07/06/16 20:38:13 T72OT2k+
ベッドの上に寝転がり、俺は昼間の模擬戦を思い出していた。
膝枕をしてくれながら、アヤが心配そうな顔で、俺の髪を撫でてくれる。
悪いが今は、そんなアヤのために明るく振る舞おうという気には、とてもなれなかった。
朝っぱらからゼンガー少佐に、格納庫へ呼び出された。
ダイゼンガーの整備が終わったので、模擬戦でテストしたい。そこで、俺に相手を務めろとの仰せだ。
アシュセイヴァーで、あのキワモノロボットと戦えってか!
「お前が乗るのは、アレだ」
少佐がそう言って指差したのは、ヴァイサーガだった。
む、アレならまぁ、何とかなるか。
「上官だからとて、遠慮はいらん。全力でかかって来い」
へっ、言われなくてもそのつもりですよーだ。
俺はパイロットスーツに着替え、ヴァイサーガのコクピットに乗り込んだ。
演習場に出て、ダイゼンガーと対峙する。
さしずめ、鎧武者vs騎士って感じか。
管制室の方を見ると、アヤの横でリュウセイがビデオカメラを構えてるのが見えた。
アヤに向けて、ヴァイサーガの右腕を軽く上げる。
アヤが笑顔で、手を振ってくれるのが見えた。
うっし、んじゃ始めましょーかね!
コクピットの中で「うっしゃあっ!」と軽く吠える。
俺の闘志に答えるかのように、ヴァイサーガは剣を抜いた。