08/04/15 14:55:44 J+QAmFfS0
昼の新幹線内にて
「ふー 大阪のたこ焼きは美味かったなー」
「そうね でも撮影でこんな遠くまで来るのは疲れるんだけど」
「そう言うなよ どうせ移動の間休めるし」
「それならもっと良い席にしなさいよ こんな席じゃ休むに休めないじゃない」
「ほんとワガママだな 乗った途端気絶するくらい現場でコキつかっときゃよかったか…」
「何がコキ使っとけば……よ! 人使う前にアンタは現場でずーーーーっと寝てたくせに」
「俺が現場で寝てるわけないだろ その証拠に今疲れてるから即寝れるぞ おやすみー ぐー」
「ちょっ………! ほんとにもう!」
*ピー…ピー…ピー…ピー…ピー*
「ぐー………すぴー……ぐおー……」
「ちょっと………! プロデューサー!」
「ううーん………なんだよ凸ちゃん……」
「アンタの席の下からピーピー音が鳴ってるのよ うるさいから止めなさいよね」
「止めるって一体何をだ?」
「携帯でも落としたんじゃないの?」
「携帯なら席の下じゃなくて電源落としてんだけどな どれどれ」
………んっ? なんだこの箱」
「わ…私に聞かないでよ…」
「ちょっと開けてみるか……」
「や……やめときなさいよ………」
*パカッ*
「…………………凸ちゃん これ何に見える?」
「何って………!!! コレってどう見ても時限爆だ………んんっ! もごもご……」
「馬鹿お凸! 声がでかいっつの!」
「んーっ……! ………わ…悪かったわよプロデューサー」
「別にいい それより落ち着いたらここ見ろ凸ちゃん 赤と青の線があってデジタル時計は後7分で0だ」
「う…うん………」
「俺の思うにこの爆弾は正しい解体の手順を踏まなくてもどっちかを切ればセーフな筈だ」
「な…なんでアンタにそんなことわかるのよ!」
「爆発10分くらい前にアラームが鳴ったんだぞ 見つかる事前提で仕掛けられたんだこの時限爆弾は
つまり俺達がこれを見て右往左往するのを想像して笑うようなヤツが置いていったんだよ
それなら絶対にどっちかで正解だ 間違ったほうを切って爆発するのをどっかで見て笑いたい筈だからな」
「なんか凄いムカつくわねそれ……」
「まあそりゃ俺もそう思うけどな」
「とにかくどっちかで正解だ ソレはおそらく間違いない」
「ど…どっちが当りかしらべたりできないの?」
「わかんねーぞ……いつもやってるゲームとかならヒントくらいあるんだけどな……
隠れた暗号でヒント・答えが出てくるとかさあ………」
「ゲームとかと同じ考えでやらないでよ馬鹿プロデューサー!」
「いやー悪い悪い うはははは だがどっちにしろ何かヒントや正解につながるものはある筈だ」
「繋がるって何よ… 青か赤かソレを見れば一発でわかるものでもあるって言うの!?」
「絶対どこかにある筈だ 犯人は俺達が考えに考えて間違えるのを期待してるんだからな」
「………………」
*ピーピーピーピーピーピーピー*
「そろそろ時間だな凸ちゃん どっちが正解かわかるか?」
「そ……そんなのわかるわけないでしょ!」
「そうだよなぁ そんなに簡単にわかるわけないよな… 仕方ねーか… 俺が切るわ…」
「プ…プロデューサー………」
「そんな目で見んなよ凸ちゃん 安心しろって絶対当てっから」
「わ…わかったわ…………」
さてどっちを切ればいいんだろうか?
Y:赤を切る
X:青を切る B:両方切る