08/03/20 21:30:58 q6Rv682/O
『素直に…』 その2
─ ・ ─
P「おはようございます」
挨拶をしながら事務所にPが入ってきた。
春香「嘘……」
小鳥「本当にプロデューサーさんが来たわ……」
驚きを隠せない二人。
春香「どうして分かったの?」
千早「どうしてって……プロデューサーの気配が段々近づいてくるのが分かったので…」
小鳥「なるほど……犬って主人の帰りが分かるらしいから、多分それかも……」
P「あの……話が見えないんですが……どうして犬の話を…」
困惑した表情で尋ねるP。
千早「あの、プロデューサー、朝起きたらこうなっていて…」
千早はPの前へ進み出た。
P「ち、千早? その姿は一体…?」
千早「い、犬になってしまいました……」
P「……」
あまりの事に絶句するP。
千早「プロデューサー?」
小鳥「プロデューサーさん?」
P「……い」
春香「えっ?」
P「千早……可愛い……」
思わず漏れるPの感想。
千早の目が大きく見開かれる。
千早「な、なに馬鹿なこと言ってるんですか、この非常時に!!どういう神経をしてるんですか!!」
あっ、と思ったが遅かった。
またやっちゃった……。後悔が千早の心を包む。
だか、今日は違った。
パタパタパタパタ
春香「千早ちゃん……」
千早「何?」
パタパタパタパタ
春香「怒ったふりしても、そんなに尻尾を振ったら……」
小鳥「説得力皆無ね、うふふ」
千早「ち、違います……私は…」
反論しようとするが…、
P「ホントに可愛いな…。千早、頭を撫でさせてくれないか?」
千早「だ、ダメです!! そんなの……」
パタパタパタパタパタ
小鳥「ふふっ、体は正直ね」
P「千早…」
千早「……」
パタパタパタパタパタ
P「……」
千早「ちょっとだけですよ……」
なでなで
パタパタパタパタパタパタパタパタ
千早の尻尾はこれまでに無いくらい激しく振られていた…