08/07/27 12:09:21 oOg83YaDO
プロデューサーの所まで泳ぎの競争を言い出したあずささんだったが……
「あ、あら? 皆に先を越されてしまったわ~。早く行かないと!」
しかし、泳ぎが得意という訳ではない。
必死に泳いでも差は縮まることはなく、ようやく浜辺にたどり着いた頃には皆が陸に上がっていた。
(私の恋もこんな風なのかしら? 想いが叶わないとしたら……)
陸に上がる力が出ない。でも、いつまでも海の中にいる訳にも行かない。
「あずささん、大丈夫ですか?」目の前に差し出された手。
南国の強い陽射しが反射したのか、プロデューサーの口元がキラリと輝いた。
彼の熱い手を握りながら(これはこれで良かったのかも……)とその感触を心に刻むのだった。