08/05/04 09:05:09 JYLw+CeT0
~とある休日の光景~
まぶたの裏が明るい。
もう朝か。
ふと気がつくと、何かに揺すられているみたいだ。
「……ずみくん、久住くん。朝ですよ、起きてください」
ああ、そうか。
昨夜は結先生が泊まったんだっけ。
素直に起きるのもしゃくだから、わざと背中を向けるように寝返りを打つ。
「起きないと、こうですっ」
「ぐほっ」
結先生が俺の上に飛び乗ってきた。
馬乗りになってなおも揺すってくる。
昨夜も同じように俺の上に乗ってたのに……女はタフだな。
「むー……」
結先生が俺の上から降りる。
正直言って、下半身が反応していたので助かった。
「起きませんね……それならっ。藤枝さん直伝……」
保奈美の直伝?
あいつ、結先生に何を教えたんだ?
「ベッドの下に手を入れて……っ」
!!
「ちょっと待ったぁー!」
俺はガバッと起き上がった。
ベッドの下に手を入れている結先生と目が合う。
「……」
「……」
結先生は上目遣いで俺をじっと見つめている。
部屋の空気が動かない。
「結せん……せ?」
「……」
突然、結先生の目が潤み出した。
「と……届きませ~ん……(泣)」
「……(溜息)」
俺は、素直に起きることにした。