08/05/03 16:11:39 OCXOvkkG0
>>264はこんな感じか
「プロデューサーさん、今回の衣装は少し派手ですね」
「ええ、少し際どいかもしれませんがお願いします」
「任せておいて下さい」
一つ頷き、あずさはペットボトルに口を付ける。
「ふう、少し胸元が開いているのが･･････その･･････恥ずかしいのですが･･････」
「デザイン的に譲れない、と言われまして。申し訳ない」
「いえ、プロデューサーさんに謝られるとこっちが恐縮してしまいます。
恥ずかしいですけど、水着や下着姿ではありませんから」
水着の撮影だけは何度やっても慣れることは出来そうにない。
「いや、俺もあれを見た時、インナーが見えるかも、と思い、
それで今日、あずささんに試着してもらったんですけど」
頭をかきながら申し訳なさそうに言う彼にあずさは微笑む。
「確かに私も最初はそう思いましたけど、専用のインナーが用意されていました。
さすがはプロの方のお仕事ですね」
「そ、そうだったんですか。最初見た時、胸の部分に出っ張りがあったので変だと思ったのですが、
あれはインナーの位置か形状が悪かったのですね。
デザイナーさんに追い出された後、次に見たら消えていたので不思議に思っていたのですが。
そっか、やっぱりインナーも修正したのか。あの短い時間でよく出来たなぁ。さすがプロだ」
「あの、プロデューサーさん」
「なんですか、あずささん」
顔を真っ赤にしながら自分を呼ぶ彼女に彼は首を傾げる。
「じ、実は最初に着た時、専用のインナーの存在を知らなくって･･････」
「え？」
「その･･････何も付けていなかったんです」
「え、じゃあ、あの出っ張りは」
「あの、その、あまり思い出さないで下さい」
「も、もしかして･･････」
「デザイナーさんに怒られてしまいました」
あずさは落ち着くためにペットボトルを一気の飲み干す。
「もしかして、もしかして、もしかするんですか？
俺、凄い物を見てしまったんですか!?」
「さあ、どうでしょうか？」
彼の慌てようを見て、逆にあずさは落ち着き、余裕を取り戻した。
「プロデューサーさん」
「な、なんでしょうか？」
「責任、とって下さいね」
そう言ってあずさは微笑んだ。
ちょっと、あずささんの反応が慣れすぎているか