08/01/30 18:23:13 mdj41Zfj
『…どういう意味、でしょうか…』
「か、顔っつうか、目が近いよデュミさん;」
『過ちですいません。ですが、私にはイマイチおっしゃられている事の理解が出来ないので、過ちなく説明を…』
「い、いや、キライな人のことを、デュミさんに教えないと思うんだけどなあーって」
『それは偏見です。あの子はご覧の通り少々過ちですから。私に嫌いな人のことを教えてくれてるのです』
「…そ、そっかぁ、そうだよね」
『そうです。その所、くれぐれも過ちなきよう』
「わ、わかった。確かに過ち、過ち…」
そう言いつつ、青年はもう一度手紙に目を通し始めた。
「…あ」
ピタリ、と、青年の動きが止まった。
『…何でしょうか』
「あ、え、え? い、いやいや何でもないよデュミさん、そろそろ行こうか」
明らかに目が泳いでいる。まずいものを見つけたようだ。
『おっしゃってください』
「ち、近いから、目が近いから落ち着いてデュミさん、ほんっと何でもないから、そんな、何も気付いてな」
『何か、あったのですね』
「は、はい?」
んゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「…ラピス、こっちへ」
「…何かが、起きる…」
『過ちが起きてしまったのですね… 教えてくださいカノウさん… 過ちは正さねばなりません。手紙に何があったのですか…?』
「え、え、ええっと… い、いや、ほんと偶然だと思うんだけどさ」
『教えてください』
「…あ、あのですね… こ、ここんところを…」
………