08/04/21 14:16:08 0kQoF+wt0
駄文でスマンが、初投稿なんで多めにみてくれ
「P引越し編」
「う、う~ん……なんだか、隣の部屋がうるさいわね…って、まだ朝の5時!?」
仕事上、比較的早起きの部類に入る小鳥も、さすがにこんな時間から起きてはいなかった。
「どうしよう…寝なおすにも微妙な時間だし……
まぁ、久しぶりにゆっくり仕度するのもいいかも。なにごともポジティブに考えなきゃ♪」
「それにしても プロデューサーさん、いつもより今日は遅いですねぇ…」
「うむ、事務所の近くに引越しすると言っていたから、準備に手間どっているのかもしれんな」
これまで通勤に1時間近くかかるところに住んでいたプロデューサーは、最近になってようやく引越しを決めた。
担当アイドル達の人気が上昇してきたため、より仕事に専念できる環境が必要になってきたのだ。
無論、知名度が低かった頃も売り込みや仕事を取るのに忙しかったが、その比ではない。
「すッすいません!遅れました!!」
息を上げ、汗を流しながらプロデューサーが駆け込んでくる。
「大丈夫ですよ、プロデューサーさん。遅刻ってわけじゃありませんし、今日は営業も無いじゃないですか」
「君達には毎日遅くまで働いてもらっているからな。少しくらい遅れても誰も文句など言わんよ」
「いえ……好きでやってることですから」
「そうか…だが、程々にしたまえよ。アイドルはもちろんだが、彼女たちを影から支えている君達の健康も同様に大切なのだからな」
「…はい」
とはいえ、765プロは今、一番大事な時期を迎えている。
ようやく世間に名を知られる芸能プロダクションになとはいえ、テナントビルの一部を間借りしている小さな事務所である。
流行り廃りの激しい芸能界で生き残るには、資金や人材が明らかに不足している。
彼がプロデュースしているアイドル達が活躍すればするほど、そういった面が目立つようになってきた。
しばらくはこの状況が続くだろう。
「今日は引越しの準備で遅くなったんですか?」
「はい。実は今日から移ることになりまして…朝から大変でしたよ……… あふぅ」
「その様子じゃ、あんまり寝てないんでしょう。昨日も遅くまで残ってましたし」
「大丈夫ですよ。俺だって休むときはちゃんと休んでますから」
「嘘ついたってわかります!もぅ、身体を壊してからじゃ遅いんですから…」
「そんなこと言ったら、小鳥さんだってそうでしょう? 俺と同じか、それ以上に働いてるじゃないですか」
「君達、そろそろ仕事に戻ってくれないかね…」