08/08/21 00:03:33 3gjAbT0rO
月夜、合宿先の宿泊所の和室に布団を敷いてスヤスヤと眠る雪歩に、
なるべく体に傷を付けないようにして、用意しておいた数本のレイピアを突き刺す。
手の甲、腿、頬、わき腹、へそ、肩と、それぞれ刺したところからジワリとにじみ出てくる雪歩の血液。
レイピアにいたる所を刺され体を広げられながら月に照らされる姿は、まるで展翅台に乗せられた蝶のように美しい。
眠りから覚めた捕らわれの姫は、朦朧と体を捩ろうとして自分の体を刃で傷つけてしまう。
自らの血まみれの体をみて漸く状況に気付く少女。
声を出そうにもレイピアに頬を貫かれ床に固定されているためにろくに口を動かすこともできない。
見かねた俺がお姫様に口づけをして起こしてやる。
頬のサーベルを抜き、雪歩の口にたまった血を吸い出してそのまま飲み込む。
俺の眼前で震えながら「助けて…助けてぇ…」とか細い声で訴えるお姫様。
きっと何か悪夢でも見ているつもりなんだろう。
俺はゆっくりと各所のレイピアを抜いて、痛みに耐える雪歩を解放してやる。
レイピアを抜けば出血も早まり、このまま雪歩が生きる事も無いだろう。
薄れ行く意識の中、徐々に体温を失っていく血まみれの雪歩を抱いたまま、
彼女の最期の時を一緒に月を見て過ごしたい。