07/06/26 16:09:36 ccQtU5bK
眠れない月 夜日
昼間のDC残党との戦闘のせいか、何だか寝付けない……。
お酒でも買って飲もうと思い、部屋を出るが、今夜に限って購買は閉まっていた。
どうしよう?
このまま部屋に戻るのも何だか癪だけど、かと言ってする事もないし……。
そこへ、新人くんがやって来た。
あなたも眠れないの?
「えぇ、まぁ……購買、閉まってるんですね……」
そうなのよ。
私も眠れなくて、お酒でも買って飲もうかと思ったんだけど……って、どこに行くの?
「コンビニ行ってきます」
この時間だと、外出の手続きも普段より時間かかるわよ?
「別にいいです。このまま部屋に戻るのも、何か癪だし」
……考える事は一緒なのね。
じゃあせっかくだし、私も行くわ。
そう言って、私は新人くんについて行く。
あ、でも勘違いしないでね?
あくまでもリーダーとして、あなたを監督するだけなんですからね?
―って、何を言い訳してるんだろ、私。
でも新人くんは、
「ええ、わかってますよ」
と優しく言ってくれた。
基地の守衛さんは、いつも以上に時間をかけて手続きを済ませて、外出許可を出してくれた。
やっぱり深夜の基地周辺は、暗くて静かね……。
夜間訓練を行う別の部隊も、今は演習場に出払ってるから、本当に静か……何だか、怖いくらい。
で、こういう時に限って、怖い話を思い出したりしちゃうものだから、何だか本当に怖くなって来ちゃった……。