07/06/24 04:40:13 ih3RD4/j
朝の7時。
今日が日曜日である事を考えると、早い時間と言える。
俺はアヤの部屋の前にいた。
目の前のドアが、今はやたら分厚く、そして重く感じる。
それでも俺は、思い切ってインターホンの呼び出しボタンを押した。
―きっかけは、ほんの1時間前の事だ。
俺は自室のベッドの上で、まどろんでいた。
そこへ、アヤが真っ白な裸身を重ねながら、いつにない真剣な表情で、質問してきたのだ。
「もしも私が死んだら……どうする?」
突然すぎて、言葉が出なかった。
身を起こして、何故そんな事を聞くのかと尋ねると、夢を見たらしい。
異星人の総攻撃を受けてSRXが大破し、R-3の部分に直撃を受けて死ぬ夢。
その夢では、何故か俺はSRX組には入ってなかったらしい。
―馬鹿げた質問だ。
俺は絶対にアヤを死なせない。
どんな敵からだろうとアヤを守ってみせる。
俺は迷わず答えた。
「―もしもの話よ?嬉しいけど、ちょっと答えになってないわね」
アヤは表情も変えずに、そう返す。
もしもアヤが死んだら、か。
―その時は、どんな方法だろうと、必ず生き返らせる。
我ながら馬鹿げた答えだが、俺は真剣に答えた。