07/11/10 22:13:15 Dlb9n7oU
ヒギンズ「……耐…爬……さん……?」
耐爬「う…ぐっ……」
バルサム「ひっひははははははぁぁ!!とっとととととくたばりりりりりやがれぇぇぇぇ!!!!」
バルサムのハイペリオン二号機はなおも執拗にランスターをメッタ刺しにしていく。
宗介とヒギンズはそれぞれ敵に追われ助けるどころではない。
バルサム「あ~あ、つっまんねええ~なぁ。もお終わりかぁぁぁぁ?」
耐爬「…………ならば……最高に…面白いものを見せてやろう……冥土の土産に……な……」
バルサム「あぁあ~ん?なに言ってやがるるるう?……っ!?」
バルサムは気付くのが少し遅かった。
ランスターはその両腕でハイペリオン二号機をしっかりと掴んでいたのだ。
バルサム「っ!てててめぇええぇぇぇええ!!離しやがれれれれぇぇぇぇええぇええ!!!」
耐爬「……地獄まで……付き合ってもらうぞ……」
宗介「…!耐爬、まさかお前……!」
ヒギンズ「駄目、耐爬さん!早まらないで!」
耐爬「ふふふ、仲間も愛する人も既に黄泉の国……私一人のうのうと生きているわけにはいかないのでな」
耐爬はそのまま一気に加速し敵機が密集しているエリアへと突っ込んでいった。
バルサム「!!!!!は、ははははは離せ!離せ離せ離せ離せ離せ離せぇぇぇぇぇ!!!!!!」
耐爬「……幽羅帝…今、貴女の元へ…………」
耐爬の口元がふっとゆるんだかと思うと、アルテミス中域に大きな火花が舞った。
ヒギンズ「…………」
宗介「……行くぞ、ヒギンズ・サス」
ヒギンズ「……ええ。ゼア、無茶しなければいいけど……」
アルテミス内部。司令室に続く通路。
ゼア=ウィドは拳銃を構えつつ前進していた。
ゼア=ウィド「あの野郎だけは……俺の手で……!」
ゼア=ウィドが階段を上りきった頃、その階段の下にシャナ=ミアが到着、
少し遅れてオルガも追いついた。
シャナ=ミア「オルガさん……?」
オルガ「ゼアの野郎……絶対連れ戻す……行くぞ!」
シャナ=ミア「はい……!」
司令室。
ガルシア「ゼア=ウィド……やはりここまで来るか。だが、ふふふ……
ガルシアの右手には、黒光りする銃身が握られていた……。