08/05/29 02:53:01 XmepSdH20
>>789
あずささんは両の手で包丁を構えて少しずつ俺ににじり寄ってきた。
「どうして不倫なんか…、どうして裏切ったんですか!?
愛しているよと言ってくれたあの言葉、あれは嘘だったんですか!?どうして!?」
「私は貴方に全てを捧げました。貴方の為ならトップアイドルの座だって惜しくは無かった。
貴方に裏切られたら、もう私には…、何も残りません…。だから!!」
「や、やめろ!あずさ!! …………………痛くない?」
恐る恐る目を開けると…
そこには包丁を自らの胸に突き立て、ゆっくりと崩れ落ちていく彼女が、いた。
「どうしてこんなことを!!」
「私…、やっぱり弱くてずるい娘です…。
愛した貴方ですもの、傷つけるなんて、ましてや殺すことなんて出来ません…。
たとえ貴方がどんなに酷いことをしたとしても…。」
「そうしたらもう、こんな方法でしか、私を貴方の心に残す方法が思い浮かばなかった…。
こんな弱くてずるい、貴方から逃げるだけの方法しか…。
最も厳しくて強いプロデューサーさんですもの、こんな方法じゃすぐ忘れられちゃうかな? ふふ……。」
「もういい! 喋らないで!! 誰か医者を! 誰かぁ!!」
つまりはこういうことですね?