【YO!YO!】萩原雪歩 深度24m【ぴーす】 at GAMECHARA
【YO!YO!】萩原雪歩 深度24m【ぴーす】 - 暇つぶし2ch745:SS
08/08/25 22:51:27 E1SzBpE60
>>744 すまん、俺はやってしまった

「は~い、プロデューサーさんの負け。罰ゲーム確定です」
「くっ、まさかスリーカードで負けるとは・・・・・・」
小鳥の手にあるフルハウスを見ながら、彼はため息を付く。
「さて、罰ゲームはこれ。雪歩ちゃんに間違いメールです」
「実際の話、送信済みメールを再送することはあっても、宛先間違いはないでしょ」
「それを言ったら、お終いですよ、プロデューサーさん。内容は恋人とデートの約束メールです」
小鳥の声にため息を付き、雪歩へ向けた間違いメールを作り始める。
「じゃあ、次の土曜日の正午に駅前で待ち合わせ、相手の名前は祐里香で。デートしてくれますか?↓」
「なぜ、そこで気分を盛り下げるんですか?」
「雪歩へのフォローを考えただけで頭が痛いです」
こんな場合だけ素早く送信完了。
「雪歩ちゃんは休憩中でしたね?」
「ええ、真と一緒にダンスレッスンをしていたはずです」
二人で休憩室の方へ視線を向けるが壁越しに様子が分かるはずもない。
「一〇分経過しましたけど、動きはなさそうですね。プロデューサーさん、本当に雪歩ちゃんに送りましたか?」
「ええ、間違えませんよ。送信済みになっていますし」
さらに五分待ったが何も動きはない。
「ちょっと休憩室に行って、雪歩に謝罪してきますよ」
彼がそう言って、部屋を出ようとした時、扉が開き、真が入ってきた。
「プロデューサー、雪歩にどんなメールを送ったんですか?」
困った顔をして、真が彼に問いかける。
「いや、大したメールではないのだが・・・・・・大したことになってしまったのか?」
嫌な予感に顔面を引きつらせつつ、真に問いかける。
「ええ、雪歩、穴を掘って、埋まってしまって。
 『うう、こんなちんちくりんで貧相でダメダメな私、見捨てられても当然です。
  でもでも、プロデューサーがいないと私、私、私・・・・・・ううう』
 と言った感じです。貧相の一言に千早も壁に手をついて、へこんでいます」
「うわぁぁぁぁぁ、雪歩~、俺が悪かった~」
真の一言に彼は部屋を飛び出し、ジャンピング土下座で雪歩に頭を下げる。
「うう、いいんです、プロデューサー。私は担当のアイドルでしかないなんて、分かっていたんです。
 泣いちゃダメだってことも分かっているんです。分かっているんですけど・・・・・・ううぅぅ」
「いや、あのメール、嘘だから。実は小鳥さんとのゲームで・・・・・・」
「プロデューサー、私のことを気遣ってくれているんですね。
 うう、その優しさは残酷ですよぉ。きっぱりと邪魔と言ってくれたら、まだ諦め、諦め、ひっくひっく」
「だから、本当に恋人なんて、いないから。祐里香なんて、知らないから」
「嘘です。祐里香さんを知らないはずがないですよぉ」
「うっ、確かに」
「やっぱり、そうなんですね。プロデューサー、今までありがとうございました。えぐえぐ」
「いや、雪歩、だから、とりあえず、泣きやもうか」
「うう、きっと残りの一生を私は泣いて過ごすんです。こんなダメダメな私は穴を掘って・・・・・・」
「いや、これ以上掘ると下の階に突き抜けるから、勘弁してくれ」
「そんな!? 私に穴を掘るなというんですか、プロデューサー!!」
「ああ、もう、分かった。雪歩、俺について来い」
「プロデューサー、手を引っ張らないでください~」

「あれ、雪歩。そのプラチナリングどうしたの?」
「あ、春香ちゃん。えへへ、みんなには内緒にしててね」
春香に頼み、雪歩はネックレスに通したプラチナリングを胸元に戻す。
「せっかくだから、指に付けたらいいのに」
「そんなことしたら、大変だよ。それにプロ、贈り主さんと人前ではつけないと約束したから」
「羨ましいなぁ。あ、雪歩、携帯、鳴っているよ」
テーブルに置かれた雪歩の携帯電話が振動し、サブ画面に『旦那様』と表示される。
「あ、プロデューサーからです。営業から戻ってきたんだ。春香ちゃん、私、打ち合わせに行ってくるね」
「雪歩、ちょっと待って。旦那様って、まさか・・・・・・」
春香の呼び声を背中に雪歩は休憩室を出て行く。
「はぁ、このことは私の胸にしまっておこう」
「胸、また胸なのね・・・・・・」
「千早ちゃん、昨日から壁に手をついて、何をしているの?」


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