08/07/11 19:42:27 YRomVlPM0
七夕にも時期的にも色々遅刻だけど>>355のレスには無性に雪歩愛を感じました
ML04を聞くたび思います。秘密の多いかずちゃんは8月生まれのおとめ座に違いないと…
「あら、プロデューサーさん。星占いですか?」
「暇つぶしに、あずささんに借してもらったんです。
流石にオーディションの合否まで運勢に左右されるわけにはいきませんけど」
「足りない実力をカバーするのは、私たちの役目ですよ。
アイドル候補生達を、とびきりのお姫さまにするのが765プロの仕事なんですから。
そういえば、今日は雪歩ちゃんは?」
「第2回の新曲発表会の予定合わせに。
今のペースだと、開かれるのは7月か8月あたりですかね」
「七夕の時期ですね。星に願いたくなるのも仕方ないわ。
お姫さまはともかくとして、私にも素敵な王子さまが現れないかしら」
「お姫さまにもいろいろいますからね。眠ってるのも人魚なのも月に帰るのも…」
「ただいま、諸君。ようやくプランがまとまったよ。
暑いからって落ち込んだ顔をせず、はりきって仕事にとりかかってくれたまえ」
***
「今日の私はダメダメでした…明日もきっとダメダメですぅ…」
「あらあら、雪歩ちゃんたら。星占いでダメダメな日が続くことはないのよ?」
「あずささん。でも、私、千早ちゃんとデュオを組むことになっちゃって…
今日みたいにまた、レッスンの足を引っ張っちゃうんじゃないかって思うと…」
「千早ちゃんは歌のことで誰かを否定したりなんかしないわ。
自分の歌に対しては、とても真面目で厳しい子だけれど、
お互い足りないものを補えたら、とても素敵なデュオになるんじゃないかしら」
「はぁ…。お星様にお願いしたら、ちょっとでも歌が上手くなるでしょうか」
***
「千早。まだ事務所に残ってたのか。もうレッスン室は閉められただろう?」
「萩原さんと屋上にいたんです。発表会まで、もうあまり時間もありませんし。
部屋に籠もってしまうよりは、外に出たほうがのびのび歌えると思って」
「あんまり無理はするなよ。
2人とも時間を忘れるまでレッスンに根を詰めるからな」
「ありがとうございます。萩原さんはまだ上にいると思いますよ」
「……あ。プロデューサー」
「居残り熱心なのは構わないけど、屋上でうたた寝は風邪ひくぞ?
“本番までに雪歩の風邪が治りますように”なんて願いは笹に吊るしたくないな」
「ごめんなさい。…なんだかぼーっとしちゃいました。
千早ちゃんみたいに上手にできなくて」
「そりゃそうだろう。雪歩は雪歩で、千早じゃないんだから」
「千早ちゃんの願い事ってなんでしょう?」
「そうだなあ。それは千早じゃないとわからないかもな」
―願い事を叶えるのは、箒星だけではありません
“わたしには勇気がないんだ。百獣の王なのになんて駄目で情けないんだろう”
“わたしと一緒に行きましょう。オズの魔法使いに願いを叶えて貰うの”
臆病なライオンは、目の前の女の子をキラキラした宝物でも見るように眺めました
“きみの願い事はなんだい?”
“わたし、故郷のカンサスに帰りたいの。そこにはわたしの家族がいるんだもの!”
―それは遠い遠い世界の、ライオンと女の子のおとぎ話