08/03/07 20:40:27 9q8yghXk0
次の曲のマスターを聞いていると、ポンと肩を叩かれる
振り返ると、そこには彼の姿
ヘッドフォンの音を絞り込み、彼の声を聞く
「どうだ?」
「ええ。 いい感じですね、これならいけると思います」
「そっか。 なら次も期待出来そうd(ry」
「あ。 ただ、今のパート少し…」
「ん? どこ?」
「ちょっと待ってください…」
rewしながら、ヘッドフォンを外そうとする千早をPが手振りで制する
彼は自分の右耳を指していた
ああ、そうか、と思うと同時にPがRを取って自分の耳に掛ける
当然余長は無いから、Pの顔は彼女の直ぐ傍に
「んー…、微妙だな。 ま、いいわ。一度確かめて貰うから。 …って、千早?」
「…は、は、はいっ!」
ほんのりと頬を染めていた千早が、慌てて返事を返す
「こらこらこら…。 自分から言い出してるんじゃないか、しっかりしてくれよ
って言っても、その様子じゃ…良く聞いて無かったんだろうけど…
溜息を付くP
「にしても、最近の千早、ちょっとヘンだぞ? 何か有るのか?」
「い、いえっ! な、何も有りません!」
「そうかぁ?」
腑に落ちない顔をしながら、首を捻るP
申し訳無さそうに彼女が頭を下げる
すみません、プロデューサー
だって、貴方に見惚れていたからです…なんて言えないじゃ無いですか
どうやら、Pが自分の春に気付くのは当分先の事の様で…