを作って
私を捨てたあの馬鹿女どもにふるまってくれるわーーーーー!!」

ラストバトルだ!





367:ゲーム好き名無しさん
08/05/26 21:16:18 nP2OHiBq0
入院中からずっと考えていた。
こいつに勝つための方法を

一郎「その首を跳ね飛ばしてやるわッ!!音速の刃を喰らうがいい!!
ソニック・ブーン!!」

唸りをあげて飛んでくる真空の刃。だが僕は冷静に対処する。
・・・圧縮空気で打ち出すソニックブームは速度も威力も申し分無いが、致命的な弱点が二つもある。
まず第一に後ろに溜めないと放てないということ。つまり単発なら簡単に攻撃が読める。
そして第二、ソニックブームは上段限定。ヘッドスライディングの要領で僕はほふくの状態になる。

ギュワン!!
僕の頭上をすさまじい速度でかまいたちが通り過ぎる。ここからが勝負だ!!
父の性格なら、80パーセント位の確率で「よけるだけか?」とかそんなセリフを言うだろう。

一郎「太郎、避けているだけでは戦いとは言わんのだぞ。ファファファ!!」
僕はにやりと笑う。
太郎「僕はサマーソルトキックを警戒しているだけだ。前回はそれで倒されたからな。」

こう言えば、一郎の性格上もうほぼ100パーセント確実にサマーソルトを繰り出してくる。
死線ギリギリの状態だったが、ピンチになればなるほど僕の頭はクールにフル回転していた。

一郎「ならば、前回と同じように・・・いや今度は月の裏側までブッ飛ばしてやろう!!
30万キロの宇宙旅行にでるがいいいいいい!!!!・・・サマソー!!」

馬鹿で暴力的で口より先に手が出るような人間は裏を返せばわかりやすいということでもある。
ここまで誘導に乗ってくるとは。


368:ゲーム好き名無しさん
08/05/26 21:38:32 nP2OHiBq0
僕はすかさず後ろに飛びのいて距離をとる。
スカッ!!空振り!!
その隙にさらに後ろへ走る僕
一郎「ヒョォォーー!!」
すさまじい瞬発力と加速でダッシュして来るメカ・一郎。
サマーソルトキック。前回はそれで潰されたが、この技はあくまで待ちのカウンターとして使ったときにこそ威力を発揮する。
そして何より僕にヒットさせるためには距離を詰めなくてはならない。

今だ!!
僕はポケットの中の無線のスイッチを入れる。

ドゴーン!!

次の瞬間メカ・一郎は足元から大爆発を起こしていた。

一郎「ぎょぇぇぇぇぇぇ!!」
そう、僕はソニックブームを避けたとき地面にC4プラスチック爆弾を設置しておいたのだ。
そして僕の狙い通りに一郎は一直線に僕のほうに走ってきた。気分はメタルギア。ソリッド・太郎と呼んでくれ。
ありがとう院長先生。最高のプレゼントだった。





369:ゲーム好き名無しさん
08/05/27 07:23:44 Sokxjwy6O
正直、一郎がカッコイイと思った俺ガイル


370:ゲーム好き名無しさん
08/05/29 14:05:11 G5uNOxHy0
一郎「グオオオオ!!太郎ぉぉ・・・貴ッ様ッァァ・・・」

しかし、僕が巻き添えを食らわないように火力を抑えたことが裏目に出たようだった。
一郎はまだ生きていたのだ。
くそっ!!いくら父がウスラトンカチといえどこんな戦法が何度も通用するはずがない。
一郎「タロォォォォ!!この一郎は誰よりも優れていなければならんのだアアアァァァ
それが貴様ごときに、貴様ごときにぃぃぃ!!ギザマゴドギニィー!!」
小爆発を繰り返しながらも腕に装備したドリル・ボムを発射してくるメカ・一郎!!
マズイ!!
こいつはマズイ!!花子ちゃんの弁当の玉子焼きよりもマズイかもしんない!!
ギュリュリュリュル~ン!!

ソニックブームより速度は遅いが、さっきのようにしゃがんでよけるわけには行かない
もし破片と爆風に巻きこまれようものなら・・・!!
一郎「クククク・・・ハハハハハ・・・ウッシャッシャッシャッシャッッ!!ロックマン4を知っているか?(カプコンつながりで)
ドリル・ボムは任意で起爆できるのだッ!!直撃しなくとも、肉は引き裂かれ太郎ミンチの出来上がりだ!!
そいでもって、生きたまま肉を焼いて太郎ハンバーグにしてやるわ!!」

371:ゲーム好き名無しさん
08/05/29 14:37:10 G5uNOxHy0
一郎の放ったドリル・ボムが僕に迫る!!
僕は横の方向に飛ぶ、ドリル・ボムははるか向こうに飛んでいく。速度は大して無いので避けるのは簡単だったが、

一郎「アンドゥトロ~ワ、アンドゥトロ~ワ、回ってターン、回ってターン」
片足を後ろに、上げ右手をかかげ、左手を横に突き出すという奇妙奇天烈極まりないポーズを取るメカ・一郎
するとそれに反応してドリル・ボムもクイッと軌道を変えてこちらに向きを変えた。
ギュリリリ~ん!!
再び僕のほうに向かってくるドリル・ボム!!
くそったれ!くそったれー!!
飛来する恐怖のドリルを何とかよける僕。いや、わざとよけさせて僕をもてあそんでいる!!

一郎「ご注意くださぁぁ~い。左に曲がりまぁぁ~すぅ」
死刑のポーズでクイッと両手で左を指す一郎。
くそったりゃーー!!


372:ゲーム好き名無しさん
08/05/29 22:22:48 RsqMIDE1O
まさかここでロックマンネタとはwwwwwww
神スレだwwww

373:ゲーム好き名無しさん
08/06/02 18:16:44 8WHafzuu0
一郎「この世界のどこにも貴様の安息の地はないのだ!!」

さらにもう一本ドリル・ボムを射出する一郎。
さらに一郎は指揮者よろしくどこから出したのかタクトを振る。
それに反応した二本の死のドリルが僕に襲い掛かってくる!!
一郎「ベートーヴェン 作曲 第九・喜びの歌。」

メカ・一郎から壮大なオーケストラ演奏が放たれる!!(といってもただのBGMだが)
畜生ぉぉ!微妙にどうでもいい機能ばっかり搭載しやがって!
完全に自分の世界に入って指揮棒を振る半人半機械の中年親父。それに反応して飛び交う二つのドリル・ボム
その喜びの歌の中、僕は哀れなウサギのように逃げ惑うしかなかった。
しかも知識無いもんだから全然演奏と指揮が合ってない!!
この一帯は現実と狂気が交錯する魔の領域と化していた。

 そして
ひたすら飛び道具を避け続けていた僕の体力はすでに限界だった。
一郎「FINISH(フィニッシュ)!」
演奏の終了とともにドリル・ボムが爆発する。
直撃はしなかった。だけど爆風の衝撃波にとばされしたたかに体を打ちつけてしまった。
太郎「ぐぅぅ…」
メカ・一郎がゆっくりこっちへと歩いてくる。いけない、立て、立ってくれ僕の足。

一郎「太郎。お前をこさえたのはこの比類なき父。つまりこの私に逆らうのは造物主に挑むということだ。
…神に勝てる道理など無いだろう?」

374:ゲーム好き名無しさん
08/06/02 18:20:11 8WHafzuu0
それは、突然の出来事だった。
白い軽自動車がメカ・一郎を思いっきり後ろから跳ね飛ばしたのだ。
一郎「グヘーー!?」
勢い余ってガラス張りの向かいのハンバーガーショップに突っ込む一郎。

「太郎!?これはいったい?」
「お兄ちゃん!!ま、まさか本当に」

聞き覚えのある声が、する。
よりによって、ここにいてはいけない人物の、声だ。

車からおりて来る、二つの影
そこには、父・一郎のターゲットであるはずの母さんと妹がいた。

太郎「二人とも…な、何故ここへ…」
母「緊急ニュース速報で、なんだかメカっぽい凶悪犯がうろついてるって…」
妹「それで、お兄ちゃんの言うことはもしかして本当なんじゃないかって、」

なんてこった、皮肉にも話を信じてくれたおかげでこの場所に来るなんて。

一郎「…くく。まさかそっちの方から出向いてくれるとはな」
最悪の事態だ。メカ・一郎は自動車に轢かれてくたばるほどやわじゃない。
頭に潰れたハンバーガーを乗っけて、憎悪の化身と成り果てた父がハンバーガーショップから現れた。


「一郎さん…」
母も、妹も、離婚が成立してから父に対して「あなた」とか「お父さん」という呼び方をやめていた。
当然だろう、あいつには父であり、夫である資格など無いのだから。


375:ゲーム好き名無しさん
08/06/02 18:24:03 8WHafzuu0
一郎「ソニック・ブーン!!」
予想に反して一郎は僕に向かって攻撃を放った。てっきり母と妹にくると思っていたのに
二人をどうを守るかを考えていた僕は完全に虚を突かれ、ソニック・ブームの直撃を受けてしまう。

太郎「げうっぅ!!」
衝撃で骨がきしむ。

一郎「感謝しろ、太郎。死なない程度に手加減した。気が変わったからな。
気絶しないように、かつ、体の自由が利かないように。」

ガシャーン。冷徹な機械音とともにメカ・ガイルは、母と妹に向き直る。
母・妹「ひぃぃ」

一郎「太郎。お前の目の前でゆっくり二人をなぶり殺してやる。貴様は指をくわえて見ているだけだ。」

や、やめろ
…それだけはやめてくれッ!!

一郎「貴様にこの上なき怒りと、絶望、
どれだけ自分がちっぽけで無力かを理解させたその後で、
その苦悩を終わらせてやろう。
………永遠になッッ!!!!」

母と妹に対し、無慈悲にドリル・ボムを構える僕の父。
恐怖のあまり呆然と立ち尽くすだけの二人。

一郎「太郎。最後に、何かかけてやる言葉はあるかね?」

だが、僕の意思とは裏腹に、僕の体からは力が抜けて行く…
父は、そんな僕を見下ろし、やれやれと肩をすくめて見せた。



376:ゲーム好き名無しさん
08/06/02 18:25:19 8WHafzuu0
…その姿を見て、

太郎「………ゆ」

僕の、

一郎「あぁ?」

僕の中の、

太郎「ゆ~と~り~を~な~め~る~な~あああ!!」


なにかが はじけた

一郎「なんd…a・・・ttォォォォォォ!!」


次の、瞬間、信じがたいことに、メカ・一郎の重量あるボディが横薙ぎにふっとんでいた。
そして再びハンバーガーショップに突っ込む一郎。

僕は自分の目を疑った。
無意識に交差した僕の腕からまるで、ガイルのようなソニック・ブームが出たのだ!!


377:ゲーム好き名無しさん
08/06/08 20:20:31 cz6LQEer0
太郎「これは…」
自分の腕をまじまじと見つめる。
目の錯覚でなければ、今、僕はソニックブームを繰り出した。

…っとそんな場合じゃなかった。母さんと妹、二人を逃がさなければ。
太郎「いい?、三人とも別々の方向に逃げるんだ。自動車は使わずに走って」
車に乗っていた場合、かえって速度に勝る一郎の攻撃の格好の的になる。
それに二人はこのあたりに住んでいるので地理にも詳しい、裏道や地下道を使えば十分にまくことができるだろう
冷たいようだけど全員一緒に逃げるよりはるかに生存率は高い。
妹「でも…」

僕は、妹の話をさえぎるようにきびすを返し、走り出す。
母さんも妹も事の次第を理解してくれたようでその場から走り去っていった。

こうでもしないと、二人とも僕だけ置いて逃げるような真似はしまい。
僕はメカ・一郎が突っ込んだハンバーガーショップの裏口に回る。

そっと様子を伺うと、案の定メカ・一郎が二度もつっこんだハンバーガーショップは阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。
どこまでも世間様に迷惑をかけるのが好きらしい。存在そのものが既に悪なのだ。

378:ゲーム好き名無しさん
08/06/08 20:23:23 cz6LQEer0
一郎「あオオオオオオ!!」
潰れたチーズバーガーを頭にのせ、怒りのあまり物騒な兵器を乱射しまくる危ないオジサン。
そして逃げ惑う店員、家族連れやカップル。気の毒ですが天災に遭ったと思って諦めてください。
正直、人生で最もかかわりたくない人種だ。それが血を分けた実の父なんて…

おっと、しみじみと運命を呪ってる場合じゃない。一郎に見つかる前にもう一度試してみる。

後ろに意識を集中…そして、一歩前に出るとともに腕を交差してみる。
太郎「ソニック・ブーン!!」
ブワッッ!!  また出た!!真空の刃!!

一郎「ゴッフェーー!!」
そのまま一郎にヒット!!決定的とまではいかないようだが確実にダメージは与えているようだ。
殺人マシーンがこっちに向き直る。

一郎「太郎……。そうか、貴様…貴様も院長の改造手術を受け、ガイルの能力を得たのか。この死にぞこないが!!」

あ、やっぱり。
そもそも死んでもおかしくないような重体からあっさり復活した時点でなんとなくおかしいと感じてはいたが。
僕の体は(どういう原理なのかはわからないが)ガイルの力を宿した生体兵器(リーサルウェポン)になってたのか。
院長先生。ありがとうこの人でなし。なんとお礼を言っていいかぶっ殺す。いくらなんでもこりゃねぇよ。
やや混乱気味にいろいろな思惑が頭をよぎるが今重要なことはたった一つ。

僕には戦う力がある!!

与えられた状況を徹底的かつ最大限に利用して、僕はアンタを倒す!!
「来い!!アホタレ親父ッッ!!」

379:ゲーム好き名無しさん
08/06/08 22:09:46 cz6LQEer0

太郎「ソニック・ブーン!!」
一郎「ソニック・ブーン!!」
シュバーッ!!僕の放った真空のかまいたちとメカ・一郎の放ったかまいたちが激突する。
太郎「うわっち!!」
僕のソニックブームのほうがかき消されてしまった!!すんでのところで避ける僕。
一郎「どうやら、機械化したソニックブームのほうが威力は上のようだなッ!」
くそぉ。まったくもってその通り。だったら飛び道具をかいくぐって接近戦だ。
助走をつけて、跳ぶ!!てやー!!

一郎「あまいわ!!ガイルの最大の持ち味は『待ち』だ!!飛び道具でけん制し、
相手があせって飛び込んできたところをこういう風に迎撃するのだッ!!
サマソー!!」
ブォオン!!
だが僕は跳ぶと見せかけて地面にしゃがむ。メカ・一郎の放ったサマーソルトキックは空振りする。
「なにィ!?」

ガイル(一郎)の基本戦法は百も承知だ。僕はわざとサマソーを出させたのだ。
待ちキャラに対して相手の迎撃技の隙を突く高度な心理戦術。
そして、サマーソルトを放って無防備に落下する一郎。
上昇系の必殺技には十中八九、技の出し終わりこそがデッドラインになるのだ。
さらには僕のほうももうひとつ試してみたい技があった。しゃがんだ状態で溜めを作る。

太郎「サマソー!!」しゅば!!
やはり出た!!サマーソルトキック!!僕の体は自分でも信じられないような瞬発力と筋力で大地を蹴り、
ちょうど落下してきた一郎に、強力な一撃をお見舞いする!!こりゃ筋肉痛確定だな。明日まで生きられれば。

一郎「グッはー!?」
どうだ!!
 

380:ゲーム好き名無しさん
08/06/15 03:01:24 +0VGK+/zO
弧を描いてぶっ飛び、落下する一郎。
千載一遇のチャンス!僕はすかさず隠し持っていた最終兵器を取り出す。
そしてソレをメカ・一郎の口に押し込んでやる。
一郎「んがぐぐ!?」

僕が隠し持っていたのは、花子ちゃんの作った殺人弁当。
その中でも最も強力かつ無慈悲な威力の卵焼きだ。その味はもはや殺戮の化身と言っても過言ではない。

勝った…


381:ゲーム好き名無しさん
08/06/15 15:17:25 SfsNpSSuO
卵焼きwwww
花子の弁当ヒドスwwww

太郎がついにガイルに…

382:モハ通
08/06/15 16:36:59 pnDE/B5BO
>>1
このタンポポ野郎!

このクソスレはモハ通が乗っとりました
モンハン通信、略してモハ通がやってきた!
↓さあ、モンハンのすばらしさについて皆で語ろうぜ!

383:ゲーム好き名無しさん
08/06/15 19:58:39 SfsNpSSuO
>>382
帰れ

384:ゲーム好き名無しさん
08/06/15 20:23:40 LM7Gpf3jO
ガイルのサマーソルトなら一発で全部位破壊して頃せる

385:ゲーム好き名無しさん
08/06/18 20:11:51 qIPBeVks0
崩れ落ち、ビクビクとけいれんし小爆発を繰り返す一郎。僕はその姿を見下ろしていた。
ふいに、僕の頭の中に声と映像が響いてきた。
ベガ(に似た)院長の声「さあ、とどめをさすのだ。」
院長先生。念話!?テレパシーっすか。
院長「父を殺すのだ。若きスカイウォーカーよ。」

黒ずくめのローブを着込んだ院長先生。誰ですかそりゃ?つーか人の頭の中でコスプレしないでください。

院長「冗談はさておき、メカ・ガイル一郎は完全に機能停止してはいない。
いずれ起き上がりもっと多くの災厄を振りまく。今殺しておかねば、必ず後悔することになる。」

そうだ。今ならC4なりサマソーなりでコイツを殺れる。いや、殺さなくてはならない。
どれだけ罪のない人間が理不尽に命を奪われたか・・・。
・・・だけど。

「お兄ちゃん・・・。」
「太郎・・・。」
名を呼ばれて振り返る。
そこには母さんと妹が立っていた。逃げたはずじゃなかったのか・・・。派手にやったから気づかれたか。
この二人のためにも後顧の憂いを断つべきだろう。ぐずぐずしている暇はない。・・・だが。

一郎はどうしようもないクズ野郎だが、母と妹の前で僕は父の命を絶つことができるのか?

父は、平然と二人の前で僕を殺すつもりだった。
僕のやろうとしていることは父と同じではないのか?
人の情を、肉親の絆を、否定してでも一郎を殺すべきか?

思い悩むあまり、僕は気付かなかった。
倒れたままの体勢でメカ・一郎はレーザーの照準を僕に向けていたことに。


ズピーム!!

激痛が走る。
紅い、レーザー光線が僕の脇腹を貫通した。


386:ゲーム好き名無しさん
08/06/18 20:13:52 qIPBeVks0
今度は僕の方がくずおれる。そして一郎が僕を見下ろしていた
僕は迷いを突かれた。
いけない・・・僕がここで死んだら。誰が、母さんと妹を守るんだ!?
僕の意志とは裏腹に、まぶたが落ちてくる。すごく・・・ねむい・・・。
僕の意識はそのまま闇に落ちていった。



気がつくと、夕焼け空が目に入ってきた。3時間ぐらい気絶していたのだろうか?
太郎「痛ぅ!?」
脇腹に風穴があいていた。だが出血はない、レーザービーム特有の傷痕だ。
僕が生きているということは急所は外れていたのだろう。
レーザーは超高温で物体を蒸発させ焼き切る。おかげで傷口はふさがり失血死することはなかったのだ。

太郎「そうだ!!母さんたちは…」
あたりを、見回す。

…それがなんであるか、最初はわからなかった。
黒こげの塊が2つ。だが、よくよくみるとなんとなく人の形をしているようだった。
メカ・一郎のしわざか。
…ドクン!!動悸が激しくなる。すごくいやな予感だ。ありえない。

損壊が激しくかろうじて服の残骸からその2つの死体が女だということが判別できた。

…はあはあ。呼吸が乱れる。

こんな、こんな馬鹿な。こんなことが許されるのか?こんなことがあっていいはずがない!!

そこには、母さんと妹の、死体が、転がっていたのだ……

「ウワアアアアアアアアアアアアオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」

僕は 叫んだ 声も枯れんほどに
僕は 泣いた 血の涙が流れんほどに
僕は 頭をかきむしった 気も狂わんほどに


どうして!?どうして!?どうして!?どうして!?どうして!?
どうして!?どうして!?どうして!?どうして!?どうして!?

思考が、感情が、僕の全てがグチャグチャになる。

僕は、僕は、僕は、僕は
…僕はやつを憎みながらも最後の最後で家族の情が出た。それが正しいと思ったからだ。
だから、一郎は生き残った。そして、一郎には情が出なかった。だから、二人は死んだ。


387:ゲーム好き名無しさん
08/06/18 20:15:18 qIPBeVks0
…いや
そうだ。
簡単なことじゃないか。
母さんも妹ももう、いない。
僕には、家族の情なんて、いらない。
そんなモノ 必要じゃないんだ。

…ザッ。人の気配がした。感情の無い目でそちらを見る。
院長「……」
院長先生が立っていた。いろいろ聞きたいことがあった気もするが、今となってはもうどうでもいい。
ただ一言。
太郎「奴は?」
院長は答える代わりに、僕の後ろをゆびさした。振り向くと、向こうの方から爆音と煙が上がっている。
あそこか。僕はそのまま憑かれたようにその方向へ歩く。 

388:ゲーム好き名無しさん
08/06/18 21:52:29 YXAVqw/+O
急展開!?どうする!?どうなる!?

389:ゲーム好き名無しさん
08/06/18 22:50:22 qIPBeVks0
街は火の海と化していた。その中心、そこに奴がいた。

一郎「く、太郎…。ど、何処までもしぶといやつめ。そ、その傷でまだ生きているとはな…」

いいや、死んだんだよ。僕は。

一郎「ハアハア…。貴様の攻撃でこの機械の体も耐用の限界寸前だ…。
だ、だが貴様ごとき、貴様ごときにこの一郎は殺られん!!」

一郎が何かを言っている。…でもそんなことはどうでもいい。
一郎「死ねいッ!!ソニックブーン!」
真正面から真空の刃をくらって吹っ飛ぶ僕。
…僕は無造作に立ち上がると一郎に向かって歩を進める。
一郎「壊れろッ!砕けろッ!消えうせろッ!」
さらに2発、3発と立て続けてソニックブームが無防備な僕に放たれる。
衝撃が体を突き抜けていく。脇腹の傷が開いたのか、血が滲んでいた。
だが痛みなど感じなかった。なぜなら僕の心はすでに死んでいたから。

…そして、再び無造作に起き上がる僕。一郎の顔色が変わった。僕はなおも歩みよる。
一郎「ひ…ひっ!?な、ならばこれはどうだ!!
いくら貴様でも至近距離で喰らえばひとたまりもあるまい!!」
一郎が腕のドリルを構えながら突進してきた。ゼロ距離でドリル・ボムを発射する気か。
一郎「ハハハハハハハハ!!母と妹のあとを追わせてやるぞォー!!」
…うるさい。一郎の動きがひどくゆっくりしたものに感じられた。僕はドリルのついた腕をつかむ。

そして、ドリルを腕ごと引きちぎった。

390:ゲーム好き名無しさん
08/06/19 00:10:14 TNjvs/Gg0
URLリンク(jp.youtube.com)

391:ゲーム好き名無しさん
08/06/19 02:05:01 LJV6TnKV0
一郎「グ、グワアアアアアア!!!」

もぎ取った機械の腕を見つめる。オイルと血がおびただしくふき出す。
返り血とオイルを浴びても僕は何とも思わなかった。その程度のことだろう。
そのまま、腕ごとドリル・ボムを思い切り叩きつけてやる。

一郎「ギィヤァァァァァァ!!」

ドリル・ボムが爆発する。距離が近すぎたのか爆風のダメージを自分も受けてしまう。
いや、こんなのは、ダメージとは言わない。火傷と破片で片腕はもう動かないが、だから何?

ひざまづいて、悔しそうに片腕で地面を叩くメカ・一郎。
一郎「畜生!!こんな…畜生ぉぉぉ!!!」

一歩、また一歩と僕はうずくまる一郎に近づく。
一郎「ひぃぃ。く、来るなぁ!寄るなぁ!! サ、サマソー!!」
苦しまぎれのサマーソルトキック。だけど遅い。遅すぎる。
僕は動くほうの腕で繰り出される直前のメカ・ガイルの脚をつかむ。
一郎「な?何をアアァァァァ!!」
その状態のまま、脚を握りつぶして粉砕した。こんどは無造作につかんだ脚ごと一郎の体を投げつける。
一郎「がッ!?ぐへッ!!ぐはァァ!!!」
地面に叩きつけられ、もんどりうって、血を吐く。

一郎「…た、太郎!!助け、助けてくれ!!親子の仲じゃぁないか!!なぁ!?なぁー!!??」


392:ゲーム好き名無しさん
08/06/19 02:35:34 LJV6TnKV0
僕に親子の情なんて、もう存在しない。お前がそうしたんだ。
止めを刺すべく、ゆっくりと近づく。
一郎「太郎!!父さんが悪かった!!許してくれ!!
殺さないでくれ…!!」
何を言っても無駄だ、もう遅い。
だが、ふと、既視感を覚え立ち止まる。メカ・ガイル一郎の胸のハッチが開いていた。
そしてそこからレーザービーム砲が顔を覗かせていた。

一郎「このとおり謝る!!謝るから…このレーザービームをくらえぇぇぇ!!」

一郎の顔が、勝利の笑みに歪む。

393:ガイル
08/06/19 07:44:34 86Adr3vJO
OH!!!シリアスな展開デース!!!
一郎はどうなっちゃうのかな?かな?

394:ゲーム好き名無しさん
08/06/22 00:10:01 QYPQHP5CO
またも、僕の体をレーザービームが突き抜けて行く。
あぁ、こりゃ死ぬかな。今度こそ致命傷か。でも、僕が死のうが生きようが大差ない。
一郎「くははは…!!どうだ太郎!!これで貴様はぁ!!ギザマバアァァ…!?」


…そう。コイツさえ潰したら、あとはもうどうでもいい。

僕はそのまま前に片腕を突き出すと、胸のレーザー砲の部分から、殺人サイボーグを貫いた。

一郎「………」
あっけない。
そう思った。

背中まで腕を貫通させられ、一郎は絶命する。


395:ゲーム好き名無しさん
08/06/22 00:45:25 QYPQHP5CO
ベガ「修羅か…。」
いつの間にか、院長先生が佇んでいた。

院長「君の勝ちだ。だがそのままでは確実に死が訪れる。
また取り引きしないかね?
元々、君の父は本物のガイルとすり替える為に改造されたのだ。
優秀な太郎君こそ、その役目にふさわしい。
正直な所そこまでボロボロな身体を二度もガイル化したら悪影響が出るかも知れないが…。」

…どうでもいい事だ。
でも、もし断ったら…?
院長「残念だが、一郎をさらに改造するほかない。」
…なんだ、つまり僕達を秤にかけていたって事か。
院長「うん、まあ、本当の所、君は排除されるべき目撃者だったんだが。
差がありすぎるのにあまりにも善戦したもんだから、ついひいきしたくなっちゃったんだわ。コレが。」

…そいつぁどうも。
院長「で、どうする?
考える時間をあげてもいいが、満身創痍のその身体はあまり持ちそうには見えないぞ。」


…うん。
…そして、
…僕は答えた。

太郎「…僕にはもう何もない。
好きにすればいいよ。」
院長「取り引き成立だな。」

396:ゲーム好き名無しさん
08/06/22 01:11:45 QYPQHP5CO
また、夢を見た。
花畑の中を歩いて行くと大きな川が流れていた。
ダルシムそっくりの渡し守が何者かと争っていた。
僕は花畑に隠れ様子をうかがう。
ダルシム「ほーれ。お前さんは罪の無い人はおろか妻と娘にまで手をかけおった。
その所業、鬼畜の如し!よって地獄に堕ちなさい。」一郎「黙れぇい!ワシを誰だと思っておる!!くたばれ!ソニックブーン!!」
そこにいたのはなんと僕の父、一郎だった。
一郎「…?ば、馬鹿な!!なぜソニックブーンが出ない!!
ならば…サマソー!」
…しーん。
この場所で一郎はただの一郎だったのだ。
メカでも、ガイルでもない、ごく普通の中年親父。
死んだ人の来る世界だもんな…。妙に納得する。

ダルシム「ヨガヨガヨガヨガヨガ!!」
一郎「ぐげッぐげッぐげッぐげッぐげッ!!」
頭突きを喰らってノビる一郎。
そうだ。それがアンタの素の実力だ。所詮借り物の力がなければその程度だろうさ。

397:ゲーム好き名無しさん
08/06/22 01:35:29 QYPQHP5CO
ダルシムに連れ去られ三途の川を下って行く一郎。
僕は踵を返すと、振り返らず来た道を戻る。
…親父。
アンタは自分を馬鹿にした奴等に思い知らせるためその力をふるった。
そしてその復讐は遂げられた。

だが、その先に何がある?

結局、アンタは一体何がしたかった?


僕にはわからない。

…周りの景色がまばゆくボヤけてきた。現実の世界が、目覚めが近づいているのがわかった。

398:ゲーム好き名無しさん
08/06/26 15:13:13 saNi1UoLO
もう信じらんない!次回のコスプレイベントでガイルにコスプレして
イベント開始から終了までずっと
イベント会場の入口でしゃがんだまま
道行く人々にニヤリと笑いかけようなんて計画立ててる何て聞いてないし
ちょ~キモいよ!次の誕生日のプレゼントもらったら別れます

(とガチでガイルコスプレしてコスプレイベントに参加しようかと思った。
でもガイルの衣装何て売ってないよな?
自分で作るか特注するしかないか…大変そうだ)

399:ゲーム好き名無しさん
08/06/26 16:11:32 V2DkZqcLO
金髪逆毛+タンクトップ+迷彩軍服+軍用ブーツ+星条旗のタトゥー+ドッグタグ

これさえすればいい

400:ゲーム好き名無しさん
08/06/28 17:23:00 pDFzDVK6O
~エピローグ~

太郎「…ふぅ。またあの夢か…。」
あの死闘から3ヶ月。
僕は悪運強く死の淵から生還した。
度重なる改造手術で僕の中におけるガイルの比率がかなり偏り、
玄関でしゃがんだり、遊びに来た花子ちゃんを対空技で向かいの家までブッ飛ばしたり、
あげくのはてには巨大化して街を壊滅させたりと今になってみればちょっとヤンチャが過ぎたかな~とも思う。

父・一郎の一件はいまだに僕のトラウマだ。こうして今も殺戮サイボーグ中年親父の悪夢にうなされる。
全てを忘れる事は出来ないかもしれないが、新天地で別の人生を歩む事はできる。
機内アナウンス「死にたくないお客様はシートベルトをしめやがってください。もうすぐ着陸しますよゴルァ。
次はハワーイ。ハワーイ。終点でーす。」

そう。僕は休暇中のガイル(本物)とすりかわる為にハワイ行きの飛行機に乗っているのだ。
僕は親父とは違う。もっと上手くやるさ。


401:ゲーム好き名無しさん
08/06/28 17:35:18 Se8ixakiO
>>400
乙かれ様。面白かったです。
もう続編は無理ですよね…

402:ゲーム好き名無しさん
08/06/28 17:47:54 pDFzDVK6O
ガクーン!!

突如、機内が大きく揺れた!
アナウンス「オーマイゴッ!!右のエンジンがトーラブッちゃいましたぜ。お客様!
はっきり言って当機は墜落します。生存率は1%以下でしょう。」
パニックになる機内。悲鳴と怒号が響く中、さらにアナウンスは続く。
アナウンス「このまま死ぬのは、ノーサンキュー!なのでワタクシ機長はパラシュートで離脱いたします。
当機をご利用くださいまして誠にありがとうございました。それでは皆様、グゥゥーッド・ラァァック!!」
パニックは収まった。皆、あまりの絶望的状況に諦めてしまったのだ。重く暗い空気の中、口を開く者はいなかった。
まずいな。いくら僕がガイルの力を秘めているとはいえ…
理不尽なトラブルに冷静に対処しようと思ったが、さすがに分が悪い。航空事故じゃあ死ぬ。

その時、乗客の一人が叫んだ!
乗客A「窓の外に人が居るぞ!?」
何ィ?ここは高度数千メートルの上空だというのに!?
乗客B「スーパーマン!?それともスパイダーマン!?」
アメリカってスゲエ。そんな救いのヒーローがホントにいるのか。
乗客C「私達、助かるのね!」
機内の絶望的状況は歓喜の声に変わった!!頑張って名も知らぬヒーロー!!

403:ゲーム好き名無しさん
08/06/28 18:05:35 pDFzDVK6O
我らの救いのヒーローは、飛行機の翼に立ち、何もない空間から、ビーム砲を呼び出した!
そして、ビーム砲を構えると、
「プロトンキャノ~ン★」

残っていた左のエンジンを撃ち抜いた!
太郎「なんてことするんじゃコラーーーーーー!!!」
救いのヒーローはなんと死神だった!!
再びパニックとなる機内。かすかな希望からドン底に叩き落とされたから絶望もひとしおだ!

ズズゥン!
その謎の悪のヒーローが、天井を破って侵入してきた!!
ヤバいって!外との気圧の差どれくらいあると思って…!
乗客D「ひょえー」
乗客E「どっわー」
機外に吸い出され飛ばされる人々!!僕はしゃがんでタメを作り何とかもちこたえる。ビバ!ガイルパワー!

「太~郎~く~ん♪」

飛行機に無賃乗車してきたのは
陽子キャノン砲を肩にかついだ、
花子ちゃんだった…。


【太郎編・完】


404:ゲーム好き名無しさん
08/06/28 18:15:55 pDFzDVK6O
長らくのご愛顧誠にありがとうございました。
私事で恐縮ですが、作者KUWA(仮名)は4月の法改正と物価上昇の煽りを食らって、パソコンに向かうヒマもありません。


再び出会った二人はどうなるのか!?(考えてないかもしれません)
そして本物のガイルは!?(忘れていたかもしれません)
次週より、【激闘ハワイ編】が始まる!(かもしれません。)


405:ゲーム好き名無しさん
08/06/28 18:38:32 qQIWyuITO
仕事を好きに休んでハワイでゴロゴロしてるガイルって…
お金持ち!??

まぁ少佐だから給料は凄そうだが

406:ゲーム好き名無しさん
08/06/28 19:11:45 AcolYqPq0
花子ーーーーーーーーーwwww


407:ゲーム好き名無しさん
08/07/04 07:39:00 YyLtwK+YO
キャミィ花子萌え

408:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 12:53:58 xb4xaKpE0
幕間

ハワイの高級リゾートホテル「アーンスランド」
彼はアメリカンコーヒーをすすりながら愛娘とテレビの緊急ニュースを見ていた
ガイル(本物)「日本からの飛行機が墜落したとな。何々・・・。すぐ近くの空港じゃないか。」
アナウンサー「事故現場からの中継です。墜落の原因は明らかになってはおりません。
事故による死傷者は今のところ不明です。機長はなんとエンジンがトラブルするやいなや乗客を見捨てて逃げ出したそうです。
なお機長は近くのクロコダイル養殖場の沼に軟着陸し、命に別状はないとのことです。その時点では。」
クリス(ガイルの娘)「???どういう意味かしら、パパ?」
ガイル「そりゃワニさんの沼にダイブすればなぁ。小粋なアメリカン・ジョークというやつだな。HAHAHA!」
クリス「・・・・・・・・・。」
ガイル「あぁー、すまん。ちょっと不謹慎だったかなパパ」

クリス「まあ、いいわ。アタシちょっとお散歩に行ってくる。」
ガイル「ハワイは観光地とはいえ、気をつけるんだぞ。特に路地裏とかに入ったりしちゃ駄目だぞ。」
クリス「わかった。愛してるわパパ。」

娘クリスを見送った後も、ガイルはテレビのニュースを見ていた。
休暇中とはいえ軍人としての勘がこの事故にただならぬモノを感じたのだ。
アナウンサー「さて、ここで訂正とおわびです。
>>396ダルシム「(省略)よって地獄に堕ちなさい」一郎「黙れぇい!・・・」とありますがこれは改行ミスです。
>>400あの死闘から3ヶ月。とありますがこれは矛盾してます。単に書き込んだのが3ヶ月前(四月)だったのが原因です。
>>311で、2週間くらい前・・・と言及しています。)
後先考えずに書くから時系列にタイムパラドックスが生じています。カオスディメンションです。

時系列・太郎編
1日目 太郎、改造手術をうけたメカ一郎に追いかけ回され半殺しにされる。
4日目 病院で死の淵から生還。花子の差し入れ弁当に悶絶。さらに二日。
6日目 ついにガイル化、凄絶な死闘の末メカ一郎との因縁を絶つ。
   (空白の期間)
花子編
1日目 彼の家に行ったら玄関にしゃがんだガイルがいた。
2~7日目ぐらい? あの手この手を試してみるが、最終的に空中コンボを決められ地表に激突。
8日目 プロトンキャノンでガイル(太郎)を撃破。ガイル巨大化するも何とか撃破。

というわけで、あの死闘から3ヶ月→あの死闘からもうそれなりに時間が経った。と訂正お願いします。」

ガイル「・・・なんのこっちゃ?」

アナウンサー「それでは引き続き本編をお楽しみください」



409:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 15:09:46 xb4xaKpE0
ハァイ!アタシはクリス。先週からパパと一緒にハワイにバカンスに来てマース。ママには内緒で。
パパはアメリカ空軍の少佐やってるの。米軍の輸送機であっという間にひとっ飛び。公私混同ってすばらしい。
さて、ちょっとしたお小遣い稼ぎのため今アタシは一人で町に繰り出してるの。
ハワイくんだりまできて知り合いに会うなんてことはないでしょうけど、赤い頭巾をかぶってサングラスをかけて変装完了。
おっと、日本人はっけーん。しかも一人で歩いてやがるぜ。
平和ボケしててなおかつ金もぎょうさん持ってる、まさにカモ。ヒェッヒェッヒェッ!!
クリス「ハァーイ!!そこの兄さんちょっとそこの人気のない裏通りにカモン!!」
強引にジャパニーズのお兄さんの腕を掴み、裏路地へと引きずっていく。チョロいモンだぜ。
日本人「え?えぇ?」
クリス「うらァ。命が惜しけりゃ金だしな!ああン?」
愛用のイングラムを突きつけてホールドアップ。
クリス「この銃はイングラムM11といって誕生日にパパに買ってもらった私の宝物なの。
1分に1200発もの連射性能をもつ優れものよ。さぁあり金すべて出すか、鉛玉食らって血を出すか選択しな?」
ダガガガガガガガ!!足下に威嚇射撃をする。コイツぁオモチャじゃねぇんだぜ?
「ひいぃぃぃ!?」
逃げ惑う日本人。もう少しいたぶってやるか。
クリス「おぅ日本人。オメー名前は?」
日本人「あ、あのー。そ、それが

僕は誰なんでしょう?」

410:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 15:11:29 xb4xaKpE0
クリス「く、くくく。うふふふふふふふふ。
あーっはっはっはっはっはッ!!ギャハハハハハハハハハハハハハ!!!」

コイツは可笑しい。記憶喪失ってか!!
日本人「はあ、ほら飛行機が墜落しちゃって。」
クリス「あぁ、そういえば今朝のニュースでやってたわ。日本からハワイ行きの飛行機が落っこちたって。
機長が逃げて責任問題になってたわね。そうかぁ記憶喪失かぁ。
それじゃあ仕方ない。今回は見逃してア・ゲ・ル(はぁと)。」
日本人「どうもありがとう。可愛らしい赤ずきんさん。」
背を向けて去っていこうとする日本人。アタシは笑顔でイングラムのトリガーを引く。ドガガガガガガガ。
クリス「んな手に引っかかるか。ダァーホ!!」

日本人「あ、あのー血が出てるんですけど」
クリス「そりゃぁ、アタシ達みんな生きてるんだもの。生きているから笑うのよ。ゲヘヘヘヘヘヘ
さ、金出せ。今なら応急処置すれば多分助かるぜ?あえて保証はしないけど。」

日本人「あ、あのーヤバいんすけど」
クリス「そりゃぁ、時間経過とともに生存率がガクンと落ちるってのは常識よね。
さ、金出せ。ほらほら素直に出したら911(レスキュー隊)ぐらいは呼んでやっから」
日本人「いやそうじゃなくて、大怪我で僕の中にいるなんかヤバイモノが押さえられなくなってるんですけど。」


アタシは自分の目を疑っちゃった。だってこのひ弱そうな日本人(まあ、顔は悪くないが)服が破け筋肉ムキムキになっていくんだもの。
さらにトンでもないサプライズ!!この日本人、顔まで別人のように変わってしまったの。
あろう事かその顔は、米国空軍少佐・ガイル。私の愛する父親に!!
クリス「パ、パパ!?何これ、どういう事?」
父ちゃんはなぁ、父ちゃんはなぁ、父ちゃんだったんだぜーー!!
・・・もしかしてパパ、私の行動を監視するためにひ弱そうな日本人に変装してたの!?
おそるべし米軍の技術力。ハリウッドも真っ青だぜ!!
ガイル?「・・・」
はっ!!マズイ。アタシのちょっと人には言えない素行がばれちまった。
相手が赤の他人なら問答無用で顔がわからないようぶっ殺して路地裏に捨てておくんだけど、愛する家族にそんなこと出来ないゼ!
クリス「ああー、うん。何というか。これは冗談よ。ちょいとお茶目なアメリカンジョーク。てへ。」


411:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 15:12:43 xb4xaKpE0
「ソォニッ!ソォニッ!!ソォニックブーン!!!!」
クリス「えぎぇぇぇぇョ!!」
パパの得意技。ソニックブームを喰らってぶっ飛ぶアタシ。
そのままヤシの木に直撃し、弾力のあるヤシの幹にピンボールよろしく打ち出され路地裏の壁に激突!!おぐはァァ!!
クリス「よ、よくも乙女を傷物にしてくれたわね・・・」
親にもぶたれた事無いのにぃ。ぶったのは父親か。いや、そうじゃねーわ!!
クリス「アンタ、私のパパじゃないわね!!パパなら私が人を殺そうが、核を撃ちこもうが『ごめんなさぁい。てへ。』とかいえば
『しょうがないな。クリスは。HAHAHA』って無条件に許してくれちゃうナイスガイなのよッ!!貴様いったい何者!?」
ガイル「ワ、ワタシは・・・僕は・・・誰だ?うううぅ・・・あ、頭が・・・アタマが頭痛で痛い・・・!!」
頭をかきむしる偽(?)ガイル。
アタマが頭痛で痛い?日本語おかしいんじゃねぇか?まあアタシアメリカ人だからわかんねーデースけど。
クリス「偽物なんて許せない!!その最高にダンディで気高く美しい姿をしていいのは世界でたった一人、パパだけよ!!
それをたっぷりじっくりゆっくり自覚してくたばんなーーッ!!」
素早く銃のマガジンを交換しSMG(サブマシンガン)の銃口を偽パパに向ける。
クリス「ク・・・」
だが、イングラムのトリガーを引く指が鈍る。
で、できない。出来ないワ!!
いくら偽物とわかっていてもパパに向かって発砲なんて出来ないぜよ。

ガイル「ボクハ、僕は、誰だ!?僕は誰なんだーーー!!」
偽ガイルが必殺技のモーションに入る!!やっべ!!バックステップ!!
でも距離をとってしまえばサマソーもソニックブーンも怖くない。伊達に実の娘やってねえし。
ガイル「サマソォー!!サマソォー!!」
クリス「はぃ!?ええーーーーッ!?!?」
またもやアタシは目を疑う。サマソーといいながらバイオレットに光る柱状のエネルギー波が発射される!!
クリス「おぎょぇぇぇゎ!!」
何!?何ナノこの人!?テメ言ってることとやってることが全然ちがうじゃぁねーかこのスットコドッコイ!!
サマソーなどと言っときながらマグネティック・ショックウェーブだしたよコイツ!!
再びぶっ飛びながらそんなことを考えた。
再びヤシの木に直撃し、再び弾力のあるヤシの幹にピンボールよろしく打ち出され、今度は路地裏に停めてあった車の上に落下する。
べこぉおん!!
クリス「んぐおおおお!!アメ車硬てえeeeee!!アメ車痛てえeeeee!!」
ガイル「僕・・・だ・・・れ・・・」

偽ガイルはその場に気絶して倒れてしまった。変身が解けたのか元の日本人の姿にもどっていた。
クリス「・・・何だったのかしら。でもこのままにしておく訳にもいかないし。とりあえず、連れて帰っていろいろ聞きだしましょう。」
うん。それがいい。久しぶりの尋問ね。拷問マニアとしての腕が鳴るわ!!ヒエーッヘッヘッヘッヘッヘ!!



412:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 16:22:39 zGqG37oJO
初代スト2が出たころ俺はクリスちゃんで抜いてたんだが
まさかクリスちゃんが暴君だったという方向で来るとはwwwwwww

てかブリブリ親バカなガイルwwwwwww
凄く素敵な展開です楽しみ(^^)ww

413:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 17:07:49 xb4xaKpE0
アタシが滞在してる高級リゾートホテル、「アーンスランド」につく。
この偽ガイルである日本人を担ぎながら自分の部屋に帰る途中で、ホテルの女支配人の森子(モリコ)に出くわした。
支配人・森子「あら、これはこれはリトル・ミス。ご機嫌はいかがかしら?」
無駄に妖艶なこの緑色の髪をした日本人、ヨーロッパ系のハーフらしい。胸のあたりを強調したポーズでにこやかに話しかけてくる。
クリス「最高に最悪だぜ」
何せテメーに会っちまったからな。この女リトル・ミス(小さなお嬢様)などと慇懃無礼にかつ遠回しに嫌味を抜かす。
森子「女の価値は胸の大きさだけじゃ無いわよぉ。落ち込まないでねぇ?」
ぶっ殺すぞこのアマ。人がなにげに気にしている事を!!
クリス「・・・っと、無駄話をしてる場合じゃねえ。宿泊してる部屋とは別にもう一つロイヤルスイートを用意してくんな。代金はこれで。」
そういってアタシの隠し口座のカードを森子の胸元に差し込んでやる。
クリス「それと、このホテル拷問道具って貸し出ししてねぇのか?」
森子「拷問道具ぅ?たしかにちょっと変わった趣味のお客様のために貸し出ししてる備品はあるけど、
せいぜいムチとかロウソクとか三角形の木馬とかあとチョウチョの仮面とか、そんなのばっかよ?」

それ違う。

森子「ははーん。」
クリス「んだよ?」
ニヤニヤしたサキュバスチックなほほえみでアタシとその背に担いだ謎の日本人を見比べる森子。
森子「バカンス先のホテルにボーイフレンドを連れ込むとは、なかなかやるじゃなぁい?」
クリス「ちげーよ。」
相手にすんのも馬鹿らしいので無視して担いだ日本人を今しがた確保したロイヤルスイートに連行する。


414:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 17:09:30 xb4xaKpE0
とりあえず、謎の日本人を超高級ロイヤルスイート・ルームのアンティークの椅子に縛り付ける。
クリス「お目覚めの時間よ。白雪姫。」
拷問の定番、水をぶっ掛けて目を覚まさせる。
「うーんん…ここは?」
クリス「尋問される側に質問は許されない。」
アタシは眼帯をつけた将校スタイル(コスプレ)で尋問を開始する。こういうのは雰囲気作りが大切なのよ。
圧倒的有利な立場から相手の心が折れるまでじわじわいたぶり続ける。ああ、なんて快感。
クリス「さて、改めて聞こうか。ホワッチュアーユーネェェーンマっ?(What are you name?)」
相手の鼻をつまみ上げながらふぅーっと息を吹きかけてやる。そしてにこやか~に質問を開始する。
「ぶぎぃぃぃぃぃ」

クリス「おめーは何故アタシのパパに変身できる!?」
アタシ、超ノリノリ・ハイテンション!!制服効果ってやつかしら。

「だーかーらー!!僕は、何も覚えていないんだって!!自分の名前だって…。」
日本人はあくまでもこう言う。じゃあ仕方ないわね。スイッチオン・エレクトリック・サンダー(Pボタン連打・byブランカ)
「はびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃ!!!!!!」
これまた拷問の定番、電気ショックだ。さあ吐け。自分を解放しろ。
クリス「おめーの目的は何だ!?」
「だっかっらっ!!僕は何も知らないって!!ばびゃーーーーーー!!」



クリス「はぁはぁ…強情なやつだぜ。気に入った。まさかアタシのおばあちゃん直伝・拷問フルコースに耐え切るとはな!!」
ちなみに亡くなったおばあちゃんも軍人で敵味方に恐れられる悪魔の鬼将校。そして拷問のスペシャリストだった。
(パパですらおばあちゃんには頭が上がらなかったらしい)
クリス「だが、こんなものはオードブルにすぎないゼ!!ヘイ、森子!」
指をパチンと鳴らす。ホテルの支配人モリコがルームサービスで台車に物騒極まりない鉄の塊を乗っけて持ってきた。


415:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 18:11:01 Hzc+GJQwO
おばーちゃーんww

416:ゲーム好き名無しさん
08/07/08 21:56:54 OqlwboYT0
お、新シリーズの始まりですか。頑張ってくださいw

417:ゲーム好き名無しさん
08/07/13 21:14:22 wWRCkSCCO
クリスちゃんハァハァ

418:ゲーム好き名無しさん
08/07/14 00:10:07 ULIT7vgxO
スレタイが

彼の~ガイルがいる

じゃないことが悔やまれる

419:ゲーム好き名無しさん
08/07/14 21:16:50 cIJucCwjO
森子「お待たせいたしましたぁ~御注文の品です。」
クリス「おぅわりぃな、手間かけさせちまってよ。」
この女、個人的理由はともかく、サービスは超一流だ。その点は素直に認める。
日本人「あ、あの~、それは一体なんでしょう?すっっごく血なまぐさいんですけど?」
運び込まれた鋼鉄の拷問器具を見て恐れおののく日本人。
どういう用途かは理解は出来なくともそれが生命に対して著しく危険をもたらすモノだと感じたようだ。
森子「これは中世の拷問器具、通称『鉄の処女』といわれていまーす。地下の厳重に封印された部屋から偶然出てきました
この直立した鋼鉄の棺桶には内部に無数のトゲトゲが!もし中に入ってフタを閉めたりしたら、
太くて大きいのがたくさん沢山ザックリと。あぁ考えただけでもゾクゾクしちゃいますわ。ワタクシ。」

「ひ…」
日本人のあんちゃんも違う意味でゾクゾクしたようだ。

420:ゲーム好き名無しさん
08/07/14 21:43:50 cIJucCwjO
クリス「さーて、言い残す事はある?キャプテン・サワダ?」
日本人「サワダって誰ッスか!?僕はそんな面白不吉な名前じゃ…」
ならば、本当の名前はなんていうんだ?あーん?
「だ、だから僕ぁ何にも思い出せないって…」
…チッ。流石にこんな誘導尋問にはひっかからないか。
クリス「じゃあ、オメーの名前は便宜上キャプテン・サワダだ。はい決定ー!!」
ジタバタ暴れて抗議するキャプテン・サワダ(仮名)。そーかそんなに嬉しいか。
クリス「じゃあ、早速その名前を墓にきざんでやんぜ、サムライ。
HERE WE GO!KAMIKAZE!(殺るぜ、カミカゼ!)」
ガコン!戦慄のアンティーク拷問器具『鉄の処女』が荘厳なる音を立ててゆっくり開かれる。うむ乙女は恥じらいが肝心だ。
クリス「遺言があれば聞くわ。キャプテン・サワダ?出血大サービスよ。もっとも本当に大出血するのは貴方だけどね。」
サワダ(仮名)「ああああ、なぜ僕がこんな目に!?」

バアン!! その時このロイヤルスイートのドアを蹴破る音が響き渡り、何者かが凄まじい勢いで乱入してきた!!
Here comes a new challenger!?

421:ゲーム好き名無しさん
08/07/15 05:03:57 2D5BKrkNO
ガイル「クリース!」
と思ったら乱入してきたのはパパだった。げげ!何で?
森子「この拷問器具を運んでくる途中で偶然お会いしたから、お宅のお嬢様が男を連れ込んでナニヤラしようとしてます
って世間話したんですの、ワタクシ。オホホホホ」
高笑いする女支配人。オホホホホじゃねー。それは告げ口と言うんだよこのアマ。
なんてこったい!パパにアタシの拷問官姿なんて見せられないから、わざわざ違う部屋とったのにコンチクショー!

ツカツカツカ…
釈明する間もなく荒縄で縛られた日本人キャプテン・サワダ(命名・アタシ)に歩み寄るパパ。
ガイル「貴様か!貴様が俺の娘をたぶらかしたのか!?」

完全に勘違いしてるパパ。いくらなんでもそれはない。アタシがこんな日本人如きを相手にするか!?
余談だができちゃった婚の事をショットガン・マリッジというの。娘の親父が男の所にショットガンもって、
「テメエ殺ース」と挨拶に来るからだそうな。

ガイル「許さん!許さんぞぉ!!
貴様なんぞAIM-9(サイドワインダー)にくくりつけて大西洋の果てまでぶっ飛ばしてやる!!」
ショットガンどころか赤外線誘導追尾ミサイル!マジギレしてますおとっつぁん!

サワダ(仮名)「…ガ…ガイル……?
…ち…父親?…ガイル…家族…うぅ
ううッ、あ…頭が…アタマがァァーーーー!!」

422:ゲーム好き名無しさん
08/07/15 05:37:43 2D5BKrkNO
!?マズい!まさかあの日本人…気をつけてパパ!!ソイツは
ガイル「クリス!お前は黙ってなさ…いぃぃぃ!?」
言い終わらないうちに、神秘のサムライ、キャプテン・サワダ(仮名)はまたしても愛するパパそっくりに変身した!
バリバリバリバリバリ!
筋肉が盛り上がり縛り付けていた荒縄が千切れ飛ぶ!
ガイル「ぬわにぃぃ!?まるでこれは鏡に写したようなそっくりさん!」
度肝を抜かれるパパ。そりゃそうだ。ドッペルゲンガーに会った人間は死ぬらしいからな。
もし他人が自分そっくりに変身したらアタシの場合泣いちゃうか問答無用で射殺してるぜ。

ガイル(本物)「ムゥ…なんて肉体美だ。おまけに世界一ハンサムで、表情からは知性がにじみ出ているようだ!」

かっくん!思わずずっこけるアタシ。感心しつつ実は自分を自賛するパパ!
この異常なシチュエーションにもっとつっこむべき場所があんでしょーに!

423:ゲーム好き名無しさん
08/07/15 07:33:51 Cw+6xbABO
ガイルはアメリカンから見たらイケメンらしいね

てかこのお話のガイルはナルシストですかwwww

424:ゲーム好き名無しさん
08/07/15 11:40:28 L8MCidGeO
ナルシストってまるでバルログみたいだな
っと全編を通してもまだこの話バルログは出てきてなかったよね

425:ゲーム好き名無しさん
08/07/16 13:52:43 T6pVg0Zf0
髪の毛手入れしているあたりでナルシスト爆発www

426:ゲーム好き名無しさん
08/07/18 18:56:08 JPTXrvK0O
そー聞くとガイルはおしゃれさんなのかな…
あんなゴツマッチョでアメリカンな奴が

427:ゲーム好き名無しさん
08/07/19 21:51:22 VFELnnEHO
偽ガイル「た…倒す。…敵…ガ、ガイルーーー!!」
錯乱気味ながらもパパに向かって拳を振り上げる偽物!あ、危ない!!
ガシッ!
ガイル(本物)「だが、所詮イミテーションだな。打ち込みが甘い。」
そう言ってガッチリとガードを固めて攻撃を防ぐ。カ、カッチョイイーー。
シュワバッ!互いにバックステップして距離をとる二人。そして、
「ソニックブーン!」
「ソニックブーン!」
同時に繰り出す必殺技。相殺される真空刃。
同キャラ対戦?格ゲーじゃお馴染みの光景だがこうして目の当たりにしてみるとどんなに胸クソ悪りぃもんか。
アタシのパパとそのそっくりさんが殺し合いしてんだぜ。どこの怪奇ミステリーゾーンだよ。
ふと辺りを見回してみるといつの間にか支配人・森子は居なくなっていた。
危険を感じたのか、はたまた面倒に巻き込まれるのをさけたのか…。いずれにしてもあんのBicchi(ビッチ)!

ガイルVSガイルの闘いは膠着しつつあった。同キャラの場合、性能が同じである以上実力の差が顕著にあらわれるというが、
あの偽物ごときがパパと同等の実力なんて認めたくない…
パパが負けるなんて有り得ない(断言)!…でも万が一のためにこっそり服のポケットに入れていた秘密兵器をとりだす。

428:ゲーム好き名無しさん
08/07/19 22:35:00 VFELnnEHO
クリス「ライオット(暴徒鎮圧)・ガン~!」
強化プラスチック製、計量で一見オモチャみたいな銃だけど高圧電流入りのカセットを打ち出して相手を無力化する、いわば遠距離スタンガンね。
もっとも実弾でないとはいえ運が悪いと骨折するくらい強力なシロモノで、さらに運が悪いと心臓停止する事もあるとか。

ガイル「やめなさい、クリス。1対1(サシ)の勝負に手を出すもんじゃない。」
ぐげ!バレてた。でもでもパパ…

ガイル「たしかにパワーも技術もある。なかなかイイ線いってはいるが、それだけじゃ俺には勝てないな」
偽ガイル「…?」
ガイル「貴様には軍人としてもっとも大切な魂(スピリット)が無い。戦うための理由が無いッ!闘うための信念が無いッ!
俺が戦ってきた相手には皆、理想があった!命をかけるべき何かを持っていた!…たとえ悪人でもな。
目を見ればわかる。貴様にはそれが無いッ!」
パパが怒涛のコンボを決める!膝蹴りから裏拳、しゃがみ強キック!
偽ガイル「ガハッ!…ゴホッ!!」
一気に流れは傾いた。
ガイル「どうした?動きにキレがなくなったぞ!?仮にも俺の姿を真似ているなら、もっとガッツを見せたらどうだ!」
はーい!今気付いたんだけど、動きにキレがなくなったのは多分アタシの拷問メニューによるダメージが原因だと思いまーす!
でも、んなこと口が裂けても言えないゼ!イェーイ!

偽ガイル「理由…た、たたかう理由…?…な、何故僕は……どうして…?」


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