08/07/30 22:08:37 mYdaIYI00
勢いのみで書いちまった。
「さて、千早も帰ったことだし、溜まった書類を片付けてから帰るとするか…」
「プロデューサー」
「あれ？ どうしたんだ千早。帰ったんじゃないのか」
「ええ、表まで出たんですが、急に思い出したことがありまして」
「それでわざわざ戻ってきたってわけか。珍しいな、忘れ物でもしたのか」
「違います。……実はプロデューサーにお願いがあるんですが」
「俺に？」
「はい。いろいろ考えてはみたんですが、プロデューサーに聞いてもらうのがベストかと思いまして」
（千早のことだ、たぶんレッスンの方法か、歌の解釈だろうと思うけど、どっちにしろ歌に対する姿勢はすごいな。
本当はもう少し他のことに目をむけてほしいんだけど）
「……プロデューサー？」
「あ、ごめん。それで、どんな話なんだ？」
「はい、お願いというのは…」
「まさか、千早がウチのホームページを見たいと言うとは、思わなかったよ」
「すみません。こんなことをプロデューサーにお願いするのも、悪いとは思ったんですが…」
「気にしなくていいよ。どうせもう帰るところだったし……。と、やっと立ち上がったな。あとは、ここから
お気に入りで……ところで、こうやって来るくらいだから、千早はパソコンは持っていない？」
「はい、歌には必要のないものですから」
「千早らしいなあ。でも、それがどうして急に興味を？」
「学校の友達が、ここのホームページを見たらしいんです……それで、話を聞いているうちに少し、興味がわいて……」
「その友達は、なんていっていたんだ？」
「えっ？……その結構、面白い、とは言っていました」
「俺もウチのホームページはなかなかの出来だと思うよ。所属アイドルたちのプロフィールはもちろん、
レッスン風景の画像が見れたり、掲示板なども設置されているしね。……ほら、これだよ。どうせなら隣に椅子を
持ってくるといい」
「では、失礼します。……これが、７６５プロのホームページ……。派手さはないですが、なかなかいいですね」
「ああ。更新頻度も多くて、結構評判らしい。そういえば、レッスン中の千早の画像もあるはずだ、たしか……」
「け、結構です！……そんなの、見たくありません……」
「え？なんで？ 恥ずかしいのか」
「だって……自分のそういう姿っていうのは……やはり、恥ずかしいです」
「恥ずかしがることなんかないよ。だって、ライブのときなんかは平気なんだろ？」
「ライブと比べられても……。それにプロデューサーは誤解されているようですが、私は別にそういう姿を
見られるのが嫌と言ってる訳ではありません」
「そうなのか」