07/06/09 20:26:19 NoSLAR7x
暑いしダルい…。休日というのはなんでこうも意地の悪いものなのだ。
俺はソファーの上で大の字になって寄り掛かる。スレイはエプロン姿でせっせと働いているなあ。洗い物を済ませ、次は洗濯か。洗面所のほうに向かうのが見える。
家は風呂の水を洗濯に使うことにしてるから大変なんだ。何がって、バケツで水を運ぶのがきつい。俺が安いポンプを買うかと聞いたらいらないと答えた。水運びはダイエットに良いらしい。
今日は良いではない。なんだか、曇りのような微妙な感じ。
スレイ「あなた~」
スレイがパタパタと速歩きで俺のいる茶の間に来た。困ったような表情をして何があった?
「ああ、洗濯機が壊れたのか」
俺とスレイは洗面所の洗濯機の所にいる。
スレイ「叩いても動かないのよ」
俺が見てやっても良いが生憎洗濯機を見るのは始めてだ。子供の時に壊れたラジコンは直した時があるけど。
「蹴ってみるか」
そう言って蹴りを一発。…洗濯機は動かない。当たり前か。映画やアニメのように直るはずがない。
スレイ「どうしよう。洗濯物溜まってるのに…」
最近は新しいゲームを買ったからスレイは家事をおろそかにしている。だから、洗濯物が溜まった。まあ、ゲームは俺が買ったんじゃないんだけどね。下らない責任逃れをしても意味が無い。俺は考えてある答えを導き出した。
「この際だから買ってしまおう」
スレイ「あなた、いいの?」
「構わないよ。衣替えの季節だから欲しい物をまとめて買った方が速い」
そういうことで買う物をメモして俺とスレイは車で30分くらいに着くデパートに向かった。
買う物は沢山ある。棚に椅子に可愛いちゃぶ台みたいなのに…家電だと洗濯機に大きいテレビ。テレビはスレイがでかい画面でゲームしたいと駄々をこねたから買ってやった。たく、お前は子供か!?そのほかにも買う物があって疲れた。
昼飯はデパートのレストランで食べた。ステーキが美味い。
スレイ「あなた、あ~んして…」
「あ~ん…」
スレイ「美味しい?」
「ああ、お前に食べさせてもらったから凄く美味しいよ」
スレイ「わたしにも…」
「今してやるよ」
お互いに食べさせあって楽しかった。周りの目が気になったが、俺達破廉恥夫婦からしてみればどうということはない。
次は地下のコインランドリーに向かった。昼飯前に溜まりきった洗濯物を入れておいたから丁度良い頃合いだろう。