08/01/30 11:08:42 mdj41Zfj
「いや、ずーっと傍にいたい位、ひょっとしたら、好きなんじゃないのかなーって」
『………』
パァーンッ!!!
「うぉわっ!? 割れた!!」
青年の目の前の水のグラスが音を立てて砕け散った。
「…ごめんなさい、すぐ片付けます…」
いそいそと、グラスを片付ける女の子。
「…お客さん、すまない… グラスが不良品だったようだ…」
「い、いやいや、大丈夫! でも、あれ? なんで割れたんだろう…」
『何故でしょうね… これも過ちなのでしょうね… ラウルさん…』
「…デュミナスさん?」
そして、ほどなくして美味しそうな湯気を立てて、火星ラーメン大盛が目の前に届く。
ずずずーっと満面の過ちな笑みたっぷりで美味しそうにすする青年を横目に見つつ、
デスピニスと、ラウルさん達に宛てる手紙の文面を考えることにした。
これからは、過ちなく居候先に通わなければならない。きっと今以上に監視が必要になるはずだ。
文面の締めはこうしよう。
「デスピニス、憧れは所詮憧れなのです。それ以上は過ちです」