08/03/20 12:25:11 iTh+2khI0
>>138氏の後は俺が継ごう
「そういえば美希、今度のオフなんだけど…なにか予定とかってあるのか?」
突然そんなことを聞いてくる彼に、『ま、まさかハニーからのお誘い!?』と胸を弾ませる美希だが今
は『ツンデレ期間実施中』なのを思い出し、二つ返事で頷きそうになるのをぐっと堪える。
「つ、次のオフはミキ、もうありえないぐらい忙しいの! で、でもハニーがど~しても! って言う
なら考えなくもないかなって感じ」
必死に綻ぶ顔を我慢しながら伊織の真似をして言ってみる美希。だが彼は予想外の反応を返す。
「そうか… 美希には美希の予定があるもんな、変なこと聞いてすまなかったな。実は知り合いのAD
さんに映画のチケットをもらったんで一緒にどうかなと思ったんだが… 美希が無理なら小鳥さんでも
誘って行くことにするよ」
その彼の言葉に美希は慌ててまくしたてる。
「そ、そんなのや! ぜぇったいダメ! ミキ、ハニーと一緒にいくもん!」
「え? いやでもお前今、忙しいって…」
「よ、予定なくなったの! 今まさになくなったって思うな!」
なんだか今日の美希の奴変だな…と思いつつも難しい年頃なのかもしれない、と勝手に納得する。
「いや、美希がいいならいいんだけどな。じゃあ一緒に行くか?」
「うん! わ~い! やったやったやった~!! ハニーとお出掛け~♪」
美希的なポイントは『彼からのお誘い』という所が重要らしい。事務所を跳ね回るようにして喜びなが
ら、彼女は心の中で伊織に謝る。
(ごめんね、おデコちゃん…ミキには『ツンデレ』って…無理だって感じ…)
いつものように彼の腕に抱きつくと、にぱっと最高の笑顔を見せながら『やっぱり気持ちはストレート
に伝えたいの!』と思う美希なのであった。