08/02/05 09:35:42 x7NI+NyJ
「スタッフ!ろけべん後三個くれ!」
フェルナンドが叫んだ。多分、ロケ弁が足りないのだろう。
次に、アリオンの声が聞こえた。
「ほんっとに好きだなぁ……ま、食うのも自由だがな」
「……」
だが俺は、その二人に顔を向けるような気になれない。
手元を見ながら考えてしまうのは、どうしてもショウコ。
彼女の、どこか強がっていた気がする笑顔が、頭から離れない。
だから、ロケ弁を食べる気にもなれない。すると、俺のロケ弁に向かって手が伸びてきた。
「フォルカ、食わぬなら俺が食うぞ!」
―どうせ食う気になれない。頷く事にした。
「…ああ」
すかさずロケ弁が動く。
「……どうしたよ、フォルカ?さっきから浮かない顔しちゃってさ…」
今度はアリオンの声。言葉から考えるに、俺は浮かない顔をしているらしい。
だが、取り繕う気にもなれない。そもそも、誤魔化すのは苦手だ。
「……ショウコが気になってな…」
だから、一言だけ言った。それ以上は、アリオンなら言わなくてもわかるだろう。
「…やれやれ、せっかく新曲はフォルカがメインだってのに…」
またアリオンの声。答える気になれない。
今は。今だけは。ショウコの事を考えていたいんだ。
…その1終了。後悔はしないので、誹謗でも中傷でもなんでも来い、という話。
ちなみに投下に間があくのは、携帯からやってるから。