08/06/05 23:43:30 2OdUrFvm0
「あれ?ここは……」
「さあ、三つ目の願いを言いたまえ。」
「えっ!?だれっ!?……社長?」
「私は社長ではない。謎の魔人だ。」
「はあ……ん?“三つ目”って、どういうこと?」
「私はどんな願いも三つまで叶える力がある。
君は二つ目に、“一つ目の願いを取り消してくれ”と願った。
そこで私は、一つ目の願いを聞く前まで、時間を戻したのだよ。」
「そう言われると、そんな気がしないでもないかなぁ……」
「さて、三つ目の願いは何にするのかね?」
「ちょ、ちょっと待って……よし!えーっと、私を……
“私をトップアイドルにしてください”!!」
「ふむ……本当にそれでいいのかね?」
「あはは……無理、ですよね?」
「いや、私に不可能はないよ。よろしい。
……直に君の元へ、一人のプロデューサーが現れる。
彼が君を、トップアイドルへと導いてくれるだろう。」
「本当ですか!?やったぁ!!」
「それでは、私の役目はこれで終わりだ。」
「なんだかよくわからないけど、ありがとうございました!」
「礼には及ばんよ……しかし、君は不思議な事を言うものだ。」
「ほぇっ?やっぱり、変なお願いでしたか?」
「いやいや、内容の問題ではないのだよ。ただ……」
―その“三つ目”、“一つ目”と、全く同じだったのでね。