07/06/18 10:42:34 xhnOcIoc
>>204
それはともかく。
俺はアヤの前に回り込み、両肩を掴んだ。
アヤ、頼むから機嫌直してくれ。ラミアとは本当に、ただ話をしてただけなんだ。
アヤは眉間にシワを寄せて、キッと俺を睨む。
「どうかしら?最近は他の女の子たちとも仲が良いみたいだしね!」
いや、確かに仲は良いよ?でもあくまでも、同僚としてであって、俺にとって特別なのは、アヤ一人だ!
頼むから信じてくれ……俺がアヤに嘘をついた事、一回でもあったか?
アヤの、宝石のように汚れのない瞳を、真剣な眼差しで見つめながら、俺は尋ねる。
「それは……ないけど……あっ」
―どうした?
「一度だけ、あったわ」
はぁ?冗談キツいぞ、アヤ!俺がいつお前を……。
「ほら、あなたがチームに来てからの、最初の合体演習(>>190-200)の時よ」
ええっと……俺、何て言ったんだっけ?
「私にご家族の写真を見せて、『俺は家族のために生きて帰るっていう、強い気持ちで戦ってきた』って……あなたのご家族はもう、亡くなっていたのに……」
あー……そんな事言ったな、そういえば。
あの時は、アヤの不安や弱気を払拭しなきゃならんと、必死だったからな。