07/11/05 00:47:38 trG9wzom
落ちたようだから立て直しといた。
3:それも名無しだ
07/11/05 00:48:44 AkYwcv1k
なんという邪気眼スレ・・・
4:それも名無しだ
07/11/05 01:47:33 7nk/64Ul
保守もできないようなスレなどいらん
5:それも名無しだ
07/11/05 06:39:31 trG9wzom
一応貼っとく。
・前スレ
スレリンク(gamerobo板)
6:それも名無しだ
07/11/06 13:10:15 J0uKtZjR
放置してたら落ちてた&立て直してもらってた…。
立て直しサンクス(・ω・)/&>>1乙。
7:それも名無しだ
07/11/06 14:29:57 vflNIarf
>>6
自演乙
8:それも名無しだ
07/11/08 14:59:48 GC8ec7lF
伊豆基地に到着した俺は、まず大きく深呼吸した。
新しい配属先に対する緊張をやわらげるためでもあるが、何よりも、何年ぶりかの日本の空気を味わいたかったからだ。
潮の香る空気をいっぱいに吸い込んだ後、俺は荷物を手に、基地へと入った。
「私がSRXチームの隊長、ヴィレッタ・バディム大尉よ」
隊長執務室。
書類が摩天楼のごとき様相をなすデスク越しに、彼女はそう名乗った。
「予定より一週間も早い配属になっちゃったけど、体の方は本当に大丈夫?」
「問題ありません」
敬礼しながら、俺は簡潔に答える。
「噂通りの、不死身の男のようね」
バディム大尉はそう言って、唇の端をキュッと上げた。
「恐縮です」
俺はまた簡潔に答える。
―その手の噂は、俺にとってはタチの悪い皮肉やイヤミでしかないんだがね。
そこへ、入り口のドアのインターホンが鳴る。
『アヤ・コバヤシです』
透き通るような女性の声が、名を告げた。
「開いてるわ。入ってちょうだい」
『失礼します』
返答の後ドアが開き―そして俺は、入室者に目を奪われた。
ファッションには疎いんで、どう呼ぶのかはわからんが、胸から上がむき出しになった大胆な軍服に、パツンパツンのミニスカート。
しなやかな手足を包む、鮮やかなブルーの手袋とブーツ。
きめ細やかな白い肌は、心なしか光を放ってるようにすら感じられる。
ショートに切られた、クセのある緑の黒髪。
意志の強さを現す切れ長の瞳。
桜色のルージュが引かれた可憐な唇。
体のパーツの一つ一つが特注品で造られているかのような美しさに、俺は不覚にも見入ってしまった。
「彼女はチームリーダーのアヤ・コバヤシ大尉よ」
バディム大尉が彼女を紹介する。
「例えるなら、私が社長で彼女は部長といったところかしら。普段は、彼女の指示に従ってちょうだいね?」
「イエッサ」
―彼女、アヤ・コバヤシ大尉に見とれて、一瞬返事が遅れたのは内緒だ。
「それじゃあアヤ。あとは任せるわね」
バディム大尉はそう言うと、デスクワークに取りかかる。
「では、まずあなたの部屋に案内します。よろしくお願いしますね」
コバヤシ大尉はそう言って手を差し出し、握手を求める。
およそ軍人とは思えない、細くたおやかなその手を、俺は一瞬ためらいはしたものの、軽く握った。
9:それも名無しだ
07/11/08 15:01:53 GC8ec7lF
>>8
案内された部屋に荷物を置き、SRXチームの制服に着替える。
その後、チームメンバーが集まっているシミュレータールームへ、大尉に案内される。
「あなたの経歴は拝見させてもらいました」
その途中で、大尉はおもむろに口を開く。
「本当に驚きました……DC戦争からずっと激戦地を渡り歩いてきて、まさに歴戦の猛者って感じで……」
「それで、俺に敬語を使ってるんですか?」
ひょっとして怖がられてるのかと思うと、ちょっとヘコむぞ。
「だって、私の倍以上も軍に勤めている先輩ですし……」
「ですが、階級はあなたが上です。どうか自分には、敬語を使わないでください」
「は、はぁ……」
む、ちょっと言い方が冷たかったかな……大尉は面食らった様子だ。
彼女はその後、ちょっと考え込んでから、また口を開いた。
「そう、ね……これから一緒に戦っていく仲間だし、それに、せっかく同い年のチームメイトが出来たんだし、ね」
自分に言い聞かせるようなつぶやきの後、宝石のような汚れのない瞳で俺を見る。
「わかったわ。敬語を使うのはなし。ただし、あなたも私の事は、アヤって呼んでくれる?」
―何言ってんだ?この人は。
「もちろん、他の部隊やお偉いさんの前ではダメだけど、仲間内では、友達みたいに話してほしいわ。そうやって、お互い気楽に話が出来るような関係の方が、上手くいくような気がするの」
―学生のクラブ活動じゃねえんだぞ。
という台詞を、俺はグッとこらえた。
或いは、SRXチームはそういう方針なのかも知れない。
そういう気さくな付き合いが生み出すチームワークってのがあるかも知れない。
郷に入れば郷に従えとも言うし、何より、恥ずかしい話だが、この同い年の上官に良い顔しておきたいという、下心もある。
俺は軽く咳払いをした後、答えた。
「わかったよ、アヤ。これで良いか?」
自分でも、顔がカァーッと熱くなるのがわかる。
恋人でもない、会ったばかりで、まだ音楽の好みすら知らない女の子を呼び捨てにするのは、ぶっちゃけかなり照れくさい……。
大尉は、赤面する俺を見てクスクス笑った。
花がほころぶような、愛らしい表情だ。
「えぇ、それで良いわ。じゃあ改めて、よろしくね」
そう言って、また握手を求めてくる。
俺は、さっきよりは軽い気持ちで、それに応じた。
大尉の手は暖かく、とても優しい感触だった。
10:それも名無しだ
07/11/10 13:01:37 l9qwgNYR
晒し上げ
11:それも名無しだ
07/11/10 14:25:18 DBlKBnyN
スパロボキャラじゃなくて零の雛咲深紅と付き合いたい
12:君の夫は、もういない
07/11/10 22:13:15 Dlb9n7oU
ヒギンズ「……耐…爬……さん……?」
耐爬「う…ぐっ……」
バルサム「ひっひははははははぁぁ!!とっとととととくたばりりりりりやがれぇぇぇぇ!!!!」
バルサムのハイペリオン二号機はなおも執拗にランスターをメッタ刺しにしていく。
宗介とヒギンズはそれぞれ敵に追われ助けるどころではない。
バルサム「あ~あ、つっまんねええ~なぁ。もお終わりかぁぁぁぁ?」
耐爬「…………ならば……最高に…面白いものを見せてやろう……冥土の土産に……な……」
バルサム「あぁあ~ん?なに言ってやがるるるう?……っ!?」
バルサムは気付くのが少し遅かった。
ランスターはその両腕でハイペリオン二号機をしっかりと掴んでいたのだ。
バルサム「っ!てててめぇええぇぇぇええ!!離しやがれれれれぇぇぇぇええぇええ!!!」
耐爬「……地獄まで……付き合ってもらうぞ……」
宗介「…!耐爬、まさかお前……!」
ヒギンズ「駄目、耐爬さん!早まらないで!」
耐爬「ふふふ、仲間も愛する人も既に黄泉の国……私一人のうのうと生きているわけにはいかないのでな」
耐爬はそのまま一気に加速し敵機が密集しているエリアへと突っ込んでいった。
バルサム「!!!!!は、ははははは離せ!離せ離せ離せ離せ離せ離せぇぇぇぇぇ!!!!!!」
耐爬「……幽羅帝…今、貴女の元へ…………」
耐爬の口元がふっとゆるんだかと思うと、アルテミス中域に大きな火花が舞った。
ヒギンズ「…………」
宗介「……行くぞ、ヒギンズ・サス」
ヒギンズ「……ええ。ゼア、無茶しなければいいけど……」
アルテミス内部。司令室に続く通路。
ゼア=ウィドは拳銃を構えつつ前進していた。
ゼア=ウィド「あの野郎だけは……俺の手で……!」
ゼア=ウィドが階段を上りきった頃、その階段の下にシャナ=ミアが到着、
少し遅れてオルガも追いついた。
シャナ=ミア「オルガさん……?」
オルガ「ゼアの野郎……絶対連れ戻す……行くぞ!」
シャナ=ミア「はい……!」
司令室。
ガルシア「ゼア=ウィド……やはりここまで来るか。だが、ふふふ……
ガルシアの右手には、黒光りする銃身が握られていた……。
13:君の夫は、もういない
07/11/10 22:15:31 Dlb9n7oU
今日はここまでです、新スレはここでいいようですね。
>>8-9
お久しぶりです…って、これ少尉が初めてアヤに会った話ですか?
以前に比べると少し寂しいですが、お互いに頑張っていきましょう。
以上、新スレの殺伐とした空気に一瞬戸惑ったゼア=ウィドでした。
14:それも名無しだ
07/11/11 10:09:56 eDSAtAs/
>>12
耐爬の分もゼアはきっちり落とし前つけてくれ!
>>13
うん、まぁ何というか、くっつくまでの過程もじっくり書いてみよーかと思って、最初からやり直してみた。
何はともあれ、紳士的によろしく。
15:それも名無しだ
07/11/12 16:32:34 4kN55bv6
>>8-9
屋上から、その日の訓練を終えて帰投する戦闘機を眺める。
夕焼け空をバックに飛ぶメッサーやシュヴェールトに、無性に懐かしいものを覚えた。
DC戦争の中頃までは、俺もあれに乗って飛び回ってたっけ……それが今じゃ、PTなんていう奇想天外兵器のパイロットだってんだから、人生本当にわからんよな。
「あ、ここにいたのね?」
そこへアヤ大尉がやって来る。俺はとっさに敬礼した。
「良いわよ、そんな肩肘張らなくても」
大尉はクスクスと笑う。
「言ったでしょ?チーム内ではお友達として接してほしいって」
そういやそうだったっけ。何となく気恥ずかしくなって、ポリポリ頭をかいちまう。
「すまん。習慣っつーか、職業病みたいなもんだ」
「なるほどぉ……どおりで板についてる訳ね。スッて敬礼する動きとか、ちょっとカッコ良かったわよ?」
「……おだてたって、何も出ねぇーぞ」
敬礼を誉められたのは初めてだ。ましてや彼女のような美しい女性からなんて、尚更だ。
俺は口元がにやけるのを必死でこらえた。
「おだてたりなんかしてないわ。本当にそう思ったの」
穏やかな笑顔を向ける大尉。
一瞬、死んだ姉貴を思い出した。
「さっきは、リュウがごめんなさいね」
大尉が不意に話題を変えた。
リュウってのは確か、リュウセイ・ダテ少尉の事だったな。
しかし、何が「ごめんなさい」なのかよくわからん。
「まだ退院したばかりなのに、あんな事言い出して……」
どうやら昼間の顔合わせの時の事を言ってるようだ。
チーム全員の紹介が終わった後、リュウセイ少尉が、俺の腕前が見たいと言い出した。
特に断る理由もなかったんで、シミュレーターで簡単なミッションを三つほどこなしてやった。
どうやらアヤ大尉は、その事を謝ってるらしい。
予定より一週間も早く退院した俺の体を、気遣ってくれているんだろう。
「気にすんな。体の方は問題ない。だからやったんだよ」
「本当に……?」
大尉が心配そうに聞き返す。
南米での、DC残党の大規模な掃討戦で、俺が所属していた部隊は全滅。
俺自身も重傷を負った。
彼女もそれくらいの話は聞かされていたみたいだから、心配になるのも無理はないか。
「自分のコンディションも把握出来ないようなガキじゃあないつもりだぜ?気にすんなよ」
大尉を安心させようと、俺はなるべく柔らかな口調で言ってやった。
16:それも名無しだ
07/11/12 16:36:00 4kN55bv6
>>15
「なら、良いんだけど……本当にごめんなさい」
「そうやって、しょっちゅう人に謝ってばっかなのか?」
「だって……」
「アヤがリュウセイ少尉に指図した訳じゃないんだし、謝るなよ」
「ごめんなさい……」
「……だから謝るなって」
「ご、ごめんなさい……じゃなくって、違うの、ごめんなさい……でもなくって、ごめんなさい、そうじゃなくて……ええっと」
「くくく……!」
謝るなと言われてつい謝ってしまい、その事についても謝って、またその事を謝って……それじゃ一晩中謝っても終わらねーよ。
みんなといた時の、落ち着いたお姉さんキャラからは想像出来ないワタワタした様子が、おかしいやら可愛らしいやらで、込み上げてくる笑いをこらえきれず、俺は大笑いしちまった。
「んもう!笑い過ぎよ!」
アヤ大尉は顔を真っ赤にして怒鳴りつける。
その様も、小さな子供みたいで愛らしかった。
「でも、良かった……ちゃんと大声で笑えるなら、大丈夫ね」
「大丈夫って?」
「その、あなたの部隊の事……話で聞いてたから……」
「ああ、それか……心配すんな。いつまでもクヨクヨしてちゃ、あいつらに笑われちまうからな」
俺はつとめて明るい声で答える。
「ところで、用事はそれだけか?何か俺の事捜してるっぽかったが」
屋上に来た時の第一声も「こんな所で何してるの?」とかじゃなくて、「ここにいたのね?」だったしな。
「えぇ、そのぅ……今夜、って言うか、しばらくの間なんだけど、夜は時間を空けておいてほしいの」
「なんで?」
「私たちSRXチームは、Rシリーズっていうちょっと特殊な機体を扱ってるの。みんなの機体の事を知っておかないと、いざという時に対処しにくいでしょう?」
なるほど、確かに。
チーム全体のバックアップというのが、俺が呼ばれた理由だっけか。
「それで、そのRシリーズについて色々教えてあげたいの。ちょっとした勉強会ってところね」
「ああ、わかった。どうせ飯食って風呂入って寝るだけだしな。了解だ」
「ありがとう。じゃあ今夜8時に、私の部屋に来てね?」
「イエッサ」
敬礼こそしなかったが、またこの返事が出た。
「遅れちゃダメよ?」
大尉は、最後にそう言って立ち去っていった。
……しかし、ちょっと待て。
勉強会ってひょっとして、大尉の部屋で二人っきりなのか?
そう考えた瞬間、俺は急に緊張を覚えてしまうのだった。
17:それも名無しだ
07/11/15 13:53:18 hGvrqh0v
保守
18:それも名無しだ
07/11/16 13:51:50 iUjFEkiL
「はぁ……」
朝飯を箸でつつきながら、ため息をつく。
SRXチームに配属されて三日。
アヤ大尉の提案で、俺はRシリーズについての勉強会を彼女の部屋でするようになった。
大尉が作成したであろうプリントを、小さなテーブルの上に広げ、向かい合って行う、一対一の勉強会。
俺は「蛇の生殺し」という言葉をそこで実感させられた。
正面のソファに座るアヤ大尉の、ミニスカートから伸びる太もも。
眩いばかりの白い肌。
少し屈んだだけで見えそうになる、胸の谷間。
Rシリーズについての説明をする唇の動きもとても魅惑的だった。
俺が来る前にシャワーを浴びてるのか、いつも緑の黒髪はしっとりと濡れている。
目の前にこれだけ魅力的な女性がいたんじゃ、いくら俺でも勉強会に集中出来ねえっつーの……。
結局暇を見つけては、アヤ大尉からもらったプリントに目を通し、その内容を頭に詰め込む羽目になる。
今夜もやるんだよなぁ、勉強会……。
「はぁ……」
彼女と二人きりになれるのは嬉しいが、また生殺しにされるのかと思うと、どうにもため息が出てしまうのだった。
「おはよう」
そこへ、アヤ大尉が朝食の乗ったトレイを手に、やって来た。
「隣、いいかしら?」
俺はその問いに、無言で隣の椅子を引いてやった。
「ありがとう」
アヤ大尉はニッコリと笑って、椅子に座り、テーブルにトレイを置く。
その動きの一つ一つに、俺は知らず見入っていた。
「勉強会はどう?私の説明、ちょっとわかりにくいところとか、ない?」
彼女は子猫のような愛くるしい瞳を向けて、尋ねてくる。
「もしわからないところがあったら、遠慮しないで聞いてね?大事な事だし」
「ああ……今は大丈夫だ」
俺は慌てて視線をそらし、味噌汁をかきこむ。
が、うっかり湯気を喉に吸い込んじまって、むせ返った。
「んもう、慌てて食べるからよ」
アヤ大尉はクスクス笑って、背中をポンポン叩いてくれた。
「大丈夫?口の中、火傷してない?」
「ああ……大丈夫、大丈夫だ」
手の甲で口元を拭いながら、答える。
答えながら、うなじや鎖骨のライン、剥き出しの肩に目が行ってしまう。
肌が外気や日光に晒される事も多い筈なのに、何故こうも美しい白さを保てるのか……女っ気のない生活を送ってた俺には、刺激が強すぎるぜ……。
19:それも名無しだ
07/11/16 13:55:50 iUjFEkiL
>>18
「どうかしたの?」
さすがに俺の視線に気付いたのか、アヤ大尉がキョトンとした顔で尋ねる。
「何だか顔が赤いわ……熱でもあるんじゃない?」
そう言って俺の額に、青い手袋に包まれた手をあてがう。
その後、それでは熱があるかわからない事に気付くと、信じられない行動に出た。
「ちょっと、ごめんなさい」
そう言って俺の頭を両手で挟むと、コツンと自分の額を俺の額にくっつけたのだ。
額だけとは言え、大尉の素肌が触れている……。
息がかかりそうな超至近距離に、スラリとした鼻筋が、花弁を思わせる唇が、エメラルドのような瞳がある。
ほんの少し目線を下げると、深い胸の谷間が見えた。
その谷間も、透き通るような白さを誇っている。
顔どころか、全身の体温が上昇していくのがわかった。
思わず、彼女の細い体を抱き締めてやりたい衝動に駆られる。
「……やっぱり、熱があるみたいね」
その言葉に、俺は我に返った。
「ヴィレッタ隊長には私から言っておくから、今日は部屋で休むといいわ」
「あ、いや……」
熱があるのは、病気だからではないんだが……。
「ダメよ、無理をしちゃ。怪我や病気は早めに治す。これも大事な仕事の一つなんだから」
俺が体調を崩してると、すっかり思い込んでいるアヤ大尉は、口調をわずかに強めた。
「ご飯食べたら、ちゃんと部屋で休む事。これはチームリーダーとしての命令よ」
眉根をキュッと寄せて、大尉は付け加える。
……何かもう面倒だ。病気っつー事にしとこう。
「イエッサ」
短い返事をすると、アヤ大尉は安心したようだ。
「後で、医務室からお薬もらって来てあげるわね?」
そう言って、とても優しい、柔らかな笑顔を見せてくれた。
その笑顔はとてもあどけなくて、まるで少女のようだった。
20:君の夫は、もういない
07/11/17 21:57:38 /vGuXx5E
アルテミス司令室。
司令室に到着したゼア=ウィドは椅子に座りほくそえむガルシアに銃口を向けていた。
ゼア=ウィド「…………」
ガルシア「意外と速かったな、クレーズ特務兵?」
ゼア=ウィド「その名前で俺を呼ぶな。俺はゼア=ウィド…エテルナ・フューラだ」
ガルシア「ふふふ、その様子では記憶はまだ完全には戻っていないようだな?」
ゼア=ウィド「うるせえぞ。てめえは、自分の置かれてる状況が分かってんだろうな?」
ガルシア「ふはははは、その言葉、そっくり君に返すとするよ、ゼア=ウィド」
ガルシアは懐から拳銃を取り出し、ゼア=ウィドに向けた。
ガルシア「私はこう見えても反射神経だけは良くてね。君が引き金を引く頃には君はこの世にはいないさ」
ゼア=ウィド「…………」
ゼア=ウィドは銃口を下ろそうとはしない。
この状況、如何なる動きを起こしてもすぐに狙い撃ちだ。
どうすればいい、ゼア=ウィドは焦っていた。
シャナ=ミア「ゼア!」
ゼア=ウィド「!?」
突然、シャナ=ミアとオルガが司令室に乱入し、ゼア=ウィドが一瞬揺らいだ。
ガルシアはそのコンマ一秒の隙も見逃さなかった。
ガルシア「ではまずその王女から撃たせてもらおう!」
シャナ=ミア「っ!」
ゼア=ウィド「…!」
オルガ「ちっ…!」
ゼア=ウィドは、動けなかった。フューリーの騎士といえど、飛び出た弾丸をどうにかできるほど万能ではない。
それに、ゼア=ウィドが動けなかった理由はもう一つ、『知らない』のである。この女性を。
もちろんメリオルやカナードから彼女が自分の妻である事は聞かされている。
しかし、ゼア=ウィド自身はそれを認識しているわけではない。つまり、ゼア=ウィドは彼女を『知らない』。
『見知らぬ女性のために動く』今のゼア=ウィドにはこれが出来なかった。
銃声が響く。
シャナ=ミア「…………?」
シャナ=ミアは生きていた。銃声は聞こえたはずなのに。その理由はすぐに分かった。
一人の男が、シャナ=ミアに覆いかぶさり、銃弾から彼女を守ったのだ。
ゼア=ウィド「…………!?」
シャナ=ミア「あ…ああ……いや…………」
シャナ=ミアは震える唇でその男の名を叫んだ。
シャナ=ミア「オルガさん!!」
21:君の夫は、もういない
07/11/17 21:59:48 /vGuXx5E
今日はここまでです。
>>18-19
なんだか新鮮味がありますね。
いっつもいちゃついてっからなぁ……w
以上、いっそゼア=ウィドをアルテミス編で終わらそうと思ってるゼア=ウィドでした。
多分次回が最終回です。
22:それも名無しだ
07/11/20 14:08:41 6hbHd2qT
>>21
マジで!?
も、もちろんその後、また違うキャラの話があるんだよね!?そうだと言ってよバーニィ!