【ゆ、指輪!】如月千早28【とか、ダメですか?】at GAMECHARA
【ゆ、指輪!】如月千早28【とか、ダメですか?】 - 暇つぶし2ch275:SS
08/03/25 00:41:42 PaYVxAI/0
先達ては、つい彼女の御機嫌を直す為に俺の方からあんな事をしてしまったが、冷静になって考えると、やっぱり早まった様な気がしないでも無い
社長から彼女の身を任されている以上、彼に対して随分な背信行為だとも思うし
又同時に、2人の『公』の関係上、場合によっては即座に彼女の命取りになる行為で有るとも
だが、傍らで嬉しそうに目を細めている彼女を見てると、やっぱり心の何処かで、何時かキチンと答えてやらねば…と思う自分も居るし
要は「さて、これからどう接したものか…」という事である

この俺の目の前に居る、『あーん』をしたがっている我が歌姫様に対して

「…なあ」
「はい?」
「何故俺は、君にその様な行為をして貰う必要が有るのだろうか? しかも衆人環視の中で」
「今まで、私の変装がバレてしまった事が一度でも?」
「いや」
「なら、心配には。 はい、ダーr(ry」
「この国はな、日本と言って四季折々の風情が有る素晴らしい国だ。母国の言葉を、もう少し敬っても良いと思うぞ?」
眼鏡でお下げで事務員兼任の彼女の如く、パワーアップした呼び方を遮られ
『なら、「あ・な・た」の方が良いですか?』って顔で見るのは、心底止めて欲しいと思う
きっついなぁ…何か、何時も以上に攻め方が厳しい様な気がするんだけど
やっぱり、さっきの…あれか…?

「少なくとも自由主義の元に生まれた事に付いては感謝しています。私の権利を正々堂々と行使出来ますから」
「俺の主義主張する権利を行使する点に付いては何も触れない所に、何か一方的な物を感じるのは気のせいか?」
「気のせいです」
「…あっそ」
「そんな事より、はい。 『あーん』して下さい、ハニ(ry」
「それは、胸の大きい金髪の娘の台詞だ。彼女には似合ってると思うがね」
少し、熱を冷まして貰うのも良いかもな…と、思い切って9393させる台詞を投げ掛けてみる。だが、今日の彼女は少し違った
「? 若しかして…胸の大きな娘がお好き…とか?」
「全く魅力を感じない、と言ったら嘘にはなる」
「おかしいですね、てっきり胸の小さい娘がお好みだと思っていましたが? だって、さっきあんなに触られていたj(ry」
「ぶはっ!!?? な、何を言うんだ、何を!? あ、あれは事故だろう!?アクシデントだ! 決して、故意では無いぞ!?」

実はここに来る前に、彼女が躓いて転びそうになった事が有った
その時に、怪我をさせまいと咄嗟に彼女の下敷きになったまでは良かったが、支えた片手が彼女の、その…む、むねに添えた様で…
しかも、俺は頭をぶつけて、かなりクラクラしていた物だから、何処に触れているのか理解出来ておらず
起き上がるときに、触っているいるものを確かめようと、つい、こう「ふにふに」と。
……妙に柔らかいな、とは思ったが
オマケに、彼女は始めは真っ赤な顔をしていたが、俺が気が付き慌てて手を退けると、頬染めてポーッとした顔で胸抱きしめる様にして…

「もう…、意外と大胆なんですね。 でも…出来れば、2人っきりの時の方が私は嬉しi(ry」
「ち、違うって、それ。 それ、君の勘違い
 俺は、全然嬉しく有りません。 っつーか、ファンと社会から完全に抹殺されてしまうんで、それ、絶対イヤです」
…だから、何でそこで泣きそうな顔するんだっつーの。君の事は、嫌いじゃ無いよって言ったでしょ?
泣きたいのは、こっちなのに。
ああ、もう…

「!?」
「『今』は、これで勘弁して貰えないだろうか?
 少なくとも俺はこの先も、君を今の様に、この腕の中から離す気にはならないだろうから。 ダメかい、それじゃ?」

無言のまま俺の胸に彼女が顔を埋める。廻した腕にキュッと力が篭って
勿論顔を埋める前の、とっても嬉しそうな表情も見逃しはしなかったが


俺の口から溜息が毀れる
あーあ…、成り行きとは言え、また一段のぼっちゃったよ…
ま、いいけど。彼女が、こうやって笑ってくれるなら…と思いつつ




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